真のフルブレークインとは?
| ここらで真のフルブレークインとは?を真剣に考える時期の様です。所謂 QSK です。 単にブレークインという動作とどの様な違いがあるのでしょうか?その定義、機器が具備すべき条件その他の事項について纏めました。 今までは フルブレークインといっても主として送受転換のタイミングばかり追及してきました。 確かにタイミング設定が重要ですがそれ以外にもっと重要な条件があります。 その前にフルブレークイン動作の定義を明確にしておきましょう。 1.定義 フルブレークインとは「適当な通信速度例えば 20WPM〜30WPMで短点を連続送信中に弱い呼び出し信号(ブレークイン信号)が聞こえる能力と言えましょう。 その信号の強さはSメーターが振れるか振れない位弱いが耳でははっきり聞こえる大きさの事です。 実際の通信中では送信信号の間隙に誰かがツーとブレークした場合に直ちに送信を中止して受信に専念する様な形態が考えられます。 信号送出中、特に短点を出している間に信号を受信可能でなければならない事から送信機や受信機或いはトランシーバーに必要な機能と性能が決まります。 2.求められる機能と性能 先ず 送信機に対してはキークリックやチャープが無い事は勿論、更には受信中に送信機が変な動作をして受信機能を阻害しない事です。 最も重要な事は受信機或いは受信回路に信号以外の雑音として何かが混入しない事でそれは単語としてバックウエーブがあります。 次に 受信機に対しては送信が終わって受信に切り替わったら速やかに弱い信号が聞こえる状態になる、換言するとAGCが効きすぎてリカバリが遅くない事です。 更に アンテナ切り替え系統には切り替えが早い事、受信能力が損なわれない事そして出来れば静音である事でしょう。 以上の事項から言える事は前に付加した或いは改造したブレークイン回路はそれだけでは不十分である事が分かります。 特にトランシーバーでは、送信中は受信部が動作していない事、受信に切り替わった時に遅延がある事やAGCがファーストアタックは良いがスローリカバリーである事などはここで言うフルブレークインは実現出来ない要因でしょう。 従って"Start Up Distortion"はもとより、SSB信号受信対応のAGC回路の定数では不適当です。 前者は送受間のタイミングの問題であり、後者はCW受信専用のAGC時定数の問題でしょう。 |
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不適当なAGC特性の例です。 これは最近のトランシーバーではなく 中期型のFT-101ZDのそれですが。 ご覧の様に真ん中にある波形で、信号が無くなってからのAGC電圧の立ち上がりが遅いのが問題です。 信号が入ってからのAGCの効き始めの方は問題無いです。これでもAGCをFASTに設定してあるのですが。 この状態では符号間の弱い信号は聞こえず ある程度強力な信号(例えばS5以上)しか実用にならないでしょう。 だからと言ってここでAGCをオフにすると物凄く歪みますから駄目です。 即ち、信号が無くなってから出来るだけ早くAGC電圧が元の(左端のAGC電圧が発生し始める)値に戻るのが理想的なAGCの状態でしょう。 ですから、CW専用の受信機としてはアダプターを付加するだけでなく内部を改造せざるを得なくなるのです。 |
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