| あまん きみこ | |
| 作 品 |
・車の色は空の色 |
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発行年月日 77年5月初版発行 発 行 所 梶@ポプラ社 挿 絵 北田 卓史 松井さんのタクシーは、空の色。 毎日いろんなお客さんを乗せる松井さんのタクシーには、 時々、不思議なお客さんがやってきます。 小学生のとき、学校の教科書に載ってました。 意外と、周りの皆には非常に人気があって、図書室行くと、 大体いつも、貸し出し中でした。 私は、実はそんなに好きだったわけではないのだけれど、 先日、ふと思い出したら、どうしても読みたくなり 書店行って見つけたときには、思わず買ってしまいました。 童話らしいというか、子供が好きそうというか、 今だったら、『ファンタジー』っていってしまうと簡単なんだけど、 これはやっぱり、『童話』って言う言葉を使いたくなる作品ですね。 挿絵を書かれた北田さんは、92年にお亡くなりになられたそうです。 | |
| いぬい とみこ | |
| 作 品 | ・ながいながいペンギンの話 |
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発行年月日 00.06.(95.10.初版発行) 発 行 所 梶@理論社 挿 絵 山田 三郎 価 格 \ 560 (初出: 57.03.05 宝文館 63.11. 理論社 底本: 90.07.02 岩波書店(改定) アデリーペンギンの兄弟、ルルとキキは、遠い遠い南極で生まれた。 冒険をしながら、毎日少しずつ成長していく兄弟。 時には、迷子になって人間に助けられ、またある時は、氷山にのって 海を航海し、 皇帝ペンギンと出会い、そうして、彼らは 大人になっていく。 これねぇ、いいお話なんですよ。 題名の『ながいながい』というのは、永く永く語り継がれる物語という 意味があるそうです。 一番最初日本になったのは、40年以上前ですから、 これを読む世代(大体小学校中学年くらい)の、親たちも、 結構いい年になってたんじゃないかと、思われるくらいです。 私、これ随分昔に、読んだ事あるなぁ。 その時、自分がどう思ったか覚えてないのが、残念です。 ペンギンは可愛い。 南極は、厳しい。 そんな中で、必死に生きているペンギンたちを、尊敬します。 | |
| おち のりこ | |
| 作 品 |
・てりふり山の染めものや |
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発行年月日 95.03. 発 行 所 釜成社 挿 絵 まさい けい 価 格 \ 1,200 その家に住みたかった理由は、庭に咲いている紫陽花の色が目にとまったからだ。 梅雨のある日、その紫陽花が刃物で すっぱり切り取られているのを見つけたとしさんは、 山の中で、昔の子供のように着物を着た、可愛い女の子とであった。 その子の持つ紫陽花と同じ色の手まりを見て、 それを染めたという女の子との父、『三吉』に会いに行く。 三吉はとしさんに『時期がきたら、その色の染め方を見せましょう』といった。 それから、てりふり山の住人たちとの交流が始まる。 ファンタジーというより、本当に童話。 としさんが見知ったものや感じたものは、自分にとって、 とても感動するものがありました。 『どこが』『何が』と聞かれると、それは答える事が出来ないんだけど。 考え方、感じ方は違うけど、私、その季節の色の違いを知ってると思う。 同じ赤や青でも、季節ごとに色が違うの。 私が『色』に興味を持っているからかもしれない。 三吉さんの色見本帳が、すごくよかったのです。 季節の色、時間の色、風景の色・・・、その色の出方、名前の付け方 とその情景を思い浮かべて、涙が出てきました。 周り中には、それだけたくさんの色が溢れていて、 自分たちは色に囲まれて生活しているはずなのに、 それを感じる事があまり無い。 都会の色は『灰色』なんていうけど、そうかもしれない。 黒一色のはずのこの本の中に、私はたくさんの『色』を見ました。 | |
| 柏葉 幸子 | |
| 作 品 |
・霧のむこうのふしぎな町 ・地下室からのふしぎな旅 |
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発行年月日 03.03.15 発 行 所 梶@講談社 挿 絵 竹川 功三郎 価 格 \ 400 霧が晴れたあと、一風変わった町が現れた。 めちゃくちゃ通りと言われるその町に住む人たちは、 自分たちを『魔法使いの子孫』という。 働かざるもの食うべからずの規則にしたがって、 町中のそれぞれの店で働きはじめたりなは、 いつしかその町とそこに住む住人たちが、大好きになっていた。 『千と千尋の神隠し』に影響を与えたといわれる本です。 が、内容を読むと全く違うお話であるとわかります。 りなは強情なところはあるますが、とても素直な女の子です。 可愛いお話でしたよ。 これは、小学生の時に読みたかったと思います。 一応、今年発売の新刊ですが、初出は1975年。 多分、その頃読んでたら、今読んで感じたものより、 もっと大きな感動を覚えていたと思うんですよね。 読んで最初の教訓は『可愛い子には旅をさせろ』。 りなのお父さんは、昔この町で、自分にとって何か大事なものを見つけたのでしょう。 それを話して聞かせるより、体験したほうが 娘の為になると思い『行ってこい』といったのだろうと思います。 こういう父と娘の交流が、暖かいです。 あとがきを加納朋子さんがかかれています。 私、あとがきから読んだ本て、これが初めてかもしれません。 | |
