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ウィーン版ミュージカルエリザベート
 観劇記−3日目 

トート違い、でも一番気に入ったメンバー

 

  

2004/4/13(火) 19:30 アンデアウィーン劇場 2階席1列目

今回は事情により、2幕目から。
慌てて劇場に駆け込んで2階席へ行ってみると、私達の席の場所に女性が座っている。なに?
夫「ここじゃないんじゃない?」
そんなはずはない。ウィーンチケットのサイトで、ビクビクしながら、何度も確認しながら初めて取ったチケットだ。
しかし、女性は私達を見ても動じる気配もない。
反対側にいた係員に走りより、チケットを見せるとやはりこの席に案内してくれた。係員が来たら女性も席を立った。まったく。
劇場に着いたのはちょうど幕間の休憩時間で、劇場の外まで出で来た人であふれていた。
係員もおらず、チケットは無傷のまま。宝塚や帝劇のようなチェックは行われていないようだ。
これならチケットがなくても中までは入れそう。(席が無ければどうしようもないが)
私は2階席初、劇場全体がよく見渡せる。
今までとは違った雰囲気で楽しめそうだ。席前の手すり部分が30cm位の平らなビロードになっているので、肘を付いて乗り出して見られる。


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やはり、エリザベートはすばらしかった

2幕目が始まり、バタンとルキーニが後ろ扉から入ってくる音がする。
今日は、Kayaさんだ!
大きな喜びとともに、ミルクを聞けなかったことが非常に惜しまれる・・・
キッチュを本当に軽々と歌っている。どうしてこんなに違うんだろうなー、1階の最前列で見たかった。

そうこうしている内に、あー今日はマヤさんだ!
よかったー「私だけに」を聞けなかったのが悔やまれる・・・
昨日新人公演だったので、金・土の値段の高い時しか本役さんでてこないのかと心配していたが、よかった。
「私が踊る時」でトート閣下登場、髪が黒く見えるけど、照明の加減?いや、違う人だ!ヒゲじゃないよ。
体つきも顔も似ているが、ヒゲではない。落ち着いた感じの、よい声の方だ。
トート違うよ!
夫「なーんだ・・・」そうか、彼にとってはよくないことなのか。
歯も剥き出しておらず、エリザベートに対してもややソフトな対応だ。
かの名場面、「闇が広がる」では、やっとまともな振り付けを見た思いだった。
この黒髪トート閣下はちゃんとカタになっている。肘に手を当て振り回しているように見えてもだ。
元はこういう振り付けだったのねー。
振り付けどおり、この位にしておいて欲しいものです。

夫は「あんなんじゃ全然だめだ。」と不満な様子。好みは色々だ。
夫に言わせると、山口閣下の闇が広がるは
「里見浩太郎の明治座公演みたいで”もったり”しすぎ
―殺陣のシーンで、大御所ですからほとんど動かず刀を左右にさっさっと振ると、周りの方が大げさに死んでくれたりトンボを切ったりする感じ―と。
確かに優雅な動きでありますが、狂犬よりは明治座公演の方が私は好きだ。
あのテンションで毎日出てたら血管切れるから、今日はゆっくり休んでください。
日本のように1日2回公演ぢゃなくて良かったね!

ルドルフ君も父フランツと同様皆勤賞だ。Jesper Tydenさん、チケットセンターのような所でこの方のお写真が表紙のパンフなど見かけたので、有名な方なのだろうか。
初回、少女シシー・トートをオペラグラスで見てがっくりきている私に止めを刺したのはこの方だ。
日本では、ルドルフは美青年の役だ。どちらかというと少年に近いほうの。
この方も肉眼で見れば、さっぱり系の美青年なので、トートを見て内蔵までやられているにもかかわらず、ついうっかりオペラグラスで見てしまった。
「フランツ(Andre Bauerさん)と同年代?」実際のルドルフと同じかそれ以上だったようだ。
美?中年?
この方自身になんら問題があったわけではない。私の期待と違っていただけだ。

