無責任SS風味競馬予想
『れーしんぐハート』
その38:名剣VS精英大師
「さーて。いよいよ秋のGTシーズンがスタートだよ!」
「まずは電撃の6ハロン・スプリンターズSですね。でも、その前に土曜日には札幌2歳Sが行われます。こっちの予想から行きましょう」
「りょーかい。……うーん、なかなかのメンバーだね」
「札幌競馬場で行われる2歳限定のGV、芝の1800mです。2歳戦では数少ない中距離重賞ですから、いいメンバーが揃うのは毎年のことですね」
「人気になるのは2戦2勝のアドマイヤムーンかな。本田騎手、2歳戦は絶好調だからね〜」
「対するのはクロフネ産駒のフロムドパシオン、未勝利からコスモス賞を連勝したディープエアー、新馬戦を圧勝したSS産駒のマツリダゴッホ。
函館2歳Sを制した地方馬・モエレジーニアス、そしてマイネル・コスモ軍団の岡田総帥が今年度産駒でもっとも期待を寄せるマイネルバシリコスといった面々です」
「うっわ。強そうなのばっかりだね……」
「取捨選択が難しいですね〜。どれから行きます?」
「ふふふ。ここは隠し球で! 福永鞍上のニシノロドリゲス!!」
「あれ? 忍さん、福永騎手は嫌いだったんじゃ……」
「いやいや。2歳戦での信頼度はかなりのものがあるからね〜。ここは素直に従うよ。
相手は大外になっちゃったけど、本田のアドマイヤムーン。この距離だとかえって包まれない外枠の方がいいのかも」
「なるほど。この2頭で行くんですか?」
「……ん〜。ここは狙って、5頭の三連複ボックスにしちゃおう」
「忍さん、それってハズレパターンですよぅ……(汗)」
「う、うるさいな(汗)。とりあえず、残りは有力馬からフロムドパシオン、マイネルバシリコス、あとはディープエアーで!」
「マツリダゴッホは外すんですか? 目の前であんなに強い勝ち方見たのに」
「うーん。なんとなく、なんだけどね〜。まあ、これで来たら、この馬は私達とはとことん相性が悪いって事で」
「何でわたしまで一緒なんですか!?」
「あっはっは、一蓮托生!!」
「うう、謹んでお断りしたいです……(泣)。
確認すると、ニシノロドリゲス、アドマイヤムーン、フラムドパシオン、ディープエアー、マイネルバシリコスの5頭三連複ボックスですね?」
「うん。とりあえず、9月までの2歳重賞は今後の様子見に過ぎないからね。ここは軽く行くんだよ」
「わかりました〜。で、日が開けて日曜日。いよいよGTです! 中山競馬場・芝1200mで争われるスプリンターズステークス!!
今年は香港からサイレントウィットネス、ケープオブグッドホープの二頭が参戦してきています」
「迎え撃つ日本馬は名剣・デュランダルに漢大西鞍上の昨年王者・カルストンライトオ、高松宮記念覇者のアドマイヤマックス、海外帰りのキーンランドスワン。
強力な逃げ馬のギャラントアローに安定した力を持つゴールデンキャスト、シルキーラグーン、快速のシーイズトウショウ。
アイビスSDでライトオを倒した3歳牝馬・テイエムチュラサン、春先は短距離最強とまで言われたプレシャスカフェ、夏の上がり馬マルカキセキ、と。
……どれが勝ってもおかしくないハイレベルな混戦だね〜(汗)」
「絞れるんですか?」
「ううん……ここは展開から予想しようか。
まず、1枠2番にテンの早いテイエムチュラサンが入ったね。そして、大外にスタートはそれほどでもないギャラントアロー。逃げたい2頭が、絶好の枠を引いた形。
その上で、カルストンライトオも中めの5枠9番。サイレントウィットネスが7枠13番。
出足が遅くないシーイズトウショウも前を狙うだろうし、最内のゴールデンキャストもこの枠なら逃げを狙うかも。これは、かなり前が速くなると見た!」
「ということは、差し馬ですか?」
「だね。当然、ここはデュランダルで!! あとは右回り×を持つのが気になるけど、アドマイヤマックス。
穴狙いでキーンランドスワンとケープオブグッドホープも加えて4頭」
「これで馬連ボックスですか?」
「せっかくだからもう一頭。サイレントウィットネス。多分この馬、他の全てが潰れても粘りきると思う。
というか、この馬を倒せそうなのはデュランダルだけな気がするね〜」
「逃げVS追い込みですか。先週のディープインパクトVSストーミーカフェみたいですね」
「あっちと違うのは、今回のは互角だって所かな? 追い切りを見ても強調できるのはこの2頭ぐらいだし」
「5頭の馬連ボックスでいいんですか? 多分、デュランダルとサイレントウィットネスの組み合わせは安いと思うんですけど……」
「ううん……。いや、ここはこれで!! アドマイヤマックスとケープオブグッドホープなんて来たら、すごいことになるよ!?」
「……先週も同じ事言ってた気がしますよ?」
「気のせい気のせい。さ、もう一つあるんでしょ?」
「まあいいですけど……。阪神ではダート1400mでGVのシリウスSが行われます。ちなみにハンデ戦で、トップハンデはブルーコンコルドの58sです」
「休み明けで58sか……。連勝中の馬だけど、ここは厳しいかなぁ。この馬を買うなら、私はこっちを本命にするな。5枠8番マイネルモルゲン!」
「あ。モルゲン、こっちに来たんですね〜」
「休み明け初戦でダート適性を示し、叩き2戦目で京成杯AHを勝利。ここは不動かな、と。
ただ、ひょっとして斤量負けする馬なんじゃないかな、と思っているのはちょっと秘密」
「そんな大事なことを秘密にしないでくださいっ!?」
「大丈夫大丈夫。もう一頭本命に近い対抗用意してるから」
「へ? なんですか? いつも通りにエドモンダンテスとか?」
「いや、いくらなんでもあんなバタバタの調教見せられちゃ買う気はしないって(苦笑)。私のイチオシは5枠7番インタータイヨウ!!」
「わ。またコアな所を……」
「この馬もハンデ見込まれた方だけど、休み明けで3着、叩いて上昇してるのは間違いないし、何よりも追い切りがメンバー中一番いいんだよ」
「へ〜。言われてみれば確かに……」
「この2頭の馬連が本命。あとは両方とも5枠なのを利用して枠で買おう。3枠と8枠へ流し!」
「狙いはマルカフレンチとブルーコンコルドですか?」
「まあ、一応エイシンチャンプにも注目はしてるんだけどね」
「まとめると、マイネルモルゲンとインタータイヨウの馬連と、枠の5から3と8への流し。以上ですか?」
「うん。結構この馬連、自信あるんだけどなぁ……」
「……そう言ってるとき、まず当たりませんよね……」
「……確かに……(泣)」