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発行年月日 02.09.25.(88.04.10.初版発行) 発 行 所 梶@講談社 挿 絵 タケカワ こう 価 格 \ 560 自分の事を『霞のようにぼんやりしてる』の意味から『カスミ』と呼び 親戚中からも変わり者だと思われているチィおばさん。 ある日、母親からおばさんへのお使いを頼まれたアカネは 地下の倉庫で、大学教授のような眼鏡をかけた、ずぶぬれのおじさんと出会う。 『となりから来た』というその人は、『となりの国』の人で 共有している倉庫の、契約の更新に来たという。 何の事か分からないアカネとチィおばさんは その人の言う国へ、はと時計のかかってる柱から、出かける事になった。 この作者の発想が面白い!というのが、一番最初の感想。 目に見えない『隣の国』って言う、考え方が面白かった。 これを書かれたのは、1988年。丁度バブルの頃で、 到る所に家が建ち、マンションが建ち、新しく住み始めた人が多く、 隣人に関心を持たなくなった頃だと思う。 『隣に住んでるのが、どんな人かも知らない』とはよく聞くようになったから、 国じゃなくても、もっとご近所で、こういうのってあるよなと シビアな事を思いながら、読んだ本です。 隣の国へ行くのに、ドアをノックするように柱をノックするのが楽しい。 こんな風に、どこかたたいてみたら、違う国と繋がってたら面白いかも知れない。 子供の時、まだ森がたくさんあった頃、 『ここを通りぬけたら全然知らない場所に出るんだ』と思いながら、 冒険したのを、思い出しました。 作者は、こういう気持ちを、忘れずにいた人なんですね。 本の内容も面白かったけど、巻末に書かれた解説がまた面白かった。 変わり者って、周りに一人いると、楽しいもんだと思うね。 | |
| 斉藤 洋 | |
| 作 品 | ・黄色いポスト郵便配達 |
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発行年月日 02.07 初版発行 発 行 所 梶@理論社 画 家 森田 みちよ 価 格 \ 1,300- 「わたし」には、毎年春に「桜の木」から手紙が届く。 その葉書を貰うと、わたしはそこまで出かけていく。 ある日、いなかの小さな町に引越したわたしは、郵便局に転居届けを出さなかった為、 桜からの手紙はそこで止まってしまった。 今も「住所不明」のまま、郵便局の奥にしまわれているに違いない・・・。 新しい家は、丘の上にあり、夏みかんの木が近くにあった。 梅雨の晴れ間のある日、ベランダで手紙を書いていたわたしの元に 「まんぼう」がやってきた。 そのまんぼうは、「黄色いポストの郵便配達」だと名乗った・・・。 童話だから郵便ポストが黄色くても、人間以外が手紙を書いてても、 桜の木が神出鬼没でも有り得ないとは思わないのだけど、 何で郵便配達をしているのが「マンボウ」なのか、その発想だけは凄く不思議だ。 私も、マンボウが突然空飛んで目の前に現れたら驚くよ。 「わたし」が驚いたのは最初だけで、手紙を届けに来るのが当たり前で、しかも 紅茶好きのマンボウの為に新しい紅茶まで用意してるところが、また凄いよ。 マンボウには「修行」してるウミガメの友達がいて、カジキマグロの尻尾が欲しいという夢がある。 一方「わたし」にも、時々手紙をだす人間の友人が居て、 その友人は今、「迷路」にはまって出てこられなくなってるけどその内出て来るそうだ。 最初に桜の木が出てきたから、桜の木と「わたし」の話なのかと思ったら、 マンボウと「わたし」の話だとは思わなかった(本当は、郵便の話)。 面白いと感じるより先に、何か凄いかったね。 家にマンボウ訪ねてきたら、わたしも紅茶を用意しておこうと思う。 | |
| 竹下 文子 | |
| 作 品 |
・風町通信 ・木苺通信 |
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発行年月日 90.08.(改訂版 86.11.初版発行) 発 行 所 偕成社 挿 絵 飯野 和好 価 格 \ 1,200- 不思議なことが起こる町『風町』。 そこに住む人たちと、自然界で起こる現象と、 動物たちののあたりまえの共存の生活。 『風町から』、『風町まで』の2部構成。 最初のお話を読んだ時、「あ、このお話好きだ」と思いました。 あたりまえのようにそこにあるのに、探してもどこにも無い町、『風町』。 そこに住む人間も、動物も、空も雲も水も、 皆、どこか少しずつ変わっているのです。 前半は、窓ガラスと飛行機雲のお話が好きですね。 予期してても、思いがけない結末が待ってるみたいな、 ファンタジーというより、童話と言いたい感じのお話です。 こちらはお奨めしていただいた本ですが、優しい雰囲気のお話で、 お奨めしてくれた理由が良く分かります。 | |
