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観劇日時 2000年7月22日(土)13:00
四季劇場のバルコニー席は初めての経験だったので、二重にわくわくして観劇に望みました。実は私は高所恐怖症なんですが、バルコニー席をとってみてから不安になったという(笑) でも、まったく高さなど意識せずに楽しめましたし、なにより前に人の頭がないっていうのが良いです。
全編歌でつづられるミュージカルで、さすが四季のメンバーは安定した歌唱力で、すっぽり物語の中に引き込まれます。全体はコメディチックですが、皮肉も効いているし、物悲しいラストなんかもフランスチックだなあと(どんなんやねん^_^;)面白かったです。
TVのCMを見たときは、壁抜けして「やったぞ!」と歌うので、けっこう壁抜けするまでにいろいろ苦労があるのかと思ったんですが、そうじゃなかったですね。ある日突然、壁抜けができるようになっちゃうし、なんの必然性もないし、理由もなにも語られない。そのへんがファンタジーってことなのかなあ(笑) 本気で恋をすると壁から抜け出せなくなるってのもよくわからないし、どうしてそれをアル中のお医者さんが知ってるのかもよくわからなかった。私なんか、つい「なんでよー」と理由が知りたくなっちゃうんだけど、はっきりわからないほうが面白いんでしょうね。想像の余地ってものもあるし(笑) ちょっと思ったのは、主人公が壁抜けできるのは、中身がないからなのかなあと。日々にこれといった希望はないし、未来に野心もない。誰のために生きているっていうのでもないし、ただそこに居るだけの空気のような存在。でも、壁抜けできるようになって日常にも変化が訪れ、かけがえのない愛する人も見つけて……だけど、そう思うと、あのラストはすんごく淋しいというか、悲しい。ま、ラストも、それぞれ観た人によって受け取り方が違うってありましたから。
やっぱり期待は壁抜けするシーンですが、まあ、やんやの拍手喝采というようなものではなかったけど、とてもうまかったと思います。ただドアから手足や顏を突き出すシーンは、ちょっと3階からだと映像が透けてしまって効果は半減していたかな。たぶん1階席だったら、かなり「おーっ」となっていたと思います(笑) あと、セットがなかなか凝っていて、お金をかけているかどうかとか、私はよくわかりませんが、小道具の使い方とかセットの出し方とかが上手いんですよねー。べつにすべてが完璧っつーわけじゃない(金庫がちょっと見、壁に見えたりとか)けども、やっぱ良かったです。娼婦の丹さんが夜に売っていたものがよくわからなかったな、そういえば。ランプかなーとも思ったけど、なんか色とりどりの液体が入ってるようにも見えたし……なんでしょうかね。
デュティユル(言いにくいんですよね、この名前)の石丸さんは好演してましたね。ああいう軽妙(っていうのかな?)な役が実は似合っているのではないかと、友人とも話しました。その友人ともどもお気に入りは光枝明彦さんなんですが、もー、いいんですよ、彼は〜(笑) ぱーっと場をさらっちゃうんですよね。まあ、お気に入りだから目が行くっていうのと、けっこうオイシイ役だからってのもあると思いますけど。
進行役のように出てくる画家さんが描いている絵が、物語が進むにつれてだんだんでき上がってくるんですが、最後に劇場の観客席の様子が描かれていたことが分かります。あれもなんか意味深ですねー。
カーテンコール(だったと思う)でテーマソング(?)を観客席も一緒に歌いましょうってアカペラでやるんですが、歌詞は覚えてなかったので、ハミングで歌いました。劇場に入るときに楽譜を渡されたんですが、手元に出しておかなかったので(笑) その後、幕が降りるときに、出演者全員(演奏の人まで含む)が、幕が一番下まで降りきるまで、幕の下から手をつきだして振り続けてくれるのが可愛くて良かったです……ってこんな説明で通じるのだろうか?(笑)
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