あさりよしとお

宇宙家族カールビンソン(全13巻)徳間書店
あさり先生の代表作。
1985年〜1996年まで連載。
少年キャプテンの休刊により連載が終了された。
未完のまま。

だが、3年もの月日の流れた1999年、
アフタヌーンで連載が再開された。
設定はちょっと違うようだけど……
ファンにとっては嬉しい限りである。

あらすじ

ある宇宙の旅芸人が次の興業地に向う途中、
宇宙船同士の事故を起こしてしまった。
相手の宇宙船は大破、近くの惑星アニカに落下。
生存者は女の子の赤ん坊、ただ一人。
しかも、その赤ん坊は、まだ誰も接触したことのない文明、
地球の子供であった。
なすすべもない、その一座は、惑星アニカでニセの地球をでっち上げ
いつか、地球人が探しに来るのを待つ事にした……

上の説明を見ると、まじめな漫画に見えるけど、
内容は至って、不真面目である。(笑)
あさり先生の持つ、ブラックでユーモアな感性が随所に感じられる、
大変愉快な漫画。
私のお勧め。

主要キャラクターは、主人公の女の子コロナ、巨大なねずみのおかあさん
おかしなロボットのおとうさん、脊髄人間のターくん、怪力女のベルカ、
怪獣映画のジョン、ベルカのライバルのライカ、友達の現住生物etc,etc.

人間のほとんどいない、想像力豊かな漫画、傑作である。
が、入手はちょっと困難。(だったが最近はそうでもないらしい01/12/31

ワッハマン(全11巻)講談社
これも、あさり先生の代表作の一つ。
1991年にモーニングパーティー増刊に
1992年〜1999年にアフタヌーンで連載。
連載終了後、カールビンソンが後釜として連載された。
不幸中の幸い。(笑)

しかし、この本を探すのはかなり厄介かもしれない。
私は7巻を探すのに一年以上かかったし、
生涯で7巻を売ってる店を見たのはただの2度だし。
マンガ専門店でも、そろってないことが多い。

あらすじ

アトランチス文明の生んだ、最高にして最強の兵士。
黄金のオリハルコンのボディはオリハルコン以外の武器を受け付けず、
顔は骸骨。額?に傷がある。
人呼んで、ワッハマン。
彼は祖国を守れず、心を閉ざしてしまった。
彼は世界を歩き回り、自分の存在意義を探す……
そんな、ワッハマンを狙う、黒幕、通称パパ。
後半、意外な展開に……

あらすじとは裏腹にこれもやっぱりギャグマンガ。
笑えばすれど、決してしゃべらないワッハマンと、
彼の無敵の力を追いつづける各国の諜報員、
間抜けなパパの刺客レミィのコメディが面白い。

主な登場人物は、笑う超兵器ワッハマン、諜報員長沼、技術者の梅田、
間抜けなライバルレミィ、小学生にしか見えない、成人女性ルミちゃん、
そして、黒幕パパ、とその忠実な部下イシュタルetc,etc.

実は、単行本11巻の結末は連載当時とは違っている。
連載当時、パパを倒す引き金になったのは、坊主の持っていた
おにぎりを潰されたためだったのだ。
多分、あさり先生が締め切りすぎてもワッハマンがパパを倒すきっかけが
見つからなかったためだと思われる。
ワッハマンの食い意地の悪さだけでは、到底パパを倒す動機にはならないから。
単行本の方はその部分を加筆してきっちり仕上げている。
……読んでない人には分からないよなぁ。

まんがサイエンス(連載中、7巻まで)Gakken
これもあさり先生の代表作で、科学の苦手な人にもお勧めしたい本。
1987年〜連載中。
今気付いたのだが、あさり先生の作品の中で最長連載。
5年の科学、途中から6年の科学でも連載される。
実は私も、子供の時に見た覚えがある。
ちょっと、びっくり。

入手は、やや難。

学研の科学に連載され、まんがサイエンスという名前から察する通り、
科学まんがである。
子供向けと侮ってはいけない。
さすが科学マンガを描きたかったというだけあって、
内容はわかりやすい。
2巻はロケット開発が重点的に説明されていて、
4巻は地球の環境問題について描かれている。
これを買ってみて、ちょっと科学してみるのもいいと思う。
お子さんにも、お勧め!!