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発行年月日 89.12. 発 行 所 梶@偕成社 挿 絵 黒井 健 価 格 \ 1,200 春、夏、秋、冬・・・・、 めぐる季節の中で感じる、自然の風景や落し物。 谷に住む人たちの中にも、ひっそりと息づく優しく穏やかな時間・・・。 実は、読み始めたのはこちらの方が先だったんだけど、 一話読むごとに考え事をしてしまって、なかなか先へ進めませんでした。 それぞれの季節には、それぞれの風物詩や、「顔」があって、 「わたし」の見た風景や、周りにすむ人たちの話が、染み渡ってくるようでした。 それぞれの月を、「風の月」、「鳥の月」、「実の月」と呼んでるのが良いですね。 私も、雲のレストランがあるなら行ってみたいな。 個人的には、一番最初の電話の話が好き。 これに、黒井健さんの絵というのは、なかなかお見事な演出だと思います。 | |
| 富安 陽子 | |
| 作 品 |
・クヌギ林のザワザワ荘 ・シノダ!チビ竜と魔法の実 ・シノダ!樹のことばと石の封印 ・ 内科・オバケ科 ホオズキ医院 オバケだって、カゼをひく! ・ 内科・オバケ科 ホオズキ医院 タヌキ御殿のおおそうどう |
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発行年月日 90.06.25. 発 行 所 梶@あかね書房 挿 絵 安永 麻紀 価 格 \ 1,100- 大きな体と胡散臭い見た目と、素直で優しい心の持ち主。 いつもどおり、豆腐屋さんの手伝いを終わらせてアパートに戻ってくると 大家さんから出て行くように言われてしまった。 山で暮らそうと思った矢鳴先生は、早速家探しに出かける。 飛び込んできたのは『猫又不動産』という不動産屋。 そこでクヌギ林の『ザワザワ荘』というアパートを紹介され、 引っ越す事となった。 溶解たちの済むこのアパートには、竜宮を追われた水の精 魂を集める事を生業とするアズキトギ、 化け狐になるための英才教育を受ける子狐とその母親が住んでいた。 近所の書店で見かけて、面白そうだと思っていたので、図書館で借りてきた本です。 ここ最近読んだものの中では、一気に読んだ本でした。 文章もお話も、非常に読みやすかったです。 妖怪が大好きだったという作者さんが、書いた物語で、 妖怪たちの事情とか、人間たちが畏れてきたこととか、 そういったものも織り交ぜながら、怖くは無いお話でした。 矢鳴先生は、正直でお人よしでした。 偏見も持たず、そこにある全てのものをあるがままに受け入れ、 あたりまえの存在として、受け入れられる人でした。 こういう人間に、なりたいと思いましたね。 クヌギ林に全然雨が降らなくなって、矢鳴先生は雨を降らそうとするのですが、 その方法と説明が、やっぱり科学者。 そして、その計画で、滝の主を起こしてしまうところが物語。 何気ないお話でしたよ。 この中で大事な事は何だろう?と考えましたが、 強く印象に残るものは、実はありませんでした。 だから余計に、お話し全体が、印象に残りましたよ。 最後に権現様になって、水の精はザワザワ荘を出てしまうのですが、 その後で入ってくる予定の、化け猫ばあさんのお話とか、 続編で出てくれないかと思っています。 | |
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発行年月日 03.07. 発 行 所 梶@偕成社 挿 絵 大庭 賢哉 価 格 \ 1,200- 一見普通の人間にしか見えないママは、実はキツネなのだ。 長女のユイは、その秘密を守るために、毎日頑張っている。 ある日、いつものようにテレビを見に来た鬼丸おじいちゃんにくっついて 雲竜の子供がお風呂場に住み着いてしまう。 湯気の雲で巣をつくり、時折浴槽に雨を降らしながら、ほんの少しずつ 成長して行く。 時を同じくして、ママのお兄さんにあたる夜叉丸おじさんは ユイの弟、タクミに、秘密の贈り物をした。 一つは、蛇の宝、『蛇の目石』、もう一つは、『育ちの実』。 ママは、その実を使って、雲竜を空へ帰す計画を立てる。 富安さんのお話というのは、どれを読んでもそうなのですが、 伝記とか言い伝えとか、昔からの風習や呼び方など、 あまり耳にしなくなった言葉が出てきて、思わず納得してしまいます。 今回のその言葉は、「竜の巣」。 低気圧の中心の事だったと思いました。 この言葉、某アニメ映画に出てきてて、「へぇー、本当にそう言うんだ」と 納得しました。 暢気な父と、決断力と判断力の塊のような母の間に生まれた3人の兄弟は、 それぞれ個性もはっきりしていて、非常に子供らしく、 それでいて、常識もキチンと分かってる子供たちで、見ててほのぼのします。 最後のお母さんの言葉が、とても印象に残りました。 「影に負けたくなかったら、いつもお日さまに向かって、胸をはっていなさい」 というもの。 確かに、困難とか嫌な事に目をそむけてると、 もっと嫌な形で負ってくるけど、そこから目をそらさず立ち向かってると、 逆にいい結果がもたらされる事を、身を持って体験した覚えがあります。 これって、教訓なのかなぁ? この人のお話は、こんな風に、考えさせてくれるところが好きですね。 | |
