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ウィーン版ミュージカルエリザベート
 観劇記−1日目 

いわゆる本役総出演、チロルの団体と遭遇

  

2004/4/10(土) 19:30 アンデアウィーン劇場

今朝一番で観光案内所に行ったら、幸運にも取れたチケットだ。
当日のチケットが取れるなんて!行ってみるものだ。
2つ並んだ席など取れないので、離れ離れだ。どちらもミッドカテゴリーで、私は1階席の後ろの方、夫は2階席の真ん中あたりの席に座る事にする。
金・土のチケット代は平日より割高で、平日59ユーロ(8,000円位)の席が69ユーロ(9,300円位)、実際は手数料があるので85ユーロ(11,500円位)で購入した。
  →カード請求が来た時のレートが129.8245円/ユーロだったので、11,035円でした。

昨日の夕方ウィーンに到着して、劇場がホテルの隣なので窓を開ければ劇場が見えるという状態の中、とても月曜日の夜まで待てないという心境になっていた。
だって、土・日・月の3日も我慢しなきゃならないなんて(月曜といっても夜だから)私は何をしに来たの!って感じです。
劇場から離れたホテルだったら、きっとウィーン観光の方に目が向いていたと思うが、あのホテルはエリザベートのことを考えずにいられない環境なのだ。そのおかげで、チケット取りに気合いが入り、ラッキーにも土曜に見られることになった。チケット取れずに3日我慢してたら暴れてたと思う…


アンデアウィーン劇場前、マヤさんのポスター

19:00頃ホテルを出て、30秒で劇場。劇場前には大型観光バスが何台か停まっている。
劇場に入ると、大変な混雑だ。左手にクローク、中央柱に「本日の出演者表」、右奥に売店があるので、どこに行っても人だらけだ。
まだ開演までに時間はあるのだが、今日のチケットは自分で取っていないので、どの辺りかもわからない。
心配なので早く席に着きたい。2階の夫と分れて1階席(平土間)へ。
私の席は舞台に向かって左手だったのだが、右手側から入って係員にチケットを見せたところ、あっちで聞けという感じ。左手から入り直して女性の係員に案内してもらった。
ガイドブックや劇場に行かれた方のサイトなどで、案内してもらったらその係員からプログラムを買い端数をチップに…とあるので、そうしなきゃいけない強迫観念にとらわれていた。
私の席は通路から3番目だったが、端に座っていた2人の女の子が私を通すために立ってくれたのだ。
パーティーバックにプログラム用の小銭6ユーロだけをわざわざ入れてきたのに、バック奥に入ってしまって取れない。
どうしよう〜。「No Problem〜」って言ってくれてるけど、気の小さい私は結局3人に「そーりー」と言ってプログラムを買わずに席に付く羽目に。阿呆じゃ。
私の替わりにその女の子達がプログラムを買っていた。なんか、買わなくても良いみたい。そうよね、あと2回見に来るのに、毎回買わないもの。
あー、やっと落ち着いて劇場を見渡せる。緞帳は"ヨーロッパ名画風"、舞台上にはハプスブルク家の黄金の紋章がついている。ホテルの部屋から見えるのと同じだわ。
東京宝塚劇場や帝国劇場と比べるととても小さい。
上の座席表を見ると広く感じられるかもしれないが、1階席の左右に縦2列の座席がありますよね。その上に2階〜4階が重なっているわけだから、そう見ていただくと小ささが分っていただけると思います。
私の座った席(猫マーク)は1階席でも後ろの方だったが、舞台からあまり遠く感じなかった。
夫はどこかと2階席のほうを振り返ってみるが、全く見えない。
2階3階の左右の席(舞台端から垂直に伸びる壁側の席)はボックスっぽくて昔の雰囲気を楽しめそうだが、1列目はともかく2列目〜は、前の人が邪魔でほとんど見えないのでは?料金を見てみるとやっぱり、1列目は黄色なのに、2列目はいきなり緑ランクだ。今後、あそこは買わないようにしよう。
4階の舞台に一番近い部分は、立ち見席?すごく積めあってるように見える。


