プレコ病

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プレコ病

 プレコ飼育の中で最も恐ろしいとされる病気。
 ここでは私の経験を元に、プレコ病の恐ろしだけでなく、その防衛手段をアドバイスしていきたいと思います。
 プレコ病は恐ろしい病気ですが、十分なトリートメントを行うことによってメインタンクへの持込を防ぎ、二次感染を防衛できます。
 是非、トリートメントの重要性を認識して下さい。

 

 プレコの病気で、最も恐ろしいのがプレコ病です。
 プレコ病は特定の病気ではなく数種類の病気を指していると思います。
しかしながら、以下の3つの共通点があります。

 1.強い伝染力 →発病から2、3日で水槽内に病気が蔓延する
 2.治療が困難 →治療薬、治療法が確立されていない
 3.高い死亡率 →上記1,2より、プレコ全滅に至る場合もあり得る

また、病気の進行も、他の病気に比べて速いと思います。



私のプレコ病体験談

<水槽>
90×45cmメインプレコ水槽


<混泳魚>  
プレコ 7匹  
 ・グリーンロイヤル 10cm   二次感染
 ・ホワイトテールパナクエ  8cm   二次感染
 ・ノーマルロイヤル  6cm
 ・ニューオレンジフィンレオパードトリム 15cm
 ・タイタニックトリム 10cm
 ・タイタニックトリム  8cm
 ・新規入手プレコ 20cm   プレコ病発症
プレコ以外  
・コンゴテトラ 2匹  

 

<経緯>

1日目
 一匹のプレコを新規入手。この新規入手プレコは病気の兆候はなく、素晴らしい個体でした。またこの新規入手プレコが居た水槽の状態には異常が見られませんでした。 そこで、トリートメントしなくても大丈夫であろうと判断し、自宅のメインタンクに直ぐに導入
 これまで入手したプレコの中で最も大きく、それがトリートメント飼育を鈍らせた原因の一つでもありましたが。。。

2日目
 新規入手プレコの長いフィラメントが切れ始めました。その時は喧嘩して切れたのだろうと考え、特に病気を疑うことはありませんでした。
 今になって考えると、フィラメントが切れたというより、フィラメントの中ほどがプレコ病の発病によって溶け落ちたと思います。この推測は切れたフィラメントの先が徐々に細くなる形状をしていたためです(喧嘩等で切れるときは、太いまま切れます)。
 そしてこのころから、新規入手プレコはやたら水面付近のガラス面に張り付くようになりました。

3日目
 新規入手プレコの体に異変を確認しました。白いシミが数箇所現れたのです。しかしながら、元からの模様ではないか??と考えることにしました。このとき、何か異変を感じながらも、病気では無いんだ、おかしくないんだ、と思い込みたい心理が作用したのも事実です。
 ところがそんな思惑とは別に、白いシミは確実に広がっていきました。それでも病気では無いと思い込ませ、同じタンクにいるニューオレンジフィンレオパードトリムが舐めまわしたのが原因としました。そこで、そのニューオレンジフィンレオパードトリムをセパレーターで隔離しました。これで舐めまわされることなく白いシミが消えていくだろうと信じつつ。。。

4日目
 新規入手プレコの状態が急変しました!! 動きがおかしく、間違いなく病気です。直ぐに薬浴タンクを設置し、隔離しました。
 そして、メインタンクで同居している他のプレコの状態を確認するとグリーンロイヤルホワイトテールパナクエ異変を確認しました。新規入手プレコと同じように、白いシミが現れているのです。なお、他のプレコには異変はありませんでした。
 そこでシミが出来たグリーンロイヤルホワイトテールパナクエの2匹を、新たな薬浴タンクにそれぞれ隔離しました。

5日目
 薬浴タンクに隔離した3匹のプレコは、いずれも白いシミが体全体に広がっています。
 そして新規入手プレコグリーンロイヤルは、痙攣したような動きも見せます。ヒョッコヒョッコとするのです。
 この日は新規導入プレコを引いてきた所へ再び行きました。そして新規導入プレコがかつて居たタンクを観察しました。すると、1日目と違ってタンクにいるプレコの殆どが発病していることを確認。うちの3匹はプレコ病であるとこのとき確信しました。
 そしてこの日の夜、新規入手プレコは☆になりました。2日目に発病してから僅か4日目の出来事です。
 メインタンクの他のプレコに異変は無し。それでも念のため90%換水を行う。

6日目
 二次感染したグリーンロイヤルが☆になる。4日目に異変を確認してから僅か3日目の出来事。
 メインタンクの他のプレコに異変は無し。昨日と同じく念のため90%換水を行う。

7日目
 二次感染したホワイトテールパナクエはまだ生きていますが、目は落ち込み体全体が白くなり、既にゾンビのような状態で末期症状に。
 (下の画像参照。ボタンクリックで状態変化を確認できます)
 メインタンクの他のプレコに異変は無し。75%換水を行う。


