罰ゲーム


お題:メディスン + 愛兄貴と3P


人形と鈴蘭と兄貴


(この作品は18禁です。18歳未満の閲覧を禁止します)



「スーさん、スーさん。良い物を買ってきたわよ」
 幻想郷の外れに、鈴蘭が咲き誇る丘がある。人目から隠れるように存在するこの地は、長い歴史の果てに忘れられたセカイの隙間だ。名前すら忘れ去られたこの小さな草原は、存在を知る者はあえて『無名の丘』と呼ぶ。名が無いという事実が名前になってしまったらしい。
 遙かな昔、この丘には間引きのために子供が捨てられたという。毒草の群生地であるこの丘で眠るように死んでしまった子供達は、妖怪達が持ち去り、死体すら残らなかった。
 しかし、子供達の持ち物は別である。打ち捨てられた器物は毒の中に長い間放置され、毒気を吸い込み、意識を持った。それが人形の妖怪、メディスン・メランコリーである。
「咲夜に聞いたとおりだったわ。あの店、面白い物がたくさんあったのよ」
 腕の中の紙袋を大事そうに抱えながら、人間の子供ぐらいの大きさの人形が嬉しそうにくるくる踊る。動くものは、メディスン以外に存在しない。ただ、風に鈴蘭の白い花房が揺れるだけである。だが、メディスンは気にしないで言葉を続ける。彼女の話相手は、その鈴蘭達に違いないのだから。
「ふらりと入ったら、この瓶が目に留まったの。形も綺麗だけど、それ以前に中身が私を呼んだのよ。店主は薬だと言っていたけど、これは毒ね。ええ、それも猛毒。人の人生を狂わせるぐらいの」
 生まれたての妖怪であるメディスンは、最近ようやく自分の領域の外に出るようになった。彼女にとって見るもの全てが新しく、珍しい。だが、それ故にどこに行っていいのかよく分からない。そこで、ここに毒草を摘みに来る酔狂な連中に話を聞くのだ。メイドや兎、月人などが主だが、そのどれもが広い教養を備えているので、話すだけでも彼女には勉強になる。
「売買という概念はなんとなく知っているけど、お金は持っていなかったのよね。だけど、店主は「金は後でいいからとっとと帰ってくれ」とか言ってくれたのよ。多分、これがみんなが言ってた、ツケって奴ね」
 彼女は今、勉強中だ。世界のこと、人のこと、妖怪のこと。とにかく、自分は知らないことが多すぎる。物事を知り、心を知らなければ、他者を率いることは出来ない。閻魔様に言われたことを素直に信じ、彼女はひたすらに学び続ける。無知故に、純粋なのだ。たとえその最終目的が『人形による革命』だとしても。
「でね、スーさん。この薬、なんだと思う?」
 上機嫌で鈴蘭達に語りかけるメディスン。端か見れば奇行にしか映らないが、彼女にはその声がしっかり聞こえている。鈴蘭は、メディスンにとって眷属であり、生みの親でもあるのだから。
「ふふ、はずれー♪ 正解はね……なんと、人間に化けられる薬なのよ!」
 年若い妖怪であるメディスンは、まだ変化の術を知らない。姿は正体の人形のままだ。本来妖怪は人化の法から修得するものだが、なまじ元が人型のメディスンは逆に修得が遅れているらしい。
「これさえあれば、里にも簡単に潜り込めるはずだわ。そうして、まずは里の人形達に挨拶に行くの。根回しって奴が大事らしいからね。人間関係の構築は焦っちゃダメってこの前うどんげから教わったのよ」
 ウキウキしながら、紙袋から小瓶を取り出す。それは、彼女の言葉の通り、綺麗な青磁の陶器で出来ていた。瓶を取り出しても紙袋はいまだに膨らんだままなので、他にもまだ何か買ってきた(というのは正しくないが)のだろう。メディスンはその袋をそっと鈴蘭の隙間に降ろすと、瓶の小口を捻る。螺子式の蓋が外れ、中から嗅いだこともない芳香が漂う。鈴蘭の香りとは全く違うそれは、混ざることなくメディスンの嗅覚を擽った。
「……うん。良い毒だわ。さあ、レッツトライ!」
 宣言するや、腰に手を当ててグビグビと一気に中身を飲み干す。自信が毒の化身たるメディスンに、摂取するものに対する警戒心などまるでない。