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そして始まった、床が凄いんです

 
舞台を真上から見たところ、(以下あくまで私の見た感じ)
左:アンデアウィーン劇場の床、4枚が個別又は同時に上下動+回転!点線のところで折れ曲がる
右:帝国劇場のセリ(エリザベートで使っていたもの)

おなじみの「あばばうん るけーに」 「あらまろ〜ら〜」から始まる。
2月3月はエッセン版CDを聞きまくっていたので、帝劇で「一体何故だルキーニ!」で始まった時は別の裁判かと思ったくらいだ。やっぱり あばばうん よね。

ルキーニを演じているのは、Serkan Kayaさん。大変気に入りました。
雰囲気は”いたずらっ子””悪い奴だけど愛敬がある”な感じで、舞台狭しと動き回わる。
上の図にあるような”床”と呼んでよいのかと思われる位立ってられないような凄い稼動床に加え、舞台右上部から巨大なヤスリが上下する舞台を、体操選手のような身軽さで、動き回る。危ないったらありゃ―しない。
相当なリハーサルが行われるんだろうな。
東宝 帝劇プログラムの雪組の解説に、「基本的にフラットな舞台上で演じられ、場面に応じてセリが使用されます〜」という記載がある。ウィーン版を見ていなかったら、「舞台は平らでしょ、平らな舞台にセリで当たり前じゃないの」と思ったに違いない。
ウィーンのエリザベートは床が平らな時の方が少ないんじゃないのと思われるくらい、上がる・斜めになる・回る・段違いになるで、これを見た人が日本の舞台を見て「フラットな」と書きたくなる気持ちはとてもよくわかった。
真面目に死人が出そうなくらい恐ろしい舞台装置だ。
カヤさんのルキーニは何がいいって”楽しそう”なのだ。楽しそうというのは明るいということではなくて、トートに魅入られたモノが苦しんで滅んでいくのを面白がり、裁判官に大ネタかましているのを面白がっている感じ。
轟悠さん以来、不満続きでしたが、ようやく「My best ルキーニ!」に会えました。
楽しそうに見えるのは轟さん・カヤさん共通しているところ、というか、他の人 つらそうなんだもの。

始まりからすぐ、巨大ヤスリも稼動床もフル稼働だ。
ルキーニの「エリーザベート!」をキッカケに蘇る死者達は、地下から登場だ。
舞台の見えている部分のほとんどを占める稼動床がせり上がってくると、”地面”が持ちあがったような錯覚を受ける。
死者達は地中から湧き上がってくるのだ。
棺から出てきても地面から出てきても意味は同じだが、「本当に地の底から出てきてるよ〜」と感動は大きい。
これがあるから、死者達の衣装についている”草”の刺繍の意味が出てくる。地中にいたから草が絡み付いているのね。
最後まで草を絡みつかせたままなのだが、これが結婚式のような明るい場面でも「さっき地面から蘇った亡霊が演じてるんだ」ということを忘れさせない。不幸・滅亡の雰囲気を常に保っている。
小さいルドルフ君の草は、大人達に比べて細くて小さい、それがとてもかわいい。帝劇同様、みんなで踊る時、ルドルフ君 踏み潰されそうだ。気をつけてね。

やっとエリザベー Maya Hakvoortさん登場。髪を結い上げた彫像のシルエットの中から、少女時代のシシーが。
少女?う〜ん、ちょっとつらいです。
ポスターやCD扉になっているマヤさんの少女シシーは、ものすごーく少女に見えた時の写真なのですね。
お写真を見た時に思いましたが、般若面に似ていますよね。ハスキー犬にも似てる。
 こんな感じ・・・  MINAMIKAZEさんのとこのハスキー君アイコン
歌や演技は、流石に素晴らしかったです。オペラグラスで見なければ完璧です。
シシーが高いところから落ちるシーンは、帝劇でも映像でしたが、こちらも映像で魚の骨の様な白いはしご(王宮にあった体操器具?)を舞台天井まで上っていき(4階の高さってこと?)そこから落下。
一路さんのような「あーっ」と落ちるのを皆で見ている余裕などなく、容赦ない速さで落下。
すぐさまトートがシシーを抱いて現れ、ベットに寝かせる。
そうか、「愛と死の輪舞」は無いんだ。ちょっと寂しい。

