Double+Cross the 2nd Edition
 螺旋遊戯 Another Act -紫の夢-
Introduction

 以前から、ずっと疑問に思っていたことがある。
 夕暮れ時。空が蒼と朱に分かれる時間。
 東の蒼と、西の朱は、何故自然に分かれるのだろう。

 重なる位置。そこにあるはずの色は気づかないまま、気がつけば、夜の紺へと変わっていく。
 蒼の空と、朱の空の境界に棲む色は、どう入れ替わって互いに染まるのだろう。と。

 他愛も無い疑問は、口にすれば笑われるか、無視された。

 見えない、交じり合う場所。
 そこに、ずっと、意識を馳せていた。

 ──片方に染まりきる時。
 もう片方は、この眼にどう映るのだろう。

Handout

PC1 “無垢 なる心”神原恭平 ハンドアウト

 夕暮れの教室、そこには既にいないはずの友人の姿を見た。
 先日、別の場所で見た彼とは雰囲気が違う。──それは、確かに自分が良く知っている……知っていた、友人の姿だった。
 それでも、もう彼はいない。いないはずだ。そのことを一番良く知っているのは、自分のはずなのに。
 それを不思議と思わない自分は、この現実を段々と受け入れつつあるのだろうか。


PC2 “試験的特例”テッド ハンドアウト

 夕暮れ時、薄暗くなりつつある帰路の先。
 憂い以上に悲壮な表情で、貴方の前に立った“いないはず”の少女は、その表情からも解る、切実な訴えをかけてきた。
 ──貴方に、救って欲しい人がいるんです。
 たかが顔見知り程度だった彼女。それでも、敢えて、そのようなことを自分に訴えてくる心情は、どう察するべきだろうか。


PC3 “慈悲の一撃”吉野谷 克己 ハンドアウト

 その依頼は、正直意外ですらあった。“主人”を介さない、そこからの依頼など。
 彼の直接の手駒を使わない任務依頼。それだけ、今回の懸案は、“彼個人”にとって、切実なものなのだろうとも伺えなくもない。
 とりあえず、旧知の誼ということで、話しくらいは聞いてみてもいいだろう。


PC4 “ウンディーネ”水守 七波  ハンドアウト

 最近、この街では“ここにはいないはずのもの”の目撃例が目立っているという。
 只の噂だけではなく、“あちら側”に所属する方面からもそんな話を聞いた。
 ──しかも、邂逅した者は、その存在に“その時は”疑問すら持っていない。とも。
 それが普通ではないことは、解る。しかも、その様子を目の当たりにした自分ならば。

※シナリオロイスはOP後提示

■プリ・ プレ イ 〜自己紹介

GM  それではPC1より自己紹介をどうぞ。

恭平   「わたしの見た夢が蝶」
恭平   「蝶の見た夢がわたし」
恭平   「曰く。──夢現の境目は常に曖昧である事」
恭平   「だから──これは”嘘”だ」
恭平   神原恭平。16歳。先祖帰りの鬼。高校生。
恭平   最悪を打ち砕く為、その身に得物を。その足元に影を。
恭平   ノイマン・キュマイラのクロスブリード。
恭平   PC間ロイス・シナリオロイス共に後述。
恭平   よろしくお願いします(簡潔に

テッド  「……ん、またお仕事?」
テッド  「コード、“Trialy Exception type-D”、テッド。出頭しましたあ」
テッド  「ちゃんとやるよ、ちゃんと。……苦しいのは嫌だからね」
テッド  どこかの組織に所属していた暗殺者。
テッド  薬物による強化を施されていたため、今も定期的に薬を服用しないと生活できない。
テッド  とある事件を切っ掛けに、現在はUGNに世話になっている。
テッド  終始ぼーっとした顔で、無気力な言動が多い。
テッド  シンドロームはノイマン/オルクス。HP12、IV27、基本侵食率42%
テッド  シナリオロイス→後ほど。
テッド  PC間ロイス →吉野谷 克己 ■好奇心/□敵愾心
テッド  以上です。どうぞよろしくお願いします〜。

克巳   「理由無く『狩り』はしない。なにせ俺はバイトに忙しい」
克巳   「調子に乗ってる? それだけ迷惑事が勝手に降り掛かってきただけだろ」
克巳   「んで、あんたは不幸な俺を嘆きに来たのか、何なんだ? 用が無いなら茶を返せ。出してねーけど」
克巳   “慈悲の一撃”吉野谷克巳。カネには五月蝿い18歳で、割り勘は1円単位。
克巳   arcanumセル所属“規を説くもの”配下のFH戦闘部隊員、“Nueve de la espada(剣の9番)”。
克巳   クール系眼鏡男子に見えるが、両腕に填めた一対の腕輪で獣の力を抑制している、Unknown Quantity。
克巳   シンドローム:キュマイラピュア、Dロイス:超血統/装着者
克巳   HP:16、IV:8、基本侵蝕率:42%
克巳   シナリオロイスへの感情はOP後に取得。
克巳   PC間ロイス:“ウンディーネ” 水守 七波に、□慕情/■無関心
克巳   「あんた幾つ? 16? ふぅん……まあ、頑張れや」
克巳   以上です。よろしくお願いします。

七波   「あたしは水守 七波。フツーの高校生だよ……ホントだってば!」
七波   「今回は、一体何があるのかねぇ…?」
七波   水を『神』として崇める神社の家系に生まれた、『水守神社』の跡継ぎの少女。
七波   水龍を召喚して水を自由自在に操ることを得意とし、歴代の『水神の巫女』の中でも屈指の才能を持つ。
七波   しかし、跡を継ぐのが嫌で家を飛び出し、現在は黒巣市の親戚の元で暮らしている。
七波   正義感は強いが、ちょっと短気で疑り深い。
七波   シンドローム:エンジェルハィロゥ/オルクス Dロイス《黄金領域》
七波   HP:22/IN:16/初期侵蝕率:33%
七波   PC間ロイス:"無垢なる心" 神原恭平 ■感服/不安 「なんというか、面白そうな人だと思うよ」
七波   以上です、よろしくお願いします。


GM  それでは、開幕。

螺旋遊戯 Another Act -紫の夢-
Opening phase 0 「ひとつの覚醒
Scene Player None
Scene:

 永く、暗く、辛い夢を見ていた。
 もう二度と覚めない。永遠にどこかへと落ちていく夢。底の無い奈落。

 ──ふいに気がついた。
 目覚めたとき……それは、悪い夢だったのだろう。──そう、思った。

 ああ、そうだ。
 目覚めたなら。戻ったなら。伝えたいことがあるんだ。

 どこにいるんだろう。あいつは。
 伝えられなかったこと。やってやれなかったこと……それこそ、幾らでもあるから……逢いたいんだ。

 ただ、それだけなんだ。

 ────

「──なるほど。これは面白いですね」

 ふらり。と、視界より消えた影と歳の頃は変わらない少年は。自分の行った結果に興味深げな視線を向け、笑う。
 遠く、海に浮かぶ小さな孤島。そんな辺鄙なところに、自分が望むものに近いそれがあると知ったのは、つい最近のこと。
 流石に、それそのものを手にするのは難しかったけれど──亜流ですら、悪くは無い。

 くすり。冷笑を瞳に浮かべ、少年は一歩。歩を進める。
 “主”のいる扉──このところは、その姿も見掛けはしないが──自分の知っているそれとは既に違う。
 と、聞いたのは何時だったろうか……まぁ、所詮どうでもいい。

 ────とん。

 と、軽い音を立てて、“扉”に白光が叩きつけられ、微かに揺れる。
 踵を返し、少年はそこより歩み去る。

 残されたのは……冷たい光を宿す刃に貫かれた、2枚の“証”。

Opening phase 1 「夕暮れの邂逅 -教室-
Scene Player “無垢なる心”神原 恭平
Scene:黒羽学園・1年教室 登場:不可

   恭平登場:32→37%

 夕暮れ時、この季節は西陽は鮮やかに燃え……かつ、落ちるのも早い。
 染まる教室。帰宅部たる身をただ独り、最後に置く。そんな日常に
 このところ、“ノイズ”が入り混じる。

 “あの時”から空いたままの席。──“友人”と、その“彼女”のここでの居場所。
 ──“転校”していった。もう、二度と会わない……会えない筈のその席の主は。

 今日もまた。自然にその場所より声をかけてくる。当たり前のように。

 そして、そんな非日常が……いや、彼がいないという事実こそが夢なのだ、と。
 彼に話しかけられるたびに、繰り返し、自分が認識する“事実”になっていた。
 
「──……ん、ぁー。今日も授業とかたるかったよなー。神原。どーよ、おまえ」

GM  ぐー。と、伸びをして、いないはずの場所、いな いはずの友人……西尾が、そんな声をかけてくる。ごく普通に、当たり前のように。
恭平   「絶好調だぜ!」
西尾  「何が絶好調よ。おまえ、授業中でもぐーすか寝 てた癖に」
GM  はは。と頬杖をついて笑う。
恭平   「日は高く。何も変わらず。何事も無く。学校で惰眠を貪れる。何が不満だ。答えろ。むしろ」
恭平   ──ああ。そうだったかな。まぁいいや。
恭平   「イケメンの歌を聴け──ッ!とか叫んでくれないか。西尾。校庭に」
恭平   しれっ。
西尾  「何でそんな恥ずかしいことせにゃならんのよ。 おまえがやれおまえが」ばすっと担ぎ上げた鞄で後頭部叩き。
恭平   「わい二次元に最近疲れてんねん。堪忍な。ほんま堪忍やで。ああん。西尾さん。せっしょうやで」べしゃ。
西尾  「暇人帰宅部が何やってんだか……いい加減帰ろ うぜー」
GM  笑いつつ、立ち上がる仕草は……昔のそれのま ま。
恭平   窓をがらっ。
恭平   「俺の歌を聴けー」
恭平   ぴしゃっ。
西尾  「おま、マジやるか!? 恥ずかしい奴だな全く よ」
恭平   「おぅ。カラオケ行こうぜ。たまには」
GM  おう、いいぜー。と軽く笑って応える。
GM  確かに……西尾はここにいる。──嘘じゃない。 夢でもない。
恭平   「褒めるなよ。照れるじゃないか」
西尾  「褒めとらんわ。阿呆」
恭平   「て☆へ☆」
恭平   「こういえばいいんだな。お前がやると殴るが」
西尾  「自分がやっておいて人に許さねぇとか酷いね、 おまえ」
恭平   「褒めるなよ。照れるじゃないか」

恭平   うん。
恭平  これが友情か…? まだいけるぜ。ギアを。ギアを──(何
克巳   ギアをトップに。インド人を右に。
見学者Ar インド人自重。
克巳   ………ダメな会話な筈なのに、西尾のイケメンオーラが崩れてはいない…(何)
GM  どんなん(何)
克巳   これは亜子も惚れる。断言する(何)
克巳   デフォルメ顔にならないとか、絆創膏が3秒で消えないとか。
恭平  うん。こんな恭平ですまんな…西尾…PC1のScene Player 交代していいよ。西尾と(何
見学者Jb 具体的には《快楽の香気》(オーラじゃねえ
克巳   ソラリストには困ったものだ(何)
見学者St それイケメンなんすか(何

 断じて違います。

GM  馬鹿話をしながら廊下を抜け、昇降口を出て。校 門へ。
恭平   「カラオケ野郎二人で行くのも何だし。誰か誘っていくか。何だっけ。お前のエア彼女」
西尾  「……エアとか言うなよ、おま……おまえこそど うなんだよ。ほら、あの幼馴染っ娘」
GM  何か最近いー感じになってるって聞いてますけど 奥様ー? とか肘でうりる。
恭平   「お前も見たこと無かったっけな。西尾」
西尾  「んぁ、何を見たって?」
恭平   「バレンタインに自分で買わなくて良くなった現実をですね…」
恭平   まぁサラッと流して。
西尾  「……幸せ物だなコノヤロウ」
GM  苦笑しつつ、背を叩く。
GM  そんなやり取りも、昔と変わらないのに。
恭平   「いや。俺は恵まれてるよ。実に」
恭平   「愛情も。族からの親愛も。何もかもあったけれど。──それが当たり前だと思っていた」
恭平   「それがそう。友情も。だ」
西尾  「そか」軽く返してくる。そんな帰り道。
恭平   「無くなってから気づくものだ。そういうものは」
GM  ──あの時。あの場所。雨の中。掴みかかった校 門傍の道。
恭平   「俺達長いよな。付き合いも」
GM  返事は無い。
GM  ──……ふと気づけば……日の落ちたその場所。 傍らには、誰もいない。
恭平   「そうだな。そう」
恭平   「俺が一人……いや。世界に目を向けない独りだった頃からの友人だ」
GM  返事はもう無い。いない。誰も。──自分が解っ ている現実が、戻ってくる。
恭平   「だから──事実は変わらない」
恭平   背を丸めて。ただ家に歩く。
恭平   「──チクショウ」
恭平   誰についての言葉か。懐古か。悔恨か。
恭平   夕暮れの影がゆるりと伸びて。
恭平   闇に呑まれて消えた。

GM  シナリオロイスは、西尾琢也へ。どぞ。
恭平   [■友情 □恐怖]で。
GM  はいさ。

Opening phase 2 「夕暮れの邂逅 -郊外-
Scene Player “試験的特例”テッド
Scene:郊外路地 登場:不可

   テッド登場:42→48%

 夕暮れ時。日も翳り、この季節は夜の帳が下りるのも早い。
 世界が朱色から紺へと沈む短い時間。中途半端なその間を、家路へとのんびり歩く時。
 ──視界の先に、知った気配……しかしもはや、この場所にはありえざる気配を感じ取った。

 視線を向ければ。確かにその姿は自分が良く知っている……“あの時”救えなかった子供たちの一人。
 憂いを帯びた、大人しい印象は“生前”のままに。
 何かを此方に訴えかけようと唇が動くも……躊躇い、声にならず。
 そんなことが数度、この僅かな時間と空間に繰り返された。

テッド  「おんや?」ポッケに手つっこんだまま、くびかしーげ。
GM  それでも、意を決したのか。一歩。近づき。胸元 で握った片手に力を込めて。
亜子  「──……お久しぶり、です。テッドさん。…… 覚えていますか、私のこと」
GM  困ったように、弱く微笑む仕草も以前のままの、 小さな呼びかけ。
テッド  「うん、覚えてるよ」
テッド  「たーふぁちゃん。あっこちゃん。どれでもいいけど、覚えてるよ」
GM  良かった。と、呟くように軽く首をかしげ。笑 う。
亜子  「……あの」俯き。如何したものだろうか。と、 やはり躊躇うように足元を見て。
テッド  「こんなところで、どうしたの」
亜子  「……あんな、風に、“お別れ”した私たちが、 言えた事じゃない、とは解ってます」下を向いたまま、微かに首を振る。
テッド  「何か、言いたいことがあって、出てきたんじゃないの」
テッド  先を促してから、聞く姿勢を見せる。
亜子  「……聞いてくれますか、テッドさんは、私の 話……本当に」
GM  俯いたまま。弱い印象はそのまま、以前のまま。
テッド  「うん」
テッド  軽い返事。
亜子  「…………“枷つくもの”が、また、動きます。 この街で」
GM  以前の任務。彼女がこの街に来た理由を、彼女は 告げる。
テッド  「そう」
テッド  「前と同じだね」目を細めて。笑っているようにも見えるが、無表情にも見える。
亜子  「お願いします。“枷つくもの”を……彼を、そ の“枷”から解き放ってください。──今度こそ、永遠に」
テッド  「永遠に、ね」
テッド  「分かった。最初に、やり残したことをやればいいんだね」
GM  はい。とは顔を上げずに頷いて。微かに震える肩 は、泣いているようにも見える。
テッド  「いいよ。やってもいい。あの時やり残したから、今こうなったのかもしれないしね」
亜子  「──……ご迷惑ばっかりかけてますね、私。 テッドさんに」
テッド  「そーだね」今度は声を立てて笑う。
亜子  「やっぱり……そう思ってますか」
テッド  「でも、いいよ。きいてあげる。“こうなってまで”お願いに来たんだもんね。いいよ」
亜子  「……ありがとうございます」
GM  顔を上げ、笑った。この時間、初めて。
亜子  「──お願い、します」
テッド  笑みに、満足そうな顔をして。
テッド  「おっけー」
GM  言葉と同時に、陽は地平線に消える。
GM  同時に、紺色の帳に融け消えるかのように、その 姿は見えなくなった。
テッド  「──それに、これが最後なんでしょ」
テッド  誰もいない道に、呟きだけ投げた。
GM  ──問いかけに、もう応える影は無い。
テッド  ふうと息をついて。
テッド  からすといっしょにかえりましょー、と鼻歌を歌って家路についた。

GM  シナリオロイスは三川亜子へ(進呈)
テッド  三川 亜子 ■尽力/□悔悟 これで。
GM  ういーす。

 一部参加者の間では、『銃声とダ○ヤモンド』と言うゲームがブームだった 様です。

恭平  ○ 「だーれー?」 △ 「亜子ちゃんだっけ」 □「知らんな。拙僧不器用で ござる」 
恭平  こういう選択肢が浮かんだ。
七波  □噴いた(何
克巳  なんで拙僧(何)
恭平  テンションゲージぎゅんぎゅん上がるぜ(何
克巳  ○「うん」  △「キミの話なら喜んで」  □「そんなことより野球やろう ぜ!」
見学者St □wwwwww
七波  っ□(何
見学者St よくわからないけどK○NAMIの陰謀に違いない(何)
見学者Ar コン○イは許さないぞー(何
克巳  また恭平無双が始まると、亜子が述べていらっしゃいます。
克巳  恭平を永眠させてくださいと、亞子が述べていらっしゃいます。
見学者Ar (いのり (ささやき (えいしょう (ねんじろ
見学者St (おおっと!
見学者Ar (計画通り
恭平  (灰になりますた
見学者Ar (水に流して (証拠隠滅
克巳  復活不可能にしちゃっただと…(何

 何気に酷い教師がいます。

Opening phase 3 「夕暮れの邂逅 -繁華街-
Scene Player “慈悲の一撃”吉野谷 克巳
Scene:某チェーン店内 登場:不可

   克巳登場:42→51%
克巳   振り直してええええ(嘘)
GM  頑張れ! 振りなおしは認めない(何)


「ちょっと、個人的にお願いしたいことがあるのです」
 そう、バイト先にわざわざ出向き、低い位置から告げてきた“上司”たる少年は
 ここに来るまでに、街頭で貰ったのだろうか。
 メジャーなファーストフードの割引券を差し出して、年相応の仕草でそう告げてきた。

 バイトが終わるまで外で待っています。と告げて出て行こうとした身を、無理やり店の隅の席に追いやって。
 勤務時間が終わると同時。その手を掴んで雑踏へと飛び出した。
 引かれるまま、黙って着いて来るその様子は、やはりどこか頼りなげではあるものの。
 時折振り返った際に見せる視線は、真っ直ぐに。何かを訴えかけるものだった。

