現地での連絡

ラッキーな事にチェックインした時にホテルでへや直通の電話番号を教えてもらった。これを理解するのにまた一苦労だったけれど、連絡事項の多い今回の旅ではかなり役立った。

外国で「電話であう約束をする」というのは「ペラペラなのは日本語だけ」の私にとっては在住の日本人以外けっこうたいへんだ。やっぱりちょっと勇気がいるし、にがてな数字や道もきかなきゃいけない。 だけど、がんばって連絡をとったおかげで今回の旅はとても充実したものになった。




1

パリでフランス人に連絡して会う約束をする


調子にのって約束する

会う約束をしたのは以前習っていたフランス語の先生。よかったらカフェでも一緒に、と日本からメールを送ってみると快くOKしてくれた。

「パリについたら電話して!」「ぜったいしまーす!」しかし、考えてみるまでもなくフランスでフランスの電話でフランス人にフランス語で電話をしなきゃいけない...メールなら辞書をひきながらゆっくり理解できるけど電話となると、そうもいかない。

しかし約束をしてしまった以上、しりごみする訳にもいかないし思いきってへやから電話してみることにした。


留守番電話?

決死の覚悟で番号を押してみると、録音の男の声が何か言っている。留守電らしい事はわかったけれど、名まえを言わない。声が少し違うような気がする、名前のかわりに言ってる番号もなんだか違うような気がする、これは本当に先生の電話なのか、そしてそもそもこれは本当に留守電なのか、あたまの中をぐるぐるとギモンがうずまき途方にくれた。

とにかく番号を聞き取ろうとするけれど早口のフランス語の数字は何しろナンカイでそのうえ録音された声なのでききづらい。


留守番電話(らしきもの)に録音する

なんどもかけ直し、3回めにやっと録音することにした。あらかじめメモした内容を読むのも留守電だとあせる。名前を言ったあと、「今パリにいます。また電話します」それからへやの直通の番号を読み上げた。

だが、フランス語の数字はメモしてあるのを読むのもつっかえてしまう。途中で一度言いまちがったので、もう一度くり返そうとしたとたん、今度は女の声が何やら話しはじめた。今度は本当に何を言っているのかまるでわからない。

もしかしたら日本で良くあるように「終わりましたらシャープを押してください」とでも言っているのではないか。が、私は満足に番号を録音できていない...それでもきき取ろうとジッときいていると、女は延々と話を続けている。

なぜ見ず知らずの私に彼女はこんなにながい話をするのか、いったい何の説明をしているのか、困ったことでもあるのか、そして一体彼女は誰なのだ???またしても私のあたまの中ではギモンがうずまいた....それが同じ事のくり返しである事に気づくまでどれだけきいてしまったのだろう。なんてマヌケ!

けっきょく何を言っているのか最後までわからぬまま、とりあえず電話はそのまま切った。明日またかければいいや、とその日は打ち切り。


一難去ってまた....

次の日の夜、へやにいると電話がなった。下のフロントからかと思ってぼんやり出ると先生だった。まさか通じているとは思っていなかったので、かなりびっくりした。そして、なんて言っていいのか良くわからないでいると、さすがは先生、こっちが良くわからないのが良くわかっているのでどんどん話を進めてくれた。こちらはそれに答えていけばいい仕組み。

翌日会う約束をし、電話を切り、しばらくしてメモを見返し急に不安になった。メモには 3 HEURES(3じ) とあった。しかし、私の耳には「サン....」と言う音が残っている。フランス人が「3」を「サン」と言うのはヘンだ。「5(サンク)」の「サン」なのか、それとも彼が気をきかせて日本語で言ってくれてやっぱり「3」なのか???

いったい私は「3じ」に行けばいいのか、「5じ」に行けばいいのか...ぼんやりしていたところに急によろこんだのでなんだかちゃんと覚えていない。気づいたのは夜中だから電話して確かめるのも遅すぎる...留守電の一件よりさらにマヌケである。


なんとか無事に

結局待ち合わせの場所にとりあえず3時にいってみることにし、のぞいてみていないので近くを歩きヒマつぶしをした。それから5時に再びそこへ行き、待った。が、来ない。やっぱり3時だったのかしら?!と内心あせっていると少し遅れて現れた。(フランス人と言う事を忘れてた!)

無事にカフェに行き、話は思いのほかはずみ、また会う約束をした。クラスメイトが来ている事を言うと良かったら彼女も一緒に、という。調子のいい私は「連絡してみる」と、また約束してしまった。




2

パリのホテルに泊まっている日本人に
連絡して会う約束をする


DO YOU SPEAK ENGLISH ?