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発行年月日 04.09. 発 行 所 釜成社 挿 絵 大庭 賢哉 価 格 \ 1,400- 3人の姉弟にとって特別な土曜日になるはずだった。 何しろ、好きなだけ漫画を読んでもゲームをしても、文句を言う人はいないのだから。 が、ユイの友達が宿題のドリルを借りに来た時に、事件は起こった。 開く筈の無い和箪笥の一番下の引き出しから 突然狐姿の夜叉丸おじさんが飛び出してきて 替わりに、友達が吸い込まれてしまったのだ! その引き出しの中には、森が広がっていた。 モエが拾った金色のどんぐりで再びあけた引き出しの中に、 ユイとモエは引きずり込まれ、森の中に落ちてしまう。 置いてきぼりを食ったタクミも、同じ様にどんぐりを使って引き出しを開けたが 出た場所は、二人とは違う、霧に包まれた谷だった。 3人はそこで、石で出来てたはずのオロチが動き出した事と、 村の人々が石に変えられてしまった事を知る。 タクミが出会った『石の工』とお館さまを繋ぐものは? 3人は無事にオロチを退治し、石にされてしまった友達を連れて帰れるのか? 全ては、3人の持つ、特別な能力にかかっていた。 前作よりももう少し長く、舞台を全く別の場所、あるいは別の時代に移した冒険譚です。 言葉遊びとしても、普通の物語としても、ものすごく面白いです。 前作は、家族の紹介と、寧ろママが大活躍でしたが、 今回は、3人それぞれ受け継いだ能力が、力を発揮する事になりましたね。 このシリーズはまだ続くそうなので、これから先、どんな風になっていくかがまた楽しみです。 前作に引き続き、長女のユイは、友達のため、石に変えられた人達のため、 樹との約束を守ろうと、一人でオロチに立ち向かうお館さまを助けて、と、大活躍です。 要所要所で、皆を助けていくタクミ、更に、前回はさわりしか出てこなかった、 モエの「魂よせの口」の力が、はっきりしてきます。 この3人の能力が合わさって、初めて出来る冒険のお話でしたね。 そして、相変わらず、夜叉丸おじさんは無責任でした・・・。 正直言えば、こういう話こそ、アニメ映画の原作になっていいと思うのですけどね。 子供の教育上に大切な事とか、子供が主人公で活躍する話とか、 ハラハラもドキドキも、そしてちょっとだけしんみりする部分も十分ありますものね。 感想書こうとすると、寧ろお話全部説明しそうになるので、 とりあえず、「面白かった!!」と、力強く宣伝だけする事にします。 | |
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発行年月日 06.01. 発 行 所 潟|プラ社 挿 絵 小松 良佳 価 格 \ 950- 峰岸恭平は、ある日、偶然から、住んでる世界とはちょっと違う場所にある その病院に たどり着く。 そして、どういうわけか、手伝いをさせられてしまうのだが・・・。 盲点を突いた設定だと思いましたね。 某有名妖怪漫画の影響で、オバケは「病気をしない」ものだと思っていたので。 この鬼灯先生と言う人は、オバケの専門医だけあって、なかなかに豪快な人物です。 腕はもちろん良いし、患者からの信頼も厚いんだけど、手段が些か強引と言うか、 目的の為に手段を選ばないと言うか。 全く見ず知らずの、迷い込んできた人間の男の子に、手伝いをさせようと言うのだから。 恭平少年も、何の役にも立たなそうで、これが何気に立派に役に立つから、 ある意味、適正とでも言うのだろうか? 1巻目のこのお話は、短編みたいな感じで、色んな妖怪が病院を訪れ、 症状を訴え、往診に出向く間、留守番を頼まれた少年が、 追い返すんだけど治療の手伝いもするというお話。 よく知った妖怪も出てくるし、鬼も出てくるし、妖怪の出てくる物語としては、 凄く読みやすいんじゃないかな。 普段、何気なく通り過ぎてしまう場所に、秘密の入口が隠されていたら楽しいね。 路地を抜けた先に、思いも寄らない風景を見つけた時の感じに似てるかもしれない。 そういう、わくわく、と言うか、そわそわしちゃうお話でした。 | |
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発行年月日 07.01. 発 行 所 潟|プラ社 挿 絵 小松 良佳 価 格 \ 950- 人間の世界からオバケの世界へ行く為の鍵として、貰ったものだった。 決して使おうと思わなかったのに、ある日、忘れ物を取りに行った公園で大きな石に躓き ポケットに入っていたはずの鈴を落として鳴らしてしまった事から、 恭平は再びオバケの世界へ来る事になった。 今度は前の様に病院へ直接出るのではなく、全く知らない十字路の真ん中。 恭平は、「タヌキの化けた姿」で人間になっていると間違われ、 迎えに来たタヌキの駕籠に乗せられてしまう。 その先に待っていたのは、立派なお屋敷に住む大ダヌキと シマシマ模様になってしまったその息子だった。 今回の方が、ちょっと謎のあるお話でした。 この鈴、鳴らすと鬼灯医院へと続く道に抜けるのかと思ったら、 そうではなくて、色んなところに出るらしい。 鳴らした場所によって、出る場所が異なるのかな? 今回のメインは、タヌキなので、創造するだけで何とも微笑ましいやら、笑えるやら。 この話って、少年が普通の現代っ子だから、言葉遣いは崩してなくても普通なのよね。 その内容と、鬼灯先生や妖怪たちの使う言葉が少し違うから、しかも、少年の言い分なんて、 きいてるようで聞いてないから、これで会話がかみ合って進んでいくのが何とも、 珍妙で面白い。 作者の、文章の言い回しの面白さも、もちろんあるんだけど。 作中に「山寺のおしょうさん」何て、懐かしい歌が登場していて、 「そんな歌もあった」と思い出したら、もうそれっきりその歌が抜けなかった。 それにしても、鬼灯先生、良くそんな歌を知っていたもんだ・・・。 結局、シマシマになってしまったのは、カツオ節をその息子に取られた腹いせに、 化け猫がかけていた呪いだったんだけど、ううん、本当に、食べ物の恨みは怖ろしい。 シマシマタヌキはなかなか可愛かったので、元に戻った姿はなんだか物足りなかった。 | |
