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祝30巻。単行本1巻の発行年は1990年とのことなので、連載期間にして20年超。4コママンガとしては前人未踏の壮挙であるのはまず間違いありません。しかも、なお凄いのは、これがいまだに面白いし、まだまだ続くであろうこと。おそらく、これに匹敵する4コマ作品は、この先もそうそう現れることはないでしょう。 どうぞ、いつまでもその視点で、「会社」を定点観測し続けて下さい。まずは次の40巻を目指して。 |
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友人からのおすすめ。昭和初期の旧日本軍に秘密裏に創設されたスパイ養成機関。通称「D機関」にまつわる事件を短編形式で描いた事件簿。 D機関は、かつて伝説のスパイであった「魔王」、結城中佐により設立された。構成員は控えめに言って化け物揃い。スパイは出世や栄光とは無縁にして、徹底して「見えない存在」であり続ける。この世のあらゆるものにこだわりや執着を持たず、淡々と任務を遂行し続ける。彼等を支えるものは、唯一、自分だけがこれを成し遂げ得るという、強烈な自負心のみ。 自負心に殉じる男たちの美学。萌えます。私的に「旧日本軍」というと、マッチョでアタマ悪そうというイメージがあるので、暴力的なスパイアクションなのかと思っていたのですが、意外やその真逆を行く、頭脳戦と謎解き主体のミステリーでした。おもしろかったので、続編の『ダブル・ジョーカー』もリクエストしてしまった。 |
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楽しみにしていた三浦さんの「青春林業小説」。評判に違わず面白い。 横浜で何となくフリーターになりそうだったヘタレ青年平野勇気は、高校卒業と同時に三重県の山の中に、「林業研修生」として放り込まれた。携帯も通じない陸の孤島で、命がけの肉体労働に挑む勇気は、プロフェショナルなおっちゃんたちと、なぜか美人揃いの女性たちに支えられながら、一人前の木こりを目指すのだった。 田舎共同体ネタにファンタジーを加味した、三浦さんお得意の世界。今でも地方で行われている、過激な祭礼の舞台裏を見るようで楽しい。林業は脱サラ農業と違って、サラリーマンなのがいいなあ。ボーナスもありで。 ただ読んでいて、勇気君、いくらなんでも順応が早すぎ!と思わないでもないです。林業にも、田舎のムラ社会にも。オタクな魂にはきっと、この修行僧のような清らかな生活は難しいかも。 何やら読者サービスのような清一さんはじめ、おっちゃんたちがかっこ良かったです。 |
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久々読んでみた恩田さん。ミステリー、ファンタジー、ホラーと多岐に渡る恩田ジャンルの内の、これは『夜のピクニック』系青春サスペンスのようでした。加えてロードムービー+奈良@1300年の都観光ガイド。最後のが、一番比重が大きいかも。実際、読んでいて奈良に旅行したくなったし。 主人公静は、異母兄が失踪したとの連絡を受けて、兄の恋人と2人、奈良に行くことになった。兄の行方を知る手がかりが奈良にあるらしい。 これまであまり交流のなかった異母兄。ましてその恋人とは1度しか会ったことはない。思いっきり気後れしつつも、出かけていく主人公。しかし、「兄を捜す」という当初の目的は、のっけから当てが外れ、状況は静かに二転三転して行くのだったが…。 と、いう導入からの掴みは、さすがにうまい。でも、恩田作品だから結局オチはないんだろうと覚悟しつつ読んだのですが、予想に反し最後まできれいにまとまっていたのではないでしょうか。何の超常現象も起こらない、あくまでも現実と地続きな世界を舞台に、これだけの非日常感を醸し出せるのはすごい。そこには「旅」の本質を抜き出したような、不安感や寄る辺無さが余すところ無く描き出されていて、旅を追体験した気分になれました。なかなか良かった。 |
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大島弓子の最新作、出ました。 前巻から2年は経っていないので、まずまずの刊行ペース。作品中の出来事は、実際は執筆時の何年も前のことで、時に話が前後したりもするので、今回まとめて読んで、やっと時系列が把握できました。 最新刊は、なんといっても登場する猫が多い。マンション時代からおなじみの4匹に加え、保護して里親を捜した子猫達。庭にきて食事していく野良達。新しく大島さんの家に迎えられて成猫になった子達。その数、軽く10匹を超える。猫たちの幸せのために日夜がんばる大島さんですが、さすがにもう、一人でできる限界を超えつつある気がします。 いつも、目の前の自然や生き物を、あるがままに愛でていられれば、それは素晴らしいことなのでしょうが、今の都会はそうするには、あまりに窮屈なってしまったし、現実の野良猫を取り巻く状況は、そんな生やさしいものではない。再びボランティア組織に協力を仰ぐなりして、少しでも無理のない形にしていかないと、先々続かないのでは…、などといらん心配をしてしまうのでした。 今回は作中の日常を手放しで支持することはできませんが、引き続き大島さんと猫たちのご健勝を祈らせていただきます。 |
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私的伊坂幸太郎シリーズ、第2弾。「死神」の一人称で綴る、人間達の織りなす生と死の陰鬱なドラマ。死神という存在は、ターゲットに選ばれた人間に対して、死を与えるか、それとも取り消すか決定する権限を持っている。彼等はターゲットの最期の一週間に、必ず本人に接触した上で、それを決定する、そうな。主人公の死神は、比較的仕事熱心なタイプなので、死か取消かの判定は、正確に行うべく心がけている、らしい。 その割には、この死神氏が、どういう基準でそれを判定しているのかが、いまいち謎でした。善悪賞罰関係なし。結局いきあたりばったりなんじゃじゃないのか?ミステリーとしても中途半端だったし、死を前にした人間のドラマとしては、読者に対するアピールが、奥床しすぎてよく分からんかった。最後の最後に青空を見るだけのために、陰鬱な雨模様に延々つきあうという話、なのかなあ。 |
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