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『ANGELIC LAYER 』3巻 CLAMP 角川書店 540円 |
| 仮想空間上で、人形(エンジェル)を戦わせて競うゲーム、「エンジェリックレイヤー」にはまって、順調に勝ち続ける、主人公のみさきちゃん。正統格闘ゲームマンガの王道を行ってます。これもそのうち、アニメになるそうな。相当、オリジナルストーリーを入れないと、間がもたないと思うけど。うーん、いまいち。 |
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『パーム 愛でなく XII 』26巻 獸木野生 新書館WINGSコミックス 520円 |
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伸たまきさん、本当に改名なさって、獸木野生名で発行されました。パームシリーズ最新巻にして、シリーズ最長の章「愛でなく」の完結編。10年かけて連載された物語はしかし、物語中では、1ヶ月も経過していないのね。本当に長いことお疲れさまでした。 この巻のメインテーマはやはり、シドのあの、演説でしょうか。「私たちは名もなき一般人であり、何も悪いことはしていない。」しかし、一般人が普通に生活しているだけで、既に環境破壊に荷担してしまうという現実。それを敢えて「有罪である」と認めることは、ひどくつらいことではあります。しかしそれこそが、獸木さんが言わずにはおれなかったことなのでしょう。 ともあれ、作品中で次々にゴールインしていくカップルたち。一方で、先の見えないままの、ジェームスとシド。しかし、シドと恋人になるだけで、これだけのページ数を費やしたジェームスが、もし他の女と結婚に至るとしたら、そこに至るまでに「愛でなく」以上の労力を費やさないと、みんな納得してくれないのではないでしょうか。今更、それはないと思うんだけどなあ。 この先、何冊か短編集や番外編は出るらしいですが、パーム本編は例によって、しばらくの休載が宣言されています。気長に待ちましょう。 |
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『スカーレット・ウィザード』4巻 茅田砂胡 中公新書 857円 |
| 決めた。もう買わん…。 |
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『レディ・ギネヴィア』 名香智子 小学館文庫 648円 |
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ギネヴィアは、イギリスの名門公爵家の令嬢で、とびきりの美女。しかし、彼女は馬にしか興味のない、根っからの馬オタクであった。そんな彼女の心を射止めたのは…? という、ギネヴィアと、彼女の夫で本能に忠実なリアンダ。リアンダの元恋人、ユーリエ。ギネヴィアの兄のアーサー。という面々が繰り広げる連作コメディです。以前、ハードカバーで出ていたのを読んだことがあったのですが、このたび文庫で発売されました。読んだことのない話もあったので、一挙に読めて満足でした(^^)。 何と言っても、登場人物が本当に上流階級の美形ぞろいなのがよろしい。名香智子の睫毛キラキラの装飾過剰な絵柄がよく合います。そして、その美男美女(美馬も)が、それぞれ大真面目に恋愛しているのに、なぜかハズレまくっていくのが笑えました。もちろん、その恋愛模様は名香智子らしく、ほどよくインモラル。ケダモノ男リアンダだけでなく、ギネヴィアにもあやうい婚姻外恋愛(なのか?)があったりして。とにかく、ギネヴィアのこの超然とした性格、大好きだわ。 |
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『古書店アゼリアの死体』 若竹七海 カッパ・ノベルス 838円 |
