ウィルス被害を受けたときに
忘れちゃいけないこと



ウィルスが猛威をふるっている。 被害にあった方々は本当にお気の毒だ。

わたしも経験があるから良くわかる。

駆除や予防については私はあまり詳しくないし

ウィルスについての知識も、そんなにはない。

だからここではそれについて役立つ情報は提供することはできない。

だけど、何度かウィルス騒ぎに巻き込まれた経験から

ちょっと思ったことを書いてみることにした。



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さて。

感染がわかった時は、それはもう大パニック!

仕事で使っているコンピュータなら、即、業務ストップ。

今やらなければいけない仕事をどう切り抜けるか、

それからウィルス駆除をどうするか。対応に追われ徹夜を覚悟する。

個人で使っているコンピュータなら、一人で何とかしなきゃいけないのー?と

激しい不安に襲われる。全部ダメになっちゃったらどうしよう?と慌てる。

それでも、なんとか助けてくれる人を見つけ、

駆除方法を探し、自分のコンピュータをどうにか救おうとする。





でも、ちょっと待って!

何か忘れてないか?




自分のコンピュータがウィルスにかかっているとわかった時。

我が身の不運に気を取られすぎて、

自分がすでに誰かにうつしてるかも知れない

うつすかも知れないって事を人は意外と忘れがちなのだ。






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1.さらなる被害を防ぐ



うつってしまったら、さらなる感染を食い止めるのが再優先

例えば自動で送られてきたメールでうつってしまったとしたら、 自分でインターネットとつないでいるケーブルを引っこ抜くとか 接続を切る、メールがおくれない環境にするなど、とりあえずできることもある。

フロッピーなどを介してうつったのなら、あたりまえだけど解決するまで誰かに渡すのを止める。 感染したコンピュータから、すでにフロッピーやMOなどのメディアを渡したり データを送ったりしてしまっていたら、すぐに相手に警告する。 速やかに知らせることで相手の注意を促し、食い止められることもある。 それをしてから落ち着いて駆除しないと被害は広がるばかり。

感染しているようだとわかっていながら、人にうつすようなことをやってしまったり、 うつしてしまうかも知れないのに警告しなかったりすると、 防げたはずの被害をうけてしまう人が出る。 知らないうちにうつしてしまった時にくらべると、当然責任も出て来ると思う。



事例1


ある日、会社に行くと大変な騒ぎになっていた。印刷会社から来たMOが感染していたといって焦っている同僚。彼等のコンピュータだけかと思ったら、なんと私の方もやられていた。他の人のも全部やられていた。たいして大きな会社じゃないが会社中がやられていた。

なぜか。

彼等は受け取ったMOを、なんだか変だウィルスかも知れないと言いながら「他なら大丈夫かも、入れてみよう」という到底理解できないノンキ過ぎる考えのもと、他のコンピュータを次々立ち上げ全部のMOドライブに感染したかもしれない(実際していた)MOを突っ込んでいたのだ。みんなが出勤してくる前に。

こうして、会社中のマックは全部感染してしまった。これは最初に日本語フォントがクラッシュし、どんどんひどいことになる恐ろしいものだった。当然、深刻な事態をひき起こす。まったくバカすぎる話である。何年も前のことだが、これは今思い出してもハラがたつ。



うつったら、考えられる限りの他にうつさないような措置を取る。 メールを送らない、送れなくする、データをやり取りしない。

関係者に大至急知らせる。この時はFAX、電話を駆使し、メールは送らない。 メールを送るなら絶対安全とわかっているところから。 安全なところからHP上の掲示板に書き込むなども状況によって有効。 わかっている範囲で感染したときの症状、感染経路など。

これで救われる人は結構多いはずだ。 自分のところはどの道、もう、うつっちゃっているのだ。 よそにうつさない努力は先にすべきだ。




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2.ウィルスの正体を知らせる、速やかに情報を流す



ウィルスの正体がわかったら、これもみんなに知らせるべき。 少なくとも名前がわかればそれだけでいろんなところできちっとした情報がえられる。 駆除方法などもわかればちゃんと知らせる。 これは少なくとも自分がうつしてしまったとわかった人には 知らせるのが当然の礼儀。自分だけ直して知らん顔っていうのはいただけない。

それからウィンドウズにうつるのかマックなのか、これもわかれば 無駄に不安に陥ったり、急いで対応しなくても済む人もいる。




事例2


取引先から予定していた返事がなかなか来ないので、中に入っている代理店の担当者に連絡した。するとお客さんの会社がウィルス騒ぎで、今それどころでないとのこと。あわててどう言うことなのか訊ねた。

そこからはメールで連絡がまわって来るし、データのやり取りもしている。いつからそんな騒ぎなんだろうか。すると担当者は、良く知らないけれど、添付データが感染しているらしいと言う。

