| 沖縄は狭い。とりわけコザは狭い。むろん、この場合の「狭い」とは面積の話ではない。ともかく、全く会ったことの無い者どうしでも、「あい! ターケーのシッチョールー(知り合い)なー!?」なんて場面に出くわす、ということがあまりにも多いのだ。え? それだったら何もコザに限った話じゃないだろう、って? 確かに。離島に行ったら「こんなもんじゃありませんぜ、お客さん」状態であることくらい、このオイラとて知らぬわけではない。オイラも1度、とある離島で実に気持ちの良い健やかな1日を過ごしたその翌日、宿のオヤジさんに「昨日、○○の方へ行かれたんですね〜」と言われた時は、心底びびってしまった。確かにオイラは前日、その集落をほっつき歩いていたのだが、その間出会った「霊長類ヒト科」の方々はたった3名だけ、しかも遠くですれ違っただけ、だったのである。「う〜、なんで知ってんだよ〜、宿のオヤジが〜?!」離島の持つ情報伝達力の凄まじさに舌を巻いたものだ。 が、ここでぜひ強調しておきたいのは、(復帰前世代の言葉を借りるならば)コザは沖縄第2の都市なのである!ということなのだ。ヤマトで言うならあの吉本興業のお膝元、「大阪」にも匹敵する都市なのだ! 例え「センター通り」が「シャッター通り」とゴーグチ(悪口)叩かれようが、中の町が「あそこは若いモンは遊ばんよー」とせせら笑われようが、誰がなんと言おうと、あくまでもぉー、断固としてぇー、絶対的にぃー、「沖縄第2の都市」なのである!!(ゼーゼー) 例えば大阪でコザと全く同じことが起きるかといえば、これは到底不可能だろう。いや、公共の電波で堂々と「ダサイタマ」と「これって差別用語?」な言葉吐かれまくってる横で「彩の国」なんて訳分からんねー寝言かましてる我が故郷サイタマにあってしても、だ。それが、だ・・・・・・・。 その日、オイラはコザンチュの某氏の「TORAさんが来たから、OFMやろうね〜」という嬉しいお言葉に、ホイホイとセンター通りの裏手にある居酒屋へと向かったのだった。ちなみに、オイラはこの通りを「中央パークアヴェニュー」なんぞと呼ぶようなヤツはキライだ・・・・・。ま、それはともかく、客はオイラ達一行を除いて他に3組、んが・・・・・・ぬわんと! うち2組にお知り合いの姿発見! な状況だったのである(オイラの知り合いじゃないけどね)。しかも、残る1組はどうやら本土からの観光客のようだし。恐るべし、(自称)沖縄第2の都市、コザ・コミュニティ!? 「ちょっと一緒に飲もうね〜!」 TORA歓迎ツアー(ウソウソ・・・・)ご一行様のお知り合い中、ひときわ立派な髭と立派なお肉を蓄えた方が、オイラ達のテーブルに気さくに合流してきた。 「あー、TORAさん、これ“でいごホテル”の専務さんね!」 おお! いわゆるひとつの名士というヤツだな?! 「でいごホテル」とは、知る人ぞ知る、コザきっての老舗ホテルの1つだ。う〜ん、こんなことならサテンに置いてあった「沖縄タイムス」、テレビ欄だけじゃなく隅から隅まで目を通しておくんだったな、と後悔したが後の祭りである。密かに怖気づくオイラを尻目に、専務さんはTORAツアー一行の1人であり、自身のお友達でもある「家庭崩壊」されたという某氏に、 「お前、奥さんが居なくてよくちゃんとやってられるよな〜、ワー、感心するやっさー!」 と真面目な顔で心から感嘆の声を上げている。言われた某氏も、 「うん! 全然大丈夫だよ〜!」 と明るく元気な御返事、なんとも心温まる一こまではないか。「なんかすごい、よく分かんないけど」と妙な感動を覚える。 |
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その腹と髭が立派な専務さんのオイラに対する最大のご不満は、なぜゆえ当サイトの「コザB級ホテルのディープな世界」に我が「でいごホテル」が登場しないのか、ということに尽きるようだった。 「あい〜、なんで〜。アンタ、コザのサイトでしょう〜、なんでウチを載せないね〜」 「だって、“でいご”は人気あるじゃないですか〜。オイラみたいなヤツが書かなくたって、どうってことないっしょー! ハッハッハ!」 そう、「でいごホテル」のファンは多い。おそらく本土ではコザで最も有名なホテルの1つと言っても過言ではない。とりわけこのホテルは本土のマスコミ関係者や文化人、ミュージシャンの間で評価が高い。コザに来たら必ず「でいご」と決めている、という声をよく聞くし、エッセイやコラムの中に「でいご」の名前を見かけることも多々ある。なのに専務さん、たかがこんな腐れサイトの1つや2つ、返ってオタクのイメージ・ダウンになりませんか・・・・・・。ほら、こんなことまで心配しているオレって、なんていい人?!(オイオイ・・・・・) んが、専務さんはまだどこか拗ねたような、悔しそうな、抗議の視線をチラチラとオイラに送ってよこすのだ。んもう、子供なんだから、 「あー、すいませんが、アタシの感覚だと“でいご”さんはA級なんですよ、コザではね。この“B級ホテル”にはシングル1泊5000円以下という基準がありまして。え?! いや、アタシが勝手に作った基準ですがね、はい。“でいご”さんはこれをちょっと超えるでしょ? いや〜、まことに残念ですが」 フッフッフ、どうだ、専務?! するとお髭の専務さん、意表をつく必殺技を繰り出してこられたのである。 「よろしい! 今回に限り、特別に5000円で泊めましょう!」 あぎじゃばよー!! ってなわけで、今度のゴールデン・ウィークはオイラにしてはちょっとリッチな最後の晩を過ごさせてもらったのだった。「でいごホテル」のフロントのお父さんは、まことに落ち着き払っていてそれでいて実に気さくで、いかにも鍛え上げられたフロントマンということを感じさせるに十分だった。夜勤のニーニーも感じよく、部屋も相変わらずきちんと整理されていて、「雨漏りのする部屋もいいけど、お茶のセットが置いてある部屋もいいなあ」と思ったのだった。あいも変わらずニーブヤーで、名高い「でいごホテル」名物の朝食は今回も食い損なったけれど。 それにしても、専務さん、負けました。コザンチュですね、アナタも、ハハハ! 皆さん、油断(?)してはいけません。コザはA級ホテルだって、なかなかに味グヮーのある、クセモノさんなのですぞ! |
| これをご覧の皆さん、今回は特別に5000円で泊めていただきましたが、「あいつを泊めたんだから、こっちも泊めろ!」などという無理な注文は、どうかなさらないで下さいね。こんなことは言うまでもないことなのですが、ホテルの価格というものは設備etc.で決まってきます。「でいご」さんの価格はあの設備からいったら、むしろ目一杯リーズナブルです。その辺はひとつ、常識をもってお願いします。オイラも今度はぜひ! 正規の価格で泊まらせていただきます! |
| 「でいごホテル」の場所:センター通りの裏手。ともかくコザの人に聞いて下さい、誰でも知ってます。コザでこのホテルのこと知らないヤツはもぐりです! TEL:098-937-1212 |
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