「ああ、この喉が痺れる感じ……。良いわね。さあ、無効化なんてしないから、私の身体を犯しなさい」
 作り物の身体が劇物によって侵食されていく。その熱い衝撃は、本来苦痛であるはずだが、彼女にとってはどこか快感じみていた。
「く……ああああああっ♪」
 全身が煙を上げ、やがて発光する。燐光程度だった輝きはあっという間に閃光にまで成長し、メディスンの姿を完全に隠してしまう。
 ややあって、光が収まったとき。その場にいたのは、人形ではなかった。
 とす、と軽い足音をさせて白い花畑に降り立ったのは、どう見ても人間の少女だった。年は十代前半。服装や外見は人形の頃とさして代わらないが、その頬の柔らかさや、瞳に宿る輝き、滑らかな関節が明らかに代わっている。
「スーさん、成功よ! どう、ちゃんと人間でしょ?」
 笑い声を上げながら、鈴蘭の間を踊るように回る。彼女の言葉に同意するように、花々も風に揺れる。絵だけを見れば、とても微笑ましいものに違いない。
「さあ、効果時間が分からないから、とっとと里に行くわよ!」
 グッ!と握り拳を作って行動宣言。揚々と歩き出したまさにその時。
「あいや、待たれぇえええええいっ!!」
「じゃすと・あ・もーめんと・ぷりぃいいいいいづっ!!」

 どっばああああん!と鈴蘭吹っ飛ばして、何かが姿を現した!
「ス、スーさん!? ちょ、あんた達、何……を……………」
 大切な家族に無体なことをされ、激昂したメディスンだったが。
 そこに現れた二人組を見て、言葉を呑み込んだ。いや、呑み込まざるを得なかったというか。
 バラバラと落ちてくる土塊と鈴蘭。緑の葉や白い花、毒の塊の地下茎などが降り注ぐ中、そいつらは『勢い』を凝固させたように立っていた。
 二人とも、両腕を上げて。
 一人は大胸筋をこれでもかと強調し。
 一人は僧帽筋をイヤと言うぐらいに見せつけて。
 頭髪が一本もない光り輝く禿頭には何故か大穴が一つ。
 暑苦しい顔面には、これ以上ないぐらいのイイ笑顔。
 そして全身を包むのは、はち切れんばかりの筋肉、筋肉、筋肉!!
 パンツ一丁で肉体美を誇示する二人の筋肉ダルマが、出現したのだ。
「そこな小娘! こーんな、小さい瓶を知らんかのう!?」
 筋肉男の一人が、人差し指と親指で摘むような仕草をする。が、メディスンは答えられない。呆然とするメディスンの手の内を見て、もう一人の方が声を上げた。
「やや!? サムソン、アレこそは我らの探していた肉体形成薬では!?」
「ぬおぅ!? なんたる幸運! ここで巡り会えるとは! アドン、我らツイておるぞ!」
「ぬっはーッ!! 全くもって!! ……お嬢ちゃあん? その瓶、おいちゃん達に渡してくれんかのう?」
 二人同時に、ポージングを決めたまま、ズズイ!と詰め寄る。接近してくる暑苦しい物体に、メディスンはようやく我に戻った。
「な……なんなのよ、あんた達っ! スーさんにあんなことして……ただで済むと思ってないでしょうね!」
 とりあえず、なんで鈴蘭の下から出てきたのかとか、そういうことはどうでもいい。自分の仲間を吹き飛ばされ、メディスンは即座に戦闘態勢を取った。たとえ人間化していても、彼女自身の能力が鈍るわけではない。ばっと飛び退るや、そのまま宙に浮く。地上戦なんてやったら、鈴蘭達にまた被害が出てしまうからだ。
「ぬう!? おのれ、逆らうか!」
「くっくっく、大人しく渡していれば、泣き叫ぶよォな怖い目にもあわんで済んだろォーに……」
 一方の筋肉ダルマ二人組――アドンとサムソンと名乗ったか――も、腰をカクカク振りながら宙に浮かぶ。相変わらず笑顔なのだが、『ゴゴゴゴゴゴ』とか背後に見える類のモノに変質している。
「う……よ……寄るなぁーーっ!!」
 なんだか本能的な危機感を感じて、弾幕をバラ撒く。非生物である人形のメディスンが、いまだ感じたことのない脅威だ。それは、メディスン自身が『女の子』を模している人形であるからこそ発生しうる類のモノなのだが……彼女には分かるはずもない。
