無責任SS風味競馬予想
『れーしんぐハート』
その25:競馬場へ行こう!
「さてさて。今日は実際に競馬場へと行こうと思います!」
「札幌競馬場へはJR桑園駅か、地下鉄東西線の二十四軒駅から出ている無料送迎バスで行くと便利です。
ということで、わたし達は地下鉄二十四軒駅からバスに乗車、札幌競馬場までやってきました♪」

「おおー。着いた着いた♪」
「まずはこっちで入場券を買いましょう」

「ええと、100円か……。なんか追加料金で2階の指定席も取れるみたいだね」
「でも2階だと、パドック見に行くのが大変そうですよ?」
「そうだね……。それにレースは目の前で見たいし。普通に行こうか」
「はい♪ ……おや? 入場券と一緒に何かの券が……」
「なになに?『ディープインパクト号プレミアム抽選会抽選券』?
へー。ディープインパクトのハミとか手綱が当たるんだって」
「それは欲しいですねぇ。でもわたしは、当たるならレプリカゼッケンがいいなぁ」
「確かに、ハミや手綱もらっても飾るところに困るね(苦笑)。さて、中に入ろう!」

「……ガラガラじゃないですか」
「そりゃそうでしょ。まだ10時前だもん。はくぼ開催だから、第1レースは10:40からだし」
「早く着き過ぎちゃいましたね〜」
「いやいや。これでいいのだよ。さあ、今のうちに新潟と小倉の特別レースを勝っちゃうよ!!」
「え?! パドックとか見ないんですか?」
「競馬場に来たら、そこのパドックとレースの往復で他場まで見ている余裕なんて無いよ?
他場のレースは先に買っちゃうのが吉だって」
「そんなものですか……って、もう予想始めてるし……」
「……うぬぬ……。小倉記念、あの6点だけじゃ不安か……。カゼニフカレテも外したくないし……。
小倉は9〜12、新潟は9〜11レース買えばいいかな……。ううん、これといったのがいないなぁ……」
「ええと、じゃあわたしは先に1Rのパドック見てきますね〜」
「…………ここは三連複で……いやいや、やっぱり流し……?(ブツブツ)」
(パドックまで移動)
「わー、目の前にサラブレッドがいますよ! 第1Rは3歳未勝利戦ですね。最内の馬が1番人気ですか……。
あれ? あのお尻のチェック柄はなんだろう……?」

「那美〜? どんな感じ?」
「あ、忍さん。あの1番の馬が……」
「ふーん? 1番人気で前2走が両方とも2着……。しかも先行有利な札幌で最内引いた逃げ馬か。いい所じゃない」
「ええと、そうじゃなくて……」
「じゃあ1番から4,6,9への馬連と三連複流し買ってくるね〜!」
「ああああ、もう行っちゃった……。本当に自分の好きなこととなると途端にフットワークの軽い人です……。
仕方ないから、コース前に戻りましょうか」