ちなみに、冗談で始めたこの企画、こんなに続くとは、
本人も思っていなかったらしい。

あさりよしとお短編集 (89'、94'共に)徳間書店
奇才、あさりよしとおの短編集である。
これは、89年にA4サイズの本が、94年にB6サイズの本が出た。
基本的に同じ内容だが、
A4には、白頭巾ちゃんと、ためにならないプラモ製作基礎講座、
アンドロイドは電気クラゲの夢を見るかが、
B6には、宇宙刑事バスター2、蠢くもの、逆襲の赤頭巾が、
下記にあげるもの以外に追加されている為、両方買うほうが、望ましい。

89年版はわりと手に入りやすいが、94年版は手に入りにくいかも。

収録作品は

宇宙刑事バスター (87年 コミックカーニバル(7月)/16Pよみきり)
地上最大の恩返し (83年 レモンピープル12月号/10Pよみきり)
魔黒洲城 (84年 大冒険12月号/16Pよみきり)
砂漠の魔王 (84年 アリスクラブ11月号/8Pよみきり)
ゾンビの7人 (86年 ザ・コンバット1月号/10Pよみきり)
ゾンビの用心棒 (86年 ザ・コンバット マーク2(8月)/24Pよみきり)
ムーンチャイルド 86年 SFマガジン10月号/8Pよみきり)
戦う自衛官 86年 ザ・コンバット マーク3(11月)/16Pよみきり)
それ行け宇宙パトロール 86年 The SFcomics(1月)/16Pよみきり)
木星ピケットライン 81年 少年サンデー1号/24Pよみきり)

89年版
白頭巾 レモンピープル1月号/6Pよみきり)
ためにならないプラモ製作基礎講座 
(別冊アニメディア・プラモNo.1 1Pよみきり)
アンドロイドは電気クラゲの夢を見るか
(ギャグアクション(8月)/8Pよみきり)

94年版
宇宙刑事バスター2 91年 少年キャプテンセレクト
蠢くもの レモンピープル増刊(10月)/8Pよみきり)
逆襲の赤頭巾 レモンピープル1月号/8Pよみきり)

ちなみに、89年版には、あさりよしとお全作品リストがある。
これだけでも、一見の価値あり。
木星ピケットラインはあさり先生のデビュー作。
出来は、かなりいいため、ぜひ見てもらいたい。
さよならジュピターが83年(確か)だから、
時代の先を行っていたことになる。
また、地上最大の恩返しはあさり先生の再デビュー作。
これは、ピケットラインから新作を書く気はなかったらしいが、
ある日、一ファンからピケットラインはその筋では有名だという言葉に
気をよくして、書き上げたものだとか。
そのファンには感謝したいものだ。

地球防衛少女イコちゃん(全2巻)白泉社
あさり作品、初めての原作付である。
原作者は河崎 実。
どうやら、原作ビデオ、地球防衛少女イコちゃんの監督らしい。
それ以上のことはよく分からない。(専門外)
1988年5月号〜1991年5月号まで月刊コミックコンプで連載。

あらすじ

河井イコは中学一年生の一見普通なかわいい女の子。
ただ、放課後ちょっとしたアルバイトをしています。
実は、赤子も恐れる地球防衛隊LTDT!!
ある日、正義の味方ミラクルマン一行が地球に観光に。
その内1人が、酔った勢いで、ミラクルマンの力の源、インカムを
イコちゃんにあげてしまう!!
その日から、奇跡を起こすイコちゃんの戦いが始まるのです。

この作品は、元々角川書店で単行本が発売されていたのである。
だが、何故だか一冊しか出なかったのである。
作者の話では、いつまでたっても『出しましょう』、
との一言が出なかったとか。
その為、最初の本が1990年にだされたのに、
2巻目が99年の終わり、ほとんど10年越しの発行に至ったのだ。
2巻目と入っても、いまさら2巻だけを出してもしょうがないので、
もちろん1巻もある。私は買っていないが。
まぁ、買うなら、新しい白泉社の本を買うほうがいいだろう。
断然、手に入りやすさがちがうと思う。

内容は、原作付というだけあって、何かあさり先生のテイストとは
違うものを感じる。
2巻当たりから、原作と息が会うようになってはいるが。
ちなみに、アシスタントの名前に藤田和日郎の名が。
デビューしたての頃は、あさり先生のもとで修行をしていたんですね。
あと、豊島ゆーさくという名前もある……
どこかで聞いた気が……

中空知防衛軍 徳間書店
私のお気に入りの作品である。
この本も徳間以外から出版されているとは思うが、
手元にないため、よく分からない。
この本には、表題作の中空知防衛軍のほかに、
幾編か収録されている。

入手はやや難。

収録作品は

中空知防衛軍 リュウ(徳間書店)1985年11月号〜1986年7月号まで連載
超巨大ロボ北海道に現わる ISコレクション(白夜書房) 1984年
復活!無節操超超巨大戦闘兵器
(レモンピープル5月増刊号美少女&ロボット(アマトリア社)1984年)
がんまサイエンス 少年キャプテンSELECT VOL.3 (徳間書店)1992年

あらすじ

ここは北海道の一地名、中空知。
高校生のルリ子は円盤が
何機も何機も校庭に下りてくるところを目撃する。
これはただ事ではないと、
友人の淳と閑職同然の中空知防衛軍に駆け込む!!
かくして、お役所仕事の防衛軍対すけべぇをもくろむ宇宙人との戦いは、
火蓋を切って、落されたのである!!

