別所温泉〜北原白秋

上田から別所温泉へ。
別所温泉は信州で最古の温泉と言われる。
清少納言は「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と『枕草子』に書いている。
別所温泉は当時、「七久里」と呼ばれていた。また「7つの苦から離れる」という意味から「七苦離の湯」と呼ばれたともいう。木曽義仲や北条義政らがこの地に別荘を構えたことから「別所」と称されるようになったそうだ。
ただし、『枕草子』に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯。」とあるのは能因本『枕草子』と所謂三巻本の117段だけで、他の校本には無い。
北原白秋は12年4月、七久里の別所温泉を訪れている。
信濃旅情
大正12年4月、妻子を伴ひ、信濃小県郡の大屋に義弟山本鼎の経営に成る農民美術研究所の開所式に臨む。旁々(かたがた)七久里の別所、或は追分沓掛等に淹留(えんりう)、碓氷を越えて下る。
『海阪(うなざか)』
白秋は大正10年に佐藤菊子と結婚、白秋3度目の結婚である。翌年長男隆太郎が誕生。大正14年には長女篁子も生まれた。
白秋の妹いゑ子は山本鼎の奥さん。
詩人山本太郎は山本鼎の長男。北原白秋の甥である。
七久里(ななくり)の蕗(ふき)
湯どころの春のねざめのおもしろさ鐘と太鼓の互(かた)み鳴りつつ
『海阪(うなざか)』(七久里観音)
「臨泉楼柏屋別荘」へ。

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