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平成古寺巡礼展場所 日本橋高島屋8階ホール
聖林寺、新薬師寺、当麻寺、唐招提寺、長谷寺、法華寺、南法華寺(壺阪寺)、室生寺、薬師寺!! で、勢い込んで会場に一歩入った途端、をを!こ、これはっ@@・・・ぎゃははははー(^▽^)と思わずセージ笑い(内輪受けすみません(^^;)が出ちゃいましたよ、要するに、上記超有名どころの超有名仏像の横とか裏とか倉庫の中とかで、十把一からげにころがされてるものを持ってきてるだけじゃーん(^▽^)、どーーりで新聞にも載らなかった(と思う)わけね! わはは(^▽^)さくっと見ちゃいましょう、るるるんるん♪ ところがどっこい、そんな不謹慎かつ失礼千万なこと考えた自分、一瞬のうちに恥ずかしくていたたまれなくなりました。いつもメイン仏に目が行って、ちっとも良く見ずにいた今回の展示仏たち、あまりにいろいろな表情で私を魅了してくれたのです・・・(=^^=)。浅はかなこと考えるものじゃないわ、まったく(=^^=)。 最も驚いたのは、第一室に集められた平安時代の破損仏たち。つまり壊れた木彫の仏像たちなんです。 フッと気づきました。仏とは、まさにこれのことではないかしら。 もともと、人にとって計り知れないものの存在を、目に見える様にと現したのが仏像(だと私は理解してます)。とりあえずキラキラに飾って崇めてみたけれど、その本質は、やっぱり風化する木でいいのかもしれない。 さて他には、木なのにまるで水に返る様な面貌の地蔵像(唐招提寺・平安時代)、 あとですね、ここの「ゴマ知識」で、室町時代以降はロクな仏像はないと断言しましたが、意外に綺麗な顔立ちのものが4つも出ていました(^^;。一つはポスターやパンフレットに使われていましたから(長谷寺の如意輪観音座像・江戸時代)、一般的に見て良いお顔なのでしょう。で、これはゴマ知識書き換えか?と焦りましたが、二巡、三巡するうちに、あっと言う間に飽きてしまったんです(^^;。 (あ、私はたいてい仏像関係の展示なら行ったり来たりを三度くらいします。険しい顔して会場を、超早足で逆行する迷惑なおばさんがいたら、それは私です(爆)) 彫刻以外にも、仏画がたくさん出ていましたが、私はパス(^^;、他には巨大らくがんみたいな奈良時代の古鬼瓦が美味しそうでした(爆)。 と、言うことで、最初にあげたお寺の名を有名にしている仏像は出ていませんでしたが、現地では絶対ちゃんとなんか対峙しなかった仏像たちと、思わぬ所でゆっくり逢えて、ちょっと得した展覧会でした(=^^=)。・・・とは言え・・・やっぱり薬師寺に行ったら鎌倉時代の弥勒菩薩座像なんか目に入れないで、薬師三尊像とか聖観音像とか見るよな〜、聖林寺に行けば十一面観音だしー。あははー、ごめんね〜、今日の展示仏たち(^^;。 <データ> 日本橋高島屋8階ホール 平成古寺巡礼展会期 |
涼へのいざない〜水・流れ・風の形象〜
という訳で(日本の三彩と緑釉一番最後をご参照下さい(^^;)、いつかは行きたいと思っていた大倉集古館、思いがけず早く訪問の機会に恵まれました。ここは神谷町、テレビ東○などある都心の中の都心です。しかも大倉財閥による日本初の美術館だそうで、ホテルオークラの本館前に楚々とした姿で建っています・・・ん?楚々?おわわ!なーにこれ!まるで上等の中華料理店じゃない!@@ そうです、その名前から勝手に楚々とした渋い佇まいを想像していた私、中国趣味のこってりした建物に、まずは肝を抜かれてしまいました。・・・フフ、実はこの建物こそ、築地本願寺などを設計した伊東忠太氏の著名な作品の一つだと知ったのは、展示品を全部見終わってからのことでした。 さて、明代中国の妖しい仏像や李朝朝鮮のどー見ても猫女な石人像の置かれたお庭を通り、正面で睨みをきかせているちょっと間抜け面の仁王像に挨拶してからおそるおそる入った展示室内は・・・外装のイメージとはがらっと変わって、ほの暗く静謐な大変好ましい鑑賞空間でした! ほっ(=^^=)。 本展は、主に江戸時代以降の、鵜飼や納涼図など夏の風物詩を描いた絵画作品と、特に「水」を取り入れた絵画、工芸作品を集めた展示です。海の波、川の流れ、滝、それから水流そのもの、日本人の美意識は、蒸し暑い夏に涼を求めてか、そうしたなんでもないものにも敏感でした。 