一茶関連俳書


俳諧五十三駅』

天明8年(1788年)刊。森田安袋編。溝口素丸序。安袋は元夢の別号。

   日本橋

 小金原馬橋
霞もる蓬莱城や日本橋
   立砂

 東都
行列のはれや初日の日本ばし
   松井

   品川 沢庵塚 海苔 浜川 袖か浦

海苔取りよ礒に置なば砂付かん
   立砂

   鈴が森 八丁原和中散

 下総布川
風折々哀れを誘ふ虫の声
   馬泉

   川崎

七夕の渡り初けり女夫(めをと)
   馬泉

   大礒

地蔵でもどふやら凄し朧月
   馬泉

 同(東都)
苔の花小疵に咲や石地蔵
   菊明

持ふるす杖のひかりや西行忌
   立砂

木の間もる月をちからか啼蛙
   安袋

   小田原 二子山

笑ひ合ふ夕立晴れや二子山
   立砂

白水の流れた址や小米花
   菊明

   箱根

 かつしか
岩からむ杖や砧のはこね山BR>   素丸

六月の花や蚊ひとつ郭公
   安袋

   島田

朝霧や人声深き大井がわ(は)
   里丸

   御油

淋しさはどちら向ても菫かな
   菊明

   鳴海

紫陽花や己が気儘の絞り染
   菊明

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