| 中川 李枝子 | |
| 作 品 | ・森おばけ |
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発行年月日 86.05.20.(78.12.01.初版発行) 発 行 所 福音館書店 挿 絵 山脇 百合子 価 格 \ 1,100- 『ひらりぼうや』の一家は、おばあさんが神経痛と、船酔い病になったのをきっかけに、 森から引っ越す事になった。 桜に引かれて選んだのは、『山王小学校』1年1組の教室にある三角戸棚の中。 気に入った落ち着き先を見つけた森おばけ一家だが、 子どもたちは目がよく、賢く、おばけマントで隠れていても、 すぐに彼らを見つけてしまう。 ひらりぼうやは、ひっそりと1年1組に溶け込み 隣の席の『よしの けんいち』君の帽子に隠れて 皆と一緒に、冒険に出かけるのだった。 小学生のとき読んだ本で、今でもよく憶えてるのはこの本です。 当時はもっと長いお話のような気がしてましたが、 実際には、結構短いお話だったんですね。 子どもたちの考え方や、先生のおおらかさの良く出ているお話だと思いました。 上手に隠れても目ざとくおばけたちを見つけてしまう子どもたちの様子に、 子どもって言うのは、見えないものを見る存在なんだと羨ましくなりました。 1年1組の皆は、三角戸棚を挨拶代わりに一回ずつたたいていくのですが、 壊れてしまう事を心配したゆらりおばあさんは、担任の 『つのかけ先生』宛てに手紙を書きます。 その返事を、皆で書くのですが、その内容がまたそれぞれの個性がよく出ていて、 もしかして、そのくらいの子達にアンケートでも取ったのかしら?と 思うほどでした。 クラスの皆と林の中で追いかけっこして、『おまえはだれだー?』っていう問いかけに、 『森おばけ―』って、返すくだりが一番好きです。 最後、やっぱり森で暮らしたい一家は、おばあさんの神経痛の心配の無い様、 暖かい大ぞら山にお引越しを決め、1組の皆にお返事を書きます。 皆おばけさんたちが大好きだったので、いなくなったと知ったら 寂しがるだろうなと、読んでて少し寂しく思いました。 もしかすると、彼らなら大人になっても、 見つけられるかもしれないとも、考えました。 子どもの頃に見えてたものが、大人になると見えなくなる事ってたくさんあると思う。 でもそれは、消えてなくなったわけじゃないから、 見えると信じれば、また見えてくるのかもしれない。 少しの間だけど、隣の席だった『よしの けんいち』君と『ひらりぼうや』が 大人になってから、また交流が出来たらと、想像するだけでとても楽しい。 | |
| 茂市 久美子 | |
| 作 品 | ・つるばら村の三日月屋さん ・つるばら村のくるみさん ・つるばら村のパン屋さん |
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発行年月日 01.08.06.(01.05.30.初版発行) 発 行 所 梶@講談社 挿 絵 中村 悦子 価 格 \ 1,400- この度、駅前に『三日月屋さん』という名前の 赤いトタン屋根のお店を出せる事になりました。 いろんな動物たちが、三日月屋さんを訪れ、 いろんなパンを注文していきます。 季節の移り変わりを感じながら、くるみさんは今日もパンを焼くのです・・・。 ものすごーく、暖かくて優しいお話でした。 村の小さなパン屋さんて、それだけで暖かいイメージがあります。 くるみさんのお店には、村に住んでる人たちはもちろん、 遠いところから動物たちもパンを買いにやってきます。 12ヶ月を通して、季節の風物詩や、行事も折り込んで、 それを全てパンでふんわり包んだような短編の物語です。 オープンして間もない頃にやってきた、キツネのくれたカーテンのお話が、 最後の話を結んでいます。 季節ごとに色の変るカーテンて、素敵ですね。 『十五夜のパン』のお話が、この中では一番好きですね。 童話ですから、動物がしゃべったり不思議な魔法を使ったりしますが、 時節や季節の事柄が盛り込んであって、 非常にためになる本でもありました。 | |
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発行年月日 03.05.20. 発 行 所 梶@講談社 挿 絵 中村 悦子 価 格 \ 1,400- 最近、町に新しいパン屋さんが出来て、 出張販売をするものですから、 三日月屋の売上は、あまりよくありません。 めげずにパンを焼くくるみさんの前に、養蜂家のナオシさんが現れます・・・。 ライバル店の出現に、落ち着かなくなるくるみさんと一緒に、 私もおちつかなくなって読みました(笑)。 養蜂家のナオシさんは、ぶっきらぼうで言葉遣いも悪いけど、 くるみさんが必要な時に、必要な何かをくれる存在のような感じですね。 今回の本は、季節のというより、その季節やパンを通して、 忘れそうになっていた思い出を、一緒に思い出すようなお話の 集まりだったと思います。 一際ユーモラスだったのは、天狗のために、パンケーキを焼きに行くお話。 このシリーズに出てくる調味料(って言うのかな?)は、 私もぜひ一度お相伴に預かりたいと思うものばっかりですね。 | |