というわけで展示品の感想をと思うのですが、実はここでの一番のお気に入りは、常設の国宝普賢菩薩騎象像! そうなんです、めっちゃくちゃイイ仏像があったのですよう!(=^^=) 話には聞いていましたが、こんなにステキとは! ですっかり私の関心は仏像に・・・(爆)。すみません、企画展の感想は手短に行きますね! まず気に入ったのは川合玉堂「高嶺の雲」。6曲1双のでっかい屏風に、墨だけで雲間に見え隠れする切り立った山が描かれています。これがいわゆる図象化された水墨画の様に見えて写実的でもあり、本物の山の様に見えて、やっぱり典型的水墨画の様でもあり、と、なーんか不思議。でも、そこには確かに雪を頂いて冷涼な厳かさで佇む峻峰があるのです。 それから伊藤若ちゅう(ちゅうは、沖という字の偏がにすい)「乗興舟」。大阪の船遊びの情景を描いた木版画なのですが、これが黒地に白なんですわ、綺麗! 黒い紙に白で印刷したのか、白い紙が黒地に見えるまでぺったり刷ったのかわからなかったのが残念。でも、黒地に優しく入った白い彫り線、とても柔らかでよかったです。 あとは鶴岡蘆水「両岸一覧」と、う、名前がわからなくなっちゃった、もう一つ、共に巻物で、隅田川の両岸の情景をずらずらと巧みに描き並べたもの。両国橋とか永代橋とか、おなじみの橋も下から見上げるように描かれてます。人々も忙しそうに何かしてます。思わず「いやん、可愛い(=^^=)」の世界(笑)。この手の巻物は、いくら見ても見飽きることがありませんね! ということで、さあさあ、いよいよ普賢菩薩騎象像さんです!(ひどいなあ(^^;)。 そのほんわかと合わせた両手の指はわずかずつ反って愛らしく、きゅっと腕釧(わんせん・腕輪のこと)で締めた手首のラインは幼女のあどけなさ。ついでに横から見ると、坐ったお腹がポコンと出ていて妙な親近感(笑)。 平安時代の木造の作品なのですけれどね、元はどこにあったのでしょう、買った目録には出ていなくて、聞いてくればよかったと後で思ったことでした。 残念だったのは、象さんと仏像本体の間にある蓮台。これが一見して大変貧相なんです(;;)。解説板にありましたがこの部分は後補。もとはきっと、もっとふくよかな台に乗って安心した顔をしていたことでしょう。 で、ここからがおすすめの(?)鑑賞法です。
ああ、すみませーん、また勝手なこと言っちゃいました(^^;。 さてさて、最後になりましたが、ここの建物の内装について一言。 それから二階の天井に、珠くわえた龍の顔のようなものがいくつか並んで浮き彫りにされています。同じ顔ですがよく見ると一つ一つ向きが違います、何か意味でもあるのでしょうか。そして顔の両横に細長い浮き彫りがセットでついているのですが、これが何なのか、館の方もご存知ないようでした。 かくて予想以上の出逢いを充分堪能し、広くはない庭を一周して帰った私でした。 <データ> 大倉集古館(財団法人 大倉文化財団) 涼へのいざない〜水・流れ・風の形象〜展会期 |
日本の三彩と緑釉〜天平に咲いた華〜
もっと若い頃、焼き物と言えば古備前、唐津、志野など渋めの土ものが好きだったのですが、ここ数年、古九谷の青手みたいなこってりした作や、繊細なバランス感覚を大胆な構図に託した鍋島など、色、柄の綺麗なものにも心惹かれるようになりました。 と言うわけで、三彩や緑釉はとりたてて好きというほどのものではありません。が、しかし、でも!「天平に咲いた華」なんてあおられると、ついふらふらふら〜と見に行きたくなるじゃございませんか!(=^^=)。家から二時間、ああ、本当に山手線の向こうは遠い。初めての五島美術館は、細い路地を幾度か曲がった静かな佇まいの住宅地の中にありました。 入口を入って展示室へ行く途中、まず鎌倉時代の愛染明王像が出迎えてくれます。愛欲を菩提心に高めてくれるというこの明王・・・あ、もしかして、漫画のキャラにきゃいきゃい言ってる私に、美術鑑賞コーナーを更新しろって諭してくれてるのね!(チガウ)。 展示室はどちらかと言えば狭い、薄暗い空間です。私はこういう雰囲気が好き(=^^=)。鑑賞にはもってこいですもの、平日の昼間なので人もまばらですし。しかし!カタログがまだ出来ていなくて、いつ出来るかもわからないだなんて・・・そんな呑気なことってある?