プレコ病  


8日目
 二次感染したホワイトテールパナクエが☆になる。4日目に異変を確認してから僅か5日目の出来事。
 これでプレコ病にかかったプレコ3匹は全て☆になった。
メインタンクの他のプレコに異変は無し。75%換水を行う。

9〜15日目
 毎日メインタンクを50%換水。他のプレコに異変は無し。
 15日目にしてプレコ病終結と判断。16日目からメインタンクのメンテナンスをこれまでの状態に戻す(週1回 50%換水)。

 その後1ヶ月異変が無く、新たなプレコをトリートメントしてから、メインタンクに移す。
これ以降プレコ病は発病していない(既に2年半を経過)。

 

Table プレコ病発病からの経過一覧

経過
日数

新規入手プレコ
(発病)

グリーンロイヤル
(二次感染)

ホワイトテール
パナクエ

(二次感染)

メイン
タンク
換水

新規導入後、直ぐ
メインタンクへ
異変なし 異変なし

無し

水面に張り付く
フィラメントが切れる
異変なし 異変なし 無し
白いシミが現れる 異変なし 異変なし 無し
状態急変
薬浴タンクへ隔離
白いシミが現れる
薬浴タンクへ隔離
白いシミが現れる
薬浴タンクへ隔離
無し
痙攣を繰り返す
その夜☆
痙攣を繰り返す 白いシミが広がる 90%

回復の兆しなし 90%
回復の兆しなし 75%

75%
9-15 50%
16- 通常へ

 

<見解>
 私が経験したプレコ病では、亡くなった個体が7匹中3匹と幸いにも少なく終わりました。
 しかし、プレコ病を発病した個体を治療することは残念ながらできませんでした。発病しなかった個体が生き残りました。発病しなかった個体は、プレコ病におそらく感染していなかったと考えています。なお、そのとき発病しなかった個体は、2年半経った今でも健在で、大きく成長しています。その間、もちろん発病していません。

 では、何故発病する個体と、発病しない個体が存在したのか??
 このことについての見解を説明します。

 まず、感染、非感染個体の特徴を以下の4項目列挙します。
  1 感染した個体は喧嘩をして傷ついていた
  2 感染しない個体は傷ついていなかった
  3 同じタンクに居る全ての個体が感染しなかった
  4 接触だけでは感染しなかった

 そして、1〜4よりプレコ病は"傷口から二次感染"したと推測しています。

 それでは、1〜4について説明します。

1について
 プレコ病が発病したメインタンクには、トリートメント済みのニューオレンジフィンレオパードトリムが一週間前から居ました。このトリムは性格が凶暴のため体の大きなグリーンロイヤルホワイトテールパナクエ(どちらも二次感染した)とよく喧嘩をしていました。そしてこの2匹は傷ついている状態でした。
 →二次感染した2匹はどちらも傷ついていた

2について
 二次感染した個体と喧嘩をしていたトリム自身は傷ついていなかった。またノーマルロイヤルとタイタニックトリム2匹は、喧嘩せずに流木に隠れていて傷ついていなかった
 →二次感染しなかった4匹はいずれも傷ついていなかった

3について
 プレコ病が発病したメインタンクにいた7匹は、丸3日同じタンクで飼育されていた。しかし発病したのは新規入手個体を除いて2/6匹であり、その確率は1/3と低い。
 →同じタンクに居ても感染しない

4について
 二次感染したグリーンロイヤルホワイトテールパナクエは、ニューオレンジフィンレオパードトリムに食いつかれていました。それでも食いついた方のトリムは発病しませんでした。
 →接触だけでは感染しない

 これらの事実を基に考えていくと、私が経験したプレコ病は
  傷口からの細菌感染
にたどり着きます。
 プレコを多く混泳させていて小競り合いの多いタンクでは擦り傷を負ったプレコは多いはずです。このようなタンクで発病したら、あっというまに感染します。十分気をつけましょう!!
 ただし、プレコ病は数種類のタイプがあるため、全てのプレコ病に当てはまらないことをご了承下さい。

 プレコ病が終結してから、メインタンクのメンテナンスは換水のみ(塩投入はしました)で、ろ過層のリセットや薬浴をしていません。そしてそのまま2年半が経ちました。
 生き残った個体はいずれも元気です。また、幾つかの水槽に移しましたが発病は全くありません。完全に細菌を駆除できています

 

<プレコ病を発病させた時の対処>
 まずは発病していない個体を探します。そして、1匹ずつ別タンクに隔離します。タンクが無ければ、バケツでも衣装ケースでもいいです。とにかく水が溜まるものに隔離します。
 このようにして二次感染を可能な限り防ぎます。
 次に発病個体の治療ですが。。。 これは、治療できなかったため対処がわかりません。救える確率は低いと思います。

 