克巳   「──何なんだよ。ったく」
克巳   帽子の痕がついた髪をくしゃりと掻いて、ぞんざいにポケットに手を突っこんで小柄な“上司”を見下ろした。
“彷徨い往くもの” 「貴方にお会いするには、あそこに 出向くのが一番手っ取り早いと思ったので」
GM  ご迷惑でしたか? と、微かに首を傾げつつ、見 上げてくる。
克巳   「バイト変わって日が浅いってのに、もう嗅ぎつけやがった……」口の中で呟いて。
克巳   「で、用件ってのは何なんだ?」軽く腰を折って、ほんの少しだけ目線を近づけた。
“彷徨い往くもの” 「はい。個人的なお願いですので、 正直どうしようか迷っていたのですが……」
克巳   「個人的?」
“彷徨い往くもの” 「先日のこと覚えてますか、僕と、 UGNの皆さんと、“烏退治”をした件のこと」
克巳   「あー。そんな事もしたっけな」
克巳   正直、面倒な割に実入りはさほどでもない仕事だった。貰う分はきちんと貰ってはいたが──と思い出し。
GM  ええ。と頷き。じ。と見上げた視線は外さずに。
“彷徨い往くもの” 「あの時一緒にいた、神原恭平さ ん。──あの人の護衛をお願いしたいのです」
克巳   「はあ?」
“彷徨い往くもの” 「先日のことですが」言い様、ポ ケットから2枚のカードを出す。──自分の上司と、この少年とが深く関わっている意匠。のそれ。2枚 の“証”。ナイフで深く抉られたその意匠は“愚者”と“吊り人”。
“彷徨い往くもの” 「誰かはまだ解りませんが。明確な 宣戦布告でしょう。これは」
克巳   「札は札でも札(サツ)束がいいんだが」見遣り、へぇと声を上げた。
“彷徨い往くもの” 「“札”であることは確か。だから こそ、僕は、その相手を探る必要があり──同時に、“札”には任せたくない」
克巳   「恭平、ね。あいつは恨みを買いそうだな」
“彷徨い往くもの” 「だから、貴方にお願いしたいので す。──受けていただけますか? お兄さん」
克巳   「──あのな」
“彷徨い往くもの” 「はい」
克巳   「札セルの依頼なのか、それともお前個人の依頼なのか、どっちだ? 後者だったら、お前がどう思っているのか言えよ」声に苛立ちを滲ませる。
克巳   「お前の今の説明じゃ、前者にしか取れない」
GM  それにはひとつ考えて。
“彷徨い往くもの” 「後者です。僕は、僕自身の保身の ために、この件に当たります」
克巳   「恭平ってヤツが心配なのか?」
克巳   これ見よがしに舌を打ち、眼鏡を正す。
“彷徨い往くもの” 「……ええ、そうですね。恭平さん を、僕は失いたくは無い。それは確かです──面白い人ですから。あの人」
GM  多分それくらいしか思いつかないんですけど。 と、眉を寄せて首をかしげる。
“彷徨い往くもの” 「これじゃ理由にならないですか ね」
克巳   「ふぅん」
克巳   腕を組んで暫し考える仕草。二の腕を指で数度、叩いて。
克巳   「理由は分かった。だか、こちとらクーポン券だけで働けるほど安くねえよ」
GM  むん。と、軽く息をつき。
克巳   「普通に報酬は貰う。現金でな」
“彷徨い往くもの” 「……命令以外の相場って幾らくら いですか」
GM  案外真顔で訊いて来た。
克巳   「護衛だと少し高い。このくらい……………だ」直属の上司の仕事の時給辺りから考えて、妥当な金額を提示してレシートの裏に請求書を書く(何)
“彷徨い往くもの” 「それで受けてくれるなら……あ あ、そうだ」軽く手を打ち。「それが妥当かどうかは、後で“El Sumo Sacerdote”に確認を取っておきます」
GM  レシートを受け取りつつ。何かさらっと言った (何)
克巳   「…………」悔しいけど黙り込んだ(何)
克巳   あのオヤジ余計な入れ知恵すんなよ、とぶつぶつと念を送り。
GM  ともあれ。と、数字を確認して、示した意匠とと もに仕舞い込み。
“彷徨い往くもの” 「手っ取り早く恭平さんと合流なり して、彼に危険を知らせてください。面倒なら僕の名前を出しても構いません」
克巳   「はいはい。アイツはいけ好かないから、至極消極的に手を貸してやるよ」
克巳   携帯を開き、次のバイトの予定を確認しながら頷く。
“彷徨い往くもの” 「少なくとも……相手は、恭平さん を“El Colgado”として狙ってくるでしょう」
GM  それもひとつの手がかりになるかもしれません。 と呟き。
“彷徨い往くもの” 「それじゃ、宜しくお願いします」
GM  ぺこり。と頭をひとつ下げ、踵を返す。
克巳   「分かったよ」
克巳   なんか良い様にやりくるめられた気もするが。ともあれ。
克巳   実入りがあるならば、断る理由もない。──珍しい顔も見られたことだ。
克巳   パタンと音を立てて携帯を閉じ、ポケットにねじ込んだ。

GM  シナリオロイスは“彷徨い往くもの”へ。
克巳   うーん…… □連帯感/■厭気だな、今回は。
GM  ほーい。

克巳  依頼の内容が悪い(何)
GM  えー(何)
GM  適任だと思ったのに、のに!
克巳  なんで恭平を護衛せにゃならんのだと(何)
七波  どんな依頼だったら機嫌が良くなるんですか?(何
恭平  インゴットの警備とかだろ(何
GM  だって顔見知りでしょ?(何)
克巳  ネガ感情の顔見知りだよ(何)
見学者Ar じゃあ代わりに灰色猫の警備を任せられるのとの二択と聞いて……(何)
克巳  恭平の黄金バットの警備を任されるのか(何)
GM  何が気に入らなかったんだろう……
克巳  黒鳥話でも、そう仲良く協力してなかったよ(何)
恭平  UGN同士でもあんまり仲良くしてもらえないんだ(何)
克巳  「俺が10歳くらい若かったら、お前には悪口の三点セットで惜しみなく称賛し たところだ」(何)

「鬼! 悪魔! 味噌汁!!」ですね解ります(こく)

Opening phase 4 「夕暮れの邂逅 -廊下-
Scene Player “ウンディーネ”水守 七波
Scene:黒羽学園・廊下 登場:不可

   七波登場:33→41%

 初めに感じたのは、少しの……ほんの少しの違和感でしかなかったと思う。

 夕暮れの校舎。部活休みのその日。
 人気も耐えたその場所に、感じたのは微かなワーディング──“非日常”の合図。
 それに不審を覚え、足を止めたのは、もはや本能の仕草。

 ──その気配もすぐ、恐ろしいほど自然に空気に融け消えた。

七波   「これ、は……?」
七波   目を細めて、周囲を見渡す。
GM  廊下の向こうに見えるのは、同学年の神原恭平 と……その友人だろうか。
GM  親しげに、どつきあいながら、廊下の角向こうへ と消えていく。
七波   「アレは……何してんのかしら?」
GM  その様子は単なる友人同士のやり取りに見え る。……別段どうってことは無い様子。
七波   「ま、何か馬鹿やってるんでしょうね、仲のよろしいことで」
七波   苦笑を浮かべる。
GM  その内、その姿も見えなくなって……気づく。
GM  さっき、恭平と一緒にいた人物。それは、以前こ の学校にいながら“転校”した生徒ではなかっただろうか。
七波   「…………あれ?」
七波   そのことを思い出し、眉を顰める。
GM  もう『二度と、誰も会うことは出来ない』はずの 人物。確かのそのはずだ。と思い出す。
七波   「ど、どうなってるの……なんで、“会うことのできない”人がここに……まさか、さっきの微かなワーディングと何か……!?」
七波   理解を超えた出来事に頭を抱える。
七波   「………どうしたもの、かしらね」
七波   頭を掻きつつ、とりあえずその場を離れた。

GM  シナリオロイスは“いないはずの者”へ。どぞ。
七波   では興味/■猜疑心にて頂戴します。
GM  あい。では。

Opening phase 00 「もうひとつの覚醒
Scene Player None
Scene:

 永く、暗く、辛い夢を見ていた。
 もう二度と覚めない。永遠にどこかへと落ちていく夢。底の無い奈落。

 ──ふいに気がついた。
 目覚めたとき……それは、夢だったのだろう。──そう、思った。だから──

 ──違う。

 そんな幸せな夢など要らない。
 欲しいのは、今このときを作り上げた連中の苦鳴。
 それを手にする快楽を得られるなら──呼び起こされる“心無い記憶”に従おう。

 “吊られた男”の怨嗟の声を。その断末魔を──聴かせてやる。あいつらにも。

Middle phase 1 「不可思議な再会
Scene Player “慈悲の一撃”吉野谷 克巳
Scene:郊外 登場:恭平

GM  先ずは克巳登場を(恭平は後ほどね)
   克巳登場:51→53%

 とりあえず、依頼だか願いだかイマイチ判断しづらいところがあったが、年下の“上司”の話は承った。
 一礼し、道の向こうに小柄な姿を晦ませて……数分後、メールに2つの番号が届く。
 片方は……確かに直接訊いたことは無かったが、見覚えのある番号。恐らく、彼のそれだろう。
 もうひとつは……さっきの話から想像はつく。
 番号のみで、本文の無いメールが、彼の意図をどう示しているのか。些か図り辛い所もありつつも。とりあえずは、連絡を取るなり接触するなりしてみろとい うことだろう。

克巳   「ったく、何だよこの不親切設計………」言いながら、見覚えのない方の番号にかける。
克巳   ──そしてワン切り。通話代勿体ないからな(何)
GM  なんと言う世知辛い……。
克巳   恭平ってのが黒羽学園に居るってのを知っていてもいいですか?
GM  いいすよ。
克巳   じゃあ黒羽学園に向かうよ。適当な生徒を捕まえて、神原恭平を呼び出して貰おう。
GM  ほいさ。只今下校時間は些か遅めですが、ちらほ らと下校中の生徒の群れを逆行すると、道の向こうに一人でとぼとぼと帰る、目的の姿を見つけられま す(と言うことで恭平登場解除です)
克巳   おっと。呼び出しの手間が省けたな。
  恭平登場:37→42%
恭平   鞄を抱え。だらだらと背を丸めて歩く。
克巳   暫くはそのままの距離を保って、彼の様子を観察しよう。周囲に気を配りつつ。
GM  今のところ、恭平を狙っているような不穏な気配 は感じられません。
克巳   ポケットに手を突っこんで、その後ろを付いて歩く。自分からは気配を隠す素振りもない。

克巳  まあ、気づいてはくれるんじゃないかな。姿を隠しているわけでもないし。
克巳  気づかないようだったら、軽く背後から牽制のパンチを入れようとするだけだよ (何)
GM  牽制(何)
見学者Gw 学生が登下校中に絡まれるのはしょうがない
GM  しょうがないらしいです(ぇー)
見学者Gw ましてや恭平だし(何)
恭平  なにその 恭平だし ゆるされる とか[何
見学者Gw じゃあ逆にどこで絡めというの!(何)
恭平  屋上とか…(何
見学者Ar 恭平君の家の部屋でしょ?(じゅんすいなめー
見学者Gw いいから恭平は朝はパンを食わえて走って、帰り道には厄介な人につかまってろ です><
恭平  ネコミミ連城さん助けて!
見学者Gw 何年前の話だよwwwwwww

 もはや伝説の域に。

恭平
   「というかな」誰に言うでも無く。
克巳   黙ったまま歩く。
恭平   「やったら登下校で絡まれる事が多いのは仕様ですか。そうですか」
克巳   「──かもな」声に出して、足を止めた
恭平   「用事があるような気もするんだが。ワン切りの人」
恭平   何か点滅してる携帯を前に見せて。ポケットに仕舞う。
恭平   「ここでいいだろ。──さて。久しぶりと。まずは」
恭平   足を止めて。ぎゃり、と音を立てて振り返る。
克巳   「登下校で絡まれるならまだマシだろ。こちとら職場にまで邪魔されたんだ」
克巳   生徒の姿も遠く離れた場所。──なるほど。被害は最小限に、かと喉の奥で笑い。
恭平   「何かな。札か。幽霊様のお通りの話か」
克巳   「あんた、また誰かに狙われてるよ。しかもかなり陰湿な手で」
克巳   振り向いた恭平に、開口一番。
恭平   「または聞き飽きたよ」
克巳   「札だな。丑の刻参りって知ってるか? 感覚としてはあんな感じだな」
克巳   世間話をするかのように、ポケットに手を突っこんだまま近づく。
恭平   「ああ。そんな感じか。“そちら”ではいつもの事だろ」
克巳   違いない、と頷いて。「あんたと“愚者”と。まとめてセットでな」
恭平   「ああ。直接的に強襲されるのか。俺は」
恭平   ふぅ、と一息。
克巳   「直接的に強襲されるのと、夜毎呪いの言葉を聞かされるのと、どっちがいいか? 神原恭平」
克巳   「いや──“吊られた男”」
恭平   「見かけたらどっちも叩き殺すから無問題だな。意外と最近沸点低くてね」
克巳   「まあそんなわけで、あんたを消極的に監視させてもらうよ」
恭平   「護衛とか言われてなかったのか。お前さん」
克巳   「そうだよ。でもお前がノシ付けてくれるんなら俺の出番も無いだろ」
恭平   「というかな。真面目に学生生活送りたいのだよ。積極的な協力をヘルプる」
克巳   先回りして返って来た答えに、僅かに苦笑を浮かべ。
恭平   「報酬のただ貰いとか許せナス」
恭平   ふぅ。もう一度溜息。
恭平   「で、だ」
克巳   「じゃあ、俺はあんたを適当に護衛して報酬を貰う。あんたは真面目に学生生活を送る。一応、利害は一致だな」
恭平   「そういう事になったわけだ」
恭平   「死んだ奴って期間限定で生き返るか? と聞いてみるわけだ」
恭平   手をひらひら。
克巳   「ハァ?」
克巳   「死んだヤツからまだ恨まれてるのか?」
恭平   「サァ? だな。それは。恨まれてるかどうかはわからない」
恭平   「ああ──そうだな。普通に学生生活を送っていた。俺と」
恭平   「だから。そう。“奇妙”、なんだ」
克巳   無いだろ、と鼻で笑いつつも。続けられた内容に笑みを消して。
克巳   「あんたの友人か。──やれやれ、奇妙っていうか」
恭平   「死んだ筈のものが。生きていたように。そう。何事も無く。再び訪れ、そして消える。何とも奇妙な現象。それが自分が望んでいたことか。誰かの事 か」
恭平   「あんたのいうように。呪いか。祟りか。──齎したのは札か。悪魔か。それすらもわからない」
恭平   「だから。そうだな。協力を願おう。──沸点が低くて仕方無い」
恭平   ぺらぺらと喋って。
克巳   「幻以上の幻──現実だったら、俺も見てみたいもんだね」実体の無いものはゴメンだと、爪先でアスファルトを軽く蹴り。
恭平   「幻では腹も膨れないからな」同意して。
恭平   「取り合えず。ロコ坊に同意と礼をしておいてくれ。仕掛けてくる奴を潰す。あんたに手伝ってもらう」
恭平   「これで『一応、利害は一致だな」
克巳   「そうだな。あんたと喧嘩するのはゴメンだ。俺は報酬を貰って腹を満たしたいだけだ。あいつには連絡しとくよ」
恭平   「ノーモアうぉー。ノーモアマネー。さんきゅー。さんきゅー」
恭平   手をひらひら。
克巳   平和的にいこうや、と肩を竦めて離れに置いた自転車に跨る。
恭平   まったくもって非暴力を推奨するよ! と力強く。
恭平   「まぁ。よろしく」
恭平   手を上げて。
克巳   「フン。言っておくが、何も無いうちは見てるだけさ」
克巳   馴れ合いはごめんだと距離を取る。そして携帯のもう片方に通話して、応答を待った。
“彷徨い往くもの” 『はい』淡々とした、名乗りもしな い、簡潔な返事。
“彷徨い往くもの” 『恭平さんとお会いできましたか。 場所すら教えてなかったと後で気づきましたけど』訊きたいですか。と、続け。
克巳   このやろうと口の中で呟いて。「快い了承を得たよ。あと、極めて妄言に近い話を聞いた。判断は其方に任せるが──」かくしかで簡略に告げて。「て ワケだ、何かあったら連絡寄越せ」
GM  はい。と、吐息にも似た呟きで返事。
克巳   「電話代勿体ないから一旦切る。じゃあな」
“彷徨い往くもの” 『解りました。それでは。──宜し くお願いしますね』
GM  最後の頼みの言葉は、彼にしては珍しく感情が 篭ったものに響いた。
克巳   「ああ」返答もそこそこに切って、ポケットに携帯を突っこんだ。
克巳   公私混同? 余計に面倒なこった。
克巳   誰ともなく呟いて、離れつつある護衛対象を追った。

 夕暮れ時、日は落ちて。
 夜の直前。一瞬だけ世界が染まるのは、紫紺。

Middle phase 2 「望んだ時
Scene Player None
Scene:

 呼び起こされる記憶。その為に、起きた。
 ──やりたかったのは、復讐? それとも、単に、還りたかっただけ?

 “彼女達”を見た時は、黒い感情が勝った。
 だから、貶めた。蔑んだ。
 それも本心だった。と、今更否定はしない。
 ──それでも、本来それは、自分が本当に望んだことじゃなかった、そんな。気がした。

 ──逢いたいんだ。ただ、逢いたかったんだ。
 あいつにも、君にも、伝えられなかったこと。やってやれなかったこと……それこそ、幾らでもあるから……
 その為に、起きたんだと、信じたから。

 だから、近づいた。呼び寄せた。

 それなのに……なぁ。
 何で、君は俺を見て泣くんだろう。
 何で、俺はその涙も拭えないんだろう。

 あの時と同じように。君にもただ笑って欲しい。それだけしか、願っていないのに。

 これ程までに、近いのに。君は──余りにも遠くて。
 手に入れたと思った君の心は──なぁ、何処にある?

Middle phase 3 「枷の音
Scene Player “試験的特例”テッド
Scene:UGN黒巣支部 登場:七波のみ可能

   テッド登場:48→57%
   七波登場:41→44%

GM  かつて顔見知りだった少女と会った翌日、夕方。
GM  些か慌しい支部の様子を尻目に、休憩を取ってい るところ、同僚が懸案終了のファイルを抱え、通りがかった。
テッド  「ぱぱー、なんかあったのー?」のびーん
GM  ぺらぺらと、プリントアウトされたばかりの書類 に眼を通しながら歩いていた彼はふと顔を上げ。
六会  「ああ、テッドさんですか」
GM  どうも。と軽い会釈の後、ふと気づいたように。
六会  「……そういえば、テッドさんはarcanum には深く関わっていらっしゃいましたね」
テッド  「まあね」
GM  ぱたん。とファイルを閉じ、脚を止め。視線でつ いてくるように促してくる。
テッド  「?」首を傾げつつ。なあに、と声にせず口を動かして。立ち上がる。
GM  資料室の方へ歩きながら。努めてなんでもない口 調で。
六会  「昨日のことなのですが。──西尾琢也君が、支 部付近で目撃されました」
テッド  「おー。早いねニシオ」
六会  「テッドさんは無関係ではないでしょうし、お耳 に入れて置いたほうが……って、何かご存知だったのですか?」
GM  脚を止め、反応した言葉に怪訝な視線を向けた。
テッド  「知らないよ。ただ、頼まれたから」
六会  「頼まれた?」
GM  何方に何をです? と、眉を潜め。
テッド  「亜子ちゃんがニシオをよろしくおねがいしますって言いに出てきた」
テッド  「死んじゃったっていうのに大変だね。札のせいかな」
六会  「……はぁ。……まぁ、無関係ではないでしょう ね」
GM  いまいち要領を得なかった様子で、適当に相槌を うち。手にしていた資料を差し出してくる。
テッド  じゃあ受け取ろう。
六会  「昨日、三川さんはともあれ、西尾琢也君に関し ては、水村さんたちが一旦撃退をしたそうです」
テッド  「ニシオ乙」
六会  「その際、西尾君は逃亡。此方の被害は……津嶋 君が各務の施設に重傷で収容されるも、まぁ、とりあえずはそれだけで済んだと言うところですが」
テッド  「コウも乙。なんか大変だったんだね」

克巳  皓君乙(何)
GM  事実だから仕方が無い(何)
克巳  皓を重症にして病院に放り込むとか、札のやつらはホント非道い(何)
GM  ちょっと待て。重傷にして病院に放り込んだのは全部劉斗さんだ(何)
克巳  あくまでも結果ですね(何)
GM  (うわぁぁぁんっ)
見学者Ar (ほろり (なでころ

 責任転嫁ここに極まれり。

テッド  「でもさあ、亜子ちゃんもそうだけどニシオって死んだんじゃなかったん?」
七波   「ふぁ……」軽い用件を終えてたまたま通りがかる。
七波   「あ、六会さん……」話しておこうかな…と思いつつも話しこみ中のようなのでちょっと思いとどまる。
六会  「そうですね……っと、おや」
GM  頷きかけ、呼ばれたそれには振り返る。
テッド  おや、との声に自分もそちらを見て。
七波   「え、あ……何か話し中でした……?」
六会  「いえ、構いませんよ。どうかしましたか?」
GM  軽い仕草で首を振り。テッドの問いには「そのは ずですが」と応えてくる。
七波   「えーと、同じ学校の神原が、放課後に何か友達っぽい人とワイワイやりながら歩いてるのを見たんですけど……」
七波   「その相手っていうのが、既に“転校”してて絶対会えない筈の人だったんだよね」
GM  は? と声を出し、テッドの方を見て。
テッド  「キョーヘーってニシオ以外に友達いるの?」
テッド  さらっと尋ねた(何)
六会  「テッドさんそれ酷くないですか」流石に呆れて 応えつつ。
テッド  えーだってー、と答えておく(何)
六会  「“転校”……神原君、と、言えばその符号に当 てはまる人物はやっぱり……」ですよね。とは声にならず。
テッド  「やっぱりニシオじゃん」ほら!
七波   「え……心当たりが?」
テッド  「心当たりって言うか、なんか見かけた人いるみたいだし」ねえ? とパパに。
六会  「水守さんがご覧になった人物が、西尾琢也君で あるなら……ええ、そうですね。先日までの懸案は、解決し切っていないことになります」
GM  立ち話もなんですね。と、二人を目に付いたソ ファに誘いつつ。
テッド  こんな感じのやつでしょー、とななみんにニシオの説明をしてあげよう!
七波   説明されましたが見た人と同じ感じでしょうか?
GM  てっどんの適当な説明でも、多分見た人だなーと 理解できる。流石に知覚で振れとか言わない(何)
テッド  テキトーです(何)
七波   「あ、確かにその人ですよ」
GM  そうですか……と小さく呟き。
テッド  「そっか、キョーヘイのとこにいたのか」ふうん。
六会  「西尾琢也君が神原君に接触……というのは、先 の件からしましても、余り放置して置けることじゃありませんね」はふ、と息をつき。
七波   「え、何かすごい親しそうにしてたけど……何か問題でもあるんですか?」
六会  「──水守さんは、件の件についてはそういえば ご存じなかったはずですね」と思い出し。“札”懸案について六会からかいつまんで説明された。
七波   「………噂には聞いてましたけど……」流石に表情を顰める。
六会  「……まぁ、そんなところで、彼らの接触と言う のは、あまり平穏とは言いがたいところがあります」
テッド  「だよねー。だいたい、死んでるし」
七波   「ど、どうなってるんですか……?」
六会  「それがよく解りません……そうですね」むん。 と腕を組み。「水守さん、出来れば神原君と……西尾、君を、一度此方へ連れて来ていただくことは出 来ませんかね」
テッド  「それ賛成。僕が楽」しゅた、と小さく手を挙げる。
六会  「一度きちんとお話をお伺いした方がいいでしょ う……楽?」
テッド  「だからね、ニシオをよろしくって亜子ちゃんが」同じ話を繰り返した(何)
GM  その反応には、微かに首を傾げるも。
六会  「……ではテッドさんも水守さんに協力してあげ てください」
テッド  なんかぱぱの視線が痛いのは気のせいか(何)
七波   「そう言われましても……何処に行ったのか皆目見当がつかないんですけど」
テッド  「キョーヘイなら知ってるんじゃない?」
六会  「さほど急いではいません。明日辺り、神原君と 西尾君を見かけたら、声をかけてくだされば」宜しくお願いします。と一礼し。
七波   「……はい、わかりました」
テッド  「よろしくねななみんちゃん」ついでにお願いしておこう!
七波   「よ、よろしくお願いします」ぺこっと
六会  「テッドさんも。三川さんがどうとか言う話はい まいち解りかねますが……水守さんの護衛もかねてお願いします」
テッド  「え、僕も行くの?」
テッド  だからー、亜子ちゃんが化けて出たんだってばー。と同じ説明を(ry
六会  「……一般の方だけに危険が予測されることをお 任せできないでしょう」
GM  胡乱げに見て。
GM  思い出したように、財布から数枚コインを取り出 して。テッドに手渡す。
テッド  首かしげ。
六会  「気づかなくて申し訳ありません。それでお飲み 物でもお二人で……私は向こうにまだ用がありますので」
GM  何かあったらご連絡を。と二人に一礼して、六会 は立ち上がり、離れていった。
七波   「えーと……」その背中を見送りつつ。
テッド  なんだ、小遣いが欲しくてごねたと思われたのかおれ(何)
GM  違いますよ(何)
テッド  そ、そそそっか!(何)
GM  お茶も出さずにごめんねってことです!
テッド  ぱぱに呆れられたかと……割といつもか(何)
テッド  じゃあまあお小遣い握りしめてななみんちゃんと情報交換したってことで!(何)
七波   イエッサー!(何)
テッド  「じゃあぱぱにも言われちゃったし、明日から放課後迎えに行くねー」
テッド  いーい? と首をかしげる金髪。(何)
七波   「あ、よろしくお願いします…」
七波   ぺこっと一礼。
テッド  そんなわけで明日から、どうみても外人がななみんちゃんを迎えに上がります(何)
七波   おういえー(何)
GM  ではエンドで。