「曇ってるけど、じんわりと暑いなぁ……。湿気が多いのかも……」
「那美〜。買ってきたよ、ほら」
「とりあえず、第1Rですね。……あ。1番、思いっきり出遅れました(汗)」
「横典〜〜〜〜!?(大汗)」
「ああああ、行った行ったで……9,6,4の順ですね。思いっきり縦目ですね〜」
「……流しはダメだぁ!! 今日はボックスの日!!」
「し、忍さん、その方向転換、ちょっと早すぎですよ!?」
「次、次!! 那美、パドック行くよ!」
「あ、ちょっと待ってくださいよ〜(泣)」
「……で、2Rのパドックだけど。あの7番のトーセンダンディ、おっきいね……」
「馬体重が……584s!? ほ、本当にサラブレッドですか、あれ!?」
「面白いから買ってみようか。あとは5番が気になるかな」
「新聞だと印無いですけどね……。あ。2番、日刊法則ですよ?」
「ええと、そこから本命サイドにワイド流しと……あとは良さそうな馬のボックスを買って……よし!」
「馬連のボックスで1,5,7,12とワイドで2から7と12に流し……って、ちょっと買いすぎじゃないですか?
今日のお財布、あんまり重くないんですから」
「序盤で増やさないでどーするの。ここは攻めるよ」
「はいはい。じゃあ、レース見に行きましょうか。……うわ。スタートから激しい先行争いです」
「札幌だからね〜。……って、ちょっとペース早すぎ……うわぁ!? 先行馬総崩れ!?」
「そ、その上で2番が競走中止してますよ!?」
「うわわわ……。一応5番は勝ったけど……」
「5,10,6の順ですね。競走中止がかわいそうです……。あ、救急車……」
「大事にならないといいけど……」
「さて、気を取り直して第3R。午前中最後のレースですね」
「うん。ここは考える必要ないから」
「へ? どういう意味ですか?」
「このレース、店長が仲間内でやってるPOGの持ち馬がデビューするんだ。
その名もバーニングレッド! レッドチリペッパーにアグネスタキオンという期待の良血だよ!」

「真っ赤なメンコがかわいいですね〜。じゃあ、この子の応援馬券を買うんですか?」
「当然。単勝と馬連全流しで勝負!!」
「まずまずのスタートですね。ハナを狙っていくようですよ?」
「ダートの1000mだから、いいんじゃない? いいペースで逃げてるよ。……あれ?」
「2番手にいたアドマイヤダッシュがするすると抜けて……うわー。突き放しましたねぇ」
「…くっ! まだ! まだ2着がある!! 粘れ、バーニングレッド〜〜〜!!!」
「ああああ、後ろから一頭、すごい勢いで……。あれって減量の大野騎手騎乗のイッツショータイムですね」
「うわわわ!? バカ、来ちゃダメーーー!?」
「……クビ差、差されちゃいましたね……」
「……2着なら、当たってたのに……」
「なんというか、先行馬が持ちませんね。ダートは前が速くなり過ぎるみたいです」
「……というか、バーニングレッド、なんでこの血統でダートの1000なんて使うかなぁ……。
どう考えても芝のマイルぐらいでしょ。良さそうなのは……」
「とりあえず、お昼ですよ、忍さん。ご飯でも食べて、気分転換しましょう」
「うううう、食欲ない〜……」
「じゃあ、とりあえず私は何か買ってきますね〜」
「いってらっしゃ〜い……」
「で、売店の方まで来たのはいいんですけど……めちゃくちゃ並んでますね……(汗)。
牛丼とか冷やしたぬきそばとか食べたかったんですけど……。ちょっと二階にも行ってみましょうか。
(2階に移動)……ええと……なんだか、もうどうでもよくなって来ちゃった……。わたしもそんなにお腹空いてないし……。かき氷にしようっと。
(再び1階)あれ? 露店はそんなに並んでない……。コロッケが安いなぁ。……うん。これにしよう♪」
「おかえり〜。って、那美もかき氷?」
「はい。あとはコロッケです」
「わびしいね……」
「まだ当ててないですからね……。って、忍さんもかき氷ですか?」
「うん。とりあえず暑くて……。ん? 那美のかき氷……ブルーハワイ? どこで売ってたの、それ?」
「2階の売店です〜♪ 1階はメロンといちご、練乳しかないんですよね〜」
「うわ、しまった! 私もブルーハワイがよかったなぁ」
「で、あそこでは何をやってるんですか? 人がいっぱい集まってますけど」
「ん? ああ、TIMと須田鷹雄がクイーンSの予想してるの」
「ええ!? TIMですか!? ナマ芸能人ですよ!?」
「そんな驚くほどのものでもないけど……。さて、と」
「あれ? 忍さん、どこに行くんですか?」
「4レースのパドック。もうそろそろ周回してるでしょ」
「え? TIMはいいんですか?」
「うーん、私はあんまり好きじゃないだよねー。それよりも、まずはひとつでも当てる!!」
「忍さん、男前にも程がありますね……(涙)。とりあえず、わたしが留守番してますね」
「うん。任せた。
(パドックに移動)ん〜。ここも新馬戦か……。とりあえずよく見えるのは……4,5,9,11の4頭かな。
特に4のラピッドオレンジと5のベストストーリーがよく見えるなぁ……ん? なに、あの馬……。
1番のキングマキシマム……。
キ、キングスッキャーーーン!?(爆笑)
……って、名前もアレだけど、すごい顔してるなぁ……。
目が怖い……(汗)。
三白眼のやぶにらみだけど……イレ込んでるわけでもなくて、じっと前だけ見据えてる……。なんだろ、すごく気になる……」
「おかえりなさ〜い。どうでした?」
「とりあえずこう買ってきたよ」
「ええと馬連ボックスで4,5,9,11と、ワイドで1からその4頭へ流し……? 1って印あんまり無いんですけど……」
「うん。すっごく気になったの……。あの馬……」

