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『ぶたぶた』の続編2作。見た目はかわいいぶたのぬいぐるみ。中身は親切な日本のおじさんである、山崎ぶたぶた氏をめぐるファンタジー。 ぶたぶた氏は『〜休日』では、占い師見習い、調理師他、職を転々とし、『刑事〜』では、難事件をみごと解決します。 ぶたぶた氏の和みパワーは強力。いつでも、ささくれた心に、じんわりと効いてきます。彼のお説教、ぜひとも一度拝聴してみたいです。 |
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通な人は「はがれん」と呼ぶらしい。最近アニメ化されて話題になっている人気作。アニメはなかなか良い出来で、続きが気になっていたところに、ネットの友人のハマった報告をちらほら目にするようになりました(どもー、鳥さま(^^))。で、購入。結局、3日で揃えてしまったのだった。 主人公、エルリック兄弟は、「鋼」の異名を取る国家錬金術師である。2人は昔、病死した母親をこの世に呼び戻そうとして、禁忌の技である「人体錬成」に挑んで失敗し、兄エドワードは左足を、弟アルフォンスは全身を奪われてしまった。エドワードは、右腕を代償に、アルフォンスの魂を鋼の鎧に定着させたのだった。手足の喪われた部分を、機械の自動鎧で補ったエドワードは、2人の喪われたものを取り戻す方法を探し求めるのだが…。 実は読む前に少し、懸念もありました。けっこうダークな雰囲気もあるので、ひたすら暗かったらどうしようとか。同人的にも人気があるようなので、ヘンタイ美形が趣味的な残虐行為を始めたらヤダ…とか。最悪の場合、キャラの暗い過去話が延々と続いたらどうしようとか。つい、某『闇の末○』や、某『○遊記』や、某『BUST○RD』を思い出してしまったもので。 なので、まず感じたのは、「思ったより笑えた」でした。エドワードもアルフォンスも、過去のいきさつはともかく、現在はひたすら前向きにがんばっているし。お約束ながら、2人とマスタング大佐の漫才は、もろ好みでしたわ。 今のところ、2人の追い求めるものに最も近くにあるのが賢者の石。そして、それをめぐって暗躍する、国家を覆すほどの力を秘めた謎の組織。更に、国家錬金術師を無差別に襲撃する謎の男。 こう書くと物語としては、まだまだ序盤で謎ばかりなのだわ。月刊誌連載だし、アニメの方は、おそらく相当オリジナルストーリーを入れないと、続かないはず。これまでの放送分は、原作の設定を生かして、違和感なく仕上がっていると思います。続きが楽しみです。 |
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「蟲師」銀蠱のシリーズ4巻目。年にほぼ1冊ペースで、じっくり単行本化されています。相変わらず、派手さはないものの、静かに心にしみとおる話が集められています。 今回は、最後の「草を踏む音」がよかったです。人里に暮らす者と、流浪して生きる者たち。人と自然と蟲と。すべてあるがままにあるような。そんな穏やかな余韻が残りました。 |
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戦う貧乏人の山田太郎君の苦難の日々を描いた『山田太郎ものがたり』の続編です。付録に、台湾で放映された実写ドラマのDVDがついていて、その分だけ高くなっていましたが、ドラマの方もなかなかおもしろかったので、まあいいか。山田太郎役の周渝民君がイタイケで、ついいじめてしまいたくなるほど可愛かったです。 マンガの方は、本編ではあまり出番の無かった、太郎君の兄弟達の話が中心です。特に三郎君の話がおもしろかった。彼のほとんど本能のようなたらしっぷりに見とれてしまいました。 |
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「スコーリア戦史」シリーズ3作目。内容は、第1作の『飛翔せよ、閃光の虚空へ!』からつながる本編です。ずいぶん前に入手済みであったのですが、このシリーズの第2作を読んで以来、そのあまりのラブラブ甘々に少々めげてしまい、結局今まで間があいてしまいました。このたび少し時間ができたので、改めてチャレンジ。いざ読み始めれば、そのままハイペースで、最後まで読み終えてしまいました。やっぱり、本編はおもしろいです。 さて、星界を2分する大国であり、交戦状態にあるスコーリア王国と、ユーブ帝国。