Middle phase 4 「平穏から不穏へ
Scene Player “無垢なる心”神原 恭平
Scene:黒羽学園・1年教室 登場:指定後可

   恭平登場:42→52%
恭平   ぎゅんぎゅん。
GM  ヤヴァイね……

GM  克巳と曖昧な協定を結んで翌日。放課後。
GM  やはり、微かなノイズが意識に入り込み……今日 もまた、彼は現れる。
GM  なんでもない、日常の一部として。
恭平   「今日も一日終わったぜ」カメラ目線と説明口調。
西尾  「何その他人事目線」
恭平   「読者様にわかるように説明してる。脳内の」
GM  苦笑しつつ、こっち向けよー。と手を振る。変わ らぬその仕草で笑って。
西尾  「ともあれ、まぁ、帰るか。俺腹減ったわー」
GM  言って。かたん。と椅子から立ち上がり、鞄を担 ぎ上げる。
恭平   「おぅ。若者はそうでなくてはいかんな。おいちゃん。感激や。今日は西尾やんのおごりやでー」
恭平   脈絡の欠片も無い風にて普通に西尾に奢らせる風。
恭平   これぞ黒巣風。
西尾  「だから他人事視線止めろっての。おまえも若者 だろが……って、何勝手に決めてんだよてめ」ふざけんなー。とどついてくる。
恭平   「筋道立てて決めたい。そんなお年頃」あうちあうち。
西尾  「マジ訳わかんねー、それ」
GM  そんな風に。いつもの様に。無駄にじゃれ合いつ つ。
恭平   「んで何食いに行くんだ。『なんでもいいよ。神原のすきなもので』とかいうなら草食西尾と呼んでやる」
恭平   はっはっはと無駄に。至極無駄にじゃれつつ。
西尾  「んじゃ指定してやる。カレー食いてぇ、カ レー」
恭平   「ぇー」形式上口ではいう物のそれでいいや、と。何時ものスタンス。
GM  廊下を抜け、昇降口を出て。
GM  校庭を横切り、校門を出る頃、空は赤紫に燃える 時間となっていた。
GM  克巳が指摘した、自分への襲撃と言う事実は、今 のところ恭平は感じられない。
恭平   「夕焼け小焼けでまた明日。帰宅部の活動はこれからだ。西尾先生の活躍が見れるのはジャ○プだけ!」
恭平   「こういうノリで一つ。カレー。カレー」
西尾  「おま、まじテンションたっかいなー」
恭平   「テンションというのはマンションに似ている。高いにこした事は無い。バイ俺」
GM  苦笑しつつ……差し掛かる。いつも、こんな、無 駄会話が途切れるその場所に。
   テッド登場:57→59%
   七波登場:44→52%
テッド  学校生活、に似つかわしくない人間が校門の前にひとり。
七波   その横に付き添うように一人。
GM  では登場した二人。早速だけど知覚判定を宜し く。
テッド  フフフ
テッド  2なら感覚は高いぜ! #11r10+1=17 17!
七波   素判定! #3r10+1=10 10!
GM  二人とも目標値が違うので。テッドは高め、七波 はちょっと下……だけどどっちも届いてないな。
テッド  な、なんだってー
七波   なんと……
テッド  ひらめかないノイマンになんて仕打ち……
GM  では、西尾と恭平の姿を遠目にした瞬間、意識に ノイズが入り混じって。
GM  単なる友人としての二人。確かに自分たちはそれ を待っていたと思いつつも、その理由が解らなくなる。
テッド  「……」
七波   「来たみたいですけど……」
テッド  「あれ、なんでキョーヘイいんの?」しれっ
GM  二人、特にテッドに目を留めた西尾は、一瞬怪訝 な顔をする。何か引っかかるようでいて、それが思い出せないと言った風に。
恭平   「拙者。学生をやってる身でござるよ──てーか。お前がなんでいんの。テッド」ぇー。
恭平   ああ。これバイト先の知り合いな、と西尾にふつーにテッドを紹介する俺。
テッド  「えーっとね……キョーヘイの友達がニシオ以外いないとかなんとか……なんだったっけ?」ななみんに振る(何)
西尾  「何だか……確かに妙な組み合わせだよなこれ」 え、おまえ知ってんの? と言った風に恭平を見て。
七波   「………なんでしたっけ?」首傾げ。
恭平   「西尾──答えてほしいんだ。俺って友達いなかったっけ……」(何)
西尾  「……何、おまえそんな認識されてるの……?」 すっごい哀れんだ眼で肩ぽむされた(何)
恭平   「中学・高校デビューとか関係ないよな。俺……泣いていいよな……」西尾の仕草で崩れ落ちる(何)
七波   「な、何か崩れ落ちたんですけど……」
GM  よしよし。と頭をなでる……その間にも日は落ち て。
西尾  「ホント酷い認識されてんな、おまえ……ところ で──」
GM  何かを言いかけた。その直後。
恭平   「ああ」
GM  完全に日が暮れた、紫紺の中、“友人”の姿は場 より融け消えた。
GM  ──直後、書き換えられた記憶は戻る。現実のそ れに。
七波   「……………あれ?」
テッド  「消えた。っていうか逃げられた?」あれー?
恭平   「逢魔刻はここに来たれり。──そして今に。世間は冷たいね。カレー。──で。お二人は何をしに来たんだ」
テッド  「亜子ちゃんがニシオをよろしくって言うから来たんだけど」
恭平   「さっきのあれか」
七波   「まぁ、何というか、神原とさっきの人ををUGNに連れて来いと六会さんが」
テッド  「今のなーに、キョーヘイ」
恭平   「さぁ、としかいえないね」やれやれと頭をかいて。「”札”の方で派遣が来てる位」
テッド  「やっぱりまたあいつらなん?」露骨に顔をしかめた。
恭平   「何があるか。何が起こるかは不明。──奇妙な現象は先ほどの通り」
七波   「何か厄介だって噂は聞いてるけけど…」
恭平   「西尾琢也はもうこの世にいない。いないんだ。だけれど。──見ての通り、だな。俺の幻聴でも脳内具現化でもなければ」手をひらひら。
テッド  「そうだね。死んでまで、あんな紙っきれに縛られなくていいのにね」まあとりあえずつきあえよ、と恭平を支部に連行すればいいかね(何)
七波   「……確かに、あたしにも見えてたしね」
恭平   「強いて言えば札が、狙われている、かな。どうなんだろうね。この辺り」
恭平   「まぁ、呼ばれるのが六会さんならしょうがない。行くしかあるまい──理由など無いが。無論」
GM  ちょっと今更だけども、テッドと恭平は知覚判定 を。
テッド  ぬ。
GM  恭平は低め。テッドは普通。
テッド  2なら感覚は(ry #11r10+1=8 (´・ω・`)
恭平   ひ、ひらめいてみるぜ!(何) #3r8+1=7 (´・ω・`)侵蝕率は56%な…(何)
GM  しなくていいからってちょま(何)
テッド  ダメだな俺たち(何)
恭平   駄目駄目ですね……俺たち(何)
GM  うんまぁ恭平はギリおっけ。さっきの西尾です が。以前には無かったはずのあざが、首筋付近についていたことを思い出した。
恭平   「首筋に……痣、か」ぽつり。
テッド  「?」
七波   「はい?」
恭平   「“さっきの西尾”の首筋に見慣れない痣が見えた。自然に出来るってのも不自然かな、そいう類」
恭平   出来るならメモ帳にでも書いてみるが。
テッド  「なあに? ゾンビのしるし?」のぞき込みつつ。
恭平   #3r10=7 なんかそれっぽくふっつーに書いたよ(何)
テッド  ふつー(何)
GM  何の判定かと思えば絵を描いたのね(何) では まぁ、部位だけは解る絵が出来た。
恭平   「イケメンだからタトゥーは許されるとかそういうノリなら知らん」
七波   「あたしには何の事だかさっぱり……」
GM  ぱぱに話せば何かしら教えてくれるんじゃないか な!
テッド  「ファッションパンクが許されるのはー、小学生までですよねー」(何) じゃあぱぱに聞きに行こうか!
恭平   「良くあるパターンとして命令に逆らったら痣が痛み出すような邪気眼ならもっと知らん」(何)
恭平   「とりあえず。UGNに呼ばれてるんだし。行こうぜ。カレー食いに」
恭平   何かノイズがですね……(何)
テッド  そんなわけで恭平を支部に連行すればいいのかね(何)
GM  だね。
恭平   グレイスタイルで……(何)

Middle phase 5 「観察
Scene Player “慈悲の一撃”吉野谷 克巳
Scene:黒羽学園近郊 登場:可(前シーン未登場PCのみ)

   克巳登場:53→54%

 恭平への監視もとい護衛の了承を本人から得て。
 とりあえずは、遠巻きに。ことがあれば、最低限の手は打とう。と言うスタンスで、対象を監視していた。
 ──その間合いが、結局のところ良かったのか悪かったのか。
 ふと、気づけば、自分以外の誰かが、同じく対象に視線を注いでいる様子に気づくことが出来た。

克巳   誰だ? 目を細めてその人物を見つめる。
GM  遠巻きに、恭平を見る。彼と同い年ぐらいの姿。 その眼は、どこか楽しそうに。恭平と、その友人と。二人に接触する青年と少女を、ただ、見て。
GM  日暮れと同時に、一人が消えた。その様子を、何 をするでなく、ただ、眺めているだけ。
克巳   自転車のペダルを踏み込んで、その人物の元へと。
克巳   ただの通行人のように近づいて、ブレーキを掛けた。
GM  その内、場より去った一行が消えるまで、その場 にたたずんでいたが。
GM  近づいてくる自転車の気配に気づいたように、其 方に視線を向けてきた。
克巳   「何を見てんだ? ヤツらと一緒に遊んで欲しいのかね」顎で彼の人物の視線の先を示し。
少年  「“剣の9番”」
GM  さらりと、その名を口にして、笑った。
克巳   「──はん? そっちで俺を呼ぶのか。あんた、何者?」
克巳   薄く見開いた眼が金色へと変わる。瞳だけが獣の様相を浮かべ。
少年  「“この名前”を知っている。と言う時点で、私 が何かは解るでしょう?」
GM  微かに首をかしげ、笑う。見た目にそぐわない口 調で。
克巳   ふと。
克巳   「……あんた。以前、俺と会ったことないか?」口をついて出た。
少年  「──…………さぁ、どうでしょうか」
GM  ほんの少し、長い沈黙を持って、それには応え。
克巳   「……そうか。勘違いなら、それで」
克巳   どうにも腑に落ちない感覚を覚えながらも、指摘に理由があったワケではない。
克巳   あっさりと撤回して、スタンドを立てて自転車から降りる。
少年  「貴方は、むしろ、何故彼らを気にかけるのです か」
GM  薄手の上着のポケットに手を突っ込み、何気ない 仕草で数歩、前へと歩み……さりげなく間合いを取った。
克巳   「あれが金づるだからだよ」
GM  金づる。と。不思議そうに鸚鵡返し。
克巳   「護衛っていうか監視っていうか。言うなれば“ビジネス”ってやつだろうな」
少年  「……なるほど」呟くように相槌を打ち、肩越し に振り返り。
克巳   「おはようからおやすみまで。健やかにヤツを見守るのが俺の仕事ってわけさ」
克巳   「だから。あんたが不穏分子ならば──排除する」
少年  「見守るだけなら構いませんが。──私の実験の 邪魔はして欲しくないものですね」
GM  やれやれ。と微かに首を振り。更に、数歩。
克巳   「利害の一致を見ないんだったらな!」地を蹴って間合いを詰めに掛かる。
少年  「──“愚者”の差し金ですか。予告をしただけ はある」
GM  飛び掛る様子に今度こそ身体毎振り返り。
克巳   「何の実験かな? 痛い目に遭う前に吐いてくれるとありがたいんだがね」軽く笑いながら。挨拶代わりに拳を振るう。
GM  と。と後ろに飛びずさる。
少年  「応える義理はありません」が。と、続け。笑 い。
少年  「ヒントはまぁ、差し上げましょうか。──私が 知りたいのは、“記憶”の力」微かに指を立て。くるくると回す。
克巳   更に一歩踏み込む。地に手を付き、体を捻って蹴り上げた足を踵から落とす──が、髪の毛の先を掠めただけ。
少年  「そのひとつの段階を知るために、面白いものを 手に入れた……その実地試験です」それだけですよ。と軽く告げ。
GM  それにね。と、笑う。さっきとは違う笑み。
少年  「“arcanum”に所属する者の心得、貴方 もご存知でしょう?」
克巳   屈み込んだ姿勢で静止。「ふん」
克巳   「“起こった事を無駄にはしない”──だっけか?」
少年  「ご名答」
GM  数度、賞賛の意味だろうか。手拍子を打ち。
少年  「私たちは『起こったこと、起こしたことを無駄 にはしません』──だからこそ、今この現象はいくつもの意味がある」
少年  「だから、邪魔はしないでいただきたいのですよ ──猛るだけの獣に用はありません。私はね」
克巳   「そうかい。──俺も、無駄にはしないさ」
少年  「なら、どうしますか」
克巳   「大事な金づるだ。邪魔する輩は──“殺す”」
GM  やっぱりそうきますか。と、肩をすくめ、業とら しく吐き出して。
少年  「……まぁ、いいでしょう。今日はこれで退散と します。──興醒めだ」
GM  言って、手が振られる。それはどろりと融けて。 遠心力に飛沫となって克巳の眼を襲う。
克巳   爛々と獣の眼光は鋭さを増し、拳が異形を成す。獣を解き放つ鎖は、未だ繋がれたまま。理性という枷を未だ繋ぎ止め。
克巳   真正面から拳で薙ぎ払う。叩き付けるように。
少年  「それでは。──“枷つくもの”と“彷徨い往く もの”には、宜しくお伝えください」
GM  そんな声を残し、その姿は腕より宙へ融け消え た。
克巳   目の前で爆ぜた飛沫の間にその姿を見送り、拳を下ろした。
克巳   「──……やれやれだ」
克巳   起こしたことを無駄にはしない。だが、意味は無い。
克巳   俺にとっては、何の意味も成さない。
克巳   願いは───だから。
克巳   掴めない幻影は要らない。拳で掴める物を、ただ打ち砕くのみだ。

Middle phase 6 「赴くままに
Scene Player None
Scene:

 ──夕暮れ、日が落ちて。
 世界が夜という影に染まる頃、俺は、目を覚ます。

 ……今日も、『あの頃』と同じ、夢を見た。
 目覚めてしまえば、こんなに虚しいことは無いのに──
「何で、おまえは放っておくんだ?」
 剣呑な視線で、目覚めた俺を眺め見る奴を見た。……不本意ながら、今の俺にとっての“主人”はコイツだ。
「……別に、深い意味は無いですよ」
 突き刺すような俺の視線も、そいつは泰然と受け止めて、答える。
「貴方の心は私も解っています。……復讐と同時に、還りたい。という思いもね。──前者は先日、私の実験に付き合っていただくことで、多少なりと溜飲が下 がったでしょう」
「……不完全燃焼ではあるけどな」
「そうですか……なら、貴方の本来の“望み”を、叶えてください。還りたい。というそれを」
 いっそ、慈愛に満ちたそれで笑い。
「私はそれを邪魔しませんよ。……存分に、堪能してください」
「…………何が目的なんだ、おまえ……」
「────“彼女”も、そのお陰で還って来たでしょう。お礼、ですよ。私からのささやかな、ね」
「……っ」
 胡乱げな視線をそいつに指すも、やはり気にした風は無く。
 むしろ、その切り返しは、俺にとって的確に急所をついてくる。

 遊ばれてる。解ってる。
 それでも……確かに“還りたかった”俺は、きっと……促されずとも、“疵の無い思い出”の赴くままに、この時間を作ったのだろう。

Resarch Phase  『常世の夢』
Scene Player “ウンディーネ”水守 七波
Scene:UGN黒巣支部 登場:All

GM  先ずは支部前になります。登場どうぞ。
   七波登場:52→61%
七波   DB領域に突入
   テッド登場:59→67%
   恭平登場:56→65%
GM  何で皆そんな高いの……?
テッド  これはなんだ。克巳が出てきたら撃てと言うことか、わかった。
GM  あーぁ(何)
克巳   いいけど竜鱗するよ(何)
テッド  装甲汚い!(何)
GM  克己君の登場ダイスは後回しかな?
克巳   後でお願いします。
GM  克巳、ですね。失礼を(汗)
克巳   イベントが無いならすぐ出ますが(何)
GM  特に無いです。とまれ。進行を。

 シーン前に、リサーチについてGMからお達しがありました。

GM  今回情報項目は少ないですが、達成 値によって追加項目が発生しますので頑張ってくださいね(いちお)
克巳  情報判定、だと……(何)
テッド だと…?(何
七波   あいむ社会2(何
克 巳  キュマピュアに情報だなんて。
テッド 調達のための社会8(あと裏社会コネ)しかないです! ひらめきは(ry
七波   テッドさんが病気を発症すればきっといけますよ(何>達成値
克巳  そうか、てっどんの病気があったか!(何)
テッド 病気言うなwwwww

※「てっどん病」
 情報判定でC10にも関わらずクリティカルしまくる反面、戦闘では出目が(自主規制)な病の事。


 六会の依頼により、恭平を校門で張り……出て来た所を捕まえた。
 その時一緒にいた、もう一人のターゲットは逃がしてしまったが……そもそも、『どうして逃がしてしまった』のか。己の其の意識がよく解らない。
 首を傾げつつも、暮れ落ちて、紫紺に染まる街中を支部に向かって歩き。
 ──そろそろ、目的の場所も見えてくる。

