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『おおきく振りかぶって』  ひぐちアサ   講談社アフタヌーンKC

今年は『おお振り』に始まり、そのまま暮れそうです。いやー、今更高校野球マンガにハマる日が来ようとは思いませんでした。
野球は、体力や筋力と同じくらいに、1試合をどう戦うかという、戦術がものをいうスポーツなのだと再認識しました。複雑な試合展開に織り込まれた、細やかな心理描写によって、ただの球の打ち合いが、こんなにもドラマチックになるとは。
彼らのプレーを、この先もずっと見ていたいです。

『エマ』 森 薫  エンターブレイン

こちらも、よくハマったなあ。今年、巷で巻き起こった空前のメイドブーム。しかしこれは、ブームに上手く便乗したラッキーなだけの作品ではございません。おそらく、一過性のメイドブームを超え、19世紀英国ものというジャンルの草分け的名作として、長く残っていくことでありましょう。
そろそろ佳境。展開が早いのも好き。

『彼岸島』 松本光司  YOUNGマガジンKC

『げんしけん』とどちらにしようか迷ったのですが、今年限定ということでこちらに一票。一見、吸血鬼ホラーに見せかけたぶっ飛びギャグマンガです。しかし、山のようにツッコミどころを抱えながらも、妙に萌えのツボを押さえた荒唐無稽さが捨てがたいところ。
ここ最近の展開はもう、無茶苦茶そのものなので、買って読むのはOTLかもしれません。続きはすごく知りたいんですけど…。



 
『海の底』 有川 浩  メディアファクトリー

評判通りのおもしろさだった、青春怪獣小説。ライトノベル出身の若手が、自分の好きなジャンルを活字で表現しようとしてがんばっているのが、頼もしいです。
『蒼路の旅人』 上橋菜穂子  偕成社

児童文学にあって、骨太いファンタジーを描いてきた上橋さんが挑んだ、少年の王道成長物語。まだ序盤ですが、まっすぐな期待を込めて。
『陋巷に在り』 酒見賢一  新潮社

長い話を、有無を言わせぬ力業で押し切った、歴史中華ファンタジー。パワフルかつセクシーな女性陣の活躍に1票を。




えーと。読んでいてビミョーに??が漂いだした、経過観察中の作品です
『彩雲国物語』 雪乃紗衣

ぴかぴかの新人少女小説家。デビューして上手くなって、前途有望と思った時には、出版社の売らんかな主義と、過密スケジュールによって、作品がすっかりすれて色あせてしまうのは、残念ながらよくあるパターンです。アニメ化もいいですが、本当に頼んますわ、カドカワさん。作家を長く育てることも、考えてあげてください。
『マ王』シリーズ 喬林 知

こちらも、メディアミックスの嵐にもまれて、へろへろ状態でしたが、なんとか踏みとどまろうとがんばっているようです。立ち直るかどうか、今年が正念場なのかもりれません。がんばれ、喬林さん。