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海の近くにある、架空の葉崎市を舞台にした、ご近所ミステリー。『ヴィラ・マグノリアの殺人』の姉妹編といった趣の作品です。なので、「児玉不動産」や、レストラン「黄金のスープ亭」や、古書店「鬼頭堂」など、なつかしい名前をまた拝むことができました。 ある朝、海岸に流れ着いた男性の死体。死体の身元は、その所持品から、葉崎市の有力者前田家の、行方不明になっていた若様と見なされた。しかし、そこには当然ながら、前田家のお家騒動の臭いが…。 この事件に、死体の発見者の相沢真琴。葉崎FMに勤務する渡部千秋ら、イキのいい女性達が挑みます。表題の「古書店アゼリア」は、ロマンス小説専門の古書店で、前田家の実力者、前田紅子が経営しているのでした。「ロマンス小説」への、虚実取り混ぜたウンチクをからめながら、コミカルにシニカルに、展開していく連続殺人事件。犯人探しなどどうでもいいと思えるほど、途中おもしろかったです。 結末は、しかし、外国に行って、別人の戸籍を獲得して、身元をごまかした、というネタとか。あのラストで、とってつけたように犯人が分かるところとか。そこまで『ヴィラ・マグノリア…』と同じパターンを使わなくても…、と言う気もしました。まあ、これも味付けかしら。 |
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『OL進化論』17巻 秋月りす ワイドKCモーニング |
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OL達の、お気楽で楽しいオフィス4コマ。第17巻。しかし、この手の4コマも、確実に世相を反映しています。 この巻は特にそれが顕著で、リストラネタや、結婚/非婚をめぐっての年金や税制の問題といった、硬派なネタが目立ちました。秋月りすさんは、ここしばらく、朝日新聞の経済欄で毎週土曜日に世相4コマを連載していて、その目の付け所がとっても好きなのですが、今回それが、『OL進化論』の方にも影響していた感じです。何はともあれ、理屈抜きにおもしろかった。朝日新聞の方も、いつかまとめて読みたいです。 |
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『稲妻よ、聖なる星を目指せ!』 キャサリン・アサロ ハヤカワ文庫 880円 |
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第1作で、アメリカ版「星界の紋章」と紹介した「スコーリア戦記」第2段。ただし、前作から見ると、外伝といった趣で、登場人物も、前作のキャラと血縁ではあっても、ほとんど重なっておりません。 今回の舞台は、1987年のアメリカ連合国。どうやら、アメリカ合衆国がある地球の、パラレルワールドらしいです。そこに、ソースコニーの甥であり、スコーリア帝国の王位継承権を持つ青年オルソーが、タイムスリップしてきます。そこで、今回の主人公のティナと出会い、お得意の「ハーレクインSF」がスタートするのでした。いやー、男女が健康的にいちゃつきまくる小説は、久しぶりに読んだ気がします。(マンガはけっこうあるけど)。 王国を揺るがす陰謀に巻き込まれた主人公の運命やいかに?な、波瀾万丈のストーリーは読み応えはあるのですが、今回さすがに、このらぶらぶ部分のゲロ甘ぶりが、胃にもたれてしまった。気分はケーキバイキング、でした。 |
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『魔術師さがし』 佐藤史生 プチフラワーコミックス |
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佐藤史生のSF読み切り連作。2年近くぶりに新作が読めました。なつかしいやら、ワクワクするやら。中身もなかなか通好みの力作でありました。なので、1回読んだだけではよく分からない難解さも、この際、うれしいです。 破格のパワーを持つ魔術師パングロス。彼が、自分が封印されていた島から姿を消した。魔術師協会は、力のある魔術師達を島に呼び集め、彼の捜索にあたらせるのであったが… いやー、『ワン・ゼロ』で描かれた近未来ネット社会は、既に過去の年になってしまいましたが、その頃より、人工知能や仮想現実というテーマの描かれ方に、いっそう凄みが出てきた気がします。RPGを例に挙げるまでもなく、元来、ファンタジーとコンピュータは、相性の良いジャンルです。ハッカーと魔術師って、よく似ているし、魔術や呪文の体系は、そのまま、コンピュータのOSやプログラムになぞらえることができると思う。ほかにも、この2者に共通するイメージは、多くありそうです。 なので、この作品も、仮想現実世界を舞台としたありがちな疑似ファンタジーというだけでなく、そのネタと世界観をとことんつきつめて、さすがに佐藤史生というものになっておりました。作品中の用語が説明不足で、分かりにくいところも若干ありましたが、この設定で、もう何作か読んでみたい気もします。 同時収録の『○た(字が出ない)の女』は、千年前の因縁が現代に復活するという、ちょっとだけオカルトの入ったお話。これも、何となく雰囲気が『ワン・ゼロ』です。 |