肝心な人を忘れていました。トート閣下
劇場入口外に柱が4本あって、主要キャストの写真が飾られていますが、この写真のトート閣下は実に美青年です。
期待していました…。
夫はとてもこのトート閣下が気にいったようです。理由は折々。
私は…ダメでした。
この金髪美青年は、とても”熱いヤツ”で、狂犬のように始終”歯剥き出し状態”なのです。
大げさでなく、本当に歯を剥き出しているのですよ、文字通り。美青年なのに。
帝劇のプログラムをお持ちの方、2003年〜ウィーン版のところに彼の写真が出ていますが、一番下の大人ルドルフの背後にいる顔の状態でもっと歯茎が出ている状態維持と思ってください。
さらーに、少女マヤをオペラグラスで見て後悔していた私にとどめをさす出来事が!
ヒゲが、不精ヒゲが、顔の下半分一面に、ああ、肉眼で見てもやっぱり見える。アップで見てしまった…
西洋人には、ああいうの好まれるの?
どういうこと?セクシーだと思われる訳?
ブランド香水のアンニュイな広告写真じゃないのよ、トート閣下なのよ!
顔の作りが美形なだけに、あの中途半端さが余計イヤ。
あとでプログラムを見たら、主役級だというのに、失敗した免許写真のごとき眠そうな不満そうな顔の写真が載っていた。
あまり顔にこだわっていないのか?プログラムの写真で微笑んでないのあなただけよ。
クンツェさんがどこかに書いていたと思うけど、トートのことを「ハイネの若い頃のような金髪の美青年」と。
もう、そのまんまでいけるのに、何故ヒゲか!何故歯を剥き出すか!
衣装もいけません。これは彼のせいではないですが。襟がブルーの安そうな燕尾服。
宝塚の4番手5番手かと思ってしまいました。
同じ衣装の人が他に何人か出て来そう−と思って見ていたら、手下(黒天使?トートダンサーズ?)も同じ衣装でした。
少しは違うのかもしれませんが、よく見ないとわからないようでは意味がありません。”特別感”が全然ない衣装なのです。
立っているだけで存在感満点の山口閣下も、そうウヴェ・クリューガー閣下ですらバッチリメイクをし特別な装いをされているというに…ヒゲを剃れヒゲを!
失礼いたしました、私としたことが興奮してしまいました。おほほ

皇太后ゾフィー役のLenneke Willemsenさん(もう、なんて読むのか分かりません)は、目が大きい、田島令子さんみたいな感じ美人で、年はマヤさんと同じかもっと若いのではないかと思われるくらいの方。きつそうな雰囲気は役に合っていますが、ゾフィではもったいないくらいの美人さんだった。
バートイシュルのシーンでは、鹿の頭の剥製をおしゃれにデザインしたようなオブジェがたくさん降りてきたり、お見合いで皆が座る椅子がケーキの形だったり、いちいち凝っている。若い2人が愛を確かめ合うシーンは観覧車の中で、背景に大きく観覧車の鉄骨が映写されて、それが刻々動いているのですが、目の錯覚で客席の自分も同じゴンドラに乗って観覧車が動いているような感じを受ける。
1階だったので舞台上の人物と非常に一体感がある。3回目に2階で見た時は、それほどこの感じは受けなかった。


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本場のエリザベート様は やはりすごかった

やってきました、「私だけに」のシーン。
おなじみの稼動床は真ん中から折れてVの字になっている。(絵心がなくてスミマセン。下図ご参照ください)
その上を昇ったり降りたししながら歌う。
一路さんは、前半部分は舞台左手でほとんど動かず歌っていらっしゃいますが、こちらは結構動く。
間奏部分では右側の頂上部分で突っ伏して過ごすが(下図ご参照)、この時すでにすごい拍手と歓声がおこる。
そして最後は、V字の谷間で踏ん張りながら「のーみぃーーーーー」
今回の観劇では、Piaさんのエッセン版と同じ高さの「みぃーーーー」を期待していたのですが、そこまでは上がりませんでした。それでも大変すばらしい「私だけに」でした。
V字の谷間で踏ん張っている姿は決して美しくはないのですが、「もう、そんなことどうでもいいわ」と思わせるくらい迫力のある歌でした。来て良かったと思いました。