2階席で見ると舞台全体が見渡せるので、稼動床のデンジャラスさがよくわかった。
1階で見る動きの迫力とはまた違った迫力だ。
ルドルフの葬儀のシーン、稼動床は舞台中央くらいの高さまで上がり、上にエリザベート(地上)、床の下に王冠を被ったルドルフの髑髏(地下)がある。
1階で見ていた時は、床下のルドルフの髑髏に気づかなかった。
結構な高さまで床が上がっているのに、エリザベートは床の端ぎりぎりまで来て嘆くので「危ないなぁ」と思っていたら、下にあるルドルフの髑髏に向かって歌っていたのですね。

このシーンのマヤさんはすばらしかったです。
言葉が分からないのに、エリザベートの嘆きがとてもよく伝わってきました。
コルフ島のシーンでもそうでしたが、語っているのか歌っているのかわからないような感じで、すばらしいのです。
昨日の新人公演で絶叫になってしまっていた体操室のシーン(おフランス病だといわれるところ)も、叫んでいるようでちゃんと歌になっている。
侍女を顎で”くいっ”とするところ、昨日は顎の動かし方が足りないのだと思ったが、今日またマヤさんのを見てみると「動かしている距離」は昨日の方と同じくらいだった。でも、迫力が違うのだ。動かしている距離というか動かし方は同じなのに、とても大きい印象を受けるのだ。貫禄が違うんですかね。


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そして夫はエリザベート評論家に

夜のボートもすばらしかった。昨日のあれは何だったの?という位です。フランツは同じなのに。
淡々とした曲なので、つまらなく歌われるとホントつまらなくなってしまう曲ですが、聞きほれてしまいました。
夫が言っていた”マヤさんに合わせて”相手役も選ばれているのではというのも、あながち無くはないと思ってしまいました。
二人の声がとてもしっくりなじんでいるような感じを受けます。声の相性というのもあるのでしょうか。
初回に見た時より、今日のマヤさんは歌も演技もさらにすばらしくなっていました。調子よかったのかな。

終りの挨拶の時、今日は一段とフラッシュが凄かったです。
フラッシュの光の多さで人気がわかるような感じなので、ご贔屓の方はここぞと写真を撮ってるようです。
ルキーニと黒髪トート閣下がふざけあっていて、仲良しのようでした。

終演後、レストランで語り合ってしまった。
出発前、2度見るのも気がのらなかった夫は、今ではすっかりエリザベート評論家。
ワイン片手に、各シーンの「演出意図」を私に説明してくれる。(なぜ私が解説される立場??)
本当に細かいところまでよく見ています。
(彼はふつーのサラリーマンです。関係者ではありません。念のため・・・)

「亡霊たちは横から出てくるけど、トートは横からは出てこないんだよね。上(ヤスリ)や奥や下(稼動床の下、ルドルフの墓場など)から必ず出て来るんだよ。」
そうだったかしら?横から出てきたこともあったような気がするけど。

「あなたの大好きなルドルフとのシーンは横から出てくるんじゃなかった?」
「あれは、鏡の中から出てきたんだよ。」へ?

そのシーンはーエリザベートに美貌の衰えを指摘したルキーニが、手鏡を持って舞台右袖に背を向けて立っている。
その後ろから(右袖から)トートが出てきて、鏡に映ったトートに気づいて驚いた風にルキーニは振り向く。
トートは銀色のオーガンジーのような布をひらひらさせながら、黄金の馬車にその布を敷いて座る。
左袖からルドルフが現れ、ルキーニが止めようとするが振り払ってトートのところへ行くーという場面。

この時だけトートが布を持って表れるのでなんだろうと思っていたが、「夫の演出解説」によると、鏡を表しているとのこと。
ルキーニが鏡の中にトートを見たのは鏡の中から出てきたということで、だから鏡のような銀色の布を敷いて座っていたのだと。
本当のところはどうなのかわかりませんが、布の件に関しては、なぜか納得のいく解説でした。

今回の旅行では、
金(臨時休演)・土(観劇)・日(−ー)・月(観劇)・火(観劇)・水(休演日)
と、見られなかったのは日曜日1日だけでした。
夫がこんなに気に入ってくれるなら、もっと頑張ってチケット取ったのに。

今度は全日観劇スケジュールで来ようね!

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