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オーストリア ウィーンの旅
 2004年4月9日(金) 


4/9(金) 成田発〜ウィーン着

10:30発 オーストリア航空OS052便に搭乗するため、朝6時起きで家を出る。
テロ警戒の折、出国手続に時間がかかりそうなので早めに出ようとは思っていたが、前夜 かの日本人人質事件が起こる。
しかも埼玉のコンピュータセンタの異常とやらで羽田・成田の飛行機が出発できないでいるとのテレビニュースが。
ああ、今日はちゃんと出発できるのかしら?

成田に着いて、オーストリア航空のカウンターへ。どうやら正常に運行している様だ。
チェックイン待ちで並んでいると、30m程先に和服の一団が見えた。女性だけでなく男性もとんびを着ている徹底ぶり。
日本文化伝導のためのツアーなのだろうか。
その中に、かな〜りの高齢女性がいて、その方のスーツケースがすごい。
白い極太テープで「米川」とお名前を描いてある。あれなら間違われることも、目が悪くなったおばあ様自身が間違えることも無いだろう。
なにせ、30m先からでも目にしみるくらいなのだ。ご家族の心配ぶりがうかがわれる。

身軽になったら両替だ。ユーロに両替するのは三井住友BKがお徳とどこかのサイトに書いてあった。
しかし、三井住友BKが何処にあるのかは調べてこなかった。すぐ分かると思ったのに…
お腹をすかせた夫は「どこでもいいじゃん」とだだをこねるので、近くの京葉BKの前に行く。
すごい行列、夫は並ぶのが何より嫌いなのだ。しょうがないので両替はあきらめて、大きな子供を連れてレストランに行くことにする。食事を済ませシャトルでサテライトへ行ってみると京葉BKの小さい窓口があって人が並んでいない。
おおラッキー、134.66円/ユーロで、140ユーロ=18,852円両替する。

搭乗するとすぐ、毛布をもらう。オーストリア航空は寒いとどこかに書いてあったからだ。
隣は日本観光からウィーンへ帰るグループだ。人のよさそうなおじさんが「誠」と刺繍の入ったキャップをかぶっている。
離陸するとすぐに隣の20才位の女の子がアルバムを取り出した。
何気なく見ると、白塗りにした舞妓の写真をとても嬉しそうに見ている。どうやらその子が舞妓に扮したものらしい。
旅先で何かに扮装するサービスはよくあるけど、白塗りまでしてくれるの?
誠キャップといい白塗り舞妓といい、日本人から見ると何がそんなに嬉しいのか全く理解に苦しむが、自分達が外国に行った際もそんな風に見えているのだろう。
ああ、寒くなってきた。毛布をもらっておいて良かった。

飛行機の中では、空港からホテルまでの行き方を確認。
ガイドブックでは空港と市内の交通手段としてリムジンバス・国鉄・タクシーが出ているが、2003年12月からCATシティ・エアポート・トレインが開通し、それに伴いリムジンバスのルートが変わったらしい。
こういう直近の情報はガイドブックには出ていない、ネット情報だ。リムジンでウィーンミッテ駅まで行くつもりだったが、CATで行くことにする。
ガイドブックで空港の構内図、サイトの印刷物でチケットの買い方を確認。
CAT券売機のタッチパネルの説明まで出ている。本当にインターネットって便利だ。
CATでウィーンミッテ駅まで行って、地下鉄U4でカールスプラッツ駅まで行くことにする。
夫は隣でドイツ語のお勉強、ガイドブックを読んでいる。これまで全く旅行のことはノータッチだったので、飛行機に乗ってから、初めてのウィーン勉強である。