 鈴蘭の花を用いた弾幕が、二人の男に迫る。見た目は可憐だが、これも必殺の毒矢。当たればまともに飛行など出来はしない。
「おおっ!? アドン、あの小娘、なにやらちっこいのを飛ばして来おったぞ!」
「ぬゥッふっふっふ。任せろ、サムソン! ここでの戦闘方法はばっちり学習済みじゃあ!! ヌゥウウウウン! シェイクシェイク!!」
 なにやら自信たっぷりに言い放つと、アドンとか言われている方が更に腰を振る。両腕を頭の後ろで組み、腰だけをまるで別の生き物のようにカックンカックンと。やがて、全身から汗が滴り、周囲に飛び散る。その雫が一つに集まり――――なんとスペルカードに変じたのだ!!
「ぬはははは! 郷に入りては郷に従え! 汁符「スウェットミスト」!!」
 そのまま、アドンの汗が弾幕へと変じ、周囲の空間を満たした! 汗の飛沫が鈴蘭の花を次々と撃墜し、メディスン本人へと襲い掛かる!
「い……いやーっ!? あ、汗臭いっ!?」
 匂う弾幕など、自分だけが使うものと思っていた。いや、違う。自分のは毒花の香気を含む弾幕だ。相手のは臭い弾幕なのだ。この違いは、彼女的に非常に大きい。
「臭い物には蓋! そうよね、スーさん!?」
 メディスンの叫びを肯定するかのように、白い花が一枚のスペルカードに代わる。彼女はそれを掴み取り、迷わず発動させた。
毒符「ポイズンブレス」!!」
 メディスンの体内に溜め込んだ毒。それを彼女の呼気に載せて吐き出した! 今は呼吸を行える人の身体になっていることにより、その威力は人形時の倍とも言える規模になっている。毒の奔流は、狙い違わずに二人の筋肉男に命中した。
「あ……あははっ! なんだ、わけの分かんない見た目ほどじゃないじゃないっ!」
 濛々と立ちこめる毒霧の中、少女が笑う。だが、その頬に流れる冷や汗はなんだ? 人形の時は保てたポーカーフェイスが、人間へ変化しているときは上手くいかない。
 そんな彼女の不安を顕在化するように。
「「ぬぅははははははははぁああっ!!」」
 そんな哄笑が返ってきた。徐々に薄れる毒霧の向こう。見たくもない筋肉の塊がそこに立っていた。全身の肉の鎧を細かく震動させながら!
「そ……そんなっ!? 高濃度の毒霧の直撃なのよ!? なんで笑ってるの!? ……もしかして、毒に頭をやられただけだったりしない?」
「断じて無いッ!! 鍛え抜かれし我らに、その程度の毒物が通じると思うなっ!」
「ぶっちゃけ、いつものドーピングに比べれば、この程度の毒なんぞ屁でもないわッ!!」
 なにやらヤバい事を言いながら、今度はサムソンの方が腰をカクカク振り始めた。そして、こちらも自身から滴る汗でもってスペルカードを作り上げる。
「カーカカカカカカ! 今度はワシの番じゃあ! 観念せい!」
 リア・ダブル・バイセップスのポーズのまま、身体を傾ける。頭をメディスンの方へと向けるように。その頭頂部にあいた大きな穴に、光が灯る。
「ス……スーさん、あれなんだかやばいわっ!?」
 あまりの事態に既に涙目のメディスンの前に、再び花が変じたスペルカードが現れる。即座にそれを発動させ、ヤケクソ気味に弾幕を張った。
譫妄「イントゥデリリウム」!!」
 毒霧で視界を奪った上にバラ撒く大玉小玉の密集弾幕だ。純魔力弾を含むこれならば、毒耐性だけで無効化、なんて真似は出来ないはず。
 なのだが。
「ぬははははぁ! まだワシのスペカはブレイクされておらんぞぉ!!」
 アドンのスウェットミストが毒霧と相殺。それどころか魔力弾までもを食い止めてしまう。
「うあ!? それ、ずるいっ!」
「ぬーはーはー。我らの筋肉を毒霧如きで阻もうなどという考えが甘い! サムソン!」
「応よ! 発射準備完了じゃい!!」
 ヒィ、と悲鳴を喉の奥で発して、わたわたと逃げようとするが。既に、手遅れである。サムソンの頭頂部に宿った光芒は、既に臨界状態。ちょっと先走りが漏れていたりもするぐらいだ。
食らえィッ!! 男符「メンズビーム」!!!!