マヤさんだけでなく、皆がオーケストラや他の役者さんと美しいハーモニーにしようと神経を使っている、曲の最後の最後まで、自分が舞台からはけてしまってもきちんと音を出すという姿勢が、職人的というか「きっちり仕事してます」という感じで、とても気持ちが良かった。
舞台の左側端に、舞台に向かってモニターがあり、指揮者の動きが舞台から見えるようになっていた。日本でもそうなのかな?

新婚当初のシシーの苦労をルキーニが説明するシーン、王宮やフランツの実物映像を流しながらの説明。
映写された王宮の窓に、「ココで起きてます!」と言うような注釈の矢印が。
ルキーニがふざけて書き加えたような感じがして、おもしろかった。


こんな感じの画像が映し出される横で、中で起きてることが演じられる。
(注:背景写真は王宮ではありません。)

素晴らしい「ミルク」のあと、いよいよ1幕のクライマックス。
舞台上に大きな鏡が4個〜?登場し、全部の鏡に長い髪をとかしてもらっているシシーの後姿が映っている。
髪をとかすゆっくりしたテンポが、貞子のお母さんを思い出してしまいました。
フランツ君の懇願歌に続いて、真ん中の鏡に肖像画のシシーが登場。
思いっきり見せ場ですから、しばらく動きません。割れんばかりの拍手、2階席は大騒ぎです。
マヤさんのお顔がエリザベートに似ているとは思わないのですが、西洋人の骨格だからなのか、遠目の立ち姿は全く肖像画そっくり。
そのことはあまり期待していなかったので、驚きでした。やはり、東洋人とは違うのですね。
こればっかりは、歌や演技がいくらうまくても東洋人にはまねできないことなんだと思ってしまった。
プログラムでこのシーンのマヤさんの写真を見ても、あまり似ていると思いませんが、実際登場した時は、本当にそっくりに見える。不思議〜 何が違うんだろう。
マヤさんの実物のオーラというか迫力が凄かったーということもあるが、舞台装置も照明も音楽も「ここが盛り上がるところよ―」と舞台総動員で訴えかけている
主演女優が替わってもある程度同じ様に見えそうというか。


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肖像画シーンでおじさん号泣

席を立ち、夫と待ち合わせの場所に行く。結構興奮状態だ。
1幕最後の肖像画シーンに完全にやられたみたいだ。
「まさか、額縁の中に現れるとはなー」と感心しきり。
3月に帝劇版で予習した際、同じ登場シーンで一路さんは階段の真ん中まで降りてくるのですが、彼は
「さっさと動きすぎる、もっとゆっくりしていればいいのに」と言っていた。
それを持ち出して、
「ほーらやっぱりこのシーンは動いちゃいけないんだよ。タメなきゃだめ、タメなきゃ」と得意満々だ。
私はそうは思わないが、見解の相違だ。
さらに、「あのトートはいい声だよな」などといっている。
「すっごいヒゲ生えてるのよ、見たでしょ?」
「そうだった?男の顔なんかいちいち見て無いよ」2階でもあのヒゲが見えないはずは無い。
2階席を見てみたいので、一緒に夫の席まで行ってみる。ページトップの犬マークのところだ。
2階席の3列目くらいだったと思う。ここに座ると舞台の下のほうが一部見えない。
舞台両袖に大きなスピーカーが置いてあるのだが、そのあたりまで見えないのだ。だから、ルキーニが客席から登場するキッチュや子供ルドルフの歌(スピーカーの隣で歌うのだが、スピーカーより小さいの)は見えなかったといっていた。