ほぼ定刻通り、4/9の15:30頃ウィーン国際空港に到着。
CATのあと地下鉄に乗るので、空港でウィーンカードを購入しておくことにする。
入国も大変スムーズで手荷物受取所の前に行っても荷物がまだ出てこない。
受取所の所にオーストリア航空の赤い制服を着た日本人女性が立っている。とても気になっていた事を聞いてみる。イースターとやらのことだ。
「すみません。12日の月曜日は祝日でしょうか?」「ええ、イースターマンデーで祝日です。」
じゃ、レストランや店が休みで観光施設も休みのところがあるってこと…
荷物受取のターンテーブルの前に観光案内所があり、ここでウィーンカードが買える筈だが、人が並んでいる。
夫が荷物待ちしている間に、私が並ぶことにする。彼がスーツケースを2個転がしてくる頃には私の前には1組だけになる。並ばなくて良かったね。
「ツバイン ウィーンカルテ ビッテ」と言うか「ツー ヴィエナカード プリーズ」のどっちが良いのかなぁなどと悩んでいる間に自分の番になる。
ピースサインで「ウィーンカルテ?」と言いながら20ユーロ札2枚出すと、心得たものである。日本語の説明書と一緒にウィーンカードを2枚渡してくれた。

CATの案内板に従って地下1階に降りる。
地下道の途中に飛行機で復習しておいた券売機がある。2枚購入。
券売機で買うと片道8ユーロ、乗車してから車内で購入すると9ユーロらしい。
ホームへ行き、停まっている車両に乗り込む。空港とミッテ駅を往復しているだけなので、乗る方向や降りる駅など全く気にしなくて良い。
東京は既に温かくなっていたがウィーンは北海道と同じ位だというので、上着のインナーを手荷物で持ってきていた。
車内でインナーを取り付けようと思っていたが、外気は妙に暖かく、インナーはやめる。
きれいな女性が検札にきて出発、車窓の風景は緑が多く、桜に似たピンク色の木花が見える。16分でミッテ駅に到着。

ウィーンミッテ駅に着いて1階に上がると、チェックインカウンターが並んでいる。
これも去年の12月からここでチェックインできるようになったらしい。帰国時はここでチェックインすればスーツケースを持って空港に行かなくてすむねーと確認しながらカウンターの前を通って地下鉄の駅に向かう。
U4の案内板に沿って行くと、エレベーターの前にぽつんとガイドブックで見た青い入鋏機が。これにウィーンカードを入れないといけないのね。カードの先1cm位が指し込めて、ガチャンと何か印刷された模様。
ここで夫が、「向きが違うんじゃないの?
「ええっー」
ウィーンカードは写真の印刷されたツルツルした面とそうでない面があり、私はきれいなツルツルした面を上にして指し込んだのだが、裏面の方に“▼”がある。きっとこっちだったんだ、どうしよう。
いつも磁気カードに慣れている身としては、もう1度入れて何かエラーになってはと躊躇するが、ビクビクしながら裏面にして入れてみる。
なんか、大丈夫みたいだ。
16.9ユーロ(約2,300円)もしてただの紙カードとは思わなんだが、ただの紙カードにただ日時を印刷しただけのことであった。利用開始日時が目で確認できればどこに印刷されていようと良いのだろうが、ツルツル面はインクがのりにくく誤解を招く元になるので、やはり裏面に印刷しましょう。

エレベーターに乗って地下へ。
エレベーターの扉がある面が、1つではなく複数で、乗った扉と降りた扉は違った。
その後に乗った地下鉄駅やシュテファン寺院のエレベーターもそうだった。
江戸川乱歩の「三角館殺人事件」に両面に扉のあるエレベーターが出てきて密室殺人の現場となるが、実際乗ったことはなかったので、変なとこで感動。
ホームは暗くて、あまりきれいな感じではない。日本と違って次の駅名が表示されていないので方向を間違えないようにーとのガイドブックの注意に従いきょろきょろしていると、怪しい目つきの黒人が2人近づいてくる。
えー、ニューヨークみたいだよー。ウィーンは比較的治安が良いと書いてあったのに。
スーツケースを持っていると自由に動けない。
ドイツ語CDで覚えた数少ない言葉「いるふぇー(助けてぇー)」「ぽりつぁい(警察―)」の出番か。
黒人を遠巻きに避けて、人がいる方へヨロヨロ移動していると電車が入ってくる。黒人と離れた車両に乗り込むと…
ああ、そこにはアコーデオンを持った少年が…。
一難去ってまた一難。あー近づいてくるー。
アコーデオンに紙コップが貼りつけてある。あそこに金を入れろということね。勝手に演奏を始める。
ペアの少女が涙目で夫に何か言っている。「金はない」ときっぱり言うとさっさと去る。
南欧の観光地でわらわらと寄ってくるロマの子供を思い出した。ここは日本ではないのだわ、気をつけなくてはと、ちょっと不安になる。