「い……いやあああああああああっ!?」
 刹那。鈴蘭畑が、目映い光で満たされた。一面を埋め尽くす白。当然のように、メディスンは為す術もなく、その奔流に呑み込まれたのだった。



「ふっふっふ。手こずらせおって……」
「こうして大人しくしていれば可愛いもんじゃがのう……」
 鈴蘭の花の中に、くたりと横たわる少女が一人。ビームで撃墜されたはずなのに、何故か全身を白い粘液で汚している。それを見下ろすパンツ一丁の筋肉男が二人。犯罪の匂いしかしない。
「さて、ブツを頂こうかのぅ」
 メディスンの右手の中から、青磁の瓶をひょいとつまみ上げる。アドンはそのままそれをまじまじと見つめ……おもむろにひっくり返した。
「ぬおぅ!? 何をしている、アドン! 中身が、中身が出ちゃう!?」
「……いや、サムソンよ。空だぞ、これ」
「……ぬ?」
 アドンの手から瓶を引ったくり、サムソンが中身を覗き込む。小さな小瓶の中身は、完全に空だった。だが、中身が少し濡れている。
「これは……飲まれて間もない、ということか?」
「ふゥむ。ということは、この小娘が飲んだということになるのか……」
 二人で気を失っているメディスンを見下ろす。繰り返していうが、どっからどう見ても犯罪である。たまたま魔理沙とか霊夢が通りかかったら、問答無用ではり倒しそうな光景だ。
「どうする、アドン。こんな辺鄙なところまで来て無駄足というのも癪だぞい?」
「むう。……まあ、待て」
 そういってアドンがピッチピチのビキニパンツの中からとりだしたのは、A3版のハードカバーの本だった。『ステキなにくたいのつくりかた』と、箔押しでタイトルが刻まれている。パラパラとめくり……あるページで止める。
「おお、これじゃい。自分の望む体を作り上げる、伝説の肉体形成薬。体内残留がかなり強いようじゃのう。主に粘膜などに残るらしい」
「ふむ。ということは、この小娘の体液を啜ればいいのか?」
「……いや。それだと濃度が薄まっていて、胃腸で消化されてしまうらしい。粘膜同士の直接摂取が唯一の手のようじゃい」
「粘膜同士で直接……」
 その言葉から想像しうる行為を頭の中に思い浮かべる二人。腕を組んで、うーんと首を捻る。
「しかし……我らは兄貴に操を立てる身。こんな所で女……しかもこんなちっこい小娘相手、というのものぅ……」
「しかし、これは千載一遇のチャンスとも言える。なにしろこの肉体形成薬、ワシらも30年探してようやく辿り着いた一品だし」
 いまだに踏ん切りが付かないのか、二人で全く同じポーズを取って悩む。それは腕組みからいつの間にかポージングに代わっていたりするが。
 そんな二人の脳裏に、唐突に声が響いた。
(アドン、サムソンよ……!)
「……おお!? その声は……イダテンの兄貴!?」
「時空の狭間に呑み込まれはずなのに、どうして!?」
(俺は今、お前たちの苦悩の念に呼び起こされ、精神のみで語りかけている……)
「おお……兄貴ィ……!」
 思い寄らぬ天の声。アドンとサムソンの二人は、それに滂沱の涙を流す。そして天の声は、衝撃の一言を発した。
(二人とも……漢の本能を忘れるな!)