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発行年月日 98.11.12.(98.02.19.初版発行) 発 行 所 梶@講談社 挿 絵 中村 悦子 価 格 \ 1,400- といっても、お店があるわけではなく、注文をいただいてからそのパンを作る、 宅配のパン屋さんなのです。 くるみさんの夢は、つるばら村の駅前に赤いレンガ屋根のお店を持つことです。 今日も、くるみさんのところへ、パンの注文が入ります・・・。 本当は、紹介文の一番上に来ないと駄目なんですよね。 つるばら村シリーズの、一番最初のお話です。 続編から先に読んでるので、最初は、どんな動物がパンを注文に来たのか、 ちょっと楽しみにしてました。 それぞれの動物が、自分たちのこだわりの食材を使ってくれるように 頼んでいくのがいいです。 くるみさんは、それに従って注文のパンをこしらえ、 それをヒントにして、新しいパンを作っていきます。 これ、どこかで本当に作っててくれないかな?と思うパンがいくつもあります。 注文に来るのが動物たちというのもいいですよね。 村の情景や、雰囲気が、とてもやわらかく伝わってくるのは、 やっぱり挿絵の影響なのかな? 本当につるばら村のようなところがあるなら、ぜひ行って見たいです。 | |
| モーリス・ドリュオン | |
| 作 品 | ・みどりのゆび |
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発行年月日 05.05.25.(77.07.07.第一刷、02.10.18.新版発行) 発 行 所 梶@岩波書店 挿 絵 ジャクリーヌ・デュエーム 翻 訳 者 安東 次男 価 格 \ 640- 学校へ行って授業を聞いてると寝てしまうチトは、 家で、庭師のムスターシュさんや、かみなりおじさんから、 実践で勉強を教えてもらう事になりました。 ある日、自分に「みどりのゆび」がある事を発見したチトは、 町中に花を咲かせていきます。 子供の視点で世の中を見ているだけに、まっすぐに世界が映ってくるような感じがしました。 チトは、本当は本当に普通の子供で、色々な事を疑問に思い、色々な事を考えます。 こういう子供には、画一的な学校の授業は、確かに向かないかもしれないね。 花を見て、皆の心が優しくなれば、戦争なんて起こらないのにという、 メッセージが篭ったお話でした。 チトのお父さんは、武器を作る工場を持ってる人で、それで儲けたお金で、 裕福に暮らしていたのです。 チトはそれにショックを受け、町中に花を咲かしていき、ある日、とうとうお父さんに それを話した時、「誰かを死なせながら、子供を幸せにする」という矛盾に気づき、 武器工場を、花工場に変えてしまいます。 そうなんだよね。 自分に、大切な人が居たら、誰かの大切な人を殺そう何て、思わないはずなんだ。本当は。 「大切な人を守るために」何ていう理由は、本当はありえないんだ。 この本の作者はフランス人で、第二次大戦中、ナチス軍の占領にあった時、 フランス国民の自由と平和を取り戻すために戦ったそうです。 作者がどれだけ「戦争」で心を痛めたのか、それによって、何を残したいと思ったのか、 良く分かる本だと思いますよ。 最後の一文が「あー、やっぱりね」とと言う感じです。 子供はきっと誰でもそうだと思う。 子供には、いつも、「明日の希望」が見える。 葉祥明氏の、『地雷ではなく花を下さい』に通じるものがあると思いました。 | |
| ライマン・フランク・バウム | |
| 作 品 |
・オズの魔法使い ・オズの魔法使いと虹の国 ・オズの魔法使いとオズマ姫 ・オズの魔法使いとエメラルドの都 ・オズのつぎはぎ娘 ・オズのチクタク |
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発行年月日 01.04.(96.11.初版発行) 発 行 所 梶@偕成社 挿 絵 ウィリアム・W・デンズロー 翻 訳 者 大村 美根子 価 格 \ 700 ある日、竜巻で家ごと飛ばされたドロシーは、気がついた時『オズの国』にいた。 カンザスに帰して貰う為、『エメラルドの都』にいるという、 偉大なるオズの魔法使いに、会う為に旅に出る。 途中、脳みその欲しいかかし、心の欲しいブリキのきこり、 勇気の欲しい臆病なライオンが、仲間となり、 ドロシーの、オズでの最初の冒険が始まった。 不朽の名作ですね(笑)。私にとって、ファンタジーの始まりはここにあります。 仲間は皆、おかしいのに、それを統率していくのが普通の少女。 その上、元々ドロシーは、カンザスという、実際にある国から来たわけですから、 オズの国も、同一線上に必ずあるという事になります。 頭でだけ考えると、どうしてもごちゃごちゃしてしまうので、 その場にあるものとして、読み進めました。 お話そのものが、とても穏やかです。 悪い人間も、怖い事も出てきますが、奇抜な発想と意外な展開で、 クリアできてしまうところが、安心して読めるところでしょう。 これは、オズシリーズの一番最初のお話に当たります。 全14作にわたるそうで、そのうち何冊かはやっぱり日本語に訳されてますが、 全部は出ていないようです。 全部読みたいところだけど、原書で読むのは、いくら児童向けって言っても、 難しいだろうなぁ・・・。 | |