(笑)。会期は8/28〜9/27、今日はもう9/8なのだけれど・・・(^^;。 本展は、日本各地から出土した奈良〜平安時代の国産の三彩、緑釉陶器(の破片)の大集合です(国内出土の中国、朝鮮陶器破片もちょっと出てたです)。 三彩とは、唐三彩の真似っこで、白色地に褐色・緑(時にはプラス藍色)の釉薬を大胆に混ぜがけしたもの。緑釉は漢代の技術が朝鮮半島を経由して日本に入ったもので、全体に文字通り緑一色の釉薬がかかっています(とか言いながら、どう見ても茶色や黒、肌色や極めつけは玻璃色にきらめいてるのもあったよ!??@@;)。これらを一堂に会することで、古代陶器の発展や交流、地域差などを見なさいってー展示だったのでありますが・・・(笑)。 はいごめんなさい、これらはぜーーんぶ出土品、つまりいったん土中に埋まっていたもの、しかも破片や一部欠損品が主です。釉薬の艶も色も、そして形も、千有余年伝世されて来た正倉院のそれに、美しさの点で勝るわけがございません。第一、三彩ならやっぱ唐三彩のが断然美麗だ!・・・なんてことを会場で考えたわけではないのですが、最も心惹かれたのは、どーしてか皿やお椀の釉薬の下に彫られた素朴な線刻だったのです(=^^=)。 どの器の線刻も非常に伸びやかで豊かな表情をしていましたが、特に238番の緑釉花文椀には、なんとも柔らかくて心の明るくなる様な線で模様が施されていました! 内側の四方(焼き物用語では見込み側面と言うのかな?)に、渦巻き状の根っこつきの双葉の間にぶどうの粒みたいなお花(?)がついた絵、底には蕪が四つ頭突きしてるよーなお花の模様があります。その線がねぇ・・・はあ、どーしてこうも優しいのかねぇ・・・惚れ惚れ(=^^=)。これを刻んだ見ず知らずの人の心が、すぐ側に寄り添ってくれるのを感じました。 描かれた一本の線の豊かさがわかる様になると、何を見ても面白いと思います、私はまだちょっとしかわかりませんけれど・・・。 展示品には、釉薬かける前の素地の破片もありまして、その線刻の繊細かつ大胆でふくよかな魅力が一層楽しめます。・・・へたくそなのもあるけど(爆)。あと、78番、緑釉梵字花文皿! これ、縁が欠けてるのですが、完形だったらさぞ美しい彫りを堪能できたことでしょう・・・。 さて、三彩で綺麗だなと思ったのは、93番、三彩小壺。褐色が強くて艶もあります。全体に小壺って、愛おしくて好きです。小さくて綺麗なのは一個手元に置いておきたくなりますよね! でも、蓋が欠けたり散逸したものが多いのは残念ですね〜。 変なの、と思ったのは、181番、緑釉円塔。どう見ても焼き損ないのたこやきが八つころがってるだけなんですけど・・・何?これ(^^;。 今回初めて見た形が「耳皿」という器形。直径10〜15pと小ぶりのものですが、低い高台つきの丸皿の両端を指でくいっと内側へ折り曲げた形をしています。まさに包みかけのギョーザの皮! なんかお腹すいてきました(^^;。 すごく面白いと思ったのは、285番、二彩椀(大和文華館蔵)と286番、二彩椀破片(北村美術館蔵)!! どちらも正倉院伝来となっていますが・・・。 サギと言えば、本展には国宝の沖ノ島出土「三彩長頸瓶」なるものが出ていたのですが、こなっごなの破片なの、これが。資料的に価値があったり、破片でも美しいものだからなのかも知れませんが、これが国宝とはちと解せない。良く見ると同じ沖ノ島出土の三彩、二彩の小壺が八つ、一括して重要文化財になってるのも展示されていました。こっちも素人目にはとりたてて優れたものには見えない。・・・うううむむむ。文化庁ったら、沖ノ島(宗像大社)に弱いのかしら・・・(笑)。 というわけで一通り見てから、ここ(五島美術館)は都内なのに自然の地形を利用した庭園が素晴らしいと言うので、とことこお散歩に出かけました。ううん、なるほど、恋人同士なんかで来たら、しっとり叙情的な時間が楽しめるわね! が、しかし、でも、一人でそぞろ歩きを気取るつもりだった私、ただただ藪蚊に追われて大外一周するだけという、実に色気のない結果となりました(^^;。 さてさて、この日この足で根津美術館へ行き、「呉須赤絵とコーチ三彩」を見る予定だった私、極度の方向音痴のため、地下鉄千代田線に乗ってるはずが、何故か日比谷線に・・・根津美術館は遠のくばかり(爆)。で、急遽目的を神谷町の大倉集古館へと変更いたしたのでありました!(^▽^; (つづく) <データ> 五島美術館 「日本の三彩と緑釉」展会期 |