「漢の……」
「本能……」
(何を悩んでいるのかは知らん。だが、迷った時は己の内に眠る熱き魂に問いかけよ。漢の、牡としての本能は、肉体を奮い起こす。その事を忘れるな!!)
 天の声は、それだけを言うと、もう聞こえなくなってしまった。
 だが、敬愛すべき兄貴の言葉は、二人の舎弟の心に深く染み渡った。
 彫りの深い両目は陰に隠れ、表情は分からない。ただ、食いしばる歯が白く光り、隆起した筋肉の上で血管が脈打つ。ゴゴゴゴゴ!と書き文字を背負って、二人が吼えた。
「ぬおおおおおおおーっ! 兄貴、分かりやしたぜェーーッ!!」
「牡の本能! 確かにそれを忘れちゃいけねぇ! ワシらは今から、獣に戻りやす!!」

 ズビシ!とポージングを決め、男泣きに泣きながら、アドンとサムソンが吼え続ける。荒い息のまま、視線は下に。そこには、全身を白濁液で汚して気を失っている少女が一人。
「伝説の肉体形成薬……」
「……頂くッ!」



「う……ううん……」
 最初は鋭い痛みだった。無理やり身体を押し割るような激痛が、深い眠りにあった彼女の意識を覚醒させた。だが、それは程なく止む。代わりに訪れたのは生温い感触。全身を、ヌルヌルとしたモノが這い回っている。
「むう。やはり少しはほぐさんと無理のようじゃい」
「はっはっは。ワシのもアドンのもアナコンダじゃからのう」
 そんな声が、遠くから聞こえる。いまだに感覚がはっきりしない。知覚に霞が掛かっているようだ。全身を這い回る感触は、いまだに止まらない。おぞましいモノなのだが……背筋がゾクゾクと震えてしまう。
「な……なぁに……?」
 うっすらと目を開く。そこには、二人の大男が自分の身体をねぶり回しているのが見えた。
 白濁液で汚れた服は全て剥ぎ取られ、花畑の上に無惨にも散乱している。自身を覆うモノは、何一つない。せいぜいが、靴とリボンぐらいだ。
「何を……してるの……?」
 自分の、ほとんど膨らんでいない乳房の先を指で弾かれ、静電気のような衝撃が身体を抜ける。首を僅かに縮めながら、その際に胸が柔らかく形を変えているのを認め、自分の身体が人形ではないことに気が付いた。球体関節は影も形も見えず、全身を柔肌が覆っている。何故か身体は朱に染まり、うっすらと汗を掻いていた。どうやら、人化の術はまだ解けていないらしい。
 呆けたようなメディスンの問いかけに、アドンとサムソンの巨体がビクン!と縮こまった。まるで悪戯を見つかった子供のように、瞳の奥が揺らいでいるが、二人は互いに見つめ合うと、一つ頷きあった。
「いきなり襲って悪かったのぅ。ワシらは、お前さんが飲んだ薬が欲しかっただけなんじゃい」
「クスリ……人になれるクスリのこと……?」
 いまだに意識がはっきりとしない。鈴蘭の毒が、自分自身も惑わせているのだろうか? 今、自分は人形ではなく人間の身体をしている。だから、毒の抵抗値が代わっているのかもしれない。
 だが、そんな疑問もふくらはぎから膝へと遡るように這わされた舌の感触に、消し飛んでしまう。身体が勝手に反応し、背が仰け反る。
「ひゃ…あ……ン……。なに、それぇ……」
「ワシらは、そのクスリを分けてもらいたいんだが……」
「だって……ん……あのクスリ……ひあ……私が飲んじゃったわよ……ふぅん……」
 足を、腕を、背を這い回る感触に、鼻から息が漏れる。今まで感じたこともない感覚が、全身を満たしてゆく。
「だから、お前さんから直接飲ませてもらう。その代わり……」
 アドンの、まるで芋虫のような巨大な人差し指が、メディスンの股間を撫でた。
「あ、ひゃん!? な、なに……したの……ぉ……?」
「気持ちのいいことを一つ、教えてやろう」
 教える。霞掛かったメディスンの思考の中に、その言葉だけが響いた。
 相手が何者なのか。自分から薬を飲むとはどういうことか。さっぱり分からない。だが、それ以上に自分自身の身体を呑み込んでいるこの感覚の方が分からない。これが……快楽、というモノなのだろうか?