 視界を道の先に向ければ、灯る明り。下の方に見える、“ホテル以外の施設”は、眠らず活動しているようだ。

テッド  ホテル閉まってる(何)
GM  閉まってはいない。客が(ごにょごにょ)なだけ で(何)
テッド  開店休業ってことか(何)
GM  宿泊施設としてはそんなイメージがあるんで す……。
克巳   じゃあ出よう。
   克巳登場:54→59%
克巳   自転車で三人を一旦追い越してから、Uターンして止まる。
テッド  「まーとりあえずキョーヘイをぽちぱぱに見せてー……」ん? と立ち止まる。
克巳   「恭平。少し話しておきたい事ができちまったようなんだが……いいか?」後半の問い掛けは、他の面子にも。
恭平   「いいよ。──奴さんの事だろうし、ね」
恭平   だらりと。前後で連行モードだった距離を。
テッド  コイツ誰? という視線を投げよう。恭平に。
七波   「誰?」
恭平   「札の事情を知っている人。それ以上は説明するのも業腹」
テッド  「ま た あ い つ か」
恭平   「説明する?」なぁ? と克己を見つつ。
克巳   「………」七波を見て、スーパーでバイトしてる時に見た顔だな、とか思いつつ。「面倒だろ」あっさりと言い放って。
恭平   「ん。話をしようぜ。剣呑剣呑」
克巳   「学校の校庭で面白い事があったよな。その裏幕の一部について」
恭平   「ああ。あれ、な。聞かせてもらおうか」西尾の件だよ、と敢えて。二人に。
テッド  「手短によろしくー」
七波   「まぁ、聞かせてもらおうかしら」
克巳   「それを見てたヤツが居てな」
恭平   「ふむ」
克巳   「声を掛けてみたら、どうやら関係者だったらしい。『面白いものを手に入れたから、その実地試験を行う』ってな事を言っていたな。“記憶”の力を 知りたいとかどうとか」
恭平   「──ふむ」
克巳   何か描くモノ持ってないか? と学生鞄を見遣りつつ。
テッド  いつでも抜き打ち出来るように警戒して見て居てやろう(何)
恭平   メモ帳を渡しつつ。何か妙な痣? 的なサムシングが書かれている。
克巳   「なんだ?」痣? 的なサムシングが描かれたページをめくって、次のページに。
克巳   出会った少年(高校生くらい)の似顔絵を、恭平と同じくらいの画力でさらっと描きつつ。
GM  似顔絵書くなら一応判定してね。
恭平   「何こいつ」
GM  芸術で。
克巳   おお。先日、セッション後に判定してしまったけどもう一回する(何) #1r10=16 ああうん、すまん。超上手い(何)
七波   回った!(何)
GM  お願いします……ってすげぇ(何)
恭平   すげぇ(何)
テッド  何この才能
克巳   特徴を上手く掴んでいるらしい。
七波   隠れた才能が……(何)
恭平   夏コミ任せようぜ!(何)
テッド  この壁サークルが!(何)
克巳   「──で、相手さんはブラム=ストーカーかな。血を飛ばしてから消えたよ」
七波   「へぇ……意外と絵うまいね」
克巳   「“枷つくもの”と“彷徨い往くもの”には、宜しくお伝えください、って言いながらな」
GM  ものっそ特長捕らえたな……だったら七波さんレ ベルでも解るしてっどんは勿論解る。
GM  てっどんにとっては、先日まで、支部にいたチル ドレン、江口榊だと解る。七波も、1学年上にそんな生徒がいたな。と。
テッド  おお(了解)
克巳   「で、だ」
克巳   「“予告をした”と言ったから間違い無い。そいつが犯人──で、何者なんだ?」指で、トンと描かれた人物を叩いた。
恭平   「んー?」
テッド  「こいつ支部にいたじゃん」
克巳   「相手が分かっているのと居ないのとでは、此方もやり方が変わってくるんでな」知ってるのか? とテッドを見る。
テッド  あっけらかんと言って説明しておこう。「って言ってもチルドレンらしいよって事くらいしか知らなーい」
克巳   「江口榊か……知らない名だな。まあ、こっちでも調べとくさ」
GM  てっどんは榊が“静かなるもの”としてFHに 降ったことは知ってていいすよ。
テッド  了解。じゃあそれも教えておくか……。
七波   「そういえば……2年生にそんな人がいた気が……」
克巳   「ふぅん」携帯にメモりつつ。ついでに似顔絵を携帯で撮影しとく。
テッド  「そっちの方が詳しいんじゃないの? 札なんでしょ」
克巳   「興味無いね。“静かなるもの”ってのが“隠者”札だって事くらいしか知らないよ」
克巳   「それより、俺が“そっち”だって気づいてるんなら、もう少し何かやりようもあるんじゃないの?」咎めるでもなく、ただの日常会話のように淡々と 喋る。
七波   あ(何)
テッド  「何、出会い頭にぶっぱしたりここで捕虜にしたりとか?」
克巳   「面倒事は嫌いでね。情報料を寄越すとか、誠意があってもいいんじゃないの?」
テッド  ああそっちか(何)
七波   「???」あまり詳しくないので疑問顔。
恭平   「ふぅ」
克巳   「それと。ここからはただのお節介だが」
恭平   「ああ」思考を切り替えろ。
克巳   「“友人”ってのの幻を見るのは学校内だけか?」
恭平   「今の所は」
七波   「あたしが見たのも学校内ね」
克巳   「だったら校内に何か仕掛けが施されていないか、一応は調べておいた方がいいんじゃないか?」俺はゴメンだけどな、と肩を竦め。PCには分からな いんで、提言はするだけしておく(何)
恭平   「そうだな」
GM  正確には、校内というより時間ですね。放課後か ら日が暮れるまで。だから、校門を出てもしばらくは一緒にいることもありました。
恭平   「”記憶”。そして面白いもの、か」ふむ。
克巳   ロコと“教皇”の代理人にさっきの画像付きでメールを送る。かくしかで情報寄越せ、と。
GM  そんな最中、向かう道の向こう。
GM  「わん」と一声。足元から吼える犬の鳴き声と。 それに遅れて近寄る影がひとつ。
六会  「……どうされたのですか。皆さん、立ち話など して……?」
GM  怪訝な様子で一向に近寄ってくる。向こうからな かなか近づかない様に不思議に思ったらしい。
テッド  「キョーヘイつれてきたよー」
克巳   思わぬ時間を潰してしまったと、携帯の時計を見て。自転車のペダルに足をかける。
テッド  「で、そっちのが隠者見たってさ。ぱぱ」
テッド  自転車の荷台をガッ、と掴んでやる。
六会  「“静かなるもの”……江口くんを、ですか?」
克巳   「引き留めるなよ。轢くぞ」いやそーな顔をして、足を止める。
GM  微かに首を傾げ。七波には、ありがとうございま す。と軽く会釈をして。
七波   会釈を返します
恭平   「ああ。情報料としてそこのぱぱさんが払ってくれるよ。晩飯代」
テッド  「いいじゃん、この人UGNの財布だから払って貰えば?」へらっと笑って返す。
恭平   「てっどんがいい事言った。対外的には非常に駄目っぽいが」はっはっは。
克巳   「──ったく」小さく舌を打ち、自転車を脇に置いて。
テッド  「というわけで事情を知っていそうなインサイダーを確保しましたー。お駄賃やってねぱぱ」しゅたっ。
六会  「さ、財布……? ともあれ、何か此方の知らな い事情をご存知でしたら、是非とも同席いただきたいのですが」
克巳   「目撃者だよ」情報料くらいは貰っても罰が当たらないか。
六会  「水守さんも。少々離れた立ち位置で、神原君や 其のお友達の様子など、何か気になったことがあれば、ご本人と照らし合わせでもう一度お話をお伺い してよろしいでしょうか」
七波   「はい、そうしますね……」こくんと頷き
GM  それでは。と。手振りで相棒を傍に引き寄せ。
六会  「いつもの場所……は、今回は止めておきましょ うか。ラウンジで、食事でも取りながらで如何でしょう」
GM  微かにあごに手を充て。何かを察したように一行 を見た。
克巳   「いいよ。こんな所で立ち話も何だしな」妥協点を見つけて、申し出には乗ることにしよう。自転車を引いてホテルへと向かう。
テッド  「三名様ごあんないでーす」ホテルのロビーへ歩き出し。
恭平   「立場的には連行なんだよな。俺」まぁいいや、と。

GM  では場所は変わってテラスにて。
GM  二つのテーブルに席を別れ、一拍、離れたところ で六会はモバイルを起動しつつ、ウェイトレスに先ずはの飲み物を一通り注文した。
恭平   「で。結局の所、何がどうなってる、からスタートだよな」
七波   「だね、あたしはみんなより持ってる知識は少ないけど……まぁ少しは手伝うよ」
六会  「そうですね。どんな些細なことでも、突飛な事 でも構いません。何か気になることがあればお伺いできませんかね」
六会  「亡くなったはずの西尾君が、この場所にいる。 ──それだけで、普通ではないことは解りますから」
克巳   「こちとら協力するつもりなんだから、余計な詮索はするなよ」と前置きをして、かくしかで事情説明。
恭平   「まとめその1。まず死んだ筈の人間を生きていると認識する。時間制限つき。首筋に痣あり」六会さんにメモ帳みせつつ。
恭平   「その2.札と呼ばれるファルスハーツのセルのリーダーが狙われる予告。ついでに自分も」
GM  水守さんには“札”のいきさつや西尾の経緯につ いて、六会より資料提示の上で説明されます。すなわち、彼が“枷つくもの”として最終的に arcanumに粛清されたことをですね。
七波   了解です。
恭平   「その三は“静かなるもの”江口 榊が何らかのものを手に入れ、実験を行なっている。元UGNの現在FHに」
恭平   「こんな所か。至極簡単に言えば」
テッド  「キョーヘイ相変わらずもってもてー」護衛依頼とか、西尾出現とか把握しつつ。
六会  「護衛、ですか」彼が、ですかね。と、克巳を見 て。
克巳   「そうだよ」あっさりと肯定して、一番高価な飲み物をすする。
六会  「水守さんは、その……西尾君をご覧になったの ですよね」
六会  「その際、どう思われましたか? 確か、此方に いらっしゃった時は、彼が既に鬼籍だったとご存知だったはずですが」
七波   「うーん……最初見たときは違和感は無かったんですけど……姿が見えなくなってからはた、と気づいたんですよ」
テッド  「そういえばそうだね。さっきも気づいたら逃がしちゃったし」くびかしげ
GM  食事の方もどうぞ。と、一行にメニューを差し出 しつつ。話には口をはさまず聞いて。
七波   「そうですよね……さっきも何故か……」
六会  「違和感は無かった、と」ふむ。と軽く息をつ く。
七波   「そうなんですよ……いるときにはぜんぜん覚えてないのに、連れて行こうというのを思い出したときにはすでにいなくて」
テッド  「その辺はキョーヘイのまとめその1も同じなんじゃないかな」んー。
恭平   「そしてスルーしてたけれど嫌な方にもてるのは宿命か。変わってくれ。てっどん」注文しつつ。
テッド  「いいだろうだが断る」ふははー、と笑ってジュースすする。
六会  「──ここのところ、神原君が西尾君に見たとい う痣。それをつけたOVが数人確認されているのです」かたた。とリズミカルにキーボードを打ち。 「本腰入れて、調べる必要がありますね。特に、“arcanum”の関連として」
克巳   ふんふーんとメニューを見つつ、ステーキ大盛りサイズをオーダー。

七波   一瞬注文で「このおっさん(克巳)と同じもの頂 戴」と言いかけた、素で(何
テッド おっさwwwwww
GM  言っていいですが克己君18歳(何)
克巳  まだ18だよwwwwっw
テッド かつみん若いよ!w
克巳  orz
克巳  態度が大きいだけで、ただのアルバイターだよ!(何)
恭平  そうか……(何
七波   そうだったのか!(何
恭平  言い出したら鳥越でも 態度が大きいだけで 会社勤めのサラリーマンだよ!  とかいえるぞ(何
七波   言動からしててっきり20代とか30代かと!(何
克巳  恭平の2つくらい先輩なだけです(何)

 年相応に見えない人が多過ぎます。

恭平   「断られちゃった☆(キラッ)──というか、痣が確認されているが。共通性はなんなんだろな」
恭平   「何か前世の記憶が蘇る邪気眼的なサムシングとか、てっどん説のゾンビマーキングとか、想像の域にしかない。まだ」
克巳   「痣? ああ、そういやさっきの落書きにあったな。特別なものなのか?」
六会  「“静かなるもの”に関わったOVの一部が、同 じ痣をつけられています」
恭平   「だって、さ」
七波   「そうなんだ……」とりあえず自分はいちごパフェを注文
六会  「何かのマーキングとまでは解っていますが、現 状、其の全ての意味を掴んでいる訳ではありません。……誠意調査中というところですね」
克巳   「ふぅん」
テッド  「どっちにせよ、悪趣味なのは確かだよ。札だし」はふん。
克巳   マーキングと言われて先刻何か付着した部分を見るけど、洗ったおかげで綺麗さっぱり無くなってました(何)
恭平   「札の人達にあやまれ。ごめんいってみただけ」はふーん。
GM  それではリサーチと行きましょうか。項目は、 『西尾琢也(情報:UGN・噂話)』『克己が目撃した少年(情報:UGN・FH)』の2つを提示。各 々情報技能によって提示される項目とレベルが違います。
GM  また、どちらも達成値如何に寄って追加項目があ ります。各PCどちらも1回だけ判定可能。一番高い項目達成値でレベルを判断します。
GM  他に知りたいことがあればキーワード提示を。
克巳   自分が目撃した少年をFHのコネを使って調べてみよう。
テッド  うーん、こっちは西尾が気になると思うしなあ。あ、亜子ちゃんのことはなんかあるかな?
GM  亜子については、てっどんが誰にも話してないの で、テッドだけ後ほど判定項目を提示します。
テッド  ご、ごごごめん(何)
克巳   “静かなるもの”は、「克己が目撃した少年」に含まれる項目かな?
GM  そうですね。同じで結構です。
克巳   了解。ともかく、振ります。自分が目撃した少年、FHコネあり。#3r10+1=16 16。
GM  ってマジ(うを)
克巳   西尾琢也も噂話でコネがあるので、それで振ります。 #3r10=6 此方は6。
GM  目撃した少年:FHはクリア。追加項目条件は後 ほど。
克巳   携帯に着信あり。テーブルの下で画面を見る。西尾と亜子よろしく!
GM  西尾についてはまだまだかな。
恭平   西尾は自分が振るぜ。気合入れて。ひらめき。侵蝕率は69%なり。#4r8+1=18 18。
GM  何!?
克巳   おお、がんがった。
テッド  さすが親友!
GM  うん。クリアダヨー
七波   じゃあ自分とテッドさんはゆっくり食事してますね(何)
テッド  タダ飯っておいしいねー(何)
七波   ですねー(何)
GM  では先に『目撃した少年』について。

●克巳の目撃した少年

 外見は、元UGN黒巣支部属のチルドレン・江口榊。
 先日、arcanum所属の“陽を喰らうもの”桜井誠司の手により、“静かなるもの”としてarcanumセルに降った。
 その後も黒巣支部圏内で度々姿を見かけられるも、その大半は従者によるもの。
 また、彼は“実験”と称して、黒巣市でいくつかの事件に関与している。
 何れも対象の『記憶』を弄り、植え付け、取り上げるなどの手段でその結果を収集している様子。
 arcanumとの外部の人物の手引きにより、最近、彼はとある“実験用具”を手に入れた。

GM  “実験用具”については追加項目あり。FHで。 次、西尾。

●西尾琢也

 黒羽学園1年所属の男子高校生。先の“札”の騒動に“枷つくもの”として巻き込まれ、命を落とした。
 ここ数日、UGN黒巣支部での目撃例があり、先日、UGNチルドレン・水村繭他数名と交戦するも、逃亡される。
 その目撃例に前後して、黒羽学園所属、神原恭平の近辺でも目撃例があるが、支部で目撃された彼とは、雰囲気がちがっている様子。
 支部近辺で見られた彼は、己の過去の結末を知っているように本人も語っていたが、学園内のそれは、“札”の一連の事件のことすら知らない素振りを見せて いる。
 また、学園近辺で彼と接触した人物は、あたかも彼が『当たり前にそこに存在する』ことに疑問を持っていない。
 西尾の首筋には、生前は無かったはずの痣がついている。どうやらそれが何らかの作用をして、彼をこの世界に繋ぎとめているとも推測される。

GM  以上。2つの項目は“実験器具”の判定成功で追 加情報があり。

克巳   「ふぅん。西尾ってのも“枷つくもの”なんだ」肉をパクつきつつ。
恭平   「も、というのも語弊はあるが。まぁな」肉……。
克巳   携帯を介して得た情報は伝える。俺がただしまい込んでいても無用の長物だ。
六会  「元』と言うべきでしょうけどね……」其の呟き には殆ど無意識に答えつつ。此方はモバイルで提示された情報を場にある面々に示し。
七波   「ふーん……」イチゴもぐもぐしつつモバイルを覗く
恭平   「現在は誰やねんという野暮な話はしないように」
テッド  FHか。一応振るかね。コネは無いわけだが。
克巳   よろしく。
恭平   よろしく。
GM  どぞ。
テッド  技能なしで。#9r10=9 9ですた(何)
GM  もう一息欲しいところ。
テッド  ちょっとFHの人助けてよ!(何)
克巳   此方も。コネ有りで。#3r10+1=19 ……19。
GM  ちょっと何事(何)
テッド  どういうことなの……
七波   まわた(何)
克巳   俺のコネ凄いな(何)
テッド  餅は餅屋か(何)
GM  そりゃリーダーさんだしね……(何) まぁとも あれ。

●“実験用具”について

 過日、太平洋に浮かぶ孤島から引き起こされた、通称『面影島事件』と言う現象がある。
 その事件の発端となった力の残滓が、何らかの伝により、“静かなるもの”の手に渡ったと推測される。
 “静かなるもの”はそれを応用し、西尾を復活させ、その力を西尾に譲渡することで、何らかの目的を果たそうとしている様子が伺える。

 今の西尾は厳密に言えば、“ハートレスメモリー”の作用を応用し、復活した“複製体”と言える。
 “彼”は、西尾の生前の記憶を引き継ぎ、放課後、自分がもっとも強烈に覚えている日常に無意識に固執し、その時間だけは、“自分が覚えている限りで一番 楽しかった時間”を何度でも再現しようとしている。