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気をつけよう、カールスプラッツ駅 Karlsplatz

ミッテ駅から2つ目のカールスプラッツ駅で下車。ここからホテルまで、歩いてすぐのはずだ。
駅から出る時に改札のようなものはない。ただゲートを出るだけである。
そこは日本の地下鉄でも良くある風景で、地下商店街のようだ。
どこから出るのが良いのかな。ふと右を見ると明るい光が。こちらはすぐ地上に繋がっているようだ。
重いスーツケースを押している身としてはありがたい。迷わず出口ゲートを出て右に向かった。
出ると、そこは公園のような場所だ。(後で、レッセル公園であることが分かる)

「やっと着いたねー」薄暗い地下鉄で怖そうな黒人とアコーデオン兄弟に遭遇したので、明るい光の下で一安心―していると、少し離れたところに人がたむろしている。浮浪者とは言わないが、それに近いような雰囲気。
夫「おい、上野公園に来ちゃったみたいだぜ、どっち行くんだよ。」
早くこの場を離れなければ。
大きなスーツケースを押しながらキョロキョロして、きっと「今着いたばかりで何もわかりませーん。日本人金持ってます」って鴨ネギ状態に見えてるだろう。
ガイドブックを出して、「ホテルはここなの」
夫「で、今どこにいるワケ?
・・・・・・・・・・・・・・・・
駅のどこに出てしまったのか、まったくわかりますぇん。外に出れば分かるだろうと安易に思っていました。
駅からホテルまでは直線距離でわずか300mなのだ。
今までの旅行では、ツアーでない場合も誰かしっかりした人(夫や友人)がいたが、今回その役目は“私”なのだ。
空港から切符を買ったり電車に乗ったりがスムーズに行っていたので、夫も安心していたようだが、きっとこの時
「やっぱり自分がやらなくては」と思ったことだろう。
見まわすと立派な建物が見える。(3日後位にカールス教会であることがわかる)
「工科大学かな、何とか教会かな、歴史博物館かも…」とぶつぶつ言っている私の背を押して、怪しい集団から離れるように道の方へ向かう夫。

もう、まったくさっぱりなので、人に聴くことにする。
通りの名前か住所らしきものが書かれたプレートが建物側面に見えるのだが、くるくるしたおしゃれなアルファベットで読めやしない。パソコンならドラッグしてゴシックに変換したいところだ。
親子連れが近づいてくる。小さな子と妊婦をつれた男性、きっと怪しい人ではないよね。
「ねー、あの人に聴こうよ」とのんきにお願いする。

普段は冷蔵庫の扉も閉めずに会社に行ってしまうようなオトコだが、海外に行ったときには頼りになる。
英会話ができると言うよりは度胸と要領が良いので、たいていコミュニケーションがとれる。
夫は少しためらっていた。海外で見ず知らずの人に話し掛ける危険性を心配していたらしいのだが、それが杞憂でないことがこの後すぐわかる。
でも、ほかにしようがない。まさしく右も左も分からないのだ。
呼びとめて地図を見せながら聞いてみたが、わからないらしい。かなり長く地図を見ていてもう子供が飽きてしまっている。
御礼を言って、なんとなくこっちだろうと横断歩道を渡っていると、分かったらしく追いかけてきてくれた。奥さんと子供は置いて、一人で来てくれた。

