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P-MODEL「電子悲劇/~ENOLA」
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私がP-MODELを聴いたきっかけは、言うまでもなくケラさんの影響です。といっても聞き出したのは有頂天が解散した後からだったと思うので、95年ぐらいでした。当時たまたま職場にファンがいたので聴かせてもらったのを機に、少しづつアルバムを集めていったのですが、中古でもどうしても見つからないアルバムがある。いつしかP-MODELも活動停止してしまい、もう無理だろうと諦めていたのですが、最近全曲ボックスセットが出たというのをネットで偶然知り、持っているアルバムもあるけど…これ以外はもう手に入らないであろうと思って、思いきって買ってみました。けっこういい値段しますので勇気要りました(笑)

「太陽系亞種音」
http://chaosunion.com/teslakite/box/
P-MODEL名義の全曲(286曲)が入ったBOX SET。

年代順に聴いていくと、メンバーと楽曲の変遷があって、色とりどりの万華鏡を見ているかのような楽しさがあります。
付属の冊子ではこれら全曲を、ひとつの長いストーリーとして新しい解釈で語った文章が付いてたりして、非常に面白かったです。

ここでもしご存じない方のために、どんなバンドかを簡単に平たくいうと、1979年にデビューしたバンドです。当時はヒカシューとプラスチックスと共に『テクノポップ御三家』と称されていたそうです。メンバーチェンジを何度もしています。一時は(少しだけでしたが)グラスバレーにいたドラムの上領さんも在籍していました。

私はそれほど熱心に入れ込んではいなかったので、ライブも行ったことがありませんでしたが、好きでアルバムは何度も聴きこみました。いつも時代の先の先を行っているような印象がありました。聴き始めてから新しく発表するアルバムも、はるか先を行っていて、音楽を聴くという以上に、その世界を受け入れるという事に、他のミュージシャンには決してない新しい感覚を感じていました。例えば、インターネットが日常に自然に入り込むようになったのは本当についここ2、3年の事なのに、その世界をもうずっと前から見せていたような感じですね。そういう意味でも、P-MODEL(平沢進氏)は憧れの人であります。
熱心なファンの世界はもっとさらにディープなようなので、ファンという部分では自分にはついていけないだろうと思いますが、一時代を築いたテクノポップバンドとして強く私の心に残っています。
ちなみにうちの夫はYMOに非常に影響を受けているのですが(笑)、彼とその友人が言うには「P-MODELは同族嫌悪みたいなので、聴いて無いのね」という事のようなんですねー。なるほど、似たようでもその感覚とか方向とか持つ雰囲気は違うので、そういう人も多くいるのだろうなと思いました。

さて、一つアルバムを選ぶならばということで、このアルバムにしました。まだ比較的手に入り易いかもしれません。私の中ではP-MODELの楽曲の変遷をだいたい3つに分けていて、それぞれに違った魅力があってその中でお気に入りの曲があります。例えば1分割目の中では「ヘルス・エンジェル」だったり、2分割目の中では「NO ROOM」だったりします。そしてこのアルバムは3分割目に入るものです。



「電子悲劇/~ENOLA」1997 日本コロムビア
  1. ENOLA
  2. HIDDEN PROTOCOL(release2)
  3. BOGY
  4. Rocket Shoot II
  5. ENN
  6. 衛星ALONE
  7. LAYER-GREEN(ver.1.05 Gold)
  8. Spiritus
  9. ASHURA CLOCK(Discommunicator)
  10. Black in White
  11. A Strange Fruit

この時のメンバー構成
平沢進(Vocal,Guitar)、福間創(System-1)、小西健司(System-2)

「Rocket Shoot II」はマキシシングルで先行発売された「Rocket Shoot」の別アレンジ版で、これを最初に聴いた時には体が震えましたー。「ASHURA CLOCK」も同じくマキシシングルで出たもので、こちらもお気に入りです。
当時はアルバムを通してネットで同時展開しており、ひとつの物語を提示していました。
【2002.12.6】