GM  以上。これでオールグリーン。
テッド  オモイデ様ktkr
克巳   じゃあ、ゲットした情報を皆に伝えよう。棒読みで(何)
恭平   棒読み……(何)
克巳   「──らしい」
テッド  「黄泉がえりすげー」
克巳   思い当たることはあるか? と恭平を見て。
恭平   「まぁな。西尾の記憶に齟齬があるのも気になってはいた」
七波   「流石……あたしの出番は無かったわね」もぐもぐ
恭平   「黄泉帰りがあればまたたたかえる!」
克巳   冷めつつある肉を切り分けて、再び食べ始めた。
GM  あと、これはてっどんだけですが。知覚よろ。
テッド  おういえ… #12r10+1=9
テッド  どうした俺
テッド  どうしてミドルで回らない
テッド  というか12個振って(ry
克巳   CXの登場と衝動判定で10が出るから大丈夫だ(何)
七波   CXでの大回転フラグですねわかります
恭平   てっどん無双の前振り
GM  大丈夫。それで問題ない。
テッド  だったらまだ良い(何)
GM  取り合えず、テッドが見た“亜子”は、“西尾” と似た課程で生み出されてるとも推測されるが、テッドが会話した限りでは、“亜子”は“西尾”と違 い、自分の身に起きた結末を自覚している気がした。
GM  以上。
テッド  ほうほう。
テッド  じゃあおもむろに亜子について話すか(何)
恭平   おもむろか(何)
克巳   「健気なもんだね」感想を一言、簡略に述べる。
テッド  「うーん、でも亜子ちゃんはなんか自覚があるっぽかったけどね」みたいな感じで(何)
七波   「へぇ……」
克巳   「違い、ね。…………痣の有無とか?」
テッド  そういや痣あったっけ。無かったよね(何)
GM  ありませんね。
テッド  了解す。
恭平   「ああ。俺の事か。記憶の話」
克巳   「対象の『記憶』を弄り、植え付け、取り上げる……だとか。その媒介っていうか、マーキングが痣なのかねえ?」
テッド  「痣があるやつは黄泉がえりで生き返ったやつってこと? ないやつは……なんだろ」こてし
克巳   食べ終え、紙ナプキンで口の周りを拭いて。「無いヤツは、都合のいい調整がされてない……って事になるかな。俺の説だと」
恭平   「西尾に関しては“静かなるもの”の実験の影響下にあるんだろうな。こうなると」
七波   「記憶を弄くるって……なんかソラリスシンドロームってそんなイメージよね」
克巳   わかんね。と言いつつ、背もたれに身を預けた。
恭平   ふぅと軽いものだけ摘んで。
恭平   「西尾に”彼女”の事を聞いてみた事がある。そうだな。日常に固執している為か普通に話題を転嫁された。テッドと引き合わせたときも若干の違和感 がある。知っているような素振りもあった」
克巳   「ふぅん……無意識か、意図的か」
恭平   「いや。認識を操作させる、と言う意味合いでも意図的だな。おそらく。ああ」
恭平   「これは実験の主の話だが」
恭平   くきき、と首を捻って。
テッド  「そっか、僕があいつ知ってるからなんかしたって、そういうこと」
克巳   「そうか」──当事者のお前が言うならそうなんだろうと、素直に納得する。いつもの癖で、伝票をチラ見し。
恭平   「もっと詰めてみるか。愚者と吊り人が狙われるのは何故だ。誰だろうな。事件の犯人は」
恭平   思考を奥に。
恭平   「“蘇った者が二人だけとは限るまい?”」
GM  ではそこで、だ。克巳君。ロコ名義で携帯にコー ル。
克巳   「当事者に心当たりが無いのか──っと」席を立ち、通話ボタンを押しながら場を離れる。「もしもしー」
“運命の輪” 『──ごめんなさいね。一応、知らせてお いた方がいいかと思ったから』
GM  声は、電話の持ち主ではなく、少年にいつも連れ 添っている女性の声で。ぶしつけなそれは、些か焦っている様にも聞こえる。
克巳   「代理? 別にいいけど。用件は何?」
“柵掲げるもの” 『──“arcanum”が襲撃され たわ』
克巳   「へえ?」声に好奇を混ぜ。
克巳   「正直驚いた。んで?」先を促す。
“柵掲げるもの” 『あの子の端末で、私がこうやって代 理で連絡を入れている。と言う時点で、色々察して欲しい』解るかしら。と。
克巳   「俺は色々とキャンセルして、そっちに向かった方がいいかい? それとも、此方でできる事を優先した方がいいかな? ──“餌”は此方にもあるこ とだし」
“柵掲げるもの” 『正直、かなり彼は危うい状態ではあ ると言えるわね。……貴方への彼への依頼については、私から撤回はしないけれど。判断は任せるわ。襲っ た相手は、“静かなるもの”。其方と同じ手のものでもあることだし』
克巳   まあ、前者は無理な話だ。場所も知らない。だったら──「分かったよ。こっちに来たら逃しはしない」
恭平   ストラップを指にかけてぶらぶらと携帯を泳がせる。
“柵掲げるもの” 『多分、だけどね』はふ。と軽く息を つき。『彼は、初めからこうなることは、予測していたと思う』
GM  焦りはあれど、驚きはしていなかったと言いたげ な口調でそれだけを告げ。
克巳   ラウンジの隅に腰を下ろし、壁に背を預け。
克巳   「名前負けしない程度になってるんだな」軽く笑って。
恭平   予感はしてる。ああ。してるとも。
テッド  「なんか剣呑な感じだーね」電話の様子を眺め。
七波   「なんかあったのかしら」
“柵掲げるもの” 『それじゃ、あとは任せるわ。── “枷つくもの”を宜しくね』
GM  それだけ、告げて。あちらから接続は切れた。
克巳   「はいよ」
克巳   軽い調子で了承の旨を伝え、此方の通話も切った。
克巳   「恭平思いの友達が襲撃されたらしい。“静かなるもの”に」立ち上がって、一同を見遣る。
テッド  「──モテるねぇ」恭平を見やり。
克巳   「どうする?」
恭平   「来たら“潰す”。それが誰であろうとだ」
克巳   携帯をぶらぶらさせながら歩き、テーブルの一画で足を止める。
克巳   「だったら俺も付いていくかな。あんたがやられちゃ報酬も無い」恭平を見て。
七波   「今回の敵は……その“静かなるもの”ってことになるのかな」
克巳   そして七波のテーブルに手を載せる。
克巳   「そうだよ。でも、あんたまで行く必要はあるのか?」
七波   「うーん、まぁ、乗りかかった船だしね」
克巳   「そんだけの理由? ──やれやれ」
七波   「なーんかここまできたらさ、最後まで見届けたいしね」
克巳   「あんま無茶すんなよ」首の後ろを掻いて、それ以上の干渉はしまいと席を離れた。
テッド  「ちょーい。ニシオと亜子ちゃんはどーすんのさー」
恭平   「ああ。西尾ね、あと……三川か」両手を広げてテーブルに載せ。溜息。
恭平   「どうするんだろうな。ああ。ほおっておいて何事も無い日常の一部に取り込まれるのもいいんだろうな」
恭平   ふぅと一息。
テッド  「キョーヘイがそれで良いなら別にいーけどさ」ポケットから出した錠剤のシートを手の中で弄び。
恭平   「良くはねぇよ。良くは──無い」
恭平   己の手を見て。
恭平   “届かなかった”手を見て。
テッド  「そっちが現状維持なら、僕は僕で動くけどね。いちお、お願いされたので」
恭平   「だが。まぁ。“あいつ”は──。また馬鹿馬鹿しい事に踊らされてるんだよな」呟いて。
テッド  「“枷”はまだ外れてないんだよ」白い固形物を口に含んでかり、と噛む。
恭平   「だから。どうにかするよ。また会ってから。考える」珍しく歯切れの悪い言葉をテッドに。
テッド  「ん、分かった」恭平に頷く。
恭平   「悪いな。テッド」
テッド  「今度なんかおごってね」へらっと笑うと、ポケットに手を入れたまま席を立とうか。
テッド  ぽちぱぱには行き先を一応言ってから行くよ。要領を得ない説明で(何)
GM  はい。怪訝な眼で見送ってあげますね(何)
テッド  ぱぱひどいお(何)
七波   「あ、ちょっとまってよ……」パタパタとテッドの後について走る。
克巳   「“静かなるもの”が来るんだったら、大事な手駒を使わない手は無いだろ」携帯の画面を見直し。
克巳   正直、arcanumというセルがどうなろうとそれは構わない。直接関係が無ければ対岸の火事だ。
克巳   arcanumの長とはいえ、ただの他人──だが。乗りかかった船というには、その距離は近しい。
克巳   そんな相手が『宜しくお願いします』と言った。
克巳   「………ったく、しょうがねえな」
恭平   己の携帯にまだ残されている番号。それをコールする。
GM  恭平は誰に電話をかけたのかね。
恭平   “西尾”の携帯。
恭平   持っていてもおかしくは無い……かもしれない!(てきとー
GM  了解。では、かなり長めのコールの後、留守電に 切り替わるぎりぎりで繋がる。
GM  出た相手は無言のまま、恭平の繋がった回線は、 向こうの音だけを拾う。恐らく、風の音。
恭平   「ああ。それと。あいつがやられたんだ。今の俺はそれほど冷静でも無いよ」それだけ。克己に。言って。携帯を耳に。
恭平   「よぅ。西尾。たまには与太話でもしようぜ」
??  『──────、ぅ平、か……?』微かに。呟く ように。声。
恭平   携帯ストラップを指に絡めたまま。
克巳   やれやれと、声には出さずに肩を竦めて恭平を見守った。
GM  多分、声は西尾。それでも、さっきまで実際に 会って、馬鹿話を繰り広げていた口調とは全く違う。
恭平   「神原 恭平 いず なうすぴーきんぐ。どうした。電波悪そうだな。それとも」
恭平   「体調や都合でも悪いか。悪そうだな──どうよ」
西尾  『……そんなんじゃねーよ。──何の用だ』
GM  突き放す様な、冷たい声音。
恭平   「なんだ。用事がなければ電話も許されない付き合いか。おめーとは」
西尾  『──“あの時”俺達を見捨てたお前が……今 更、何の用だって言ってる』
恭平   「何度でもいってやるぜ。与太話でもしようぜ」
恭平   「それともなんだ。八つ裂きにでもしてくれるのか。ロコ坊主のように」
西尾  『……何の話だ?』
GM  その言葉には、心底戸惑った様に答え。
恭平   「誰の思惑でこうなって今また枷つけて。何やってんだ。お前」
恭平   「まぁ。長くなる。だから会って与太話でもしようぜ。西尾」
恭平   「やだ、とか言ったら泣く。俺が」
恭平   ぱぱに目配せ。電波を拾うんだ!
GM  目配せには六会は頷き、端末を操作する。
西尾  『勝手に泣いとけ……俺からお前に、話すことは 何もない』
GM  一瞬、戸惑ったように言葉は揺れて。
恭平   「実にクールな西尾。まぁ。そういうなよ」
恭平   携帯を持ったまま。ゆっくりとテラスを離れて。
恭平   「意味が無いから与太話っていうんだろ」
西尾  『今更──何を話せってんだ』
GM  呟くように、揺れる声がして。ぷつり。と、接続 は絶たれた。
恭平   ぱぱに確認。位置特定は?
GM  軽く頷き。メモを渡す。大体ですが、急げば近辺 で捕まえられるでしょう。学校付近です。
恭平   「さんくす」メモ受け取って。
恭平   「ああ。六会さん。一つだけ」
六会  「罠とも考えられますが。お気をつけて……何で しょうか」
恭平   「“今の俺が会って何を話せばいいんだろうな”」
恭平   自嘲気味に笑って。
GM  それには、一瞬眉を潜めつつも。
六会  「……神原君が、西尾君のことをどう思って接 し、どう考えて接触しようとしたか。そのありのままをお伝えすればいいのではないでしょうか」
GM  それでいいかどうかは解りませんがね。と、微か に呟きつつも。
恭平   身を翻し。椅子に掛けていた制服の上着を取る。
恭平   「ああ。だから。その時は、最悪ここには遺留品が届く事になる。馬鹿だな、と代わりに言われてくれ。誰かに」
恭平   ロコにワンギリだけして。歩き去る。
克巳   「ごっそさん。じゃあな」年長者に軽く手を上げて、恭平の後をついて外へ出た。
六会  「縁起でもない事は言わないでくださいね」
GM  苦笑とも、困惑ともつかぬ言葉と表情が、二人を 見送った。

Middle phase 7 「忘れざる記憶
Scene Player None
Scene:

 さくさくと、一人、道を行く。
 ──思い出してみれば、“あの時”から此方、自分は“独り”であっても“一人”になはらなかった。
 そんな、詮無い事を思い出す。

 “あの時”より、この場所を継いで。
 何も解らないまま、自分はやって来たと思う。
 恐らく、そう出来たのは……遠くても、道を違えて、決して交わらないと解っていても。
 あの人の、あの時の言葉が、自分を取り上げてくれたからだと解っている。

「……だから、失いたくない。そうお考えだったのですね」
 不意に、背後で歳若くも慇懃な声がした。それに驚くことなく、僕は、一人、振り返る。
「彼には手駒より護衛をつけ、自分は無防備なまでに独りで動く。──何をお考えだったのですか、“我らが主”」
「……そんな深慮があった訳でないですよ」
 面白げに告げる、その声に、こちらは素っ気無く返した。
「ただ、気になっただけです」
 何がですか? と問うて来る。その、揶揄を含んだ瞳。赤いそれを見返して。
「……様々な『記憶』を受け継ぎ、喰らっていく貴方──考えたくは無いですが……」
 す。と手が上がる。いつの間にか構えた得物とともに。
「…………僕が『二度と会いたくは無い』と思っているもののそれもまた、入っているのではないか、って」
 自分に向けられた銃口。少年の姿をした彼は此方を見据え──笑う。見覚えのあるその笑顔で。

「……そうだね、ご明察、と言ってあげようか。──直」

「────」
 声は、違う。姿も。──違う。解って、いるのに。

 ──その仕草に、僕は、やっぱり囚われる。



 ──……気づいた時には、視界は床へ。重い意識の中で、言葉だけを聞いた。
「……この程度では『練成』にはまだ程遠い……所詮は、『踏み越えてしまったもの』の意識、ということか……直」
 声は、出ない。ただ、視線だけを重たげに向けた。
「私は、『お前を討つ事を躊躇う』意識は、とっくに無かった様だ」

 ──その言葉は、この心の解放の鍵になるのだろうか。
 それが、最後に弾けた、僕の意識。

Middle phase 8 「共有
Scene Player “ウンディーネ”水守 七波
Scene:UGN黒巣支部 登場:

   七波登場:61→66%

 なんとなく成り行きのまま、場にて話は聞いたものの。正直なところ、この場所において、“札”と言う存在がどのようなものか、把握していない自分にも気 づいた。
 さっきまで同席していたエージェントを、ラウンジから出てきたところで捕まえると
 一瞬考える素振りを見せつつも、彼は微かに頷き、ある意味いつもの場所まで七波をつれてきた。

六会  「正直、彼らとの因縁が、こうまで尾を引きずる とは過去には思っていなかったのですよ」
GM  言い様、七波に資料室のソファを示し、本棚から 分厚い資料を取り出してくる。
七波   「……そう、なんですか?」
GM  ええ。と頷き。億劫そうにティーテーブルにそれ を置き。
六会  「七波さんは……コーヒーより紅茶の方がお好み ですかね?」立ち上がりつつ、据付のポットからではなく、茶箪笥からティバックを取り出して淹れた それを差し出してきた。
七波   「はい、紅茶でお願いします」
六会  「解りました。──どうぞ」自らはポットより コーヒーを注ぎ、ブラックのまま一口、それで喉を湿し。
七波   「ありがとうございます」一言いって口に運ぶ。
六会  「……そもそも、今回懸案である “arcanum”というセルについてですが、元々は、黒巣にはなんら関係ない集団であったはずなのですよ」
七波   「……そうだったんですか?」意外そうな顔で。
GM  ええ。と頷き。
六会  「今でこそ、arcanumセルと呼ばれるFH のそれは、黒巣に根付く怨念のようなものになっていますが、当初は、本来FHにすら関係がなかった 集団であった。と、今までの調査で判明しています」
七波   「怨念……ですか」うすら寒いものを感じる。
六会  「……そもそも黒巣市だけではなく、FHですら 関係がなかった。と言うのがなんですが」思わず苦笑をもらし。
七波   「FHにすら関係無いって……元は外部の団体だったんですか?」
六会  「ええ。──当初の創設者及び、目的は不明。そ れがどのような経緯でFHに入り込み、老舗なセルとなったのか。その理由すら、今はもう計り知れま せんが」此処で一旦言葉を切り。
七波   「なるほど……」紅茶を一口。
六会  「……彼らが黒巣に根付くきっかけとなったの が、神原君と……西尾君の二人なのです」
七波   「え、神原も……ですか?」
GM  こくり。と頷き。
六会  「西尾君は、arcanumの勢力に巻き込ま れ、一時期arcanumの“札”として活動していました」
七波   「そうだったんですか……それで倒されたって聞いてますけど……」
六会  「それを救い上げ、結果、彼の持つ“鬼”の力を arcanumのリーダーに目をつけられて……神原君はしばらく、大変な苦労をしたようです」
七波   「……あの神原が、ねぇ」自分の知らない一面を見たようで、何処か半信半疑で。
六会  「だからこそ、彼は、arcanumについて余 り他人に話したがらない。自分で事を解決したい。そう考えているところはあると思います」
七波   「なるほど……」こくんと頷く
GM  一口。再度カップに口をつけ。
六会  「それでも……彼が、彼だけが、そんな苦労を背 負い込むことはない。と、私自身は思っているのですがね」
七波   「悩みは一人で抱え込んだって解決しないのにねぇ……」
GM  そうですね。と微かに微笑み、頷き。
六会  「彼のarcanumへの感情は、ある意味複雑 だからこそ説明し難い、のだろう。とも思います」
七波   「複雑……ですか?」
GM  ええ。と頷き。
六会  「先程、……“向こう側”所属のかの青年に、電 話があったでしょう」
七波   「はい、何か電話を取ってましたね」先ほどを思い出しつつ。
六会  「『恭平のお友達』と。──誰だかは、実は解っ ています、私はね」
七波   「周囲の反応からそんな感じかなーと思ってましたけど……誰なんですか?」
GM  人差し指を口元に充て。困ったように笑みを浮か べる。余り言うのははばかれる事だろうとは察してくれ。と言う仕草だろうが。
六会  「arcanumセルのリーダーです」
GM  あっさりと、答えは返ってきた。
七波   「リーダー……!?」目を見開く。
六会  「だからでしょうね。微妙なのですよ。彼の立場 は未だ以って」
七波   「そりゃあ、微妙でしょうね……」
GM  というところで。と一旦前置きをして。
六会  「神原君にとってはなかなかに複雑な立場な関係 ではありますが、我々にとってarcanumは、やはり、敵対すべき存在なのです」
七波   「なるほど、神原とそのリーダーはそういう関係だけど、支部としては敵対関係というわけですか」
GM  ええ。と頷く。
六会  「特に……今回は、彼の親友とも呼ぶべき西尾君 の存在を使ってきました。心中は穏やかではいないと思います」
GM  微かに嘆息し。困ったように顔を上げ。
六会  「今更、このようなことを言うのもおかしな話だ とは思いますが……水守さん」
七波   「なるほど……何でしょうか?」
六会  「話を聞いた上で、神原君の同級の誼として、今 回、彼を支えるお手伝いをお願いできますかね」
七波   「勿論ですよ」こくりと頷く。
GM  ありがとうございます。と、些かほっとしたよう に頭を下げ。
六会  「正直今まで放置をしていたつけを、このような 形で水守さんのような方々にお願いするのは気が引けましてね」
七波   「いえ、気にしないでください」
六会  「それと同時に……“西尾君”も、“札”から解 放されることを、私は願っています」
GM  ぽつりと。それは小さく呟いて。
七波   「なるほど……そうですね」
六会  「……お時間を取らせてすみませんでした」苦笑 し、片手で眼鏡の位置を直し。
七波   「いえ、おかげで事態が把握できた気がします。お礼を言うのは私の方です」紅茶を飲み干す。
六会  「また、何かお聞きしたいことなどありました ら、お気軽においでください」
七波   「その時はよろしくお願いします」一礼
GM  いえいえ。と微かに首を振ってそれには応え。
六会  「此方こそ、宜しくお願いします」
GM  それはいつもの仕草で立ち上がり、深々と一礼し てきた。
七波   同様に立ちあがって深く一礼。

Middle phase 9 「黄泉の先の記憶 -Her wish-
Scene Player “試験的特例”テッド
Scene:郊外公園 登場:

   テッド登場:67→75%

 一先ず自体を知っていると思しき面々と情報を共有して、ホテルを出た。
 特に何か宛があった訳ではなく。単に、もう一度、“彼女”と会いたい。と。
 そんなことを考えながら、郊外のとある公園に差し掛かる。
 ……あの時、雨の中。草野操とセレーネが、その公園で彼女を見つけた。
 そんなことを聞いたことを思い出し。なんとなく顔を上げれば。
 やはり、電柱の下。明りの影に佇む見知った姿を眼に留めた。
 ──記憶は、同じ事を繰り返すのだろうか……それが、望みなのだろうか。彼女たちの。

テッド  「……やっほー」ポケットに手を突っ込んだままで挨拶。
GM  届いた声に、微かに身じろぎ、ゆるゆると顔を上 げる。愁いを帯びた瞳は先日会ったそれのまま。
テッド  「ニシオをみつけたよ」
GM  テッドさん。と。唇の動きだけで、先ずは名前を 呼んで。
亜子  「……そう、ですか……」
GM  小さな声で、返す。
テッド  「亜子ちゃんは、どうして欲しいの? 聞いてなかったと思って」
亜子  「……私は……」俯き。一旦言葉を切って。
テッド  「解放って、俺が勝手に考えちゃっていいの?」
亜子  「西尾君を……“札”から解放して欲しい。── “死んで”尚、縛られる。そんな彼を……救って欲しいんです」
GM  眼を合わせず。苦しげに繰り返す、解放の願い を。
テッド  「でも、分かるよね。俺にできることってそんなに多くないんだ」肩を竦めて
亜子  「解ってます……だからこそ、テッドさん。貴方 に、頼んでいます」
GM  あの時。と、ぽつり、呟き。
テッド  「──どいつを、“黙らせたら”いい?」
亜子  「……私たちは、この世界からいなくなったはず です、よね?」違いますか? と、逆に問いかけて。
テッド  「うん」
亜子  「──元に戻してください。私たちは、ここに在 るべきじゃない」
テッド  「……ま、いっか」
亜子  「もう、“あの時”で、解放されたはずなんで す。私も、西尾君も……“枷”から」
テッド  「大体想像はついてるし、君が知ってるかどうか、わかんないしね」
亜子  「……何を、ですか」
GM  知っている? と言う言葉を鸚鵡返し。怪訝に見 た。
テッド  「今、起きてるのがどういうことなのかっていう、仕掛け?」
テッド  くびかしげ。どこまで知ってるのおまいさん。
亜子  「……私は、西尾君が求めた“夢”の一部です」
亜子  「西尾君が、この場所に還ることを願って、引き 寄せられて……それに引きずられただけの、幻です」
テッド  ふむ。姿勢を変えて。先を促すように見やる。
亜子  「だから、とても中途半端に、事を知っている。 自ら求めて、生き返ったのではないからこそ、結末を知って此処にいます」
テッド  「そう」
亜子  「彼の“ココロ”が、あの時の自分たちを取り戻 したいと願ったから。彼の望みのままに、今、此処にいるんです」
テッド  「──ニシオを、殺していいんだね?」
テッド  表情は変わらない。
亜子  「でも、それがこの世界では不自然な事だって。 解ってます。……私は」
GM  言葉に、声はなく、ただ頷く。
亜子  「それで、彼も……神原君も、解放できるなら。 お願いします」
テッド  「んー。ハッキリしないよね、解放って。別に直にやってもいいんだけどさ。もっと大元の方がよくない? ニシオも亜子ちゃんも、呼ばれなきゃ戻っ てこない」渋い顔をして。
テッド  「誰が呼んだ?」
テッド  焦れったそうに口をとがらす。
亜子  「……arcanumの記憶を求め、紐解いて、 未練を残して引っ張られたのが西尾君です。それに、更に引きずられたのが私。“試験”と銘打って。 “疵無き記憶”を作り上げた。──“El Ermitano” 彼の『遊戯』の手から、ほんの少しだけ、外れることが出来ても……私にはこれが精一杯です」
テッド  「OK。それでいいよ。お願いは、聞いてあげるよ」
亜子  「……逃げるみたいですけど──また、呼ばれて ますから」苦しげに、自身の体を掻き抱いて。
テッド  「分かった」頷いて。
亜子  「お願い、します」
テッド  「うん。──さよなら、亜子ちゃん」
テッド  それだけ答えて、消えゆく姿を見送る。
GM  最後は笑って。向こうへと走り出した。……自身 の記憶には無いその仕草と同じまま。
テッド  「さて」うーん、と伸びをして。
テッド  「釣れたかなー」
テッド  「呼んだやつごと釣れると良いよね」独り言でくっくっと笑いながら、道を引き返した。

