仙台の俳人

遠藤曰人


仙台藩士。名は定矩、字は文規、通称清左衛門。

曰人   仙台城下東一番町 遠藤清右ヱ門


 宝暦7年(1757年)、桃生郡寺崎村に生まれる。

 文化元年(1804年)12月5日、土芳稿『芭蕉翁全傳』を書写。

 文化6年(1809年)、諏訪の俳人素檗は曽良の百回忌を記念して遠藤日人に依頼して松島の雄島に曽良の句碑を建立。曰人筆。

芭蕉と曽良の句碑


朝よさを誰まつしまぞ片心
   芭蕉

松島や鶴に身をかれほとゝぎす
   曽良

右が曽良の句碑。

天保年間(1830〜1843)に気仙沼に遊ぶ。

天保7年(1836年)4月20日、79歳で没。

仙台市の榴岡天満宮に曰人の句碑がある。



道ばかり歩いてもどる枯野かな

 松島の瑞巌寺にある「芭蕉翁奧の細道松島の文」の碑に曰人の句が刻まれている。

芭蕉翁奧の細道松島の文


松島やここに寢よとよ花すみれ

曰人の句

見ながらも桜見やうと思ひけり


山風か里へ出たかる紫苑哉


朔日の青竹たゝく扇かな


翌からハ朝の間に見む秋の山


鶯の呑やしつらん硯みづ


あすからは朝の間に見ん秋の山


青柳のさく枝つかむ雀かな


しづかさや掌へさす百合の影


寒ければ雨の手づまも變りけり


園へ散松葉踏ても深山めく


草のふしをれて轉ふや鷦鷯(みそさざい)


二人して立別れ見るやなぎ哉


見ながらも桜見やうと思ひけり


立よれば名月もたぬ松もなし


單もの出したばかりを老が夏


乾くまて蝿はる庭や若葉吹


水底に霜のおくやら隅田川


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