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発行年月日 00.02(85.11.初版発行) 発 行 所 梶@ポプラ社 挿 絵 ゆーちみえこ 翻 訳 者 守屋陽一 価 格 \ 600 ある日、大理石の人形に替えられそうになったチップは、 自分が作ったカボチャ頭の木の人形ジャックとともに、 エメラルドの都へ逃げ出す。 しかし、オズの都はジンジャー将軍を筆頭とする少女の軍隊に制圧され、 カカシの王様もろとも西へ逃げる事になってしまった。 彼らは良い魔女グリンダに助力を求め、結果、チップは自分の正体を知る事となった。 オズシリーズの2作目です。 私はドロシーの出てくる一番初めのお話と、3作目にあたる 車輪族の出てくるお話しか知らないので、こんなお話がある事、 オズの正当な後継者である『オズマ姫』なんて人がいた事も、 この本で始めて知りました。 魔法が叶う国って言うのは、時に『こんな事あっていいのかしら?』って 思うような事がかかれています。 この本に限らず、オズシリーズは、最後の最後でどんでん返しのような 決着を迎えるお話で、今回のお話も一番最後で、チップの役目を 知る事になりました。 こんな簡単にと拍子抜けするところはありますが、 それで面白くなくなったという事がないのも、オズシリーズの特徴だと思います。 | |
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発行年月日 98.08.(86.09.初版発行) 発 行 所 梶@ポプラ社 挿 絵 ゆーちみえこ 翻 訳 者 守屋 陽一 価 格 \ 600 嵐に巻き込まれ、黄色いめんどりビリーナと見知らぬ土地に流れ着いた。 そこでぜんまい仕掛けのロボット『チクタク』と出会い、 オズマ姫の事を聞いたドロシーだったが、オズマ姫に会えたのも束の間、 地底王国の支配者ノーム王の陰謀に巻き込まれてしまう。 オズシリーズの3作目です。 第一作と同様、よく知られているお話で、このお話に車輪族が出てきます。 私、ずいぶん昔に、車輪族の出てくるお話読んだなぁ。 昔テレビでやった時は、あくまでドロシーが主人公だったから、 ドロシーが出てこなかった、第二作は飛ばされたような気がするけど。 一般の読者と同様、私もキャラクターの中ではドロシーが一番好きです。 このお話は、後のお話に通じる地底王が出てくるお話で、 前作までのわくわくした冒険話より、ハラハラした感じの緊張がありました。 それにしても児童文学、ひらがなが多いと言うのが、 帰って読みづらくて大変かも・・・。 | |
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発行年月日 01.04.(87.09.初版発行) 発 行 所 梶@ポプラ社 挿 絵 ゆーちみえこ 翻 訳 者 守屋 陽一 価 格 \ 600 それと言うのも、オズマ姫とドロシーに魔法のベルトを取られ、 力を無くしてしまったから。 ノーム王は、エメラルドの都を侵略し、オズの国民を奴隷にしようと考える。 一方、おじさんの農場が借金のかたに取られてしまう事を知ったドロシーは、 オズマに相談して、皆でオズの国で暮らせるようにしてもらう。 のんびりと旅に出かけたドロシー達は、ブリキの樵から、 ノーム王がオズを侵略しようとしている事を教えられる。 ええと、オズシリーズの4作目です。 私が読んだ本では6作目って書かれてるんだけど、 話の順を追っていくと、やっぱり4作目なんだよね。 前作で魔法のベルトをとられた地底王の逆襲です。 ずいぶん終わりの方まで、オズマ姫が何も対策を打ち出さなかったから、 これって、次回作に回るのかしら?と思っていたら、 最後でずいぶんあっけなく片がついてしまいました。 ラストシーンで、グリンダがオズの国に魔法を掛けて、 外から見えなくしてしまいましたから、 もしかすると作者は、シリーズ最終巻のつもりで書いたのかなと思っています。 よくよく考えれば、それも納得できる内容になってるんですよ。 ドロシーは、おじさんおばさんと共に、オズの国へ引っ越してくるし、 新しいキャラクターは出てこないし、話そのものに決着がついてるし。 ここで一段落とするなら、第一部終了ってところかな? | |
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発行年月日 90.03.31.(77.12.15.初版発行) 発 行 所 梶@早川書房 挿 絵 荒井 苑子 翻 訳 者 佐藤 高子 価 格 \ 460 食べ物が底をつき、長年住んでいた森を出て、 一番近いお隣の、ねじくれ魔道士『ピプト博士』を頼り訪ねてみると、 博士は『命の粉』を作っている真っ最中だった。 奥さんの火事手伝いをする召使となる為、 パッチワークキルトで作られた『つぎはぎ娘』は、 命の粉を掛けられた途端手を上げ、奥さんとナンキーおじさんは、 弾みで棚にあった『カタマラ水』とをかぶってしまう。 かけたものを大理石に変えてしまう、その水の魔力を打ち破る薬を作る為、 オジョ少年は、つぎはぎ娘、ガラスのネコと共に、材料集めの旅に出る。 