「……なんか、妙なオーラ出してる馬ですね……」
「パドックはもっとすごかったよ……。でも、馬単で流すのは不安だったからワイドで買い足してみたんだ」
「はあ。……あ! すごい好スタート決めましたよ! キングマキシマム!」
「いい感じで逃げるね……。頑張れ、マキシマムー!」
「ああああ、だけど最後で……捕まっちゃいましたねぇ……。
それでも3着に粘って、1着5番ベストストーリー、2着4番ラピッドオレンジ……あれ? これって……」
「ふっふっふ……。きたきたきたぁーー!! 馬連&ワイドで3点的中!!」
「おおー。でも、配当はそこそこですね……」
「でもマキシマム絡みはわりと付いたよ! よく頑張った、マキシマム! さあ、この調子で5R!!」
「ガンガン行きましょう! ……で、パドック来たんですけど……」
「……わ、わかんない……(大汗)。とりあえず自分で見たのだけでも8頭はいるんだけど……」
「どうにか絞ってください。せめて、4頭ぐらいにしないとじり貧ですよ?」
「うう〜ん…………とりあえず、1,3,5,8のワイドボックスで……」
「どんなものでしょうね……。
(レースへ)1番のセレスアドラーブル、いいところに付けましたね。でも、あの名前で鞍上松幹って……」
「あれで血統的にはまったく関係ないっていうんだから変だよね。……って、あれれ? 直線で外目から……一頭強襲してきた!?」
「わ。お見事。アラマサフェアリーですね。母父オグリキャップ……って、この馬、アラマサキャップの娘ですか」
「アラマサフェアリー……。最後の最後で切った馬……(涙)」
「……まあ、そんなものですよ。さあ、次は6Rです!」
「ちょっと負けが込んできたね……。
ここは一発、大逆転を狙うよ! それはもう、かに本家にタクシーで横付けしてカニ食べ放題コース食べに行くぐらいに!!」
「そ、それはまた豪毅な……(苦笑)。で、どれを買うんですか?」
「新聞見ないで己の直感信じて……3,7,8,9,10の三連複ボックス!! 組み合わせによっては20万馬券!!」
「ほ、本気でカニ狙ってるんですね(汗)。あ、もうスタートです。パドック見てるとレースまでがあっという間ですね」