その人についてナッシュマルクトの前で信号待ちしていると、黒髪のカッコ良さげな人が近づいてきて
「どうしたんですか?サー」
スーツケースを押して歩いているのはかなり目立つらしい。
ホテルベートーベンに行くのだと言っていると、第一の男が「俺が案内しているんだからお前はいい」というようなことを第二の男に言っている模様。結構きつい口調だ。雲行きが怪しくなってきた
それまでは、近くまで行って「じゃ」というような感じだったのに(奥さん達置いてきてるし)、もう表情も険しく、ホテルの前まで俺が連れていくんだという感じだ。
横断歩道を渡って更に真っ直ぐ行こうとすると、第二の男がついて来て
「そっちじゃない、ホテルベートーベンはこっちだ」と左手を指している。
第一の男は険しい顔でこっちだといっている。
夫が小声で
「お札すぐ出るようにしといて」と私に言う。
のんきな私は「えーなんでー」と思ったのだが、第一の男について行って道を曲がったところ、それまでの賑やかな通りと異なり、いかにも裏道。さすがに危険を身近に感じた。
裏道がもう終わるという頃、第三の男登場!もうこれは、第一・第二の男と違って見るからに危ない人だ。
第三の男が第一の男に近づいて何やら話している。
えーっ仲間なの?私があの人に聞こうなんて気軽に言ったのがいけなかったのねと不安が頂点に達した時、
そこは既にホテルベートーベンの前だった。

第一の男は第三の男を追い払って「ここだ」と言っている。
夫が御礼を言ってポケットに手を入れようとしたところ(お金は入っていないが)、その手を制して
「Be careful」と言って去っていった。
やはり、本当に良い人だったようだ。でも、もうぐったりである。
後で分かったことだが、第二の男も良い人だったようである。
彼がこっちへ行けと言った所はナッシュマルクトとアンデアウィーン劇場の間のメインストリートで、そこにはホテルベートーベンの看板も出ていた。普通に行くならこちらの道だ。
第一の男も第二の男も、騙されない様にと気にしてくれたのだろう。第三の男は、見るからにカモを連れた男のおこぼれにあずかろうとしたのだろうか。
着く早々、ガン飛ばし黒人・アコーデオン兄弟・怪しい裏道の三連発で、ホテルの部屋に着いた時には、2人とも結構暗い気分になってしまっていた。どこでもドアがあったらすぐ家に帰っていただろう。

カールスプラッツ駅のレッセル公園方面出口付近は麻薬常習者が集まる所で気をつけようとガイドブックに出ていた。
でも、どう気をつけたら良いのか?―ということまでは書いてない。
ガイドブックは他に載せなければならない情報が満載だ。
行かないのが一番だろうが、どうしてもこの駅で降りたい場合は。
昼間で、しかも私達の様にスーツケースなどない身軽な状態なら、そう怖くはないだろうが避けるに越したことはない。
なんたって浮浪者ではなく麻薬常習者だ。
でも、個人で初めて行く身で、どこが公園方面出口ってすぐ分かるものなのだろうか?(開き直ってしまいました)

そこで、カールスプラッツ駅で降りてオペラ座方面やアンデアウィーン劇場方面(ホテルベートーベンも)に行かれる方に。

駅の出口ゲート出た所、天井から案内板が下がっています。
案内板に「Oper Secession」とある方に向かいます。
出口ゲートから見て右がレッセル公園、左がオペラ座方面「Oper Secession(金色のキャベツ、分離派会館)」となっているので、左へ。
また、道が2股に分かれて、やはり天井に案内板があります。
真っ直ぐが「Oper」
地下商店街を通り抜けていくと、オペラ座方面で出られます。
良くガイドブックに出ているハデな公衆トイレがこの途中にあります。

左手が「Secession」
こちらは店はなく、地下道を通って階段を上がると金色のキャベツがすぐ見えます。
エスカレーターが無いのでスーツケースをもって行かれる方は頑張りましょう。
地上に出たら、横断歩道を渡って金色キャベツを右手に見てもう1つ横断歩道を渡ります。
その頃にはもう前方にアンデアウィーン劇場の上演目ののぼり等が見えるでしょう。劇場手前の道で右手を見れば、ホテルベートーベンが見えます。
このルートなら、劇場へもホテルベートーベンへもスムーズに行かれるでしょう。


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ホテルベートーベンのこと

ベスト・ウエスタン・ホテルベートーベン Best Western Hotel Beethoven
余計な物は無く、希望は十二分に満たし、大変良かった!