エメラルドの都でドロシーとカカシも一向に加わり、 数々の冒険を繰りひろげられる。 オズシリーズの5作目です。 私が読んだこの本は、いつもの児童書ではないので、題名表記も違いますし、 お話の内容も、少し複雑にかかれていると思います。 オズシリーズの中で、とても楽しいお話ですが、 国民の中で初めて法を犯す人物が出てくる話でもあります。 子供たちが読んでどう受け取るか、考えさせられる部分もありましたね。 お話は、本当に冒険ものです。トレジャーハンティング、 個人的に大好きなんです。 外の国から見えなくなったオズの国で、外敵からの心配は無いけど、 国にはまだ知らない種族がたくさん住んでおり、 ドロシー達も、自分たちの知らない場所に足を踏み入れます。 こちらも、今までと同様、冒険はものすごく面白かったのですが、 あっと驚くと言うより、やっぱりあっけなく決着がついてしまいます。 オズマの言う通り、先に必要なものを言っておけば冒険の必要は無かったけど、 そうしたら、物語そのものが、成り立たないものなんでしょうね。 今まで読んだ中ではかかれてませんでしたが、『オズの魔法使い』が 正式にグリンダに弟子入りして、正式に魔法使いになっていた事を、 この本で初めて知りました。 字も小さいし、漢字も使われているし、大人が読むにはこちらがお奨めです。 | |
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発行年月日 86.01.15.(81.02.15.初版発行) 発 行 所 梶@早川書房 挿 絵 新井 苑子 翻 訳 者 佐藤 高子 価 格 \ 360 辿り着いたバラの国で、弟を探して旅をするモジャボロと出会い、同行する事になる。 国を追われたバラの国の王女、虹の娘ポリクローム、 オズマ姫よりモジャボロへの伝言を頼まれたぜんまい仕掛けのロボットチクタク、 更には、世界制服を目論むアン女王率いるウーガブーの軍隊や おかしな龍のクォックスまで仲間に加わり、 一行は、ノーム王の洞窟を目指す。 オズシリーズの6作目です。 ドロシー同様、アメリカ人の女の子ベッツィの登場です。 このお話で、悪人であるノーム王(ラゲドー)は、王の座を追われ、 新しいノーム王カリコが誕生します。 これで、地底の国も安心です。 物語を知らずに表紙だけ見た感想は、『変なパーティだなぁ・・・』でした。 空飛ぶ女の子に水色で首にピンクのリボンを巻いた龍。 雪だるまを髣髴させるロボットと頭真ピンクの女性と 髪も髭ももじゃもじゃのおじさんとロバに乗った女の子。 『オズシリーズ』じゃなきゃ、ナニモンだ?って所でしょう。 細かく説明するのは大変なので省きますが、 セリフとか言い回しとか存在とか、 今の世の中でも、十分納得できる事が出てきます。 文字細かいけど、小学校中学年なら理解できる内容だと思う。 最近、情操教育に問題がある子供が多いみたいだから、 こういうのを読ませてみれば、案外効果出るかも。 オズシリーズって、悪い人は出てきても、その人に対して、 周りが決して意地悪じゃないんだよね。 そういうところが好き。 | |
| ビアトリクス・ポター | |
| 作 品 | ・妖精のキャラバン |
発行年月日 00.11.10.(00.06.15.初版発行) 発 行 所 梶@福音館書店 翻 訳 者 久野 暁子 価 格 \ 1,300,br> てんじくねずみの『タッペニー』は、 サーカス一座の一員として、旅をする事となる。 旅をする仲間や、行く先々で出会った動物は、 自分が今まで知らなかった、たくさんのお話を聞かせてくれた・・・。 ビアトリクス・ポター作のお話です。 主人公はやっぱり動物。 この本は、海外の友人に頼まれて書いたので、 最初は、アメリカで出版されたそうです。 一話毎が短いお話なので、お子さんたちに一つずつ読み聞かせたりするのに、 丁度いいのではないかと思います。 この本を書いた頃、著者は、羊の世話と自然を守る事に力を入れてました。 ナショナルトラストと呼ばれる、自然保護団体に協力していたのは、 有名なお話でしょう。 物語の中に『ヒーリス奥さん』と呼ばれる人が出てきますが、 それが、ポター本人なのだそうです。 |
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| 新編 アラビアンナイト | |
| 作 品 | ・新編 アラビアンナイト(下) |
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発行年月日 02.09.15 発 行 所 轄u談社 青い鳥文庫 挿 絵 天野 喜孝 翻 訳 者 川真田 純子 価 格 \ 720 本当の出来事のような、空想の物語。 信仰心厚いイスラム教徒の人々と、魔神たちの冒険のお話。 短編7編、収録。 昔、誰でも読んだんじゃないかと思われるこのお話は、 世界各国で、聖書と並んで読み告がれているといわれている。 お話の題名とか聞いた事があっても、その内で覚えているのは 実際には、少ないんじゃないかと思う。 私も、この本の中で知っていたのは、シンドバッドのお話だけでした。 そもそもこれを読もうと思ったのも、 荻原規子さんの『これは王国のかぎ』を読んだから。 あれ、舞台がアラビアンナイトだったので、予備知識のように 読もうと思ったのでした。 ファンタジーというよりは、アドベンチャーといった感じですね。 | |