<最後に>
 プレコ飼育者は誰もがプレコ病恐ろしい病気であると認識しているはずです。しかしながらその恐ろしさの神髄を知る飼育者は、プレコ病経験者だけかもしれません。
 今迄元気だったプレコ達が、日に日に生気を失い、無残に変化していく姿を、飼育者はただ見ていることしかできないのです。。。 そして瞬く間に亡くなってしまうのです。新規導入プレコが亡くなるのは、まだ多少の諦めがつきます。しかし長年飼い込んだ大事なプレコ達が、次々に亡くなっていくのはまるで地獄のようです。
 そして治療のために使う体力、崩壊水槽を眺める精神力を最大限に使い、身も心もヘトヘトになってしまいます。
 プレコ病と戦っている間は、「もうプレコは辞めよう。。。」と考えるはずです。
 プレコ病ほど「治療より防衛」の言葉が当てはまる病気はありません。まさにメインタンクへのプレコ病の侵入を防衛するのです。そして、この防衛によってプレコ病の半分以上を防げます。プレコ飼育においてトリートメントは重要なのです。今回の経験では新規導入〜発病〜死まで僅か5日間でしたから、一週間でもトリートメントしておけば二次感染を防げたわけです。また、ろか崩れによるプレコ病発生という話も聞きます。ろ過層を定期的にメンテナンスすることにより、残りの部分も防げます。

プレコ病の個体を連れてきてしまうのは不運です。しかし、プレコ病をメインタンクに蔓延させてしまうのは飼育者の責任です。
このプレコ病経験以降、新規導入個体については、トリートメントを毎回1ヶ月行っています。

 


プレコ飼育者のプレコ病体験談&アドバイス

 ここではプレコを飼育し、プレコ病を体験した方からの投稿を原文のまま紹介いたします。体験談&アドバイスをお役立て下さい。


わたるさん
私の場合は、いわゆる「コショウ病」です。
ご存知とは思いますが、薄いコショウ色の斑点が出来る病気です。
ヒレも溶けて最後は粘膜もボロボロになりました。
よ〜く見ると白点でなく、肌色っぽい斑点じゃないですか?

以下、専門家ではないので参考程度に読んでください。

我が家は、パナクエ系トゲトゲ系から落ちて行きました。
やはり、気が付いてから5日程度でバタバタと・・・。
サイズはあまり関係無いようです。
次は、そのパナクエ&トゲトゲと喧嘩していたプレコから発病しました。
粘膜が弱くなるので、スレると感染するようです。
争わなかったセルフィン、アーマード等は同じ水槽でも感染しませんでした。

どんな病気でも共通ですが、私なら下記の通りです。
 @水温を上げる。(我が家は夏場に30度以上になるので、33度位にしちゃいます)
 Aの投入。(90×60に一掴み位入れちゃいます)
 Bメチレンブルーの投入。(水槽の反対側が見える程度。でも規定量以下です)
 Cとにかく換水(30%位を一日おき)
上記の処置が適正か不明ですが、私はこれで救ってきました。
尚、メチレンブル−は私の好みです。魚病薬なら他でも良いと思います。
(塩とメチレンブルーは好みですが)

最後に・・・。
基本的に未発病のプレコは隔離する事を推奨します。
隔離とはセパレーターで無く、別水槽です。
当然、別水槽など無いでしょうから、衣装ケース+スポンジフィルター+ヒーター
等で代用して下さい。
又、脅かすつもりは無いですが、この手の病気は初期治療が全てです。
はっきりと発病の確認が出来た段階で、大多数は手遅れです・・・。
(残酷な事を言ってゴメンナサイ)
ですから、発病したプレコを落としても、ガッカリしないで下さい。
(無理か・・・)
飼い主に出来る事は@〜C位で、後はプレコに任せるしかないですから。
後は、基本的に病気で餌食いが悪くなってると思います。
残すなら水が汚れるので控えて下さい。
又、必要以上に監視するのもストレスになると思います。(心配ですけどね!)


コーキチさん
私のミレニアムの年はプレコ病とともにやって来ました。今は毎日の水換えで鎮静化に向かっていますがかなりこたえました。その時の事をレポ−トします。

正月気分の抜けきらない頃に買ったニュ−スノ−ベ−ルフラッシュペコルテティアだったと思います。長いI.ネ−ムの魚が保菌していました.2週目位で発病し次々と伝染して行きました。
書籍では数週間で死にいたるとか書かれていますがそんなことはありません。直りかけたり.再発したりをくりかえしました。チョットきついのでコノ後の詳しい事は勘弁してください。
この経験でコノ病気はウィルスによるものではないかと思っています。
 1 細菌性の病魚薬が全くきかなかった事。
 2 接触感染の疑いが強い事。いつもイジメられている固体から感染していきました。
 3 全く感染しない個体がいた事。
   グレ−トリムなどは全くその兆候が現れませんでした。免疫があったのでは。

以上です。
私は専門家では有りませんので予想の域は出ませんが、皆様はどう思われるでしょうか??
(私のキャリアプレコをプレコ病の水槽に入れればすぐ結論が出ると思いますがとても勇気がありません。ウィルスだとワクチンが開発されない限り対処療法しかありませんね)

 

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