<アンデアウィーン劇場との関係>

ウィーンの地図を見て劇場の真横だったので、ホテルはここに決定。
なんといっても“一番近い”ホテルだ。細い道を挟んで劇場側面に面している。これ以上近づくには、ベートーベンのように劇場に泊まりこむしかない。(ホテルの名前はここから来ている)

私達が泊まった105号室(といっても3階)は角部屋で、劇場の楽屋(2〜3階)の真横に当り、道を挟んでいるのに楽屋の中が良く見えた。終演後は、灯りが煌々とついて中で着替えているのが部屋から見えてしまう位なのだ。
日中もお掃除のためか窓が空けてあるので、ホテルの部屋で欠伸をしながら、小さいルドルフのお洋服・ナチスの軍服・ルキーニの紫のラメ衣装などがハンガーにかかっているのが見られた。

劇場側面に金色の大きなハプスブルグ家の紋章がついているのだが、それがちょうどフランツヨーゼフが最後の場面で手にしながら沈んでいくハプスブルグ家の紋章と同じ位の大きさで、これが部屋の出窓部分からいつも見えるので、とても気分がよい。
着物で観劇したいため、移動時間を少なくしようと近いホテルを選んだのだが、こんなに嬉しいおまけがあるとは思ってもいなかった。
エリザベート観劇のためにウィーンに行った私としては、これ以上の立地はない。大成功!

 窓からナチスの軍服が見える / 出窓から見える劇場側面のハプスブルク家紋章
 

<予約と料金>

ベストウエスタンホテルズチェーンなので、日本国内でもフリーダイヤルで予約可。もちろん日本語で。
約1.5ヶ月前に予約、ダブル・朝食付きで、金・土・日が145ユーロ/部屋、月・火・水が124ユーロだった。
135円/ユーロとすると、週末が1泊19,575円、平日が16,740円、6泊計108,945円、1人1泊分は9,079円
団体割引になっているはずのツアーのホテル代もこの位はしますよね。しかもホテルは選べないことが多い。
申込時に角部屋にして欲しいとリクエストしたが、部屋の指定はできないと言われた。
しかし、実際行ってみると角部屋で、その階で一番広い部屋だった。
部屋には「1泊220ユーロ(29,700円)」とのプレートが。一番高いシーズンがきっと220ユーロなのね。確かに1泊三万円位しそうな部屋であった。
ベットもダブルではなくクィーンというか、真ん中の低い木枠で仕切られており、これならダブルだが女性同士でも大丈夫そうだ。(木枠に膝をぶつけてアザになりました…)

<105号室>

天井が高く、程よい広さで、明るく気持ちの良い部屋。
特に、ホテルエントランスの真上にあたる部屋の角部分が円形にせり出しており、窓に沿ってぐるっとソファー、円形テーブルが真中に置かれ、そこから劇場の金のハプスブルク家紋章がバッチリ見えるのだ。
リンク内のスーパーでパンやデザートを買ってきてここでランチしてみたが、日当たりが良く、良い気分だった。
夜は、カーテンをセリだし部分の手前で閉めるようになっているので、小さい部屋がもう1つ向こうにあるような感じ。
バスルームは広くはないが、明るくてピンクのフリル付きシャワーカーテンがかわいかった。
ドライヤー、シャンプー、シャワーキャップあり
歯ブラシ・歯磨きなし

出窓でお昼ご飯、そこから見える劇場(窓から同じ屋根が見えているでしょ)

  

<設備とサービス>

小ぢんまりとした清潔で明るいホテルという印象。
ドアマンもポーターもコンシェルジュもおらず、ホテルスタッフで会うのはフロントと朝食時のウェートレスさんだけ。
全く、“必要最小限”といった感じ、ビジネスホテルみたいなものだ。
私はこういう方が気楽で好きです。チップも要らないし、何言われてるか分らない部屋の説明も聞かなくてすむし、ドアマンに挨拶しなくてすむ。大きいホテルなら、お客も多い。
エレベーターで“レディーファースト”してもらったら“さんきゅー”って言わないと…なんて、集団生活では当たり前のことだけど、なくてすむならその方が気楽。

