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「マリア様がみてる」最新刊。物語中はまだ夏ですが、学校ではそろそろ文化祭に向けた準備が始まりました。作品中では去年のシンデレラから、やっと1年が経つところになります。 今回は、祥子さまの男嫌いを克服するために、山百合会と、祐麒を含む花寺高校側の生徒が一計を案じる話。それと、乃梨子さんのお友達のタクヤくん初登場の話。いやー、騙されました。ここ最近、話が低迷して今イチでしたが、今回は以前のコメディのノリが戻ったようで、おもしろかったです。 しかし、祐巳がシスコンなのは仕方ないにしても、祐麒ももしかして、かなりのシスコン。って、今更でしたか。 |
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NHKでアニメ化され、長いことTV放送されている作品。先日、その最終回を観て、ついウルウル来てしまったところ、その原作を古本屋で何冊か見かけてGET。結局、続きも揃えてしまいました。 主人公未夢(みゆ)は中学生。お母さんが、宇宙飛行士に選ばれたため、両親ともアメリカへ。おかあさんの知り合いの西園寺家(お寺)に預けられることになったものの、そこには、同い年の男の子彷徨(かなた)がいた。ところが、彷徨のお父さんの住職も、2人を残して修行の旅に出てしまう。残された2人のところに何と、地球に遭難してきた宇宙人の赤ん坊ルゥと、そのシッターペットのワンニャーが転がり込んできて、奇妙な同居生活が始まった。 アニメ版の最終回を観るまで気がつかなかったのですが、この設定って実は、『宇宙家族カールビンソン』だったのかも。ドタバタの疑似家族物語。そして別れ。原作もなかなかおもしろかったです。 |
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世界が待っているベストセラーの3冊目。『〜秘密の部屋』の映画を観てからリクエスト。ようやくGETできました。このあとは、いよいよ最新上下巻だ。これからリクエストしても、来るのはいつになることやら。ちなみに、待ち人数は406人でした。かんばります。さて。 例によって夏休みは、マグルのダーズリー一家の居候に逆戻り。忍耐力の限界に挑むハリー・ポッター君でしたが、結局ぶち切れて、家を飛び出してしまう。ところが、途方に暮れるハリーの前に、なぜか意外な大物がやってきて、住む部屋をはじめ、何から何まで手配してくれる。それもこれも、凶悪なる脱獄犯、シリウス・ブラックが、ハリーを狙っているという情報があったためだった。「あの方」との因縁だけで手一杯のような気のするハリーのところに、なぜ今この脱獄犯が現れたのか?この意外な真相とは? どんでん返しもあり、これまでの3冊の中で一番楽しめました。読み進むうちに、今回登場のルーピン先生と、今回は、思いっきり憎まれ役に徹していたスネイプ先生とが、事件に絡んでいることは見当が付くのですが、そこに、これまでずっと登場していたはずの、ネズミのスキャバースが改めて絡んでくるとは。さすがに予想がつきませんでした。 それと、ハーマイオニーが今回もがんばっていました。やりたい勉強に打ち込むために、周囲の雑音を振り切って、優等生を全うする努力と意志の強さ。なかなかできることではございません。日本の学校が舞台だと、こういうタイプの生徒が好意的に描かれることはあまりない気がするのは、なぜなのだろう。 ともあれ、これも映像化が楽しみです。願わくば、スネイプ先生、あまり青筋を立てて怒らないでください。今回の彼の怒りは、ほとんど私怨だしなあ。 |
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タイトルからつい買ってしまった、猫十字社のエッセイマンガ。それも、犬を飼って育てる実体験を綴りながら、犬の飼い方をHOWTO形式で紹介しております。「SPA!」誌の連載ですが、そもそもどんな企画であったのでしょうか。以前1巻を見かけた時に買わずに済ませてしまったのが残念。1巻はもうどこにも見あたらなくなっていた。で、いきなり2巻目です。 さて、どんないきさつかは知らないながらも、ウェルシュ・コーギーの子犬、「りる専務」を飼うことになった作者の猫社員。アドバイザのタカちゃに導かれ、よりよい人と犬の関係を築くべく、日夜奮闘するのでありました。 いやー、犬を飼うのって大変なのだわ。特に、きちんとしつけるのは。訓練なしには散歩一つ、ままならないなどということさえ、知らなかった。読んでいて、ほえーと感心してしまいました。 何というか、私はこれまで、「犬をしつけること」に偏見と抵抗があったらしいです。人間の都合で犬の本来の姿を歪めているような気がして。しかし、この本にある「タカちゃ」の説明は明解で、なぜ訓練が必要なのかや、その方法がとても理にかなっているように思えました。訓練は、犬にとって決して不幸な事でなく、むしろ、犬と人の良い関係を模索することなのだと、すんなり納得できました。 全ページカラーの美麗な装丁。りる専務や、「おにいちゃん」の和音丸社長(猫)の愛らしさ。作者のご両親とのなにげないやりとり。作者の住む、旧城下町、飯田市の情緒まで味わえる、なかなかの一冊でありました。 |