Middle phase 10 「黄泉の先の記憶 -His feelings-
Scene Player “無垢なる心”神原 恭平
Scene:街路地 登場:

   恭平登場:69→74%
克巳   少し後ろから。
   克巳登場:59→69%

 六会の手により、繋がった携帯の電波を探り、その大体の場所を割り当てた。
 学校付近の通学路。──かつて夕暮れの雨の中、掴み合いをしたその場所。
 佇む姿は、確かに自分の見知った、いないはずの友人の姿。

恭平   ひたすら走って到達。姿を確認。息を整え。深く息を吐く。
GM  姿を認めれば、一瞬だけ、意識を支配する様な感 覚が身を駆ける。〈意思〉判定を。
克巳   此方も必要ですかね?
GM  克巳もかな。
克巳  #3r10=9 9。
恭平   ──瞬間的な理解。《天性のひらめき》。#5r8+0=32 32。侵蝕率は78%に。
GM  もう(何)
GM  では二人とも大丈夫。『西尾は、この世界にいる べき存在じゃない』と言う意思は消えない。
恭平   「“──は──嘘はつけない”」
恭平   息をもう一度整え。
克巳   「………」微かな違和感はあった。が、それだけ。
GM  ポケットに手を突っ込み、ただ黙ったまま、西尾 の姿をしたその人物は、近づく影に視線を投げた。
恭平   「おまたせ。西尾──いや」
恭平   「琢也。昔らしくもう少し感情こめていったほうがいいな。俺」
恭平   かっかっか。笑って。もう一度息を吐く。全力疾走疲れるな。実に。
恭平   「ちょっくら与太話でもしようぜ」
西尾  「…………別に、待っていた訳じゃない、けど、 な」
GM  呼ばれた『名前』には、流石に面食らったように 視線を投げた。
克巳   その辺に自転車を止めて、ジャージのポケットに手を突っこんで立つ。
恭平   「まぁそういうなよ。こういう機会はあんまりないんでな。お互いに」
西尾  「……聞くだけは聞いてやるよ。何が言いたいん だ、お前」
GM  半眼で見据え、低い声で返す。……先刻の夕暮れ のような親しい態度は微塵も見せず。
恭平   「いやなに。一つ二つ」
恭平   「お前は俺の事恨んでるのかね。見捨てたといっていたが」
西尾  「違うのか」
GM  間髪入れずに返す。その眼。恭平が気づくのは、 “以前”と片目だけが違った色に映る。
恭平   「我が身可愛さなら利口に生きる」
恭平   「どうしたよ。お前も俺を見捨てて札を手に入れた口じゃなかったか」
GM  見捨てた。と言う言葉に一瞬身じろぐも、無言の ままに立ち。
恭平   「物はいいようだな。なあ。琢也。言いたいのは先ずは一つ」
恭平   「お互い馬鹿じゃね? と。お互い嘘はつけねぇよ。付き合い長いんだしよ」なぁ?
恭平   “拳銃”を取り出して。己と西尾の中間に放る。
恭平   「なぁ。西尾。お前は何がしたかったんだ。今。──ここで」
GM  放り出されたそれを見て、一瞬彼は怪訝な顔をし て……直後、顔を顰める。
西尾  「……何を、したかった……?」
恭平   「なぁ。琢也。お前は──あの時。あの場所でも。何を。守りたかったんだ。守り通したかったんだ。言ってみろ!」
恭平   「てめぇの守りたかったものはなんだ」
恭平   「何がいいたいだと。今のお前は俺に無造作に殴られても文句の欠片も言えない愛すべき馬鹿野郎だ」
西尾  「……守りたかった、もの……だって……?」
GM  ふるり。と。投げかけられる言葉に、片手で顔を 覆う。色の違う瞳を隠すような仕草で。
恭平   「見捨てるだと?ふざけんな。この俺が。神原恭平が! そんな馬鹿をするか!」
恭平   「ああ。おめーにないならいいんだ。俺が。この俺が勝手におめーがいてあいつらがいるこの日常を守りたいと思ってるだけだからな」
西尾  「────なら」
西尾  「何で、俺はこうなったんだよ。……恭平」絞る ような声。
恭平   「ああ。なら。こういうだろう。何であの時とかよ。──知るか」
西尾  「護りたかった。あの日々を護りたかった俺 は……何が足らなくてこんなことになったんだよ!?」
恭平   「知るか。知ってたまるか。だから──こんな時に声を張り上げて立つんだ。俺は!」
恭平   「琢也。おめーは俺の親友だ。だから何も足らないものなんて無い。謝ってすむぐらいなら額擦り付けて土下座してやんよ。気が済むか。それで」
恭平   どうよ。ハッと息を吐いて。
恭平   「今でも。おめーがいて。あいつがいての。日常を思い出す。でもな。──世界中のどこにもねぇんだよ。わかれ」
GM  ふる。と投げつけられた言葉に、一歩、引いて。
西尾  「……そんなのどうでもいいんだよ、恭平。俺が 知りたいのは」
恭平   「なんだ」
西尾  「あの日々だけを過ごしたくて、喪って尚護りた いと思って……それが出来ないまま、“枷”がつけられたまま、俺は────!?」
GM  激昂して叫ぶ、その言葉が不意に途切れ。
西尾  「…………何で、俺は、“此処”にいるんだ」
GM  呆然と、今更気づいたようなその言葉。
克巳   「手駒にするために、呼ばれたんだろ」
克巳   恭平の後ろから、KY的に声を投げた。淡々と。
西尾  「……手駒?」
克巳   「あんた自身がどれだけ気づいてるかは、知らないけどな」
克巳   伊達眼鏡を外し、無造作にポケットにねじ込む。
恭平   「────」
克巳   「で、あんたは何をしたいんだ? 夕方の河原で心ゆくまで恭平を殴りたいんだったら、俺は黙って見ててやるよ」
恭平   「いや。其処は助けろよ」ちょいちょい。
西尾  「俺の、したいこと……俺が、此処にいる、こ と……」再度、呟き、眼を閉じて。
西尾  「──逢いたかった、んだ」
克巳   「ふぅん?」首を傾げた。
西尾  「──……ただ、逢いたくて……言えなかったこ とを……言ってやりたくて。だから……還りたい、と、願った。──果ての無い奈落から」
GM  片手で覆った手が、両手で頭を抱え込む仕草に変 わる。ふるり。と、強く首を振って。微かに蹲り。
恭平   「おい。琢也」
西尾  「……俺は……死んだんじゃなかったのか……何 故、此処に、いる……?」自問の言葉は呟くだけの声。
恭平   「おい」
GM  呼ばれた名前、それに微かに顔を挙げ。
恭平   「お……で。誰にか知らんが。伝えたい言葉を言え。俺が伝えてやる」
恭平   「あと死んで生き返ってるのは仕様だ。期間限定のめっけものと思え。そういう事にしてやれ」
GM  それには、ただ頭を振って。
西尾  「…………解らない。それを、覚えていない」
恭平   「相変わらず物忘れ激しいな」ふっと小馬鹿にしたように笑って。
西尾  「そういう問題じゃねぇよ……」思わず苦笑しつ つも。
恭平   「まぁ。代わりに覚えておけ。琢也」
恭平   親指突き出して。「おめーと馬鹿やって面白かったぜ」
恭平   「まぁ。色々駄目な事とか不幸とかあったがね。それだけはかわらねぇ」
西尾  「──そうか」
恭平   「どこの誰様の仕様かしらねぇが。それを伝えられるのは今だけだからな」
恭平   「代わりにもってけ。後、寝ておけ。ゆっくり」
克巳   「……ふん」自身には途絶えた道の先。その途中の光景を目の前に、軽い笑みを浮かべた。
GM  俺も。と、笑い、応えようとしたその表情が凍り つき。
恭平   「“さて”。与太話でもしようか」
克巳   軽く肩を解して。
西尾  「──────っ!」がくん。と身を折る。片手 は首筋に……恭平の気づいた、痣を押さえ。
恭平   「個ってのはな。固有の情報、そして個が発する情報。そして個が他にどう見られているか。それらの総合にして成り立つ」
恭平   「俺がどんだけ大切に思っていても。──厳然たる事実は存在する。そして因果関係も」
克巳   数歩、前へ。恭平の元へと歩を進める。
恭平   「どうしたらいい。──俺は。なぁ。──琢也」
西尾  「…………話す事なんで、今更、無い……っ!」 振り絞るような声。頭痛を堪えるような様で、顔を上げ。さっきの穏やかな気配は消えて。
恭平   「────────」
克巳   「干渉が始まったようだ」ぼそりと呟いて。周囲に気を配る。
西尾  「……思い出したよ、恭平……俺の“戻った”意 味を」
恭平   「ああ。……聞くだけは聞いてやるよ。何が言いたいんだ、お前」
恭平   棒読みで反芻して。ばさり。瞳が前髪で覆い隠される。
西尾  「俺は……“枷つくもの”を壊しに来たって な……!」抑えていた手が離れる。それは自身の血か。首筋に当てられたそれと同じ色に濡れて。
恭平   「──────」
GM  ただ、何かに抗っているのか。睨みつける表情と は裏腹に、数歩、歩みは後ろへと下がり。
恭平   「──────」
西尾  「──……っ!」そのまま、何か、声に鳴らない 悲鳴に似た音を発し、二人から遠ざかるために走り出す。

恭平   「黙れ餓鬼が」

 ゆぅらり。
「餓鬼がてきとーに手にした玩具で人の友人を弄んでいるんじゃねぇ」

 そ こ の 
    お ま  え  だ

 ざわり、と。影が伸びる。
「ああ。うん。────」
 壊してやるよ。これ以上なく。徹底的に。
 きしりと笑って。歩き出した。

Trigger Phase  『変換』
Scene Player None
Scene:

 心臓の鼓動に合わせ、ずきん、ずきん。と、頭が疼く。
 ──心臓だって? 俺は……死んでいるんだろう。鼓動など、ある訳が無い、はず。だろ……?

 ふと気づけば、宵闇の景色が、段々と有り得ない色に染まって見えた。
 夕暮れ時。空が蒼と朱に分かれる時間。見つけられなかったその色に。
 ずっと探していたのは、“逢魔ヶ時”の……紫。
 以前は……決して気づかなかったその色が、今ははっきりと解る。その理由は何なのだろう。

「……亜、子……」
 ただ、無意識にその名を呼んだ。いるはずの彼女の名を。
 そのとき初めて、俺は、今このときに、彼女を求めていることに気づいた様で。
「──西尾君」
 一拍遅れた答えに、片手で顔を覆って振り仰ぐ。
 愁いを帯びた亜子の眼。それに映る己の眼の色が、有り得ない──紫に、赤に染まっていく様が、何故かはっきりと感じられた。
「……もう、気づいたんでしょう。西尾君も」
「────…………」
「私たちは、此処にいてはいけない存在だ。って……解ってるんでしょう?」
「────ぅ…………」
 手を軽く下腹部に組み、やはり憂いの眼で、“彼女”は俺にそう告げた。はっきりと。
 ……言われたくなかった。認めたくなかったからこそ、彼女には言われたくなかった。

 俺は、一体何のために……還って来たんだ?
 “枷つくもの”を壊す為? ──違う。そうじゃない、のに。
 何故、俺は……さっき、あいつの声を否定した。誰の“声”を聞いたんだ?

「……西尾君」
 気遣うような彼女の声が、不意に傍に聞こえた。
「西尾君……もう──“El Ermitano”の声に、怯えないで」
 ──それでも、その次に続く言葉を聞きたくなくて。
「…………う、るさいっ!」
 殆ど無意識に、彼女に向けて右手を振った──直後。

 ぞぶり。と。──腕に、未知の感覚が響く。

「……ぇ?」
 呆然と、それを見たのは、俺と亜子と、どちらが先立っただろう。
 俺の首筋から、腕を伝い、指先へと伸びて……亜子を貫いたのは──赫い刃。
「……な、んで……」
 呟いたのは、やはりどちらの言葉だったのだろう。
 それすらも解らずに……俺の手から生えた“それ”に貫かれた亜子の身体からが抜けて。

『────やったのは“枷つくもの”だよ。西尾、琢也君』

 そんな、声が、“それ”から聴こえた。
「枷つく……もの……?」
 呆然と呟く。その声すら、既に俺には自分のものと聞こえなくて。
『そう。“枷つくもの”──君の全てを奪ったそれだよ。君は、許せるのか? “彼”の事を?』
「…………ぁ……」
 何よりも、大事だと思っていた時間を過ごした。そんな皆を裏切って。裏切られて──……それに気づいた瞬間。

 俺は。
 俺の“ココロが”砕ケる、音、ヲ────


 ──直後に自分に走った衝撃にすら、“彼”は、一瞬の身震いでしか反応しなかった。
 手に入れたのは、“彼”の眼。己と同じ赤に染まったそれを手で弄び。演出者は悦に入る。

 “無疵なる記憶(Hurtless Memory)”に縋れば縋るほど、強固であればあるほどに──
 それを砕かれれば、一転してそれは“心を喪う記憶(Heartless Memory)”となる。

 一種の賭けではあったものの。“練成”は巧く行ったと言うべきだろう。欲しいものはこうして、己の手に入ったのだから。

「貴方には充分意味がありました。“西尾琢也”君」
 片眼を喪ったまま、棒立ちで佇む少年に、演出者はそっと囁く。
「あとは存分に、自分の感情をぶつければいい。『貴方を不幸に陥れた“枷つくもの”は、間も無く貴方の目の前に現れる』」
 ぴくり。と、その言葉に反応する様を満足げに眺め。彼は己の起こす血煙の奥へと掻き消えた。

 残されたのは。
 “憎悪”という感情だけを詰めた、“ココロの抜け殻”

 ここでこの日は一旦中断しました。

GM  さてと。逃げ出す準備をしつつ今夜は此処までとします。お疲れ様でし た!(超脱兎)
恭平  (撲殺)
克巳  お疲れ様でした!(であえであ えー)
七波  お疲れ様でしたーって逃げた(何)
テッド お疲れ様でした!
恭平  おつかれさまでした。(血塗れ)

 秘かに惨劇が勃発したようです(超・他人事)
 そしてここからは、少々補足的な裏話です。

克巳  練成ってのは、ハトメモの事だった のかな。
GM  “Hurtless Memory”が反転して“Heartless Memory”になりました。
まぁオリジナルなDロイスみたいなものです。その効果は推して知るべし(眼逸らしつつ)
克巳  どんな効果だっけ……
恭平に与えるダメージが+10DくらいのDロイスだと理解(嘘)
GM  Hurtless Memoryは「タイタスをロイスに戻す」効果があります。
恭平  死んだら殴ればいいじゃない(何) <与えるダメージ
克巳  ロイスをタイタスにするだと…… (勝手に逆転の発想)
GM  だよ?
七波  何という逆の効果(何)
克巳  ほんとだった(何)
GM  それを“隠者”が手に入れたのです (こく)

 このシリーズを2ndシステムでやりたいと言う点は、正にこれが理由でした。

Climax phase「世界の狭間を分かつ色
Scene Player All
Scene:黒羽学園校庭

GM  先ずは恭平と克巳のみの登場かな。二人は任意 で。ともあれダイスは先にどうぞ。
   克巳登場:69→74%
   七波登場:66→71%
   テッド登場:75→80%
テッド  (遠い目)
GM  高いね……
   恭平登場:78→83%
恭平   テッドを追い越すおれ
GM  調達がある方はここでどうぞ。
テッド  ハンドキャノン調達 #9r10+10=29
GM  調達10って何(噴いた) まぁ大丈夫でしょ う。
テッド  げとー
七波   駄目元でUGN戦闘服にチャレンジ #3r10=4 まぁ無理ですね(何)
GM  ですね……まぁ、他にはありませんか。
克巳   無いです。
テッド  OKです。
恭平   無しで。
七波   OKです
GM  はい。では。


 夜に落ちる校庭の方から、不穏な臭気──血臭──が届く。
 西尾を追って、学校の敷地へと入り込んだ。あの時と同じように、夜の校舎を陰として眺めるその場所に。

 ──そして、気づくのは、二つの影。

 あの時、今と同じくらいの時間。同じ二人の姿を見た。
 それでも……ただ、その様相だけは、全く違う。

 ひとつは、力なく地に倒れ臥す少女の姿。
 もうひとつは、夥しい赤に全身を染め、頼りなく足元の少女を眺める少年の姿。

 ……その姿が、宵闇の中ですらはっきりと、認識できるまで駆け寄れば、“彼女”の姿は、段々と薄れ、何れは闇へと融け消えた。
 もう一人。この短い空白の中、余りに変わり果てた姿となって佇んでいた、“友人”は。
 自分の近づく足音と気配に、ようやく気づいたかのように顔を上げた。

 その顔。半分を己の血に染めて。
 落ち窪んだ眼窩はただの虚となり。無い筈の片方の瞳が、近寄るものを睨み据える。

「────枷つく、もの」

 吐息にも似たその口調、声音で言い零す。
 普通なら、感情が読めないほどの小さな声でありながら……それに載る己に向けられる想いは
 ──紛れもない、憎悪に塗れていた。

恭平   「これはまぁ──嫌な光景の再来だな」
恭平   携帯のストラップを指に掛け。ぶらりと。引きずるように来訪する。
恭平   「お前がこの”銃”を持っていて。足掻くように。そして俺が対峙した。お前から取り戻すように」
GM  無言のまま、無表情のまま、其方に視線を投げ る。
恭平   「ああ。今回は逆だ。お前が。“枷つくもの”を壊すといった。そう宣言したんだったよな。──おめーは」
西尾  「……そうだ。俺の戻った意味。それが、そう だ」
恭平   「そうか」
GM  まだ残る、片方の眼で睨み据える。どこか解らな い場所を。いっそ淡々とした声で。
西尾  「全ての現況たる“枷つくもの”を壊す──おま えを、だ。──神原恭平!」
GM  他人の様にその名を呼び、微かに脚を開く構え。
克巳   「避けて通れないよな、やっぱ」
克巳   片手で携帯を開き、無意識に着信表示を探しては、また閉じた。

 西尾に手袋を叩き付けられた恭平です。その反応はどういったものかと言いま すと。

恭平  しょうがないな。ふいんき(何故かへんかんできない)をぶち壊すようで悪い が、いうしかないな……(思いついてしまったから……(何
GM  言うといいよ……
克巳  言うがよい(何)
七波  言っちゃってください(何
GM  あとここで言うのもなんですが。既に芯からジャーム思考だから言葉が届く可能性は極めて低いです……はい。
克巳  まあそうでしょうね。自分の行動の正しい認識もできず、甘言に乗ってる状態で は、もう無理でしょう。

 ということで、以下、恭平無双の始まりです。

恭平   「──────」
恭平   遠く空を見るように。何処か遠くを見るように。
恭平   「──────」
恭平   「──────ハァ?」
恭平   手に金属の鈍く光る棒を持って。
恭平   「ノコノコでてきた“枷つくもの”である俺をぶっ殺す、という意思表示でいいのだっけよ。西尾 琢也さんよ」
恭平   「冷静になれよ。お前。なぁ?」
恭平   「なぁに。冷静になっても売られた“喧嘩”は買うけれどな!」
恭平   「おめーとはくだんねー言い合い、戯れ事、エトセトラはやったが」
恭平   「マジな喧嘩だけはしてなかったな。来いよ。それなりの殴り合いはしてやる」
恭平   「論理だてた説教説法は俺の役目じゃねぇ。黄泉路で彼女にされてこい! ばーかばーか」
恭平   「以上」
恭平   あーつかれた、といわんばかりの溜息。
西尾  「……どんな形でもいいさ。“枷つくものが”潰 せるなら、それでいい」
GM  挑発に、むしろ、嗤って答えた。
恭平   「ああ。俺の名前は神原 恭平だ。ほれ。名乗れ。馬鹿野郎」
恭平   「むしろ馬鹿野郎」
恭平   「一々悪い人の駒になってついていってはいけませんって言われなかったか? 馬鹿野郎」
恭平   「も一つおまけに馬鹿野郎」
西尾  「舌だけが回る。ってことはないだろ、おまえ。 それだけ言ってくれたんだ」
恭平   「善良なるピープルに期待するな」
克巳   そんなやり取りの最中、掌の中にある携帯を見つめる。
克巳   報せが無いのは──俺とあいつを信頼して任せたってことかよ。そう思っていいのか、今回は?
克巳   ジャージの上着を脱いで携帯をくるみ、その辺に放る。“彷徨い往くもの”へのロイス感情をポジに変更。
GM  了解。
西尾  「それ以上に抵抗してくれなけりゃ──割には合 わない。“札持ち”ならな」
恭平   「勘違いするな」
恭平   「これは──俺と馬鹿野郎+エトセトラの喧嘩の話だ。一々持ち出すな」
恭平   「叩き潰してやんよ」
克巳   「そうだな。時間が無いんでさっさと終わらせたい。──あんたらも出てこいよ」
克巳   遅れてやって来た二人に、振り返らず手招きする。
テッド  「固有結界乙」
恭平   「空気読める人大好き」
七波   「あら、気付いてたの?」フラッと出てくる。
克巳   「この後、用事あってケツカッチンなんだ。死語だけどな」
克巳   鈍く輝く手首の腕輪に軽く触れた。
テッド  「さっさと済ませますかー」
西尾  「幾分増えたな……ああ、覚えてるよ」
七波   「随分余裕の反応ね……」後から出てきた2人を見つつ。
GM  周囲を見回し、微かに視線を彷徨わせ。呟く。
西尾  「あんたらの一部とは、こうして何度か対峙し た、って。……今度の結末は、どうなるかね」
恭平   さ て と
恭平    は じ め る か
恭平   ゆらり。──ああ。きにするなよ。ただの。どうさ だ。
西尾  「今度こそ、俺は。──『俺たち』に絡んだ枷を 叩き壊してやる」
GM  無意識に、呟いた言葉に重なるように、空気が軋 んだ。