スコーリア王国の王位継承者ソースコニーと、ユーブ帝国皇子ジェイブリオルは前作で、運命的な恋に落ち、そのまま、誰も知らない惑星、文字通り2人だけの世界に、とっとと駆け落ちしてしまう。表向き死んだことになったまま、新天地のアダムとイブとして、安らかに暮らす2人の王位継承者。一方、両国の戦闘は激化し、犠牲もまた拡大していく。そんな中で、2人の築き上げた楽園もついに、崩壊の時を迎えるのであった…。 ラブラブも、甘々も相変わらずでしたが、それが気にならないだけのダイナミックな話の展開で、つい引き込まれてしまいました。2大国がなぜ対立しており、戦うのかという設定(つまり、相手が悪の枢軸だから(笑))も、ベタながらしっかりしているし、政治的駆け引きや、戦闘アクションにも緊迫感がありました。何よりキャラがよかった。主人公のソースコニーが色ボケしている間は、伯母のディアーナや兄のクージといった、魅力的な脇役が頑張ってくれたし、主人公も決めるときにはビシッと決めてくれました。ちなみに、自分の過去の傷に蓋をして、完璧な軍人であろうとしていたクージは、若い女に血迷ったことを引いても、ツボなキャラでありました。彼の壮絶な最期に、黙祷を。 そして、一大カタストロフィの結果、物語は、ソースコニー達の次世代へと受け継がれていく。スケールの大きな戦史ものの醍醐味が、ここにもあります。 |
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『夏のロケット』の作者の最新作。これも宇宙をテーマにした話のようなので、今度はどんな夢が描かれるのかと、期待して読んだのですが…。 主人公、透は中学3年生の夏に、山の中で奇妙な庵を見かける。「摂知庵」と表札のあるその家には、摂津知雄、通称せちやんという奇妙な男が暮らしていた。彼はそこで、労働するでもなく、日がな一日天体観測に耽っている。せちやんの浮世離れした雰囲気と、そこはかとない科学の臭いに惹かれて、透と2人の友人は残りの中学生活を、摂知庵に入り浸ってすごしたのだったが…。 そこには確かに、人が宇宙に抱く夢が描かれていました。辛辣に、目を背けたくなるような苦さを込めて。ロマンなるものが、ハタから見たらどれほどイタいものであるかをこれでもかと見せつけられます。それはまるで『夏のロケット』の裏バージョンのようでした。 夢見る主人公たちは成長し、現実を知ると共に、自分たちのいた箱庭を卒業していきます。どうにか生きる糧を得ることに成功し、世俗的な名声に振り回され、そして。社会の最先端を疾駆する中で、いつしか主人公の中で人生の落伍者ごとく位置づけられてしまった「せちやん」。しかし、そうやって、何かを取りこぼして行く日々の果てに残されたのは、結局、かつてせちやんが営んでいたささやかな庵の日々であった。静かで、ひりひりと苦い結末が、心に残ります。 |
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ぜえぜえ、やっと今月の感想に取りかかれる。失礼、こっちのことです。 ともあれ、今年ハマった「マのつく」シリーズの新作番外編です。舞台は、1938年のこちら側の世界。主人公はアメリカの富豪のお嬢様、エイプリル。その実体は、祖母直伝の「家業」を受け継ぐ、由緒正しき怪盗だったのです。 そのエイプリルのところに、祖母の古い友人が持ち込んだ依頼。それは、1人のユダヤ人女性がドイツから脱出する際に、国境で没収されたあるものを、取り戻してほしいということであった。あるものとは、どうやら「謎の箱」としか言いようのない代物であるらしい。 でもって、当然ながらそれは、某シマロン編に登場した、決して触れてはならない4つの禁忌の箱の、1つであったりします。また、依頼を持ち込んだ祖母の友人というのが、真魔国に関わりがありまくりなあの人だし。そして、今回の萌えキャラであったリヒャルトがまた、箱の鍵である、あの人の家系に関わりがあると…。 物語世界の全体像としては未だ謎だらけでありながら、今回はその伏線の端々をなぞっていて、外伝として十分楽しめました。ストーリー自体は全く独立したものでしたが、跳ねっ返りのアメリカ娘と、はみ出しSS(ナチス親衛隊)の漫才はなかなか楽しかったし。作者自ら後書きで、イメージは『インディジョーンズ』とおっしゃっていましたが、確かにその通りだったかも。まあ、「箱」の元ネタもどことなく『指輪物語』の設定が思い出される気もしますけど。 ともあれ、おもしろかったです。最後まで読んで、一層本編続きが楽しみになった。 |