比較史・比較歴史教育研究会へどうぞ   HOME表紙。目次に戻る




  1984年、東京駒場の東京大学を会場として私たち比較史・比較歴史教育研究会という非常に小さなグル
ープが韓国と中国から歴史家を招いて、第一回東アジア歴史教育シンポジウムを実現しました。それから
五年おきにこのシンポジウムを開催し、1999年には「帝国主義時代の理解をめぐって」という主題で、ベト
ナム・中国ー台湾・韓国から歴史家を招き、第四回東アジア歴史教育シンポジウムを開催しました。前三
回のシンポジウムの蓄積と東アジア諸国の歴史学の変化と進歩もあって、1999年のシンポジウムは見る
べき成果を生み出し、21世紀へのひとつの灯をかかげたーと片山誠二郎さんは賀状に書いてきました。
いま、この記録は 面白く読めるように 新しい構成で書き下ろしの論文を沢山加えて編集中であり、
2001年中には未来社から刊行される予定です。比較史の会と略称で呼ばれている小さなグループは、
会則とか規約などなく、年齢・性別・地位・学歴・職業・国籍・民族別など一切問わぬ、つまり学術サークル
にありがちなヒエラルキーなど誰も気にしない集まりです。ある韓国の友人が<小さなコミューン>つま
り小さな学術的コミューン(共同体)と評してくださいました。彼女は、さらにこうも言ってくれました。 
<私にはこのシンポジウムが,日本の「善きサマリア人」たちが自ら呼び水となって,アジアにおける
「善きサマリア人」たちを集めたような気がした。ところが残念なことに、このシンポジウムで実現された
「小さな学術的コミューン」は日本社会の中で、さらにはアジアのなかで、あまりにも少数を代表している、
という厳しい現実に目をつぶっているわけにはいかない。「善きサマリア人」の「良心」は,普通の人々の
「常識」になるまでは,歴史を変える力にはなれないからである。--              
このシンポジウムで育まれた、真のアジアの市民共同体をめざす、小さな、小さなつぼみを私は大事にしていきたい。
そして特に日本の若い世代が、その先輩たちー戦後民主主義世代から安保世代、
その後の市民運動世代に至るまでーの優れた伝統をもっと精力的に受け継いでいくことを
切に望みたいと思う。>

 比較史・比較歴史教育研究会編『黒船と日清戦争』未来社1996収録。
姜玉楚(カンオクチョ)さんの「私の<小さなコミューン>参加記」からの引用。


比較史研究会のみなさま

次の企画を準備しています。ニュースの発行と正規のご案内が
遅れておりますので、速報の予告をお送りします。


 比較史・比較歴史教育研究会 第141回会議
 日時:12月6日(土)午後3時~6時 
 会場:東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム4
 テーマ:「ブラウンシュヴァイク研の日・中・韓歴史教育シンポジウム
    をめぐって」(仮題)
 報告者:伊集院立氏、川喜田敦子氏

先ごろ開催された表記のシンポジウムには、中国・韓国・日本各数名ずつの
報告があり、伊集院氏と川喜田氏も報告なさいました。
お二人にはご自分の報告内容とともに、シンポジウムの様子をお話しいただく
予定です。

久々の研究会です。ぜひご参集下さい。

なおこのメールはアドレスがわかっている会員34人にBCCでお送りしています。
お知り合いの方にもご紹介下さい。

二村 美朝子
nmisako@rmail.plala.or.jp