加舎白雄ゆかりの俳人

坂井鳥奴

本名坂井要右衛門兼甫(かねすけ)

鳥奴   信中戸倉 
   坂井要右衛門 


北国街道下戸倉宿で400年にわたり代々酒造り営んできた「坂井醸造店」

酒造コレクション母屋


 明和4年(1767年)、加舎白雄は十竹窓柴雨を訪問。

柴雨の隣に住む酒造家坂井篤志が鳥酔門下に入る。

翌年、鳥酔から鳥奴の号を与えられる。

 明和5年(1768年)8月、白雄は戸倉を訪れる。

この時、宮本虎杖が白雄に入門している。

8月15日、姨捨長楽寺で観月句会。
8月16日、鳥奴宅で句会。
11月16日、鳥奴宅で句会。

 以来加舎白雄に親近、白雄は江戸の名家として天下に知られてからも必ず坂井家を訪れ、酒や蕎麦のもてなしにあずかっている。

 明和7年(1770年)8月22日、鳥奴宅で句会。白雄は高桑闌更と論争。

 安永2年(1773年)3月21日〜4月21日、鳥奴は簾雨・欄二と関西行脚。

鳥奴の句

陽炎や箒ぬれたる魚の棚


碑の前やおのづからなる萩と月

よろよろと翌も伸るかたち葵


しら魚や見附を越しぬり手桶

なのはなや中に真青なはなれ山


犬の吼る近道行ば椿哉


蓮咲て乞食のめしのしらげ哉


ゆふ栄やつれなきぼけの咲ところ


かげらふやきえきえて水の音となる

秋かぜや藻屑をそゝぐまのあたり

野はかれぬ千もとの松は千もとなる


ものたらぬものには酒よ汐干がり

   和田嶺にて

水音のしげみにこもる嶺かな


   鈴鹿の山越せし唄

関はむかし夜明のさくら静也


(すゑ)風呂によばれて出しこたつ哉

虫の音のさえて地にしむ月夜かな


   友ハ樽裡の酒客ハ醉中の歌

夕風や手つよき梅の咲ところ


春の山鳥の名ハあれなかれ


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