戦闘開始

GM  ワーディング展開。衝動判定を。
克巳   (コロコロ)成功して77%。
テッド  (コロコロ)成功で90%だよ!(何)
恭平   (コロコロ)……成功の99%ですって!(何)
GM  きょうへい……
七波   (コロコロ)がっつり上がって成功で89%(何)
GM  IVはえーと テッド>西 尾>七波>恭平>克巳 かな。エンゲージは西尾に接敵はなさそうですので、それ以外では任意で結構です。
恭平   テッド無双に期待するおれ
テッド  おれはえー(何)
七波   テッドさんよろしく!(何)
克巳   恭平と同エンゲージ希望で。
GM  うい。他の方はどうします。
七波   別エンゲージの後衛希望で
テッド  僕も後衛かな。
恭平   マイナー移動距離でいれる範囲で。だと……前衛、になるのか。
GM  [西尾]  [恭平/克 己][テッド][七波]
GM  こう?
恭平   かな。
テッド  ほい。
七波   ですね
GM  テッドと七波は便宜上なので同距離でも構いませ ん。エンゲージは別がいいのですよね。
七波   OKです
テッド  んー、一応別れておこう。
GM  了解。では改めて戦闘開始。

Round 1

●セットアップ

克巳   キュマ組は無し。
GM  此方はセオリー通りVUP。
テッド  なし。
七波   今回は無しで。
GM  ういす。


●テッド

テッド  マイナーなし、メジャーで射撃+《オウガバトル/シューティングシステム/マルチウェポン/バイオウェポン/急所狙い/バイオブースト/オーバー ロード》
GM  はなっから来たなー(おー)
テッド  17上がって107%。対象は西尾で。
GM  こいやー。
テッド  「遠慮無くいくよ」複数の銃を操り、全弾撃ち尽くす。#23r7+6=51 51で。
GM  たっかいなぁ。西尾リアクション。《全知の欠片 /神の眼》 RC回避  #24r7+6=32 流石に無理か……ダメージ来い!
テッド #6d10+60=92
テッド  92点装甲有効。
GM  それは一枚切っておこう。《光の守護》でダメー ジを打ち消す。
テッド  OK。
西尾  「あんたはお呼びじゃないんだよ」
テッド  「あら冷たい」使い切った銃を捨てる。


●西尾

GM  合わせる様に、向こうへと手が上がる。
GM  《主の恩恵》→《全知の欠片/見放されし地/蒸 散の香気/ピンポイント・レーザー/光の弓/光の裁き/眠りの粉/トランキリティ/スターダストレ イン》
GM  範囲射撃攻撃 装甲無視 リアクションDP2個  命中時、DP4個と〈目眩(全判定DP2)〉付加。対象はシーン #25r7+6=31 む。31で。
克巳  #7r10+2=21 無理か。21。
恭平    《アナライズ/天性のひらめき》 侵蝕率:105% #16r7+2=38 回避。
テッド  EF回避する。射撃+《守りの弾/シューティングシステム/オウガバトル》 #21r7+6=52 侵蝕115%で回避
GM  何この人たち(何)
テッド  ミドルで回らなければどうということはない(何)
克巳   そうか、てっどん無双のフラグ……(何)
七波   RC15+《幸運の守護/絶対の空間》 侵蝕94% #12r8+15=27 ぐ、当たった。
GM  ともあれダメージ。#4d10+24=57 57点装甲無視。当たった方には4DPと眩暈を付与。
克巳   《リザレクト》#1d10+77=85 85%のHP8に。
恭平   がりがりがり、と”棒”で地面を削ってただ前進する。頭を低くし。致命傷だけを避け。ただ前に。
七波   《リザレクト》 #1d10+94=95 HP1で59%へ。そして《リフレッシュ》宣言でDP+眩 暈を消します。侵蝕103%。
GM  はいさ。
恭平   「はは」
西尾  「……避けるなよ」ち。と舌打ちしつつ、手は下 がる。
恭平   「はははははははははははっ」
恭平   「たーのしぃなぁー」


●七波

七波   「いたたた……これは1対4だからって……手を抜く必要はなさそうね」その背後に水の龍を召喚する。
七波   マイナー:《光の衣》 メジャー:《水刃/絶対の空間/完全なる世界》侵蝕率112%へ。
七波   不意打ち・リアクションクリティカル+1 #19r7+15=48 48で。更にリアクションに《フラッシュゲイズ》宣言、 DP4個どうぞ。侵蝕は116%へ。
GM  ではリアクション。《全知の欠片/ミラー・コー ト》 RC回避。各ペナ受領。 #20r9+6=22 まぁ当たるよね。ダメージを。
七波    ダメージ #5d10+5=43 装甲有効43点です
GM  それは通す。いくばくか止めるも、かなりの水弾 が身を貫いた。
七波   「あたしの領域の中で、これが避けられると思わないことね」
西尾  「──、邪魔者が多すぎるんだよ、くそが」
GM  微かに身を折りつつも、吐き捨てた。


●恭平

恭平    マイナー:移動。エンゲージは西尾と接敵。メジャー:《獣の魂》使用。#5r10+2=41 成功。肉体感覚の増強。
GM  了解。
西尾  「──来たな、“枷つくもの”」くく。と。ただ 嬉しげに喉の奥で笑い、残った眼で見る。赤く染まったそれで。
恭平   「────その”枷”を──」
恭平   がり。”棒”を止める。足を広げて構え。
恭平   「潰してやんよ。もう一人の”枷つくもの”」
恭平   空いた手で手招き。
恭平   行動終了。


●克巳

克巳   《ハンティングスタイル》1レベル取得申請。
GM  はい。
克巳   感謝。マイナーで《ハンティングスタイル/破壊の爪/完全獣化》 侵蝕率+10→95%
克巳   「眼鏡を外してて良かったぜ」
克巳   ぺ。と、血の混じった唾を吐き捨て、拳を握り込む。
克巳   骨を軋ませながら筋肉が隆起し、瞬時に赤銅色の体毛に覆われた獅子頭の鬼と成る。
克巳   両腕に鈍く光る“枷”はそのままに、メジャーで西尾と恭平にエンゲージ。
克巳   『邪魔するよ』
克巳   以上で。
恭平   「おいでませ」


○セカンド

GM  此方は宣言。
七波   ありません。
克巳   宣言します。
恭平   なしで。
テッド  宣言するね
GM  了解。では西尾、恭平、克巳の順で処理。


○西尾

西尾  「──邪魔なんだよ、おまえも、どいつもこいつ も! まとわりつく、全てがさぁ!」段々と語尾は荒くなって。
GM  《全知の欠片/見放されし地/高速の剣/スター ダストレイン/ピンポイント・レーザー/光の弓/光の裁き/眠りの粉/トランキリティ》 セカンド アクションシーン射撃攻撃 装甲無視 リアクションDP2個 命中時、DP4個と〈目眩(全判定DP2)〉付与 対象:シーン #20r7+6=41 41で。
克巳   回避しないでそのまま受ける。
恭平   《復讐の刃》って言えたっけな。この場合。
七波   《復讐の刃》は白兵攻撃オンリーですね。
恭平   では回避行動を。
テッド  射撃+《守りの弾/シューティングシステム/オウガバトル》 #21r7+6=32 チッ(何)侵蝕率123%で。
GM  残念だったね(あーぁ)
恭平   うん。テッドの数字を見てやめようと決めた俺(何)
七波   RC15+《幸運の守護/絶対の空間》で回避 侵蝕121% #15r7+15=66 66で回避。回り過ぎた(何)
克巳   華麗に避けた(何)
GM  ごっつく回避したなー。
恭平   #18r10+2=21 回避失敗。
GM  ではダメージ。乱反射する光が八方より貫き通 す。 #5d10+24=45 45点装甲無視で。
克巳   《リザレクト》#1d10+95=98 98%に。
テッド  4点増加とか関係なくリザレクト(何)
テッド ……………
恭平   ……………。
テッド  ゴメン違うよ(何)
七波   レネゲイドがおかしいことに(何)
テッド  えーとシナリオロイスをタイタス昇華して復活しよう(何)

 克巳   100%超えてリザるとはなにごとwww
テッド 何か今日ダメだな(何
克巳  クスリでそんな幻影を見てしまったようだな(何)
テッド 一瞬前までシナリオロイス切ろうとしてたのに(何
見学者Ar と言うか何で1R目が終わった時点で既に120%越えいっぱいいる ん(何

 何ででしょうかね……(うつろ)

七波  123%でリザレクトするとかオーヴァードの常識を超えている(何
見学者As それはすげえな。新種のOVか?w
テッド く、クスリの効果です!(違
七波  流石UGN、すごいお薬ですね(何
七波  テッドさんが新しいオーヴァードの可能性を見つけたようで(何
見学者Ar 進化したOVと聞いて……(何

 白状すれば。
 GMとしてはこの行動に何の問題があるのか一瞬解らなかったという事実がありました(眼逸らしつつ)

恭平   身体に穴が開き。血塗れになって[昏倒]──ラストアクション。
GM  LA来いやぁっ!
恭平   《獣の力/鬼の一撃/ラストアクション/抜き打ち》 その壱。侵食:113% 回避に−6D。#12r7+2=46 46で。
GM  きついなおい。親友(何) 《全知の欠片/ミ ラー・コート》 RC回避のDP受領 #18r7+6=38 無理だ。ダメージ来い!
恭平   修羅。侵蝕率:115% #6d10+11=41 41点。装甲値有効。
GM  了解。では通しでまだ立つ。
恭平   ゆらり。幽鬼のように動いて。殴り。そして。
恭平   そ し て 
恭平   《コンバットシステム/獣の力/鬼の一撃/ラストアクション/抜き打ち》 侵蝕率:124% #18r7+2=38 38。-6DPで。
GM  では再度避ける。《全知の欠片/ミラー・コー ト》 RC回避のDP受領 #18r7+6=72 ……。やっちまたな。避けたよ!
恭平   「──なぁんだ。ビビってんのか。お前」
西尾  「……何がだよ」
GM  はぁ? と返したげにその言葉には視線を投げ て。
恭平   前 髪がばさりと。落 ちて。
恭平   「わかんねぇのかな」
恭平   まぁいいさ、と。
恭平   所持しているテッドのロイスを[□友情 ■隔意]を昇華して。復活。
GM  了解。
恭平   「ああ。なんでもないさ」
恭平   空いた手にはいつの間にか『拳銃』が。
恭平   行動終了。
西尾  「わかんねぇ奴だな、おまえ」────相変わら ずだ。
GM  声にならない声が、微かに。


○恭平

恭平   《フルパワーアタック》宣言。IVを落す。
GM  了解。


○克巳

克巳   《フルパワーアタック》を以下略。
GM  おういえ(何)


○恭平/克己(FPA)

恭平   では行動を。後は任せよう。
GM  どうぞ。
恭平   「ああ。まぁ。気にするな。ちょいアクセル踏む覚悟が“俺”に無いだけだからな」
克巳   白兵4+《鬼の一撃/狼牙/フルパワーアタック》 侵蝕率+9→107%
克巳   『こっちの事も気にするなよ』たわいもない会話を交わしながら、軽く放つ一撃。
克巳   計6DP込みで、#12r7+4=20 これはひどい(何)
GM  避けるぜ(何)《全知の欠片/ミラー・コート》  RC回避 #24r7+6=52 此処まで回らんでもいいわ。ともあれ、軽いステップで飛び 退き、間を取る。
克巳   いっそ清々しいな。相手の動きを目で追って、異形の腕を元の位置へと戻す。
西尾  「やる気がないなら手を出すなよ」
克巳   西尾にロイスを取得。
GM  おういえ。
克巳   有為/■憐憫で。「そりゃあんたの都合だよな」以上で。
GM  はい。

恭平   フゥと──長い長い溜息をつく。
恭平   もう一つ。“棒”を持つ手には。
恭平   「──”Cogito, ergo sum”」《デュアル・デュエル/獣の力/鬼の一撃/フルパワーアタック》+《獣の王》を宣言。
GM  おういえ。きなされ。
恭平   #14r7+2=25 25。ダメージ。#3d10+29=46 46点を与え る。
GM  ぐ、ぅ……《光の守護》2枚目だ。そのダメージ をキャンセル。
恭平   殴打。一歩も動かず。ただ手に持っていた白い仮面を地に投げる。それは解けて消える。
恭平   「代償を支払ってもらう。お互いに」
GM  幻へと身はシフトして。手ごたえはない。
GM  代償。と。その言葉だけを鸚鵡返す。
恭平   うん。そして侵蝕率は143%に(帰れよ)
GM  143%……。


●クリンナップ

GM  眩暈効果解除かな。
克巳   はーい。
七波   了解
テッド  はいさー
GM  他にはなしですね。では続けて。

Round 2

●セットアップ

克巳   無し。
GM  此方はなし。
テッド  なし
恭平   なしなし。
七波   《ディクタトル》宣言。侵蝕率123%へ
GM  おおお。了解です。


●テッド

恭平   がぁ、と棒を立てて心の蔵を押える。
テッド  マイナーで武器装備。レーザーライフル2丁の方で。
GM  はい。
テッド  メジャーで射撃+《オウガバトル/シューティングシステム/バイオウェポン/マルチウェポン/バイオブースト/完全なる世界》17上がって 140%の、対象は西尾で!
GM  来いやっ!
テッド #24r7+6=41 41。あ、リアクションC+1で。
GM  了解。《全知の欠片/ミラー・コート》 RC回 避 C+1受領。 #24r8+6=31 ぐ。当たった。ダメージを。
テッド  あぶなす。#5d10+31=53 53点装甲有効
GM  装甲あっても無理だな……最後の《光の守護》を 切る。ダメージ0シフトへ。
テッド  「さて、そろそろ帰る時間だよ」
テッド  だらりと両手を降ろして。笑う。
西尾  「何度やったかな、あんたとも……そのたび、 うっとおしい。って思ったけど」
GM  は。と笑い。
西尾  「それも……どうなんかね」ふるり。と首を振っ て言葉を消した。
テッド  「そうだね。最初から、俺はアンタの障害で、それだけだよ」


●西尾

西尾  「────どうでもいい、んだ。もう」
GM  俯くも、手が上がる。
GM  《主の恩恵》→《全知の欠片/見放されし地/蒸 散の香気/ピンポイント・レーザー/スターダストレイン/光の弓/光の裁き/眠りの粉/トランキリ ティ》
GM  範囲射撃攻撃 装甲無視 リアクションDP2個  命中時、DP4個と〈目眩(全判定DP2)〉付加 #25r7+6=31 やる気がない様だ。31シーンで。
七波   RC15+《束縛の領域/絶対の空間》で止めにかかります 侵蝕率131%へ。 #15r7+15=41 41で成功。水のバリアで全てを遮断する。
克巳   地力の勝利だな。
GM  技能15ずるい!(黙れ)
テッド  基本値すげー(何)
恭平   ありがたや!(何)
七波   「流石に、通せないわね……それは」
GM  乱反射する光が、水の幕に遮られる。
GM  それをただ片方の眼で眺め──嘆息とともに手は 下りた。


●七波

七波   「さて……更に押すわよ」
七波   マイナー:《光の衣》 メジャー:《水刃/絶対の空間/ピンポイント・レーザー/完全なる世界》 侵蝕率144%へ。装甲無視・不意打ち・リアク ションCr+1 #18r7+15=39 39。さらに《フラッシュゲイズ》宣言。4DP贈呈しつつ 148%へ。
GM  根性だせ西尾。《全知の欠片/ミラー・コート》  RC回避・各ペナ受領 #20r9+6=33 さすがに無理と言うものだ。ダメージを!
七波   ダメージ #4d10+13=40 装甲無視40点
GM  装甲無視、か。
GM  あったら残ったのにね。
七波   「これで、どう……?」ぜいぜいと肩で息をする。
恭平   「どうしたよ」
GM  ぐら。とその奔流に飲まれ、身が傾く。
西尾  「────は」
西尾  「…………やっぱ、俺には」かくり、膝は折れ て。
西尾  「“枷”は外せない……ごめん、な。──恭平」
GM  言って。その身は崩れた。戦闘終了です。



恭平   「すまねぇな。琢也──楽しかったぜ」
恭平   「“俺こと。神原恭平の勝ちだ”」
西尾  「…………恭、平」
GM  地より、目の前に立つ友人を見て。
西尾  「……思い出した、んだ。──俺が、戻りたかっ た、理由」
GM  聞いてくれるか? と、目線だけで問う。
恭平   「敗者の代償として聞いてやんよ」へっと笑う。
西尾  「……俺は、“西尾琢也”そのもじゃない。── けど……逢いたかったんだ──おまえに、言えなかった、ことがあった、から……」
恭平   がたがたと。震える手を押えつつ。ああ。目の前は常に暗い。
西尾  「……こんな、汚い、俺の──友人でずっといて くれた、おまえ、に」一旦、苦しげに言葉は切れて。
西尾  「ありがとう」
GM  ──それだけ。伝えたかった。
GM  と、言葉は続かずに。
GM  その身はただの“人形”へと戻る。
恭平   「ばーか」
恭平   「こちらこそ。『ありがとう』さまだ」
克巳   「………」静かに獣化を解いて、その辺に放り投げた物を拾い上げ、
克巳   ジャージを羽織ってポケットの中から携帯を取り出した。
克巳   此方のカタは付いたらしい。面倒だけど、報酬を受け取りに行ってやるよ、ロコ。
克巳   だからそれまでは──無事で居ろ。そう願い、ペダルを強く踏み込んで宵闇の奥へと姿を消した。
恭平   物言わぬボロボロの“人形”に己のボロボロになった上着を掛けて。
恭平   背負い。崩れぬように。
恭平   声に出さず。泣いて。
恭平   消える。腰には貰ったストラップと。そして。──証。

自律判 定

GM  最終侵食とロイスを提示して振るがいい。何が何 でも還ってくるように(命令)

克巳   最終侵蝕率107%で、ロイス4つ。西尾のロイスはタイタス。「俺が手を出すまでの事は無かった──それだけの事だろ。今回はな」
克巳   素振りで。#3d10-107=-89
克巳   89%で帰還。

テッド  最終侵蝕140%、ななみんと恭平にロイスをとって、5つかな。(Dロイスとタイタスが1)
テッド  倍振りで。#10d10-140=-86 生還!