私も、その担当者も、その会社からは大量の添付データを受け取っていた。うちでは開けないといっても、どんどん内容も書かずにいきなり一度にいくつもの添付ファイルを送って来ていたので、お願いだからやめてほしいと言っていた矢先のことだ。思いっきり、ヤバいではないか。なぜこの担当者はのんびりそんなことを言っていられるのだ。

私はただちにそのウィルスについての情報を入手し、メールでなくFAXで送ってくれと頼んだ。担当者はなぜ私がこんなに焦っているか、いくら説明してもわからないようだった。

相手はウィンドウズなのでまず大丈夫とは思ったけれど、怖いので何かわかるまでは下手にデータを誰かに渡すことはできない。メールも送れない。コンピュータを使う業務は事実上ストップした。わかっているのは感染したかも知れないデータを大量に受け取ってしまったこと。症状すらもわからないので調べようもない。ウィルス対策ソフトで対処できるものかもわからない。待てど暮らせど連絡はなく、何度も催促するので担当者は逆切れしていた。切れたいのは私の方だ。

どうやら添付されたエクセルのデータを開くと感染するというものだったらしい、とわかったのはその日の夕方になってから。朝問い合わせたのだから一日がかりでやっとこれだけわかった。対処法などが来たのはそれからまただいぶたってから。

エクセルのデータはたくさん来ていたが、こちらには最新版のエクセルがないので(ほとんど使わないから古いのが一部のマシンに入っていたのみ)関係なかった。あまりに大量に送られて来るのにへき易して、そのために新たにインストールなどして、なんとかあけようとはしていなかったため無事だった(あけてもあまり意味のない物だということもわかっていた)。エクセル最新バージョンを持っている友人に頼んであけてもらおうかと思ったこともあったが、そうしなくて良かった。

結局実害はなかった訳だけど、それがわかるまでの時間を棒に振ってしまった。これだって立派な被害だ。




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3.とりあえず、あやまる。

自分が解決しても、まだしていない関係者のフォローをする。

心配かけた人には報告する。




ウィルス駆除のソフトを入れてなかった、などのうっかりはあるにせよ、ウィルス騒ぎはそのひとが望んで起した訳じゃない。そんなことは普通の人ならわかるから、基本的にはみんなそれだけで怒ったりすることはない。

だけど、たとえうつさなかった相手でも、念のためチェックしたり、やっぱりちょっと不安になったり、程度の差さえあれ影響を受けている。だから、ひとことでいい、一応謝ろう。自分が悪くなくっても。相手もこちらが悪くないのを知ってはいても、やっぱり一言もなかったら変な気持ちになる。

うつしてしまった相手ならなおさら、故意ではなかったとはいえ自分もまた被害者であるとはいえ、加害者でもあることに変わりはない。

そのあと何ごともなかったかのように黙っていたり、自分だけ大変だったようなことを言ってみたり。それから自分が解決したからといって、うつした相手がまだ解決できてないのにもう知らん顔を決め込んだり、そんなことをしたらもうおたがいさまではすまされない




事例3


事例1のその後。ガンガン要求して感染元から情報を仕入れてもらう。コピーをもらい、駆除方法を教えてもらう。大変な思いをして作業をすすめる。

本来なら、ウィルスの可能性を感じながらうつした彼等が全部きれいにしてもいいくらいだが、まあそれを要求するのも大人げないと思い、作業を完了。

彼等は私の作業を手伝うこともなく、自分のところだけを駆除した。この件にたいして何の謝罪もなく、そのあとで自分に責任はないようなことを口走った。もちろん、私は切れた。




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ウィルスのことがピンと来なくて今まで対策をしていなかった、

最新のウィルス情報に更新していなかった、

マックなのでつい油断してしまった、

思わぬところからうつってしまった....

いろいろ思い当たることはあっても、ウィルス自体はどこからかやってくるものだし

責めたりする人はあんまりいないと思う。

言ってみれば、おたがいさま。自分だっていつ被害にあうかわからない。

だけど、その後の対応によってはわだかまりを残してしまう。

私の場合もこれが原因ではなかったけれど、このひとたちと今は疎遠になってしまった。

逆にきちっと対応して、最後にお騒がせしましたとでも連絡すれば

おつかれさまとねぎらいの言葉をかけるだろうし、

可能性の少ない人に対しても情報を流してあげれば

次にその人がウィルス情報を知った時に

気をつけなさいと教えてくれたりもする。



コンピュータの世界のできごとでも、その前に座るのは人間だ。

こういうことはかなり重要なことだ。

いまはずいぶんウィルス被害も知られて来て、

私にあったようなことはあんまりないとは思う。

だけどもし被害にあってしまったら、まわりの人たちのこともちゃんと考えないと

あとにわだかまりが残る。

コンピュータウィルスで人間関係まで被害を受けてしまわないように。

ちゃんとした人はこんなの読まなくてもちゃんとしてると思うけど。

こういう時にどうするかで、みんなにどんな人かわかってしまう。

このほうが実は怖いことなのかもしれないね。








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