夫感激の第2の理由は、席周辺のお客の盛り上がりが凄いことだった。
確かに、1階にいても2階の右側が異常に盛り上っているのが分かった。
田舎の人っぽい、素朴で人の良さそうな集団らしいのだ。
額縁から出て来たとき、隣のオヤジ泣いてるんだぜ!
なんか、あのうるささの理由が分かってきた・・・
「もう、この辺一体になって応援してるわけよ!」・・・あなたも一緒に騒いでいたわけね。
舞台の下の方が見えないというので、2幕は席を替わろうかといったら、
「この席気に入ったから、ここがいい」ですって。とても楽しそうだ。
オーストリアでいい感じの田舎って”チロル”しか思い浮かばなかったので、以後私たちの間では、その辺にいた人達のことを「チロルの団体」と呼ぶ。表の観光バスで来たのだろうか。
泣くほど感激されたら、マヤさんも役者冥利に尽きるだろう。また、泣くほど感激できたおじさんの方も幸せだ。


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そして、トートの暴走は続く

2幕目のキッチュは、客席右側の後ろ扉から登場し、オーケストラピットの前で店開きする。
チケットを捜す際、この辺りに席を取りたくて捜したがなかった。
ルキーニが気に入っていたので、やはり残念。などと思って見ていると、遅れて入ってきた女性が、ルキーニの前を横切ったのだ。ピンスポットがあたり大声で歌っているその場所が、まるで見えないかのごとく。
皆びっくり、ルキーニもびっくり。
びっくり顔の後、その女性の背に向けてチョコレートを投げて早々に舞台に上がってしまった。2回目・3回目は通路を少し歩いて両側や2階席にもチョコレートを投げていたのに。
これが目当てで右側に席を取った方がいたら、あの女性恨まれてるだろうなぁ。
この出来事は夫の席からはまるで見えなかったそうだ。アクシデントがあったものの、実に楽しそうなキッチュだ。
こうでなくっちゃね!

キッチュの後は、大好きな「私が踊る時」が続く、ああ楽しみ。
舞台中央にトート閣下の崩れた黄金の馬車が出てきてトートは馬車の上、シシーは馬車の右側から登場。
んー、なんか、不気味な感じの演出なの?振付も2人の様子も不気味な感じ。
挙句、トートがシシーの後頭部鷲掴みで引っ張ったりする。歯剥き出しで。
シシーが「勝ったのよ」と勝ち誇る印象よりトートの「絶対逃がさないぜ!」のシーンという印象だ。皇后様を鷲掴みはいただけません。
花組で初めて見てとても好きになった歌なのに。春野さんのお披露目で、ショーの爽やかな登場シーンに使われ、とても好印象な曲だったのに。やはりこの曲は花組がMy bestです。

トート暴走の圧巻は、ルドルフとの「闇が広がる」
この曲も、雪組一路さん香寿さんベストカップルと、男役さん群舞の好印象で大好きな曲なのだ。
夫は、トートが後ろから腕をまわしルドルフの肩口から顔を出す振り付けがおかしいらしく、私が雪組のビデオを見ていると、ふざけて「やっみっがひろが〜るーだな?」と身体を左右に振る嫌がらせをする。
宝塚の美しいはずの演出でもミョーな印象が残るシーンなのだ。それが本家のウィーンでは…
舞台奥から手前に向かって、操り人形のようなルドルフの背後から、ルドルフの肘を持ってぶんぶん振り回しながら凄い勢いで手前に出てくるのです。
もう、あなた、振り付けじゃないですよね、それ。
宝塚も帝劇も左右の動きなのに、奥から手前に出てくるのは、凄い迫力だ。
一番前まで出切ったら、今度は横向きになって、左右にがっくんがっくんと揺さぶりだ。脳震盪起こさないだろうか心配だ。
今はこの様にいろいろ書いていますが、初めて見た時はただただ口あんぐり状態。
「ルドルフがトートに操られている」のは分るが、もう度を越しすぎて返っておかしいくらいだ。
ルドルフもルドルフだ。もう、全部の関節が抜けてるような振りまわされ方で、もっとしっかりしてください。
この、どー反応していいかわからない滑稽なシーンの中に、宝塚の振り付けの原型のようなものが感じられた。ここからあそこまでソフトにしたのは、さすが宝塚です。
夫がこのトートを気に入った最大要因は、やはりこのシーンでした。ホテルに帰ってからも大爆笑で、
「あいつはすごい、あそこまでやらなきゃだめだ!」と、大気に入り。
マイヤーリンクのシーンでは、歯を剥き出したヒゲがドレスを着てKissを。ルドルフ君、本当にひどい扱いだ。
南無〜