私達の泊まった105号室はエントランスの真上なので、日のあたる螺旋階段を降りていくともう扉だ。
フロントは奥なので「じゃ」という感じで手を上げて出かけるだけ(カードキーだから)。気楽〜
スタッフは、妙にフレンドリーでもバカにした感じでもなく、適度に笑顔、適度に親切といった感じで好感が持てた。

レストランやBAR・店舗はなく、フロント横にコーヒーカウンターがあるのと、螺旋階段を上がった2階がラウンジになっており、セルフサービスで紅茶やコーヒーが飲めるようになっている。
ラウンジ含めホテル内は、華美でなく落ち着いた 感じの良い調度・インテリア、BGMはもちろんベートーベンだ。
「運命」がいつかかるかと楽しみにしていたが、ついに聞けなかった。「ジャジャジャジャーン」はホテルのBGMにはふさわしくないか。
ホテル内に飲食・物販店があれば便利にこしたことはないけれど、無くて大丈夫な立地。それで宿泊料が上がるなら、無い方が良い。

<立地>

上野駅いやカールスプラッツ駅徒歩3分、アンデアウィーン劇場真横、ホテル説明書には「Located just across from the "Theater an der Wien"」と記載されている。
リンク内・周辺の観光名所へは、たいてい徒歩15分以内で着くとフロントのお兄さんが言っていたが、確かにその通りだった。
リンクの中で高いお金を出して泊まらなくても、ここで充分だと思った。
到着時に少し怖い思いをしたが、大通りから1本入った所にあるので、一日中大変静かだ。
有名な生鮮市場ナッシュマルクトは目の前で、オープンサンドやチーズやお寿司まで買ってきて部屋で食べることができる。部屋を飾りたければお花も買える。
劇場の先にはドラッグストアもスーパーもあり、化粧品も歯磨きもテッシュも水もお菓子も近くで調達できる。スターバックスも近い。

<更にエリザベート>

「真横なんですもの、きっと劇場にコネがあってコンシェルジェに少し小銭を握らせれば当日のチケットやゴージャス席のチケットが取れるかも…」というのが、予約する時のもう1つの目論見だった。
どーしてもう一歩踏み込んで「エリザベートパック」があるに違いないと思い至らなかったのか!
あったのです。
ス―ペリアダブルルーム+朝食+ウエルカムカクテル+ボトルワイン1本+エリザベートチケット(ミッドカテゴリー)+プログラム+駐車場ただ―のエリザベートバックがっ!
宝塚だってホテルやレストランとのパックあたり前じゃないの、わたしのばか。
次回アンデアウィーン劇場でエリザベートが上演されることになった時は、まずこのパックを問い合わせることにしよう。
そうすれば、あとは航空券をとるだけだ。
ミッドカテゴリーは上から3番目のランクで、値段も席の場所もまさしく“真ん中あたり”。今回1度ミットカテゴリーで観劇したが、劇場自体が小さいので充分な迫力だった。

別の場所で3回目のチケットが取れてしまったので“袖の下ごっこ”は試せなかったけれど、チケットがなんとかなりそうな雰囲気ではあった。
着いた日(4/8金)にチケットが取れるか夫に聞いてもらったところ、フロントののんびりしたお兄さんが「今日は休みですよ」と即答したそうだ。
この日は水曜の定休日と異なり臨時の休みだったのに、きちんと把握してるところからして、休みじゃなかったらとれたのかも?
朝食時に見かける他の宿泊客は、年配のゆったりしたご夫婦といった感じのカップルが主で、「エリザベートパック?」という雰囲気はあまりしなかった。劇場に行く時も帰ってくる時も、3回とも自分達以外におしゃれして出入りしている人達には会わなかった。
エリザベートパック、あまり知られていないのか?

→翌日 4月10日(土)へ 


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