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『じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』26巻 ゆうきまさみ 少年サンデーコミックス |
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長く続いてきた、競走馬育成&青春大河ロマン、ついに完結。お疲れさまでした。 物語は、駿平くんとひびきちゃんの2世誕生と、ヒコのダービー出走まで。プラス、その15年後の後日譚が少しだけ出てきます。人生、当然ながら、勝つことも、負けることもあって、むしろ、圧倒的に負けることの方が多いかもしれない。そんなあたりまえの日常へのエールを、確かに受け取った気がします。 と、いうわけで、ゆうきまさみさん、一度、青年誌で何か描いてくれないかなあ。 |
| 『…すぎなレボリューション』4巻 小池田マヤ |
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『HOME SWEET HOME』4巻 五十嵐浩一 少年画報社 |
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高校の同級生であった妻を亡くした主人公。慣れない家事と、残された子供達との接し方にとまどう日々であったが、そこに彼の、高校時代の友人達が転がり込んできて…。という、人情&ホームコメディ第4段。おもしろかったです。 この巻は、主人公、土屋氏の妹が、借金を背負って転がり込んで来る話などなど。目新しいストーリーというわけではないのですが、この作者、あいかわらずギャグと、シリアス部分とのバランスがうまい。そして、シリアス部分のツボが、この作品では友情であったり、家族の絆であったり。分かっていても、ついいつも、しんみりとさせられてしまうのでした。しかし土屋氏、相変わらずもてるなあ。 |
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『ご町内のミナさん』10巻 河あきら 少年画報社 |
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郊外に1戸建てを構えた、独身女性小説家、三奈さんの日常を描くシリーズ10巻目。この巻は、ミナさんの過去の話でちらっと出てきた、「別れ話のもつれから刃物を振り回したオトコ」の話、それとは別の過去のオトコに呼び出される話、母校で講演をする話、etc…。聞いている限りでは、なかなかドラマチックに思えるのですが…。 しかしながら、ミナさんにかかるとどれも、枯れたいい味になってしまうところが、何とも言えません。この、あくまでも熱血と対極にあるほのぼの感とか、ステレオタイプな「恋愛」から注意深く逃げる姿勢とか。どこか、かつての川原泉作品に通じるものがあると思います。 |
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『紫の砂漠』 松村栄子 角川ハルキ文庫 820円 |
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『至高聖所(アバトーン)』で、かつて芥川賞を受賞された作者の、ライトノベルというふれこみに引かれて、手に取ってみました。ストーリーは、性的に未分化な状態で生まれてくる種族の物語。彼らは、成長の途中のどこかで、「真実の恋」に巡り会い、その恋故に「生む性」と「守る性」のどちらかに分化していくという。このあたりの設定は、もろ『闇の左手』(ル・グイン)だーと思いながら、読んでおりました。 主人公シェプシは、その世界の「紫の砂漠」のほとりでで生まれ、砂漠を見ながら成長する。砂漠は人を拒む禁断の地。しかし、様々な伝説に彩られ、幻のように美しい地。7歳になり「運命の旅」に出ることになったシェプシは、砂漠にいざなわれ、かの地に隠された恐るべき秘密を知るのであった…。 うーん…。しかしながら、主人公について「彼」も「彼女」も使わないで言葉を紡ぐのは、さぞかし、大変だっただろうなあ。そのあたりの苦しさが、文章からうかがえてしまった。