クラスメイトは友だちと二人でパリに来ていた。良かったら食事でもしようよ、せっかくだから、ということで事前にホテルの電話番号は聞いてある。だけど彼女達のホテルは私が泊まっているような小さいところではなかった。またまた決死の覚悟で電話をし、メモしてあった文章を読む。

ところが、すぐにつないでくれず、早口で何か言っている。とっても事務的な声で何を言っているのか良くわからない。しかたなく「いないのですか?」と聞いてみると少しいらついたように「DO YOU SPEAK ENGLISH ?」....「YES」と答えるとさらに早口になって一方的に何かしゃべったあと(もちろんわからない)いきなりガチャッと切られてしまった。


こうなりゃ別の手で

最初フロントのお兄さんにたのんで代わりに電話をかけてもらおうかと思った。けれど、彼女が教えてくれた電話番号の下にファックス番号が書いてある事を発見した。ファックスだったらちゃんと届けてくれるに違いない、と思い、直通番号を書いて連絡をくれるようにとフロントで送ってもらった。すると無事に電話が来て、みんなで会う事ができた。



3

アビニョンで会った事のない
アメリカ人とフランス人の夫婦に連絡して会う約束をする


女は度胸?

出発直前に以前英語を習っていたアメリカ人の先生に電話し、前にきいていたアビニョンに住んでいる彼の友人の連絡先をおしえてもらった。直前だったため、事前に何の連絡もせず、いきなりアビニョンで電話をする事になった。

パリから連絡しようがアビニョンからしようが、フランスにわたってしまったら大差ないと思ったし、もしダメなら一人で観光すればいい話。....と、軽く考えていたけれど、いざするときになって「やっぱりいきなり見ず知らずの日本人が友だちの友だちだと言って電話してきたからといって果たして会ってくれるんだろうか???」という当然の疑問が沸いてきた。

しかし、ここで引き下がってどうする...不審がられてことわられても別にいいじゃないか、と開き直って電話する事にした。


DO YOU SPEAK ENGLISH, or FRENCH?

アメリカ人の奥さんとフランス人の旦那さんだったので、女性が出たら英語、男性が出たらフランス語、と決めていた。男性の声だった。必死のフランス語で彼の友人である事を告げると、日本から連絡を受けていたらしく、すぐにわかってくれた。で、なんと今夜、家に来なさいと言う。場所はどこなの?ときくとフランス語で説明しはじめた。

怪し気に聞いているとまた「DO YOU SPEAK ENGLISH ?」ときかれてしまい、「YES」と答えるとこんどは英語で説明しはじめた。

ゆっくり話してくれるものの、私は基本的に方向音痴で日本語の道案内も危ういくらいだ。だからなんとか方向はわかったものの、ひどく怪しかった。あちらにもそれが伝わったらしく、またしても「DO YOU SPEAK ENGLISH, or FRENCH?」と聞かれてしまった。この質問が一番困る。どちらもおぼつかないからだ。結局「広場に出たら○○ホテルはどこかと聞いて、それを目指して来なさい。そのホテルの向いだから」「地元の人にきくんだよ、観光客にきいちゃダメだよ」と子供のような事まで言われてしまった。

それでもなんとか、人にきかずにたどりつく事ができ(と言う事はわかっていたのか?)、彼等、家族は初めて会った日本人をものすごく歓迎してくれ、短いけれど素敵な滞在となった。そこに住んでいる日本びいきの若者(ホントに若い)とメールのやり取りをするようになったのも勇気を出して電話をしたおかげだ。

「どっちの言葉がいいの?」という疑問には奥さんが答えてくれた。「ゆっくりの英語よ!」うーんたしかにそれが一番よくわかる。




4

パリでパリ在住の日本人に連絡して会う約束をする


NE QUITTEZ PAS.

前に一度日本に住んでいる仕事仲間でもある友だちのパリ在住の友だちを紹介してもらったことがある。それ以来、彼女とは時々メールのやり取りをしていたし、今回もお会いしましょうね、と連絡を取り合っていた。当然彼女はちゃんと自分の電話を持っているし、面識はあるし、日本語が通じるし、連絡をするのは他に比べて、というか、こちらも直通の電話番号があるということもあり日本で日本人と連絡取るのと変わらなかった。

が、一度だけ、アビニョンから戻った時フロントを通して電話をもらった。その時フロントのお兄さんに言われた言葉が一瞬わからなかった。だけど、きき返すと「電話ですよ」とやさしく用件を言い直してくれた。


「駅を出たら二つあるうちの閉店している方のカフェの前です」

彼女のつとめている料理学校の生徒さんたちと一緒にレストランで食事をする事になり、待ち合わせの場所をきく。駅のなまえも何番線にあるかも待ち合わせのカフェも、日本語なのでわかりやすい。

料理もとってもおいしくて、しかも料理学校の人たちだからメニューも完全ガイド付き!彼女達のおかげでパリ滞在の最後の夜はとてもすばらしかった。ライトアップされたエッフェル塔を見ながら帰った。




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