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米澤さんの、古典部シリーズ最新刊。 主人公ホータローの高校入学当初から、2年生の春に至るまでの1年の間に起こった事件を描いた、7つの短編が収録されています。いやー、相変わらず、無駄な自意識がイタいねえ。青春だねえー。 そして今回は古典部のメンバーにとっての、クリアすべきミッションとして「恋愛」が浮上してきたことが暗示されます。避けて通れれば平和なのに、この先でそれは許されない事を予感して、立ちすくむ若者たち。表題作の「雛」はてっきり、鳥の雛なのかと思っていたのですが、なるほど、ひな人形のことだったのか。ようやく一年目を迎える春の日の、暗示的な結末が、印象的でした。 | ![]() |
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ダンナ本です。以前、アニメ化されていたので、人気があるのは知っていましたが、確かにおもしろかった。作者に関しては、まったく予備知識が無かったので、いろいろと既存の作品との共通点を探してしまいました。どこかで見たんだけど?な、ごった煮感が漂う作風でしたが、これか!とデジャブが腑に落ちるような作品は、まだ思い出せません。 カバーの絵柄の第一印象は和田慎二。主人公のヒロ君の造形とか表情とかは、「エヴァ」が意識されていた感じ。あずまきよひこにも、ちょっと似たシンプルな描線ながら、ホラー描写も本気で怖い。なかなか、達者な人なのだと思います。 物語のベースは『怪物くん』。魔に属するあらゆる種族を統べる「王族」が存在する世界の、王女であるらしい「姫」。彼女との「血の契約」によって、死から蘇った主人公ヒロ。王族の血を与えられた者はほとんど不死身となるが、定期的に血をもらわないと、生きながらえることができない。そして、王族は成人するまで、互いに刺客を送り殺し合うのが、その世界のシステムであった。命を狙われる姫にとっての戦力は、吸血鬼、人狼、アンドロイド、そして、主人公をはじめとした「血の戦士」…。 「血の戦士」の設定は、『3×3(サザン)EYES 』のウーに似ていると思ったり。まあ、ヒロ君はあまり、戦力として役にたっていないところも、似ているかもしれません。また、姫のツンデレ描写も今時の萌を正しく狙ってきていて、うまいです。 姫の一族、つーか兄弟姉妹との確執は、この先どう展開していくのか。先が楽しみです | ![]() |
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うふふ、やーーっと出ました。西浦高校の試合、3回戦の対崎玉戦に突入したところまでを収録です。雑誌掲載時に読んでいますが、久々に読むと、このあたりは高校生的日常パートが多くて楽しいです。 それにしても、相変わらず単行本化が進みません。この巻以降に、たっぷり4冊分は単行本未収録で残っているはずなのに。待っている人にとってはこれはホント殺生だと思います。さて。 この巻の見所。腹黒全開の阿部。プレッシャーにぐるぐるする花井。崎玉の佐倉君のおバカさ。モモカンの高校時代のチームメイトの話。などなど、気になります。 ではでは、なるべく早く10巻を…。 | ![]() |
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久々読んでみた竹宮さん。表題作は、19世紀ヨーロッパから、第二次大戦時の中国へ、そして日本を経由して、21世紀の某国へと、人から人へ時代を超えて受け渡されていく、1つの美しいスノーボールの話。「激動の時代を直球で描く」竹宮節が、懐かしい感じです。 同時収録は、竹宮さんが数年前から新しく足を踏み入れた世界、「大学教授生活」について描いたエッセイ。実はこちらの方が目当てだったのですが、さすがに読み応えがありました。 そもそも、マンガ学部って、どんなことをしているのか?ましてや、先生は何をするものなのか。それらを全くのゼロから形にしていく竹宮さんの、強烈な異世界体験の数々。先生って大変!と素直に思いました。とにかく、お役所的な煩雑な事務の山をクリアし、150人の学生を相手に、課題を出し、発表させ、実技指導し。なんだかんだと、1人1人について、ちゃんと面倒を見て行っている姿を見て、初代教授として、この人を招いた大学側の目の付け所の正しさを、ふと思いました。 | ![]() |
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ダンナがアニメにハマって、いつのまにか家に13巻まで揃っていました。まったりゆるいスーパー執事マンガ。 主人公綾崎ハヤテは、両親@人間のクズがこしらえた、1億5千万の借金のカタに、ヤクザに引き渡される寸前に、いろいろあって大金持ちの少女、三千院ナギに拾われる。なんだかんだで借金を三千院家に肩代わりしてもらい、執事としてナギお嬢様に仕えることになったハヤテの、ハードなんだかぬるいんだか、微妙な執事ライフを描きます。 なんつーか。最初は『ハレグウ』系のブラックなコメディかと思ったのですが、そうしたサディスティックなツッコミの切れ味は、思ったほどではなかったです。そこに、巻を重ねるに従って、作者自身のイタさが見え隠れしてきて、ビミョーな気分になってしまいました。つまらない、と投げ出すほどでもなかったですが、なんかヌルかった。主人公含め、やたら多い登場人物の誰にも、感情移入したり、萌えたりができなかったので。もしかして作者は、登場人物にあまり愛着を持っていなくて、基本どうでもいい、とか思っていないでしょうか?キャラクターにどうも実在感がないところとか、人間関係に暖かさや緊張感が感じられないところとか。 また、作中でこれでもかと繰り出されるオタクネタも、何故か妙にイタかったです。やっていることは『ケロロ軍曹』と同じなのですが、こちらには、ネタ元が好きだから、絶対ネタにしてやる!といった、思い入れやノリの良さが伝わってこなかった。ともすれば、知っているから使っちゃえ、みたいな投げやりさを感じてしまいました。本当マンガって、作者の姿勢が出るものなのな。 | ![]() |
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『しゃばけ』シリーズのTVドラマ化等もあって、めっきりブレイク中の畠中さん、話題の新作。やっと順番がきました。 江戸の片隅で、古道具屋兼損料屋を営む「出雲屋」。損料屋とは、高級品から、生活家財一般までを、広く貸し出して賃料をもらう商売のこと。出雲屋で扱う品は、なかなかの名品も多く、掛け軸や、根付といった品物の中には、実に100年を経て付喪神となった品も多かった。 出雲屋を切り回すのは、若い清次とお紅。姉弟のように育った2人の間柄を超えられないまま、清次はお紅を「姉さん」と呼び続ける。2人の過去には、「蘇芳」という銘の香炉とその持ち主の行方が、トゲのように引っかかっていた…。 気位の高い付喪神様は、基本的に人間など相手になさらず、店の中で互いを相手に世間話に興じておられます。それでいて、商売の傍ら、「蘇芳」の行方を捜す2人のために、時に一肌脱いだりして。付喪神様は、どこぞの料亭やらに貸し出されては、そこでの人々の話を聞き込んで、得た情報を仲間内で「勝手に」披露してくれるのでした。 言いたくてたまらないのに、人間ごときと馴れ合わないとばかりに、質問にはしらばっくれる神様たち。おかげで「しゃばけ」のあやかしほど万能ではありませんが、そこが可愛い。一応これで完結のようで、なかなかよかったです。 | ![]() |
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