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こちらも楽しみにしておりました。萩尾望都SF新作。立ち読みは毎回しているつもりなのですけど、話が複雑で、とびとびに読んでもさっぱりつながりませんでした。纏めて読んでやっとこさ納得。そして、複雑な入れ子になったミステリーにクラクラ。どっしりと持ち重りしそうな内容の濃さにしびれます。 夢(バルバラ)と現実を行き来して展開する物語。夢には、巧みに擬装された真実の欠片がちりばめられている。そして現実もまた、何者かの手で隠蔽されている。ここにある記憶は、果たして過去の現実そのものなのか?そこに作為があるとしたら? この複雑な話の語り部たる渡会さん。彼を中心としたキャラ配置は、流石だと思いました。渡会さん自身には、主人公と呼べるほどの個性を与えずに、読者がバルバラと現実の両方にかかわるための、理想的な「視点」としたこと。それでいて、彼も次第に、父親と夫としてはとっくに失格、社会人としてもスレスレという、そのヘタレっぷりで、存在感を出してきています。彼のダメさ加減はなかなかリアルで気に入ってます。 把握しきれないほどの登場人物が、淡々と過ごす日常生活のリアリティと、現実が夢に浸食されていくSF的飛躍が、今のところいいバランスだと思います。 |
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わあい、やっと出た。お持ちしておりました。 最初に小学館漫画賞受賞おめでとうございます。そのいきさつは、後書きマンガにもありましたけど、三大少年誌以外の少年マンガで受賞というのは、エニックス編集部としてはなかなかの快挙なのかもしれません。ともあれ、やっと続きが出てうれしい。 最初にハマった時から半年も待ちわびていたので、読むのがもったいないようでした。ただ、今回アクションシーンが多かったせいか、あまり話が進んでないようなのが、ちと物足りなかったです。 これまで、時に連載中のガンガン誌を読んでしまおうかという誘惑に駆られながらも、6巻時点からかなり話が飛んでしまっていることもあって、ぐっとこらえてきたのでした。今ならまだ、雑誌連載でそれほど間を置かずに、この続きが追いかけられるかも。ああ、誘惑。 まあ、それは置いておくとして。ラストねえさんら、これまであちこちに出没してきた、ブキミなウロボロス集団の正体の一端が明らかになりました、って、これ少し前のアニメの方でもネタバラしされてたけど。アニメと原作は、いよいよ全然違う話になってきたようです。果たしてどう整合性を取るつもりなのやら。 この巻は、ただただ、師匠と総統がカッコよかったです。 |
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主人公は高校生(多分)の少女コウコ。彼女は母親に、熱帯魚を飼うのを許してもらう代わりに、寝たきりの祖母が夜中にトイレに行く時の介添えをすることを申し出た。息子の顔も分からなくなっていた祖母は、夜中にコウコと2人きりになるときにだけ、少女に戻ったかのような、気まぐれな口調と態度をとるようになる。コウコはとまどいながらも、祖母の語る過去の断片に惹かれていくが…。 祖母とコウコの夜半の交流を通して、思春期のもやもやを抱えたコウコの独白と、少女であった頃の祖母の回想とが、交互に語られていきます。長い時を経て対峙する2人の少女達を結びつけるのは、優しく清らかな「エンジェル」というイメージ。水槽を優雅に泳ぐエンゼルフィッシュが、その身に隠し持っていた残忍な性質のこと。そして「天使のよう」と言われた少女の頃の祖母が、どす黒い感情に突き動かされて、残酷な仕打ちをしてしまったこと。一見脈絡無さそうでいながら、この2つのエピソードが象徴するものは、明解に重なっているようです。 その突出したテーマ性に、『裏庭』の読後感を思い出してしまいました。作者はきっと、そうしたテーマを思春期の子供達にストレートに伝えようとしたのでしょう。人間、誰もエンジェルではいられないこと。生きていればどこかで黒い感情を持たざるを得ない、人の業について、哀しみといたわりを込めて。ただ、それがあまりにストレートすぎて、ちょっといただけなかったです。 |
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「封殺鬼」シリーズ最新刊。ラストスパートに入ったまま引っ張る引っ張る。でも、まだ続きます。羅ごうといよいよ、最終決戦、って、言い始めてからずいぶんたつんですけど。予想通り、話は悲惨になりつつあります。あと少し、がんばれ。 読んでいるとどうしても、舞台になっている地に旅出ちたくなってしまうのでした。石上神宮に行ってみたいです。鹿島神宮でもいいなあ。 |
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「流血女神伝」シリーズ外伝最新作。ラクリゼと、サルベーンの過去編ついに完結です。いやー、後編がなかなか出なくて心配しましたが、それだけに今回は、厚みと読み応えがありました。後書きによると、須賀さんは体調を崩していたらしい。どうか無理はなさらず、十分回復してから、じっくり続きを書いてください。 さて、後編の山場はやはりヨギナ陥落でしょう。ラクリゼ、サルベーンそれぞれの、ちびカリエとの出会い。伝説となった、ラクリゼの神懸かり的活躍。そして、サルベーンの裏切り。サルとラクの心が行き違っていく様子が、ちゃんと納得いくように描かれていました。この次の「ザカール編」がとても楽しみです。 しかし、ヨギナ攻防のとき、ラクリゼは27歳と判明。カリエ16歳の現在では、39か40歳となります。ザカール人は長命なので、あれで年相応なのだろうか。まさしくサルベーンも、グラーシカ曰く、「けっこうじじい」だったわけですね。 あと、意外だったのは、アデルカがあっさり死んでしまったこと。カリエのフィーダ家パパになるわけじゃなかったのね。アデルカのフルネームが出なかったので、てっきりそうなのかと思っていた。 |