七波   最終侵蝕率148%。Dロイス1・ロイス4。克巳さんに■親近感/恐怖、テッドさんに■有為/不安で取得。これで6個。
七波   倍振りで。#12d10-148=-89 同じく生還。

恭平   えーと。現在143% Dロイス2。シナリオロイス1(西尾)の タイタス1(てっどんごめんね!) 空き3。……あれ。何で3もあるんだ(何)
恭平   ロコ(■慈愛 □憎悪)と克己(□友情 ■隔意)と七波(■友情 □恐怖)に取得して。4つ。そして倍振りで8個。#8d10-143=-101
GM  うを……
恭平   たりねぇよ(何)
克巳   さ、さんばーい!
七波   なん、だと……
GM  3倍振りなさい!
テッド  三倍はいりまーす
恭平   #4d10-101=-80
克巳   おかえりなさい!
GM  お帰り!
七波   お帰りなさいませ……!
恭平   真・枷つくものとしてNPC化になるルートが…(ただいま
克巳   ルートが一瞬選択肢に出てたな(何)
GM  取り敢えず皆さん帰還おめでとうございます。

Ending phase 1 「ひとつの結末
Scene Player “慈悲の一撃”吉野谷 克巳
Scene:arcanum潜伏基地

GM  “彷徨い往くもの”の依頼は、取り敢えず終わっ ただろう。と判断して、愛車を駆った。
GM  結局、あれから“上”からの連絡は一度もない。
克巳   ここから先はサービス残業か──まあ、そんな事もあるさ。
GM  そんなことに、さまざまな感情を馳せつつ、彼ら がいるだろう潜伏先に向かえば
GM  貴方を待っていたのは、妙齢の女性が一人。
克巳   急ブレーキを掛けて止まる。「あいつは?」
GM  普段と変わらない様子で、「彼はまだ起きない」 と。淡々と告げられ、ひとつのドアを示す。
“柵掲げるもの” 「取り敢えず、まだ生きてはいるわ。 ──会いたい?」
GM  微かに首を傾げ。揶揄するような様子はなく訊い てくる。
克巳   「当たり前だろ」
“柵掲げるもの” 「そう。なら好きになさい」
GM  それだけそっけなく告げて、彼女は踵を返し奥へ と消えていった。
克巳   「請求しなきゃいけないんでね」軽口を叩きながらも、先へと向かう足取りは速く。ドアに手を掛けた。
克巳   「開けるぞ……?」
GM  返事はない。
克巳   一言、断りを入れてドアノブを回す。静かに室内へと身を滑り込ませ。
克巳   中を見た。
克巳   「ロコ?」
GM  窓際に据え置かれたベッドの上、向こうを向いた 状態で、小さな体が横たえられている。
GM  その声に微かに反応したように、霞んだ目のま ま、ドアの方に向いてきた。
克巳   ふぅ。と、溜息を小さくついて。手近にあった椅子を手に、その傍らへと。
“彷徨い往くもの” 「……もう戻ったのですか。案外、 早かったですね」
GM  笑うでもなく。淡々とした口調は何時ものそれの まま。
“彷徨い往くもの” 「恭平さん、は。無事ですか」
克巳   「早かった、じゃないだろ。大した護衛も付けないで、何やってんだ」
克巳   どっかと腰を下ろして、眉間に皺を寄せる。
GM  その言葉には、数度瞬きをして。
“彷徨い往くもの” 「……心配してくれたのですか?」
GM  こて。と軽く首を傾げ、訊いてくる。
克巳   「あっちに俺をやるよりは、あんたのトコにつけた方が良かったんじゃないかって事で……別にあんたを心配してるわけじゃねーよ」
克巳   「あっちはあっちで何とかなったみたいだよ。いい物も見せてもらった」
“彷徨い往くもの” 「そうですか。──それなら良かっ た」
GM  はっきりと言って、笑う。そんな彼の表情は、初 めて見たかもしれない。
克巳   「心配は杞憂だったな。……なんだよ、それ。笑ってるのか?」
“彷徨い往くもの” 「……おかしいですか?」
GM  言われた言葉には、純粋に意外そうに答えてく る。
克巳   「……いや」
克巳   「わからんでもない。あいつは面白いヤツだったなあ」
克巳   “鬼”の力よりも、人として。あれは、面白い。
克巳   そこに興味を示したのだろうか。俺も、こいつも。
“彷徨い往くもの” 「そうですね」
克巳   「その分、苦労もしそうだな。アレは、力を求める狡猾なヤツらを惹きつける手合いだ」
GM  はは。と笑いつつも、些か疲れたように眼を伏せ て。
“彷徨い往くもの” 「──こうなるって事は、解ってや りました。僕は」
克巳   「はん。どっちだよ? あいつか? それともあんたがこんな目に遭う事が?」
“彷徨い往くもの” 「僕が、です。──確かめたいこと があったから。それに、恭平さんを直接巻き込みたくはなかったから……でも、結果的には無駄だった みたいですね」
克巳   「──はっ」腕を組んで上体を反らし、軽い笑い声を立てる。呆れ混じりの。
克巳   「見つかったのか?」そっちの成果は、と。
“彷徨い往くもの” 「──お陰様で」
GM  微かに言い淀み。再度頭ごと向こうを向いて応え た。
克巳   「痛い目に遭った甲斐があったか。だったらいいんじゃないの? 恭平も無事だったんだから、さ」
克巳   声の淀みに幾らか疑問も感じたが。言いたくない事は幾らでもあるものだろう。それには追及せず。
“彷徨い往くもの” 「────何にせよ、恭平さんのほ うは無事に終わった様で何よりです」
克巳   「ああ。じゃあ本題に入ろうか」真顔になる。
GM  頷くでなく。天井に視線を移し。
“彷徨い往くもの” 「それですが」遮るように続けてき た。
克巳   「なんだよ」
“彷徨い往くもの” 「“教皇”にもお聞きしましたよ、 お話」淡々と、表情を変えずに。目線は戻り。
克巳   ポケットを探り、メモ紙を手にしたところで止まる。
克巳   「………幾らだって? 俺はこういうところ潔癖だからな。ぼったくった覚えはないぞ?」線目。
“彷徨い往くもの” 「こういう個人契約については、相 手も吹っかけることがあるので、こちらもとことんまで値切るべきだ』ということです」
GM  じ。と見て。
克巳   「……あンのオヤジが──!!」くしゃりとメモ帳を握りつぶした。
克巳   がりがりと髪を掻き。椅子から腰を浮かせ、座り直した。
GM  その様子に、くすり。と笑う。
“彷徨い往くもの” 「そこ。取ってください」言い様、 サイドテーブルに置かれた封筒を指して。
克巳   「よーし、だったら徹底抗戦しようじゃないか。俺の本気はまだまだ見せていない……?」見る。
克巳   「あるのかよ」がくんと椅子からずり落ちそうになる。
“彷徨い往くもの” 「お疲れ様でした。──いずれま た、僕の『お願い』を聞いてくださいね」
GM  手に取れば解るが。恐らく、自分が行ったそれよ りは確実に多めに入っていると感触で察せられる。
克巳   「ったく──」ぶつぶつ言いながら封筒を手に取り。開けようとも思ったが、そのまま懐へ入れる。
“彷徨い往くもの” 「さし当たって、お願いがあるとす れば。この間のクーポン使って、また、食べに連れて行ってもらえると嬉しいです」
克巳   「いいよ。それまでにちゃんと怪我治しておきな。それから」
克巳   「あんたの“名前”、尋ねておこうか。仕事なのか頼み事なのか、分かり辛くてしょうがない」
GM  言われた言葉に、瞬き数度。
克巳   「“直”で合ってんだっけか?」
“彷徨い往くもの” 「……前に呼ばれたことがあるの で、知ってるものだと思ってました」
GM  こくり。と。頷く。
克巳   「じゃ、その時にはそっちの名前とクーポン券を出してから頼め。無論、純粋に現金でもいい」
“彷徨い往くもの” 「──500円握り締めて。です ね」解りました。と、微かに笑い。頷いた。
克巳   「ジャリ銭かよ」軽く笑って背を向け、手を振った。
克巳   面倒事はゴメンだよ、と釘を刺しつつ。部屋を出た。

Ending phase 2 「終わりは何時に
Scene Player “ウンディーネ”水守七波
Scene:UGN黒巣支部

 今回の件は、正直、終わってみれば後味の悪いものだったと言わざるを得ないだろう。
 成り行きで絡んだとはいえ、根本的なところは、結局自分には想像するしかなかった訳で。
 地に伏せた友人の傍で佇む同級生を場に残し。学校を去った。
 ──なんとなく、とは言えど。やはり、連絡はすべきだろうか。
 そんな義務感から、貴方は再度支部へと足を運んだ。
 そろそろ夜中に近い時間でも、話を持ってきたエージェントは、いつもの場所でいつものように出迎えてくれた。

六会  「遅くまでお疲れ様でした。水守さん」
GM  穏やかな笑顔でソファを薦め。簡単な軽食とお茶 をさし出して。
七波   「いえ、こんな遅くですいません……一応、決着はつきました」
六会  「お時間はお気になさらず。……決着と言うこと ですが。どうなりましたか」
GM  自分の分は相変わらず据付のポットからコーヒー を汲んで座りつつ、そう聞いてきた。
七波   「何があったかは不明ですが、来た時はジャーム化していて……神原に敵意を剥き出しにしていました」
七波   お茶に口をつけつつ。
六会  「敵意、ですか?」
GM  意外だ。と言いたげな表情で、それに問いかけて くる。
七波   「はい、『全ての現況たる“枷つくもの”を壊す』と言ってました」
GM  その答えに、ふむ。と息をつき、腕を組んで。
六会  「正直此方の想像する西尾君の性格とは掛け離れ ているような言葉ですね、それは」
六会  「彼の甦りの理由が、本当にそれだけであったな ら……彼にも、神原君にとっても浮かばれない話に思えます」
七波   「何か片目も無くなってましたし……ここに来るまでにジャーム化に至る“何か”があったんじゃないかと思うんですけど……」
GM  なるほど。と。それには呟くように応え。
六会  「今回の騒動』としては終わった。けれど、根本 的なところは、やはりまだ続いていると言うことですね」
GM  その言葉を発する目前のエージェントは、その内 容にさほど驚いていない様子でそう結論付けた。
七波   「そう思います。彼を唆してジャーム化に導き、神原への憎悪を掻き立てた“誰か”がいると思わざるを得ません」
六会  「終わっていなくても、その様な情報が入っただ けでも此方としては収穫と言えます」
GM  微かに笑い。
六会  「今回はありがとうございました。水守さん。こ の先の後始末などは、我々の仕事です。形として、成り行きで巻き込んでしまったことになって申し訳 ありませんでした」
GM  その言葉に続いて、深々と一礼してくる。
七波   「いえいえ、気にしないでください。結局は私の意志で介入したんですし」
七波   慌てたように頭を下げ返す。
六会  「いつも色々お世話をかけて申し訳ありません。 ──今後も、何かと宜しくお願いします」
GM  言い様、恐らく今回のイリーガル要請の書類だろ う封筒を差し出して。
GM  お疲れ様でした。と。改めて深々と礼をした。 ──今回の終わりの、それが合図。
七波   「こちらこそ」と封筒を受け取り再び一礼し、その部屋を後にした。

Ending phase 3 「蕩児の帰宅
Scene Player “試験的特例”テッド
Scene:自宅

 恭平を場に残し、そのまま、岐路に着いた自分の心情は、いまいち測りかねつつも、思うことがある。
 ──“札”絡みの事件のあとは、いつでも、“恋しくなるもの”がある。ということ。
 結局のところ、それを求めて、戻るべきところに足は向く。
 ──その安心は今日もいつもどおりに。
 道の先の暖かな灯りとして、存在している。

テッド  「んー」ごろん、とソファで寝返りを打って。まどろみから復帰する。
テッド  帰宅してすぐ、少し休むよう勧められた。
テッド  眠くはないと思っていたけど、思ったより疲れていたのだろうか。気づくと数十分経っていた。
GM  すぃ。と目の前に、芳香とともに差し出されるの は、紅茶の入ったティカップ。
志乃  「おはよう。少しはすっきりした?」
GM  穏やかな口調と笑顔で聞いてくる。その声は横合 いから。
テッド  「ん……。寝てた?」目を擦りながら、カップを受け取る。
志乃  「そうね。ほんのちょっとだけ寝てたみたいね」
テッド  ほんわりと湯気を立てる琥珀色の液体に目を落としてから、声の方に顔を上げて。
テッド  「んー、ごめん」
テッド  「そんなつもりじゃなかったんだけどな。……いつもより、面倒だった、からかな」ぽつぽつと零して。
志乃  「何か、とても疲れていたみたいだから。……御 飯はどうする?」無理はしなくていいよ? と、微かに小首をかしげる仕草で顔を覗き込む。
テッド  「……ん、食べる。楽しみにしてた」質問には緩く首を振って、微笑んだ。
GM  そう。と小さく応え。笑いかける。言葉で促しは しなくとも。
GM  その仕草は、貴方の話を待つそれで。
テッド  「……死んじゃってもね、自由にならなかったんだって」唐突な言葉で話し始める。
テッド  「だから、もう一度殺して欲しいって。ワケ分かんないよね、もう死んでるのに」
テッド  ふふ、と力なく笑って。手にしたカップに口を付ける。
GM  それには感想はなく頷き。
志乃  「そして、あなたはどうしたの?」
テッド  「……そうしてあげたよ」
志乃  「きちんと、お願いは聞いてあげられたのね」
テッド  「いつも通り。僕がやれることって、それだけだし」こく、と頷く。
志乃  「よく出来ました。とは、言わないけど。貴方が 出来ることは、“それだけ”じゃない、でしょ?」
テッド  頼りなげな顔で見て、首をかしげる。
志乃  「──貴方が無事でいることを、喜ぶ人がいる」 片手を胸に充て。微笑んで。
志乃  「それも、貴方のできること。もっと自信を持た なきゃダメ」
GM  いい? と、子供に言い聞かせるように顔を寄 せ、笑う。
テッド  「うん……」照れくさそうに笑って、もう一度頷く。
GM  はい。とその返事に頷いて。
志乃  「お腹すいたみたいね。御飯、用意できてるか ら」
GM  立って。と。その腕を取り。自分のそれを絡め た。
テッド  「うん、お腹減ったー」えへへ、と笑って。手を引かれるままキッチンへと向かった。
テッド  死んで尚、解放されることのない魂。
テッド  自分は、どうなのだろうか。いつか。そう遠くない未来の話だ。
テッド  けれどそんな不安も、料理の良い香りに気を取られ、少しずつ忘れ去っていく。
テッド  せめてその時に、彼女が笑っていてくれればいい。それだけ、思った。

Ending phase 4 「今日の陽は夜に染まり
Scene Player “無垢なる心”神原 恭平
Scene:黒羽学園

 翌日。放課後。
 先日までは、この時間、“いないはず”の友人が、自分に声をかけてきた。
 その時間を。空間を。
 自分は待っていたのだろうか。──もう、解らない。

恭平   まどろみから目を醒ます。
恭平   級友達が出て行く中。鞄を手に取り。上着を引っ掛け。
恭平   己の帰るべき道とは真逆。階段を昇り。片手で屋上へと続くドアを開ける。
恭平   夕暮れ。誰もいない屋上の床に鞄を投げ捨て。大きく息を吐いて。鞄を枕に寝る。
恭平   ただゆるりと日が落ちていくのをぼんやり眺める。
恭平   自分が転校してきたここでないあそこで。あの日に。あの時に。こうして一人寝ていた自分に声を掛けてきた誰かと誰かを思い出し。
恭平   目に手で庇を作る。枕元に手作りのストラップと包みに入った拳銃。そして──金属バット。持ち主はもういない。
恭平   ゆるりと夜の闇が己の影と同化し校舎の壁に映し出される。
恭平   その壁に映し出された”影”は棒を持って。──半月状の切れ目を作る。嗤い。
恭平   振り上げ。
恭平   “何か”を打ち砕く。
GM  ──りん。と。澄んだ鈴音ともに、頭の方でひと つの気配がする。
“彷徨い往くもの” 「春とはいえ、そろそろ寒くなりま すよ──恭平さん」
GM  そんな密かな声とともに。横になる貴方の視界に 逆さまに映る。
恭平   「……ああ。そうだな」
恭平   どろりとした感情を宿したまま。手を取って視線を向ける。
恭平   「生きてて良かったな。お前」
“彷徨い往くもの” 「お互い様です。……そう恭平さん に言われたの、2回目ですね」
GM  笑うでなく、冗談でもなくそう告げて。
恭平   「護衛つけろよ。予測してたと思うが」お決まりの台詞。
“彷徨い往くもの” 「だから貴方にはつけました」態と 的外れの答え。
恭平   「おめーの話だ」
恭平   「それともなんだ。“会いたい”奴でもいたか」
“彷徨い往くもの” 「“逢いたくない人”がいるかどう かを確かめたかっただけです」素っ気無く応え。
恭平   かすれたような声を。得て。そして。
“彷徨い往くもの” 「恭平さんは……どうだったのです か」
“彷徨い往くもの” 「“逢いたくはなかった”ですか」
恭平   「ああ。いたよ。親友と会ってきた」
恭平   「会ってきたとも。ああ。そして。現実を思い知ったさ」
恭平   はぁ。
恭平   「俺の友人は──あいつは──死んだんだな」
恭平   だん、と音を立てて。手をついて起き上がる。
“彷徨い往くもの” 「ええ。死にました。──僕が手引 きし、“札”によって殺されました。そんな僕と……こうして、貴方は話しています」
恭平   「だな」
“彷徨い往くもの” 「そんなことを……納得できます か。恭平さんは」
恭平   「いや。全然」
恭平   さらっと。至極。さらっと。
GM  でしょうね。と、此方も気にした風もなく応え。
恭平   「坊主憎ければ袈裟まで憎いという名言はあるわな」
“彷徨い往くもの” 「……西尾さんは、恭平さんたちと 過ごした時間をとても大事に思っていたと思います」不意に、話を逸らすように。
恭平   「そうだな。俺もそうだった」
恭平   「あいつらもただ当たり前の日常を幸せに生きたかっただけだ」
“彷徨い往くもの” 「だからこそ……今回、彼は“静か なるもの”に利用された。──その思いが強固であればあるほど、彼の今回の目的は適ったのです」
恭平   「今回もじゃないな。前も。それ以前も。貧乏くじばかりあいつは引いてる」
恭平   「とんだ馬鹿野郎だ。まったく」
恭平   フェンスに音を立ててもたれかかる。
恭平   「西尾の立場でもあいつと同じ事やっただろうし。そうだな。あいつの想いは理解している」
恭平   「何で? こうなった? をお前にも聞いておくかな。答えられるか?」
“彷徨い往くもの” 「推測でいいなら」
恭平   「おうよ」
“彷徨い往くもの” 「西尾さんは……恭平さんのことを 大事に思っているからこそ。こうなった。自分のことで悩んでいる貴方に、『もう忘れてくれ』と言い たくて。こうなったのではないでしょうか。……自分こそ、忘れずに思いを遺したのに」
“彷徨い往くもの” 「僕があの人と同じなら。僕は恭平 さんに『ありがとう』と最後に告げます。──その一言を以って、僕に対して抱いているだろう後悔を 忘れてくれ。と。そういうつもりで言うと思います」
恭平   「馬鹿だと思うか」
“彷徨い往くもの” 「──馬鹿だと思いません。僕も、 多分同じ事を言うでしょうから」
恭平   「ああ。そうだな」
“彷徨い往くもの” 「僕に解るのは、この程度です」
GM  答えになりますか。と、微かに首を傾げ。手で猫 を呼び寄せ。その喉をくすぐるような仕草で弄い。
恭平   「お前にそう言ってもらえて。俺は札の主を叩き潰した、実感は少し出来た」
恭平   「あいつは汚れていた自分の友人であった事にありがとうといった」
恭平   「傷持って孤独に生きていた自分に友人であった事に」
恭平   「ありがとうと言いたかったのに」
恭平   「それすらも……もう……叶わない。違うな」
恭平   右手で顔を押える。
恭平   「単純に悲しいんだ。俺は」
恭平   ぽたり。ぽたり。
恭平   「なぁ。お前を憎む必要なんて俺にはない。生きていて良かったからな」
恭平   「それでも悲しいんだ。おめーの所為じゃねぇよ」
“彷徨い往くもの” 「────」
GM  どう言葉をかけるべきか。目線は逸らしたまま、 無言で猫を撫でていた手がそこから離れ。
“彷徨い往くもの” 「……それでも、恭平さんを泣かせ た責任は僕にある、と思っています」
恭平   「手引きして、殺した、その結果で。何ら責任が無いと告げていたなら、言う必要もない」
恭平   手には。いつの間にか。捻り切ったフェンスで形どられた鋭利な槍。
恭平   「お前は。なんだ」
恭平   「この俺、神原恭平の前でセルリーダーか」
恭平   「それともなんだ」
恭平   「人か鬼か。それともなんだ」
恭平   壁の”鬼”がけたり、と笑い。人たる鬼は独り泣く。
“彷徨い往くもの” 「…………貴方の“友人”として。 僕は不甲斐なかった。──すみません」
GM  ぺこり。一礼して。
GM  そのまま踵を返す。
恭平   「気にするな。馬鹿野郎」
“彷徨い往くもの” 「……そして、『ありがとうござい ます』……僕のこと、いつでも心配してくれて」
GM  それだけ、背中越しに告げ、彼は夕闇へと姿を消 した。


 鞄に入っていた煙草の箱から取り出して火を灯し。
 一本は床に。一本は咥えて火をつける。

「いつか夜の学校で馬鹿みたいに煙草と酒やろうぜ!」

 何時かの子供の背伸びした約束を。今ここに。
 一人泣きつつ静かに夜を過ごした。

Ending phase 0 「決別と再会
Scene Player “コードネーム”PCネーム
Scene:

 ──そろそろ、向こうは終わった頃だろうか。
 血に塗れた手。それに収まった物を抱えつつ、当て所もなく、しかしいっそ軽やかに歩を進めていた彼は、立ち止まる。

『実験の結果』としては、今回のそれは上々。
 予想通りの“心喪き記憶”の練成も成し得た。余りに予想通り過ぎて、むしろ気が抜けるほどに。

「そして……」
 口元を笑いの形に歪め、彼は手にしたそれを握りこんだ。
 本来、生温い弾力とともに潰れるだろう“それ”は、いつの間にか結晶化した無機物の感触で割れ砕け、彼の手を濡らす“血”と混ざり合う。

「ねぇ、──ちゃん」
 くす。と。次に笑った表情は、純粋に年齢相応なそれ。
 ただ、楽しそうに、嬉しそうに。彼はその名を呼んだ。“器”の覚えている記憶のまま。ごく自然に、その名は彼の声で響く。
「そろそろ、遊戯も本番かな」
 目の前にはいない、相手に彼はただ独り。話しかける。
「──もう直ぐ迎えに行くよ」
 そのときは──
「君は……君たちは。どんな顔で僕を迎えてくれるのかな?」

 それは、純粋な好奇心から発せられる興味。



『螺旋遊戯 Another Act -紫の夢-』

GM:たつき 
PC1 “無垢なる心”神原 恭平(久流)
PC2 “試験的特例”テッド(比良坂)
PC3 “慈悲の一撃”吉野谷 克巳(こびと)
PC4 “ウンディーネ”水守七波(Seven)
(敬称略)

2010.02.22〜2010.03.05

ログ編責 たつき
Double+Cross the 2nd Edition
 螺旋遊戯 Another Act -紫の夢-

END