「よーし、いけー! カニーーー!!」
「……その声援は恥ずかしいですからやめてください……(汗)。……って。ああっ!? 先頭にいるの3と9ですよ!?」
「よっし! カニげーーーっと!!」
「いえ、待ってください! その後ろから6番が……9番を差しちゃいました!」
「いーーーーやーーーーー!?」
「ええと、ワイドなら当たってましたね……」
「……いらないもん、そんな6.1倍のワイドなんて……(ぐすん)。
ううう、次こそ!!(じぃいいいいいい←パドックで馬を凝視)」
「なんだか忍さんの方がイレ込んできましたね……(汗)。で、どうです?」
「3,8,11,12の三連複!! 今度も当たれば大きいよ!」
「9番がハナを切って……粘りますねぇ。あ。だけど……その直後にいた3と11がスパッとかわしましたねー」
「よっしゃ、あと一頭!! 12! もうちょっとだ、がんばれーっ!! って、ああああああっ!?」
「5着までですね。……ええっと、馬連ボックスなら当たってましたよ? しかも13.5倍」
「あうう、欲に目が眩んだ……(泣)」
「まあまあ、忍さん。買い方間違いで当たりを逃すなんて、いつものことじゃないですか♪」
「そんな笑顔で言わないでっ!?」
「で、一番最初に買った他場の特別レースがそろそろ始まりますね。新潟9レースです」
「うううう、もうどーでもいいよぅ(遠い目)」
「ええっと、忍さんが買ったのは……1,9,11の馬連ボックスと三連複ですね。中館、大西、柴山の騎手買いですか、これ?」
「うん。こういうときは騎手で決めようかなーと」
「で、レースは……あ」
「中館と柴山の叩き合い!? そのまま、そのまま……やったーーー!!」
「馬連的中ですね! 14.2倍、まずまずの配当です!」
「す、少しは運が向いてきた? さっきから買い目は間違ってないんだし……。私の相馬眼は4,6,13といっている!!」
「一応法則だと3,7,8,11ですね。わたしはこっちのワイドを買ってみましょうか」
「じゃあ、私は馬連でいくよ! 頼むよ、後藤、四位、北村!」

「1番がハナを切って、その直後に5、そして12が付けてます。
直線に入って一気にまくってきたのが6番! 11番もいい感じで伸びてきてます!!」
「わー!? このパターンは、縦目ー!?(泣)」
「いえ、待ってください! さらにその後ろから突っ込んできたのが……4番です!!」
「……へ? ……あ、当たったーー!! 12.7倍、的中〜〜!!」
「調子出てきましたね〜」
「この調子で今日のメイン、クイーンSも当てるよ! さーて、パドックパドック!」
「わ。急に人が増えましたね……。さすがはGVです」
「というか、みんなこの馬が目当てなんじゃない?」

「あ! ダンスインザムードですね!! ……でも、なんだかとっても暴れてますよ? 発汗もひどいし……」
「うーん、もうちょっと様子を見てみようか。ひょっとしたらこのあと落ち着くかも知れないし」
「いいですけど、馬体重+16sというのを忘れないでくださいね? あ、その隣にいるのは……デアリングハートですね」

「うーん。落ち着いてるねー。綺麗な馬だね」
「ですね。斤量も軽いですし、ここは今後の路線を占う意味でも重要な一戦ですね」
「あと気になるのは……スプリンターだとは思うけど、どうにも見限れないこの馬」

「フェリシアですねー。ここでもちょっとうるさいところを見せてます。1800は長いと思うんですけど……」
「まあ、押さえ要員だからね。で、押さえ要員といえば……」

「レクレドールですか。確かにステイゴールドの妹に恥じないイマイチぶりですよね(汗)」
「正直、法則に引っかかってないと買う気しないんだけど……。とりあえずは前回の予想通りに15点。あとは……」
「あ。ダンスインザムード、落ち着いてきましたね」

「気配はよくなってきたね。……うーん、無視できなよね、やっぱり。
パドックでよく見えたアンブロワーズ、エルノヴァ、スターリーヘヴン、ディアチャンスへの馬連買い足しっ!」
「ちょっと不用意な気もしますけど……」
「うーん、どうだろ……? ……あれ? あの派手なの、なに?」

「誘導馬……でしょうか?」
「多分そうなんだろうけど……クイーンSだから?」
「あ、お供の騎士ですね! 面白いことしますねぇ」
「意外なところに趣向凝らしてるね〜。じゃ、私達も本馬場に行こうか」

