金魚の病気を治そう(その2)

金魚の病気・・・種類、白点病


 金魚の病気には色んな種類があるようです。それぞれ使用する薬や対処の
仕方が違うのですが全部覚えておく必要はないと思います。餌の量を少なめ
にして定期的に水換えをしていれば滅多なことで金魚が病気になることはな
いからです。何十年も金魚を飼っていても一度も病気になった姿を目にした
ことがないという飼育者は現実にいらっしゃいますし、そういう方は例外な
く毎日規律正しい生活を送っていて、金魚の日常管理も長年にわたって習慣
化している人です。知らず知らずのうちに水換えなどの作業が三度の食事と
同じ感覚になっているのかもしれませんね。
 とはいっても私を含めて意思の弱い普通の人間は、水換えもおざなりにな
りがちだし餌もやったりやらなかったりといつしか金魚にストレスを与えて
いるものです。人間でもそうですが金魚にとってもストレスは病気の最大の
駆動力になります。水槽の中には水カビ、病原菌、寄生虫などの病気の元が
ごく微量ですが存在している場合が多く、ストレスによって金魚の抵抗力が
弱まると、カサにかかったように勢力を得て個体を攻撃してきます。私自身
が今まで遭遇し、(仕事の合間で)悪戦苦闘してきた金魚の病気は次のような
ものです。

白点病、水カビ病、エラ病、寄生虫(イカリ虫、ウオジラミ)

 このうち白点病エラ病は今まで何度も出くわしました。上のなかには含
めませんでしたが、尾ぐされ病松かさ病は飼育を始めた初期の頃に二、三
度大流行しただけでここ数年間はとんとご無沙汰しています。これらの病気
は亜硝酸や硝酸塩が多い「汚い水」のままで放置していると発症しやすいよう
です。

 この他にももっとたくさんの病気があります。例えばリュウキンに代表さ
れる丸物の金魚を飼っている方は「転覆病」を経験された方も多いでしょう。
これは金魚の体勢が逆さまや横倒しになってしまう病気で治療が最も困難な
病気のひとつです。私も丸物が好きでたくさん飼っています。幸か不幸かこ
れまでのところ、この病気にはかかっていませんが、もし罹病したとしても
治す自信はありません。
 ただ、できるだけ予防できないかと考えています。水換えや餌やりを正し
く行うのは当然として転覆病予防には特に---古い餌を与えないこと---が大
事だそうです。これは結構難しい問題ですよね? 庭にイケスがあってそこ
に大量の金魚を飼っているわけではありませんので、金魚の餌なんてなかな
かなくなりません。へたをすると半年〜1年も同じ餌をやり続けることにな
りますが、その間に餌はどんどん酸化して食べ物としての体をなさなくなっ
てしまいます。ただが魚類の餌といえどもさすがにこれは問題でしょう。人
間でいうと五年前に収穫した米を毎日食べ続けるような感覚ですね。ですか
ら私の場合は餌を買ったら必ずチャック付きのフリーザーパックに入れて冷
蔵庫で保管することにしています。

 転覆病予防でやっていることといえばもう一つあります。それはスピルリ
ナ入りの餌を与えていることです。スピルリナは1ミリ以下の小さい藻類です
がタンパク質やビタミンを始め色々な栄養素を含んでいるもの(らしい・・・笑
)です。ダイエットの世界でクロレラ以上に有名(らしい・・・)ですが、これを
食べさせていると転覆病にならない(らしい・・・・)です。ちなみにスピルリナ
入りの餌とはいわゆる「色揚げ用の餌」のことです。これを使い出してまだ数
年しか経っていませんので効果の程は判りませんが少なくとも体に悪いもの
ではなさそうです。購入される場合は念のため成分を確認するとよろしいか
と思います。

 転覆話が長くなりましたが要するに人間に病気と同様に金魚の病気もたく
さん種類があるということです。ここでは金魚の飼育を始めた方なら誰しも
必ず一度は経験するであろう代表的な病気についてお話します。


・白点病
 金魚の病気としては「超」が付く程有名です。尾びれや体表に白い点々がぶ
つぶつとできる病気で、いつの季節にも発生するようですが梅雨時は特に注
意が必要です。あとは金魚を買ってきて水合わせもせずに水槽に入れてしま
った場合とか、水換えの際にいい加減な温度の水を足してしまったりすると
頻繁に発症します。一言でいうと金魚を取り巻く環境(特に水温)が不安定
になるとかかりやすい病気といえるでしょう。
 白点病は人間でいう風邪みたいなものですので、それが原因ですぐに死ん
でしまうことはありません。ですが放置すると別の病気を誘発してしまうこ
とがあります。また感染力が物凄く強いので発見したらすぐに他の水槽やバ
ケツに隔離することが肝要です。

 ちなみに、どの病気でもそうですが早期発見・早期治療が原則で、後手に
なればなる程治療が大変になってきます。そのためには一週間に一度くらい
は金魚の体表や泳ぎぶりをひと通り観察する習慣をつけると便利です。私、
Hinconは毎週土曜日の朝、五時に起床したら金魚を観察するよう習慣付けて
います。(なぜか早起きなのです、私(*_*;)・・・・・)発病初期は白点があ
まり目立たず発見しにくいですが、懐中電灯などで体を照らしたりしている
と判ることが多いです。(注意)
 なお金魚は人が近づくと、餌を欲しがる行動をとったり元気よく泳ぎ回っ
たりして本来の体調の悪さを隠蔽したがる行動をとりがちですので、金魚の
泳ぎ振りを観察する時は少し離れたところからこっそり盗み見るのがいいと
思います。星ヒューマのお姉さん的な観察方法ですね。

 (注意) ある夏のこと----金魚が底砂に体をこすり付けているのを発見し
    た私は、さっそく懐中電灯を使って金魚の体表を観察してみたが、
    どうも白点が見当たらない。不思議に思って金魚ショップの店員に
    相談してみたら「夏にかかる白点病は肉眼では見えないことがあり
    ますよ」とのことでした。本当かいなと半信半疑で白点病用の治療
    をしてみたら一日で治ってしまいました。見えない白点虫というの
    は初めての経験でした。

 また、鰓蓋(えらぶた)や目の近くにしか白点がなくて比較的規則的な並び
方になっている場合は多くの場合「追い星」と考えられます。発情したオス金
魚の特徴ですね。思春期に見られる人間のにきびみたいなものでしょうか。
水槽にメスが居るときは一日中しつこく追い回しますのですぐに判ります。
もちろん病気ではありません。
 自然な行動なので基本的には放っておけばいいと思いますが、場合によっ
ては追いかけられるメスのストレスが溜まってエラ病になったり頓死したり
することがあります。それは双方の体力や泳ぎのスピードの点で著しく能力
に開きがあるケースです。オスのワキンが体の小さいメスや泳ぎの下手な丸
物(リュウキン等)を追いかける場合が典型的な例です。つまりオスの求愛
行動が激烈すぎてうまく「あしらう」ことができないのですネ。

 一番いいのは体の大きさが同じで種類も同じ金魚のみを同一水槽で育てる
ことです。理想からいえばそうです水槽の設置スペースとか飼育の手間を考
えると現実問題として難しいですよね。ですので私の場合、追いかけられて
メスが体力的にまいっているような時は、水槽の仕切り板(梱包で使う透明
アクリル板にキリで穴を開けて製作しました。)を設置して、両者の縄張り
を強制的に分けてやることにしています。もっとも一番てっとり早いのはオ
スを別の水槽に入れてしまうか、飼育放棄になってしまいますが思い切って
近所の人にあげてしまうのがいいでしょう。