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氷室神社で初詣




「美神さん…、このホームページ、開設して3日目なのに
アクセスカウンターが物凄いことになってるんスけど…」
「いい時代になったわね〜!
コンテンツさえ良ければ皆が勝手に宣伝してくれるから、
高い金を出さなきゃなんないマスコミなんて、全然使う気になんないわ。
さっ、みんな、初詣客からがっぽり金を引き出させるわよっ!」
「あああ…、ちょっと違う気がするんですけど…」

お正月は神社のお手伝いで田舎に帰ることにしたおキヌちゃん。
それを知った令子が氷室神社で一儲けしようと色々画策したのであった。


ゴォ〜ン、ゴォ〜ン… 除夜の鐘がオロチ岳におごそかに鳴り響く。
わーわー、ぎゃーぎゃー
「おキヌちゃん〜! こっち向いて〜!」
「早苗ちゃんもカワイイよ〜!」

「す、すごいだなー、こったら数の初詣客が来るなんて初めてだべさ。」
「なんだか、男の人たちばかりみたいなんですけど…」
巫女みこ姉妹目当ての男たちが、氷室神社に津波のように押し寄せてくる。

「さあさ、氷室姉妹の生写真、3枚1組で千円よ〜! 買った買った〜!」
「へいへい兄さん、3セットで3千円っスねっ!」
「あああ…、美神さん、横島さん…」


人波が一段落ついたあと、売り場をシロとタマモの二人に任せて
裏庭温泉で休憩をする令子と早苗とおキヌちゃん。 ちゃぽ〜ん…

「いや〜、もうかった、もうかったっ!」
「ほんとに凄い人数でしたねっ!」
「だども、おキヌちゃん目当てのスケベな男ばっかだべ? スキあらば
おキヌちゃんに触ろうとするし、神聖な神社をなんだと思ってるんだべかっ!
しばらくはしかたねえだども、いずれは信心深い人のための神社にしたいだよ。
あっ! スケベと言えば横島っ!?」
キョロキョロ…
「大丈夫よ、早苗ちゃん。ちゃんと覗けないようにしてきたから。」

ひゅぅ〜〜〜
「こら〜! おまえ神様だろっ? 俺を助けろ〜っ!」
『まあまあ横島さん、1時間後に助けるよう美神さんに言われてるっスから。
でも今年の参詣客の数は凄いっスね。うれしいっスよ。
自分も山の神として信心深い人のためにご利益を与えられるよう頑張るっスよっ!』

山の神様の見張りのもと、首から下を氷付けにされてしまった横島であった…

その後、氷室神社は早苗の希望とは裏腹に、男同士の縁結びにご利益が
あるとの噂が広まり男たちに人気を博すのだが、それはまだだいぶ先のこと…


    END
TOPへ      絵:tailさんから借用 文:まきしゃ