「ダンス、大丈夫でしょうか? なんだか、嫌な予感がするんですけど……」
「奇遇だね。私もだよ……」
「さて、スタートです。フィヨルドクルーズが先頭を伺って……その直後にダンスが付けましたね」
「ねえ、那美……。嫌な予感がどんどん大きくなってるんだけど……」
「ええっと……あ。」
「掛かったぁっ!?」
「予感的中ですね〜。やっぱり藤田如きでは御せる馬ではなかったようです……」
「ああああ、もうダメだぁ〜!」
「落ち着いてください、忍さん! あくまでわたし達の本命はデアリングハートとチアフルスマイルです!
デアリングハート、いい感じで先頭ですよ!! チアフルスマイルも追い込んできてます!」
「そ、そうだね! がんばれ、デアーーー!!」
「ああああ、だけどデアリングハート、やっぱり距離が長い!! 直線でぱったりと止まっちゃいました!」
「いやぁああああああっ!?」
「代わりにすごい勢いで来たのは……レクレドール!?」
「なんでこんな所で大激走!?」
「見事な差し切り勝ちです。2着には中段から脚を伸ばしたヘブンリーロマンス。3着に仕掛けが遅い横山典のチアフルスマイル。
デアリングハートは4着まで。ダンスインザムードは見せ場すらありませんでした。で、馬券ですが。一応、ワイドで当たってますけど……」
「思いっきり当て損だよぅ……(泣)」
「し、忍さん! 当てることが肝要です!!(あせあせ)」
「……そう? そういえば、小倉の9Rはどうなったのかな……?」
「言われてみれば……。もう終わってる見たいですね。ええと、15,3,10の順ですね。……あの、忍さん?」
「8から馬連で3,4,7,9,14に流し……。ヒモワイド〜(泣)」
「ま、まあまあ! ついでに新潟の10Rも終わってますね。ここは8,10,5の順でした」
「こっちは14から1,8,9への流し……。8は買ってるんだけど……」
「こ、ことごとく間をすり抜けますね(汗)。とりあえず、メインを当てましょう!! そろそろ小倉記念のスタートですよ!」
「ええと、あの馬券にちょっと買い足してメイショウカイドウから1,3,4,7,11,12,14,15への8点流し。……買いすぎたかも……」
「確かに買い過ぎかも……(汗)。とにかく、小倉記念です!
スタートして、外目からグリーンプレジャーが一気にハナを奪います。メイショウカイドウは中段外目。馬場のいいところを狙ってますね」
「斤量をものともさせない走りだね。先行集団ではスパルタクスがいい感じかな」
「コーナーを回って直線。さすがに小倉も開催して長いこと経っていますから、馬場が悪いです。先行馬の脚が鈍ります。
その外から来たのが……やっぱりメイショウカイドウ!! 馬場の荒れ方が少ないグリーンベルトを横綱相撲で駆け抜けます!!」
「うっわ! 強すぎるよ、これ!! 大楽勝!?」
「完勝ですね〜。しかもレコードのおまけ付きですよ!?」
「つ、強い、強すぎる……。小倉に限定すればロブロイもタップも勝てないんじゃないの?(汗)」
「その可能性は大きいですね〜。まあ、GT馬はこんな場末の競馬場には来ないでしょうけど」
「最大でGVまでしかない上にハンデ戦や別定ばかりだからね……。あ。一応馬券、当たった」
「おめでとうございます〜♪ ほらほら、まだ捨てたものじゃりませんよ? 馬連で6.7倍も付いてるじゃないですか」
「……買い足さなきゃ、プラスだったのに……(泣)」
「……さすがにそこまで来ると慰めの言葉を掛ける気も失せますね……。ほら、メイン三つ目。関越Sでメイン制覇を狙いましょう!」
「ええと、ここはこの前の予想通り。
シアトルユーとマイネルモルゲンを軸に三連複でスターペスシンタ、オルレアン、オースミステイヤーへの流しだね」
「オルレアンがハナを奪って、その後ろにグラスボランチ……それにマイネルモルゲンが積極的に付いていきます。
……これは札幌記念、小倉記念同様、かなり前が速いですね〜」
「やな予感がするなぁ……。4コーナー回ってスターペスシンタとシンメイレグルスが来た!」
「先行勢は……さすがに息が切れました! 粘っているのはマイネルモルゲンとグラスボランチ!
マイネルモルゲン、ダートもなんのその、重賞2勝の意地ですね」
「これにさっきの2頭が加わっての大接戦! って、シアトルユーはーーー!?」
「もつれるようにゴール!
僅かに制したのはスターペスシンタ。2着にシンメイレグルス、3着にグラスボランチ。4着にはマイネルモルゲンが粘りました。
ええと、シアトルユーはその後ろ。5着ですね。3馬身と1/2の差が付いちゃってます」
「うう、狙い目は悪くなかったんだけど……。シンメイレグルスに走られた時点で負けだね、これは」
「ようやく立ち直ってきましたね、忍さん」
「まあね。メインのあとの3レース、意地でも当てる!!」
「がんばりましょう!! …でも、そろそろ競馬場も帰る人が多くなってきましたね」