同じ収録のがんまサイエンスは後にあげる、HALの原点ともいえる作品。
全3話。
あきらかにまんがサイエンスのパロディであって、正しいことは、
一つも書いてない。
こちらもお勧め。
ちなみに、見返しにホゲラMK-IIのイラストがあるが、
真っ赤なバディにトゲトゲの肩、右肩にはシ―ルド、
そして頭には角……
まんま、シャア専用でんがな…。

ただいま寄生虫 白泉社
7年越しで単行本になった作品。
最終話を紛失してしまっため、忠実に再現されている。
1992年1月号〜12月号まで月刊コミックコンプで連載。

入手は容易いはず。

あらすじ

幸村いづみは16歳の高校2年生。
ある日検便が行われるが、それは、人類征服をもくろむ、
寄生虫軍団の新兵器との適性を調べるため。
しかし、人間との共存を選択した、新兵器真田十勇士は
寄生虫軍団に謀反をたくらむ。
さて、その適性が抜群だったため、いづみは真田十勇士と共に
いやいや寄生虫軍団と戦うハメになるのである。

毎回、アンケートで最下位だった、この作品。
一応、91年のエロ大規制に反発して、本当のエロスを目指したらしいが、
いうまでもなく、不発。
確かに、これをエロまんがと思う人はいないと思う・・・・・・
アシスタントが寄生虫のペン入れを手伝ってくれなかったりと、
逸話は多い。
単行本化されなかったのは、原稿紛失だけではなさそう……
ちなみに、いづみの友達にルリ子というキャラが出てくるが、
これは、中空知に出てきた女の子と同一人物である。
設定は違うようだけど。

しかし、ただいま寄生虫って、岡崎つぐおの……
いや、みなまで言うまい。

HAL (連載中、1巻まで)ワニブックス
HAL、(はいぱあ あかでみっく らぼ)私一押しのマンガである。
巻末に作者の本名がのってる。
浅利義遠……ファンならうすうす気付いてたかも。
1話から12話までの間に女の子の顔がころころ変わっていく、
違う意味で面白いマンガである。
デビューしたてじゃないんだから……模索してたのは分かるけど……
COMICガムVol.12〜Vol.16
COMICガム1999年9月号〜2000年3月号まで掲載。
ちなみに、Vol.16までは確か、隔月だったはず。

あらすじ

いつもの通学路
ふと、気がついたら
ビルの屋上に
変な研究所があった。
主人公のリカは成り行きで変な科学者『希印』のアシスタントになる。
その日から、ちょっと不思議な実験の日々に明け暮れるのである。

このマンガは、ある程度の基本的知識を身につけていないと、
完全に騙される、だけでなく、面白さも分かりません。
実際、無知な私の弟も、全く理解が出来なかったようで。
後半、時事ネタ多し。
でも、確かに変な事件が多かったな……
ちなみに、元々COMICガムでは海外マンガの紹介をしていたりした。
途中から、この連載に切り替わった。
その経緯はよく覚えていない……
この本を読む人で自信のない方は、物理の教科書などを参照すると、
いいかも。

注意:このマンガは、一部に真実が含まれている場合があります。

エヴァンゲリオンコマ全集 EVANGELION補完委員会編 角川書店
おまけ。
この四コマの最初にあさり先生が執筆されている。
興味のある方は読んでみては?
なつのロケット 白泉社 
 
細腕三畳紀 講談社
あさりよしとおの異色短編集。
と、いいたいところだけれど、これ、連載なんだよね。(笑)
内容は三葉虫をテーマとしたオムニバス形式(読みきり連載)。
毎回、様々な三葉虫ネタが披露するのが、楽しい。
三葉虫が、毎回死んでしまうのがミソ。(笑)

アフタヌーン 01'年1月号〜10月号まで連載。

ちなみに、この漫画は宇宙家族カールビンソンの後に描かれたもの。
あさり先生は、カールビンソンの連載の途中に中国に旅行しており、
帰ってきた時に始めた連載がこれである。
その時のコラムに、カールビンソンの連載はやめたわけではなく、
そのうち始めるとのことだが、いつことやら……
しかし、こちらとしては、あさり先生の連載が読めるだけ、ありがたい。
いきなり、中国に行ってしまい、各雑誌からはたとあさり先生の姿が、
消えた時には、なんとも悲しい気持ちになったからだ。
ちなみに、悲しいことに私の好きな金田はじめの事件簿の連載が、
とまったことが悔やまれる。

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