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稼動床は最後まで手を抜きません

今回発見してとても気に入ったシーンは、「女王さまは一時も休まず歩き続けられる」のところ。
小走りのギリシャ語教師を傍に、へろへろの侍女達を率いてすごい勢いで女王様が歩いていくところ、遅れ気味の侍女団を振り返って、あごで”くいっ”と急かすのが、とっても”わがままな女王様らしい”のです。
侍女団はすぐ遅れるので、3〜4回”くいっ”が見られた。

さて、ここまでも稼動床大活躍でしたが、最大の見せ場が「最後の審判」の場面。
フランツ君の前でハプスブルク家の人々が死んでいくシーン。
稼動床の上に、ハプスブルク家全員集合。
床は人々を乗せたまま、なんと落ちる前の皿回しの皿の様に、ぐるんぐるん回るのです。
その上に、乗ってるんですよ!人が。

ルキーニの説明と共に、死んだ人が倒れていく。
シシーは最初から皿のふち、いや床の端に掴まって突っ伏している。
そして最後は、床は真ん中で折れてV字になり、V字の底にはハプスブルク家の黄金の紋章を持ったフランツ君。
フランツ君の背後から後光がさし、端に掴まっているシシー以外はV字を滑り落ちていき、ハプスブルク家の紋章ごと地下に吸いこまれていくという、実に象徴的で美しく、実に危険な場面を見せてくれました。
激しく感動

1階で見ていると、黄金の盾を持ったフランツが光の中沈んでいく様が、平原で夕日が地平線に沈んでいくのを見るが如く目前に迫り、言葉で何の説明をしなくてもハプスブルク家の栄光の終焉が痛いほど伝わってきました。
ああ、私の貧困な表現力では、とても伝えきれません。とにかく感動しました。
このシーンは、1階で見なくてはいけません。フランツの後光照明がとても綺麗なのです。これを真正面で見るには1階でなくては。


握力強くないと、エリザベートは出来ないわね。

初日の観劇は、大感激の内に終わりました。
夫もチロルの団体の中でとても楽しい時間を過ごせたらしく、「あと2回見てもいいよ!」と自分から言う始末。
2回で勘弁してくれと言っていたのはどなた?
3回見ることになってあんなに不機嫌そうだったのはどなた?

自分のお気に入りのシーン「闇が広がる」の最強バージョンが見られて、すっかりトートのこと気に入ってしまった模様。
「あのトートの衣装なんとかならないのー」
「登場人物とは別世界のモノだって区別つかないといけないんだから、あれで良いんだよ。」
「挨拶で並んだ時、トートとエリザベート同じくらいの身長だったよね。」(山口閣下を思い浮かべている)
「トートはエリザベートの分身なんだから、同じ身長でいいんだよ。」すごい理屈。
トートがエリザベートの分身なんて、どこで教わってきたのかしら?会社のエリザベートファンの方々?
もう、すっかりトート擁護派になっている。
「それにしても、エリザベートってのは図抜けて我の強い女だったんだなぁ〜」しみじみ


拡大、キャスト名

夫がチロルの団体にそそのかされて撮った写真
2階席の手摺は、プログラムが置けるほど広い。(赤いビロードの手摺の上に青いプログラムが置かれている)
挨拶の時は、フラッシュがすごかった。終わってからは撮っていいのかな?
夫が躊躇していたら「おまえも撮れ!」と隣のオヤジに叩かれたそうだ。隣のおじさん、満喫してるなぁ
手前は、チロルの人々です。


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