Filmography 1954 - 1962 |
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作品の感想はこちら SENSO 製作年度:1954 年 監督■ルキノ・ヴィスコンティ
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だって原題が「官能」(19世紀末のカミッロ・ボイトの短編小説が原作)だもの、もう、その通り。オペラ座の舞台から始まる、この絢爛たる恋の絵巻は、後期のヴィスコンティの耽美趣味が既に顔をだしながらも、やはりネオ・レオリズモで鍛えた直截な描写力が活きていて、全くヴァイタルなメロドラマになっている。 |
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作品の感想はこちら LE NOTTI BIANCHE 製作年度:1957 年 監督■ルキノ・ヴィスコンティ ヴェネチア国際映画祭 1957年 第18回 |
出演■ |
| 貴族の側に立つにしろ、プロレタリアートの代弁者になるにせよ、ヴィスコンティの視線は常に冷ややかに透徹していたが、この悲恋物語は雪に閉ざされ残酷な結末が用意されているにも関わらず、ほのぼのと暖かい印象で胸に残るのは、即ち、主人公の青年(マストロヤンニ)に対し注ぐ彼の温かな眼差しゆえに他ならない。 港町で青年マリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は橋上でたそがれる一人の娘ナタリア(マリア・シェル)を見初める。一年前に再会を約束した恋人(ジャン・マレエ)を毎晩そこで待ちわびているのだ、と言う彼女、ナタリアをなんとか踊りに誘い出すマリオ。R&Rに合わせ愉快に踊って笑わせた後、曲は主題歌“スクーザミ”に替ってチーク・タイム。喜びに輝く青年の表情を見るうち、娘の心も彼に傾きかけたが、肩に回した彼の腕時計が無常に時を刻むのをふと目にし、その秒針の音にせき立てられるように橋上へ再び駆け出してゆく。しかし、待ち人はいない。降り始めた雪の中、追いかけてきたマリオと静かに語らうと心は休まった。そして夜は明けるが・・・。 すべてが、セットという箱庭に咲かせた愛の白い花のごとき印象。ロトゥンノのカメラはこの人工美に確かな命を吹き込んでいる。 |
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作品の感想はこちら ROCCO E I SUOI FRATELLI 製作年度:1960 年 監督■ルキノ・ヴィスコンティ ヴェネチア国際映画祭 1960年第21回 |
出演■ |
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巨匠ヴィスコンティが悠揚迫らぬタッチでつづる、兄弟愛の大ロマンである。 このネオ・レアリズモの総集編のような壮大な叙事詩を放ってのち、ヴィスコンティは、より典雅で耽美的かつ様式的な、貴族階級を描く独自の世界に没入していくことになる。 |
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作品の感想はこちら BOCCACCIO '70 : Il Lavoro 製作年度:1962年 監督■ルキノ・ヴィスコンティ |
出演■ |
| 元々は4編のオムニバスだが、日本劇場公開版はマリオ・モニチェッリの監督したエピソードをカット(現在、発売されているビデオには収録)。 『デカメロン』の中世イタリアの作家ボッカチオが現代に生きていたら、こんな挿話をその著書に書き入れたかも知れない−−。そんな発想で生まれた物語四編を、イタリア映画お得意のオムニバス形式で映画化した62年度作品(だから題名の“'70”は当時から見たら近未来を指していたのだ)。 日本では無名のM・モニチェッリの担当作(結婚間近の男女の日常を明るく描いたもので、日本人には親しみやすい素直な青春譚だ)はカットされ、残るすでに知られた巨匠たちの三編で公開となった。現在は1・2巻に分かれビデオで完全な形で観られる。 第一話デ・シーカの「くじ引き」。北イタリアの片田舎で、遊園地の射的場を営む父の借金のカタに、クジの一等賞にされる娘ゾーエ(ソフィア・ローレン)をめぐっての男たちの狂騒をペーソスを漂わせつつコミカルに綴っている。ゾーエには隣村に恋人がいたが、一等を当てた冴えない寺男の母に“一生の想い出に一夜だけでも息子とつきあってくれ”と懇願される・・・。 第二話は「誘惑」、フェリーニ作。熱心なカソリックの道徳家アントニオ博士は、部屋の前の広場に建てられた大看板のグラマー美女(アニタ・エクバーグ)に激昂するが、いつしかそれは夢にまで現われ・・・というフェリーニ的な大らかなユーモアが実に楽しい。 三話目はヴィスコンティ「前金」。ドロンとシュナイダーの当時、実生活でもアツアツだったコンビの共演で、貴族の若夫婦の倦怠を皮肉っぽく描く。浮気性の夫をやりこめようと、娼婦に化けて誘惑の電話をしたはいいが、あまりに素っ気なく話に乗ったので、シラけた妻はそれから夫と寝る際には報酬を要求することに決める。 いずれも作者の持ち味の出た作品の並んだ好企画と言えよう。 |
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2000/5/29 by NOBI |