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主に白泉社系で活躍中の少女マンガ家である桑田さんが、なぜか青年誌で連載していたらしい、女子校&女子寮コメディです。 私立ライラック女子学園という、乙女の園で、これまた乙女分の濃い女子寮に入寮した主人公、高岡りら。たぐいまれなる大ボケキャラであるりらさんの周囲には、めんどうみのいい楓、シビアな蔦。また、近くの男子校(お約束!)花海棠高校のなじみの男子生徒などが入り乱れ、壮絶なボケツッコミが繰り広げられるのであった。 このところ、某女子校百合モノがブレイクしたこともあって、その路線が増えていますが、これは、いかにも桑田さんらしく、ぼけ味が絶妙の、まっさらなコメディになっていました。主人公を取り巻く女子高生達の漢らしさがまたいい。 |
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『航路』のコニー・ウィリスの前作で、タイムトラベルものSF。こちらは1992年発表作で、その年のヒューゴー・ネビュラ・ローカス3賞をトリプル受賞した作品ということで手を出し、ようやく読み終わりました。実は、図書館で3回読み切れず返却した後の、4度目の正直でした。毎回、期限を過ぎて返却するたびに、申し訳なさと挫折感がつのっていただけに、これでようやく重荷をクリアした気がします。いえ、別に無理して読む必要もなかったのですけど、オチだけは知りたかったもので。しつこくトライしてしまった。 2054年、時間航法が確立され、歴史研究者がこぞって過去に旅行し、過去のデータを持ち帰ることが日常的に行われるようになった時代。それでも、中世については、その時代の危険度の高さ故に、いまだ渡航した者はいなかった。オクスフォード大学の女子学生キヴリンは、中世研究者として初めての例になるべく、渡航を決行する。キヴリンの身を案じる担当教官のダンワージー教授は、万全なはずの渡航がしかし、何かとんでもないトラブルに見舞われたらしいことに気づくが…。 文庫で1000ページを超える上下巻。「何かトラブルが?」となってから、その時間旅行を手配した技師が病気らしいと分かるまでが50ページ。生命の危機に晒されているのは、中世に渡った彼女ではなく、2054年文明社会のにいる人々の方だと分かるまでに、150ページ。その間ひたすら、ダンワージー教授が、訳も分からず右往左往するだけ。 決して、つまらなかったわけではないのですが、こんな調子で、序盤中盤の展開がタル過ぎでした。で、『航路』の例もあり、ある程度いけば面白くなるかと期待したのですが、ようやく状況が見えたときには、既に2/3が過ぎていました。手に汗握る展開になったのは、何と最後に70ページのみ(!) 読み終えてから、このページ配分を確認して愕然としました。訳者の大森望氏が、後書きでこれを「単純なストーリーを、小説家としての技巧を駆使して、大作に仕上げた作品」と評していましたが、私はその「技巧」とやらがさっぱり通じなかったらしいです。「技巧はいらないから、内容相応なページ数にして欲しかった」のが正直なところでした。例えば、ダンワージー教授が、トラブルの原因を知ろうとして歩く先々で、必ず邪魔が入るのですが、どうやらそれは、コメディのつもりだったらしいです。すみません、大森さんの後書きを読むまで、全然分かりませんでした。 ともあれ、時間ものSFとしても、主人公の女性の冒険活劇としても、文明社会のパニック小説としても、中途半端な印象でした。私的には途中を少し詰めてから、最後の70ページを、全体の半分くらいを費やして描いて欲しかったのですが、そういう王道展開は敢えて外す人なのだろうか。 |
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先日読んで気に入った『しゃばけ』の続編です。『しゃばけ』に登場した、大店長崎屋の虚弱な若旦那と、2人の過保護な手代(実は妖怪)。そして彼らを取り巻く人々が再び登場します。今回は彼らをめぐって巻き起こる事件の謎解き事件簿といった趣で、6つの短編が収録されています。『しゃばけ』は、ミステリーとしては、やや謎解き部分があっけない印象がありましたが、こちらは1編1編が、凝ったミステリーであったり、ややホラー寄りの幻想譚だったり、切ないラブストーリーだったりで、粒揃いでした。どれもよかったですが、どれか1つと言われたら、意外性で「仁吉の思い人」を推しておきましょう。 あいかわらず、若旦那があやかしたちと、和気藹々と繰り広げる日常が楽しそうです。そして、そこで交錯する、人の世の人情話がまたうまいのであった。おすすめです。 |
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ついに最新刊、18巻まで来ました。 前巻で有馬父が初登場。有馬とほとんど同じ顔で、奔放な態度と、キレのいい毒舌を振りまく有馬父は、けっこう気に入っておりました。なので、彼と有馬の別れのシーンまでは見届けようと思い、この巻を購入しました。 そして、宣言します。私の「カレカノ」はここで脱落します。 話が有馬父の生い立ちに及び、どこかで見たような虐待とアダルトチルドレンの葛藤が繰り返されるに至って、ごく自然に、もういいと思いました。アーティストとして成功し、多少の奇行は大目に見てもらえる境遇で、身勝手に、生きたいように生きている有馬父の過去の傷を描くことに、果たして何の意味があるのか。 もしかしてこの先、次々と誰かをターゲットにして、生い立ちと心の傷を延々描くだけのマンガになっていくような気がして、さすがにうんざりしました。 誰でもいい、少しは前を見てくれ。それができないなら、そろそろ終わりにして下さい。 |
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マのつくシリーズ、2ヶ月連続刊行です。今回は外伝の短編集でした。 まずはユーリ君誕生前。ママ&パパの結婚と、魔王の魂が彼らの息子に授けられるまでのエピソード。次に、ユーリ君0才のみぎり、彼の巻き込まれたとんでもない事件の話。そして、最後に最も気に入った、ユーリ君3才と、兄の勝利君8才が、家出して街をさまようエピソード。 どれも外伝として楽しめました。特にロドリゲスさん再登場は懐しかったです。しかし、ガンダムネタのギャグはさすがに程々にした方が…。いいかげんガンダムオタと言われても、否定できないと思う。 今回初登場の勝利君、なかなかツボなキャラです。単純馬鹿のユーリより、却って主人公向きなのでは?と思えるほど。この先の出番がどれくらいあるかは分かりませんが期待しています。 それと、ボブさん再登場。見た目の描写は『お嬢様〜』の頃より、幾分老けたらしいです。果たして何歳くらいなのだろう。 では、本編の続きを楽しみに。 |