「代わりにまったりムードが漂ってきたね。でも、これこそがはくぼ開催のいいところかな。なんかのんびりと競馬が見れるって感じが」
「ですね〜。のんびりとポップコーンでも囓りながらいきましょう」
「うん。……あ。ディープインパクト抽選券の発表やってる」
「ええと……。掠りもしませんねぇ」
「まあ、宝くじなんてそんなものだよね……。とりあえず、パドック行ってきま〜す」
「あ、はい。行ってらっしゃい〜。
……ふう。大分涼しくなってきましたね。北海道はお盆過ぎればすぐに秋風が吹いてくるから……。
来週の札幌記念の方がもっと過ごしやすそう」
「ただいま〜!」
「おかえりなさ〜い。で、何買ってきたんですか?」
「馬連の3−5」
「馬連の3−5ですね? えーと……364.5倍!? し、忍さん、なに考えてるんですか!?」
「パドック見てたらこの2頭がいいかなー、って。それに法則に当て嵌まる8と12を加えたワイドボックスも買ってきたよ」
「……忍さん、あんまり負けてる自覚ないでしょ?」
「いやいや。まだまだカニは諦めないよ?」
「いい加減にしましょうよ、一発逆転狙いは……(汗)。
とりあえず、レースは……1番が逃げて9番が追いかける展開最後の直線で……ええっ!?」
「すごっ! 5番、ごぼう抜きじゃない!!」
「見事ですね〜。5,14,4の順で確定の赤ランプです」
「……あれ? 5番は来たけど……」
「忍さんの直感はおろか、法則の馬も来てないですね。まあ、そんなものですか」
「う〜ん……。ちょっと無謀すぎたか……(汗)」
「さすがに(苦笑)。さて、続けて小倉11レース走りますよ?」
「んーと、ここは三連複と馬連で1.4.8。どうだろ?」
「1と8が軽快に飛ばしますね。これは……このまま直線入りますよ!?」
「ええ!? よし、そのまま〜〜!!」
「あ! だけど、一気に差を詰めるのが6番!」
「わ〜〜〜!!やめて〜〜!!!」
「……きっちり差し切って、6番が1着。1と8は惜しくも2着3着です。ワイドなら、ですね……」
「……どーせ私の馬券はいつもこんなのばっかりだよ……」
「んー。それなら次はワイドのボックス買ってみたらどうですか?」
「それもそうか……。じゃあ、また行ってくるね〜」
「……ふう。烏龍茶がおいしいです……」
「ただいま〜」
「は、早いですねぇ(汗)。で、どうですか?」
「うん。2,3,4,7のワイドと三連複ボックス」
「……三連複、どうしても買いたいんですね……」
「いや、ここまで来てカニを諦めるわけには!」
「はあ。もう、いいです……。レースは……1,2,10の順で決まりましたね」
「うわ。レースの状況すら説明しない!?」
「だって、どうしようもないじゃないですか、それ。掲示板に載ってるの2だけですよ」
「うう、私の相馬眼が疲れたって言ってるんだよ……」
「それはただ単に忍さんの目が曇っているだけです。さて、小倉では最終の12レースが始まるみたいですね」
「ここは馬連で15から4,5,13へ。あんまり期待してないんだけど……」
「……いえいえ! 忍さん、15番強いです! さすが武豊、きっちりと1番人気を勝たせました!」
「……で、馬券は?」
「……3着に5番。2着は9番でした」
「またワイドかーーーー!?」
「忍さん、このうっかりぶり、すごいですね。わたし以上ですよ?」
「うううう、すっごく悔しいのになんにも言い返せない……(泣)。とりあえず、最終12Rのパドック行ってきます……」
「は〜い。
……さて。そろそろ片付けて帰る準備でも始めましょうか。
……わ。隣の人、氷を芝生に捨てて帰ってる……。氷だからいいけど……マナー悪いなぁ。
(片付け中)……と、あらかた終わったけど……忍さん、遅いなぁ。もう本馬場入場始まってるけど……」
「ただいまー!」
「あ。もう、忍さん。そろそろ始まりますよ〜」
「うん。分かってる。買ってきたのは、これ!」
「ええと……枠? 枠で3,5,6のボックスですか。なりふり構ってませんね〜」
「それと、曇ってきた相馬眼に最後の望みを託して三連複1,11,12! 基本的にはあの馬が本命かな」