それは、さておき。 これは、何というか…。全然、ライトノベルじゃなかったです。そもそも、主人公のシェプシがあまり動き回るタイプでなくて、考えてばかりいるものだから、展開も非常にゆっくりで、淡々としています。読み手は、シェプシに感情移入すると言うよりは、まるで記録映画でも見ているように、シェプシのすることを、ただ眺めている感じです。詩情豊かに描かれた、この世界の生活と風俗。そこに息づく独特の神話。それでいて、そこにはどこかしら、生身の熱が欠落した、硬く無機的なムードが漂っています。つめたくひそやかに透明な。その世界はまるで、ここで描かれる砂漠そのもののようです。 そして、あの何とも言えないラスト。痛快さや爽快さとは、まるで無縁の展開。そこには、「割り切れないからこそ人生」のような、哀感さえ漂っておりました。正直言って、最近読んだ物語の中では、かなりヘビーな部類に入ると思う。やっぱり、純文学のしっぽが、隠しきれなかったのでしょうか…。 |
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『砂の覇王』3巻 須賀しのぶ コバルト文庫 495円 |
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さて、待ちに待った「流血女神伝」シリーズの新刊です。毎回、カリエはいったいどうなるんだ?っと、手に汗握って読む、ジェットコースターストーリー。今回も急転直下しております。今回はバルアン王子が、なかなかかっこよくて、見直してしまいました。須賀さんは、どの作品もそうですが、キャラの平均年齢が、いつのまにか上昇しているような…。平均年齢で25歳を越えそうな気配です。元少女向けだわ。 ただなあ、カリエを陥れた犯人が、長々と演説するあれはなあ。イレシオン兄の時も思ったけど、雑魚な悪役の内面描写は、できればそこそこにしてほしいです。 さて、『天バカ』も終わってしまったので、今のところ、このシリーズが一番楽しみです。次は来世紀の2月ね。お待ちしております。 |
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『puzzle』 恩田陸 祥伝社文庫 400円 |
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祥伝社から、「400円文庫」として発行された中の1冊。文庫本でも700〜800円してしまうことがザラな昨今、こういう企画はうれしいです。この作品はその中の、「無人島」をテーマとして書き下ろされた1冊であります。 さて、「廃墟の島」として有名な無人島で見つかった身元不明の3つの死体。彼らは同じ日に、常識では考えられないような、奇妙な死に方をしているのであった。彼らは何者か。この島でいったい何があったのだろうか? この謎に、『象と耳鳴り』でも登場した切れ者検事の関根春が挑みます。春は、同僚の黒田志土(しど)と、この島に同行し、この3人の死の状況を解説してもらうのでした。やっぱり以下は、ネタバレかなあ。 3人のうち、1人は餓死。次の1人は、高層ビルの屋上で墜落死。残る1人は映画館の中で感電死。この常識では考えられない死因について、普通、ミステリーと銘打った作品であれば、常識的な線から謎解きが行われるものなのでしょうが…。この謎解き、あんまりだと思う…。 以前、恩田作品は、恩田ワールドという異世界を描いたファンタジーなのだと書きましたが、この作品もその例にもれなかったようです。ミステリーである以上にファンタジーであった。ただ、私が、それに入り込めなかっただけなのだと思いますが…。 実は、同僚の志土は、この3人が死んだときに、そこに居合わせており、そこで何が起こったかを最初から知っていた(って、ちょっとお、それってページの都合にしてもあんまりぢゃない?)そして、そこで起こったことは、本当に、常識で測りきれない超常現象であった(って、オイオイオイ(^^;))そもそも、志土の同級生の彼は、なんで、あんなことをしなくてはならなかったのか??? まるで、アンリ・ルソーの絵画か、安部公房の小説のようです。もしかして、この作品は、あの何とも言えないシュールなイメージを描くことができさえすれば、それで良かったのか?それならそれで、いいのですが、やっぱり、一言いいたい。 謎めいた伏線を引きまくって、ミステリー仕立てにするのはやめてほしかった。最初から、ただのぶっとんだファンタジーであれば、まだついていけたものを… |