なら平城京展’98
美しいものが見たい人、 これは、奈良は平城京跡から出土した様々な遺物にレプリカ(複製品)などを取り混ぜて、奈良時代の宮廷とそこでの人々の暮らしを再現するのが目的の展覧会です。見て「わあっ!(^▽^)」と感動するようなものは出品されていません、解っていました。解っていても、「なら」「平城京」とあれば見に行ってしまうのが、哀しいかな、私のサガ(^^;。でも、感動こそしようがないですが、この手の企画は大変勉強になって興味深いです。その中から一つ二つ感想を・・・。 大●からわざわざ上京し、1200円の入場料を払ってレプリカかい(−−;、と多少不機嫌になった私の心を和ませてくれた展示は、ずばり、 そのトイレ展示の真横にあったのが、私の愛しい「阿修羅像」のレプリカです! 古代の政治や経済、そして遺された芸術品は知りえても、トイレがどうなっていたかとか、どんなものを食べていたのかとか、そういう日常のことは意外と知る機会に恵まれません、学校教育で重視されませんからね。でも、フツーの人に興味深いのはむしろそういうことで、今回は貴族と庶民の食事の再現も出品されていました。 他には某ひよこさんがお好きそうな、心臓に木釘が刺さった呪い用の人形(ひとがた)、墨絵の顔付きの土器椀、それから当時の人の落書きの数々など、もしかしたら自分の血縁のご先祖かもしれない人々が、あれこれ考えながら生きた証の品が、私の興味をひきました。
<データ> 三越美術館 「なら平城京展’98」会期 |
漆で描かれた神秘の世界〜中国古代漆器展〜
「人間の想像力の究極の結晶!」
今回の展示は、まさにその春秋戦国時代から秦・漢の時代にかけての、湖北省から出土したさまざまな漆塗り製品の展示でした。 室内に入ると、まずデ〜ンとでかい棺が置かれています。長さ二メートル半、高さも一メートル半弱ありますから、かなり大きいです。そのくすんだオレンジ色に見える棺の全面に、「?」マーク型に身をくねらせ、しっぽをブタのしっぽ状にくるんと巻いた小さな龍が、黒の縁取りで、もー、これでもかっ!と言わんばかりに繰り返し描かれています。その中の窓状に区切られた部分(両側面)に描かれた合計24人の人物(?)像がまた妖しい! その奥には二回りくらい小さい棺。豹かクジャクの羽根模様の黄色い龍が四頭と、風見鶏みたいにぎこちないけれど長い尾をもつ褐色の鳥が二羽、だまし絵では?と思うくらい複雑に絡み合った模様を一単位として、それが全面に繰り返されます。古代中国の棺中、最も美しいものの一つだそうです。なにしろ出土したばかりの時は、鳥は金色、龍は銀色だったようですよ!@@ 見てみたかったです(^^)。 以上二点の棺をメインに、琴や笛といった楽器、弁当箱セット(!)を初めとする食器、箱類、室内装飾品(以上たいてい木製品)、甲冑(皮革製品)、鏡(銅製品)、通好みのものでは竹簡など、様々な漆製品が展示されていました。惜しむらくは伝世品ではなく出土品だということ。保存技術の進歩で(トヨタ財団が援助しているそうです)かなり状態は良いとはいえ、漆の持つきめ細かな光沢は失われています。模様や造形のすばらしさから推測される当時の高度な塗りを堪能できないのは残念です。仕方ないですが。 さて、この展示に付随するイベントとして、「編鐘演奏会」というものが行われています。 この演奏会、来年度開館を目指して建設中の「平成館」のラウンジで行われます。ここ、一見の価値あり。完成の暁にはさぞ立派な施設になるでしょう、先にのぞけてちょっと得した気分でした(^^)。
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「編鐘演奏会」 |
静嘉堂・国宝展(後期)場所 静嘉堂文庫美術館 国宝のお茶碗! 隣には、同じ窯変(焼成中に窯の中で釉薬や胎土が部分的に変化するもの)でも、 さて知らずに行ったのですが、国宝の刀も出ていました。
<データ> 静嘉堂文庫美術館 |
安宅コレクションの至宝展場所 栃木県立美術館
曜変の国宝ときたら、やっぱり油滴も国宝でしょ! 隣には国宝の飛青磁(とびせいじ)が来ていました。
<データ> 栃木県立美術館 |