「なら、そこからワイドで流せば……」
「資金が許せばそうしたかったよ……(泣)」
「そうですか……(泣)。で、レースです」
「9番がレースを引っ張るね。5枠の両頭が積極的に前に行ってるなぁ」
「赤い帽子も前にいますね。いい感じじゃないですか?」
「そのまま、そのまま……よし、直線まで持った! あとは……って、外から何か来てる!?」
「青い帽子、7番です! あー、見事に差しちゃいましたねー。今日の札幌、差しがよく決まりましたね〜」
「結果的に前が速すぎるんだよ……。うう、ワイドボックスなら当たってた……。しかも7番って、最後に切った馬じゃない……」
「切った馬が来る。それが競馬ですから」
「完敗です……」
「さて、忍さん。当たり馬券もあるんですから、換金してきましょう」
「うん。ちょっと行ってくるね」
「さて、札幌開幕週も終わりました。来週以降も熱い戦いが繰り広げられていくんですね、ここで」

「ただいまー。って、なに残り200のハロン棒眺めてるの?」
「いえ、なんとなく。で、どうでした?」
「……お財布の中身が1/3になりましたーー!! あーっはっはっはっは!!」
「し、忍さん!? しっかりして下さい! そんな、泣きながら笑わないでくださいよ!?」
「うわーん、覚えてなさい、札幌競馬場! 札幌記念でしっかり取り返してやるんだからーー! あいる・びー・ばーーーっく!!」
「あわわわ、忍さん、そんないきなり走って帰らないでくださいっ!? 自分の荷物ぐらい持ってくださいよーーー!?」
こうして、悪夢の札幌開幕週は幕を閉じた。
だか、戦いは終わらない。
来週に控えるのは夏競馬最大のレース・GU札幌記念!!
果たして、我らの財布は持ちこたえる事ができるのか!?
それは神にすら分からない……。
To be continued……
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遅れちゃいましたが、地方重賞の結果、そしてロブロイについては次回、ということで(汗)。ごめんなさい〜(平謝り)」