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ハードカバー上下巻シリーズ第3弾、というのは冗談ですが、ここ最近、図書館にリクエストした作品に、割合ボリュームのあるものが多かったので、今月は気合いを入れて読みまくった気がしています。さて。 『航路』は、眠子さんのサイトで絶賛されていたのが気になっていたところ、2003年版「SFが読みたい」における海外部門堂々1位作品ということで、楽しみにしておりました。 ストーリーは「臨死体験」がテーマ。認知心理学者のジョアンナは、臨死体験について研究するために、体験者の聞き取り調査を行っていた。そこに現れた、ドクター・ライトは、薬物により臨死体験中の脳の状態を、擬似的に作り出して記録する研究を計画し、彼女に協力を求める。しかし、実験は思うように成果があがらず、続行が危ぶまれる事態に。ジョアンナはついに、自ら被験者となり、擬似的な「死」を体験しようとするが…。 久々の翻訳SFだったこともあり、冒頭はなかなか取っつきにくいところもありました。アメリカ人のコメディセンスって、正直、よく分からないところがあるしなあ。それが、ジョアンナが「潜る」ことになったあたりから、ペースが上がり始めました。彼女は「そこ」で何を見たのか?なぜ、それを見ることになったのか?それは、何を意味するのか?謎が謎を呼ぶ展開に引かれて、ほとんど一気に読みふけってしまいました。なのでSFというより、むしろミステリーのおもしろさであったかもしれません。 実際、SFというには、ほとんどストーリーの飛躍がないのが印象的でした。臨死体験は、ありがちな宗教的,哲学的要素を徹底的に否定され、あくまでも脳の働きであることが前提となる。来世も、魂も、あの世も、一切なし。そしてそれを、第3部で、現実に死にゆくジョアンナに対してまで、徹底させてのけたのが、この話のすごいところなのかもしれません。読者の予想する、ありがちなお約束を、片っ端から裏切ってのけたのだから。ただ、私などは、そのおかげで、ラストにおけるカタルシスが足りない気がして、ちょっと収まりが悪いのでした。 読者の端くれとして、途中までジョアンナは助かると信じていたし、やはり、リチャードが「潜って」助けに行くのが、お約束なのかと思っていました。そして、どうやらジョアンナは本格的に助からないらしいと知ってからも、彼女のダイイングメッセージは、なんらかの「奇跡」により、彼らに届くのだろうとか、何でもいい、科学では説明しきれない「何か」が起こるのではないかと、どこかで期待しておりました。 メイジーのサーカスのシーンでは、ジョアンナが、霊的な存在になって、メイジーを救ったという奇跡が暗示されます。穿った見方をすると、ラストで救済されたジョアンナと言う存在は、消滅せずに、次の霊的な世界に行ったのだと、暗示されているようです。ただ、それら救済を「かもしれない」程度にとどめた控えめさ加減が、もう一押し、物足りなく感じてしまったのでした。(敢えて泣かせをやったっていいじゃん。物語なんだからさあ。) |
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同じく岡崎さんの名作『アフターゼロ』。雑誌掲載順に収録された、単行本全6刊を持っていたら、最近、未収録作品を少しずつ追加した全8巻として、再編集版が発行されてしまいました。追加分だけのために買い直すのはさすがにできませんでしたが、悔しかったです。しくしく。 ともあれ、再録は前巻で完了して、新作を収録した9巻、ついに出ました。と、いっても、これは、幻の初期作品集、『トワイライトミュージアム』収録短編と単行本未収録短編を集めたものです。でもいいです。私にとっては、未読作品100%の、本当に贅沢な一冊でしたから。アイデア勝負のショートストーリーの醍醐味というやつを、堪能いたしました。『契約』とか『遙かなる孤島』とか好きだなあ。 来月には、新作を収録した10巻も出るそうなので、楽しみです。 |
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日本屈指のSF作家(と、私は思っている)、岡崎さんの新作です。タイトル通りこれは植物がテーマの連作でした。 主人公は植物とコンタクトする能力を持つ少女。なぜ、それができるのかという部分は『NEKO2』と同様、ちょっと力業ですが、あとは植物についての最新科学知識を駆使した上質のSF&ミステリになっていました。 ただ、テーマがテーマなだけに、近年の、環境破壊と人間の業についてのエコロジカルな主張を、入れないわけには行かなかったのでしょう。後半は植物による人間へのテロという、ややありがちな展開に物足りなさが残りました。新井素子の『グリーンレクイエム』なども思い出しましたが、こういうテーマってホント、すっきりした読後感になり得ないものだしなあ。 |
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『守人シリーズ』最新作です。いつも以上に、バルサとタンダの活躍が見られて、充実の上下巻でした。 今回は新ヨゴ皇国の西、ロタ王国が舞台。国境近くで開かれていた「ヨゴの草市」に出かけたバルサとタンダは、そこで、人買いに連れられていた幼いロタ人の兄妹に出会う。成り行きで2人を助けたバルサは、アスラと言う名の妹に、血に飢えた強大な何者かが宿っていることを知る。そして、どうやらそれは、ロタ王国の建国の伝説に登場する、恐ろしき神「タハルマヤ」であるらしい。 圧倒的な「タハルマヤ」の力とその残虐さを目の当たりにして、おののき迷うバルサ。その神の力を体現するアスラを、排除する役目を負う者。逆に、それを利用しようとする者。それぞれの思惑に翻弄されるバルサと、幼い兄妹たち。果たして、アスラは本当に、恐ろしき神の器なのだろうか? うーん。バルサは今回も強くて、そして人間味豊かでした。彼女の活躍と存在感だけで、ラストまでぐいぐい引っ張っていかれた気がします。 ただ、それだけに、結末についてはやや、未消化のまま残ってしまいました。サーダ・タハルマヤの伝説は、本当に伝えられている通りの、暴虐な忌むべき対象であったのか。「タル」の民は、いつまでその負の遺産を背負わなくてはならないのか?そうしたロタ王国の抱える体制の矛盾は、何も変わらずに終わってしまったので。まあ、現実でも、そうそう国の体制など変わるものでなく、そうしたままならなさを、短絡的に暴力で打開しようとする人間の姿を描こうとしたのかもしれません。それでも、すべての暴力を否定して解決というのでは、単純に過ぎるのではないかなあ。たとえ、結論としてそれしかないとしても、虐げられた善良な人々が、力を得てそこから抜け出そうとすることを、頭から否定するだけでいいのかと、どうしても思ってしまいます。 |