「教えて……。私、たくさんのことを、知らなくちゃいけないの……。だから、このわけの分かんない、胸の中で疼いているモノについて、教えてぇ……」
 蕩けた表情で答えたメディスンに対し、二人はうむ、と頷いて見せた。どうやら、交渉が成立したらしい。
 自分の股間、ひっそりと息づく小さな秘裂に這う巨大な芋虫が、蠢動を開始する。しゅっ、しゅっという乾いた摩擦音は、すぐにくちゅくちゅという水音に変わる。同時に、上半身ではサムソンが耳たぶを甘噛みしていた。舌で耳の周辺をちろりと舐め、やがて耳朶の中に舌を窄めて差し込んだ。同時に、ほとんど平らな胸をやわやわと揉みしだき、堅く尖っている乳首をこりこりと摘む。
「ひゃう! あ……なによ……これぇ……。ああん、なんだか……ふぅん……!」
 甘い声を上げながら、全身をピクピクと振るわせる。吐く息が荒い。人形の時は存在しなかった心臓が、どくどくと脈打っている。偽物のはずなのに、その感覚はどこまでもリアルで、心地よい。
 ふと、割れ目をなぞっていた芋虫がいなくなった。下半身に加えられていた刺激が無くなったことが、安堵感と喪失感を感じさせる。いや、慣れない感覚への不安よりも、あの甘い疼きへの渇望の方が色濃く残っている。
「なんで……止めちゃうのぉ……?」
 ハァハァと吐息を漏らしながら、潤んだ瞳で下を見る。だが、そこには指の代わりにもっと大きな禿頭が映り込んでいた。アドンは、メディスンの問いには答えずに……舌を幼い秘裂へと滑らせた。
「うあっ!? や……なに、それぇ……あ・ああああっ!」
 じゅるりと、割れ目の両脇を舌が走る。まるで外堀から埋めるように、じわじわと。秘裂の縁をつつつと、舐め上げられ……その舌は、秘裂の頂点にある小さな蕾へと辿り着いた。包皮の上から、ちょん、と触れられただけで。
「ひ……ひゃああああんっ!!」
 とぷ、と割れ目の奥から何かが漏れたのが分かった。人形の時にはなかった働き。これが、人間の身体というモノらしい。
 自分から溢れ出たモノを、アドンはじゅるるるる!と音を立てて吸い上げる。その音を聞くだけで、胸の奥がきゅーん、と締め付けられるようだ。
「や……ダメ……。スーさぁん……。私、おかしくなっちゃうよぉ……」
 怒濤のように押し寄せる未知なる感覚に、軽い錯乱状態に陥ったメディスンの瞳には、思わず涙が浮かんでいた。わけも分からずに首をいやいやと振る。だが、その顎をサムソンが片手で捉え、小さな口を開けさせる。そして、強引に唇を重ね、舌をねじ込んだ。
「ん!? んーーーっ!?」
 わけも分からずに突き放そうとするのだが……身体に全く力が入らない。それどころか、相手に舌を吸われるたびに、更に力が抜けていく。その間も、股間への甘く強い刺激は断続的に続いていく。程なく、彼女は吸われるがままになっていた。
「ん……ちゅ……ふぅん…………ちゅ……ぷあ……ちゅう……」
 しばらくは相手の口に舌を吸われるままだったが、絡められ、唾液を吸い上げられるにいたり、いつの間にかメディスン自身が舌を絡めていた。なんでそうしていたのかは分からない。ただ、自分のモデルとなった人間の、カタチとしての記憶だろうか。
 やがて、サムソンの口が離れた。唾液の銀の雫が、ぽたりぽたりとメディスンの白い胸を汚していく。……いや、既に彼女の身体は二人の唾液によってベタベタに汚れていたのだが。はひ、と息も絶え絶えなメディスンの小さな乳房を両手で弄びながら、サムソンは首を少し捻った。
「どうじゃ、アドン。粘液からの摂取は?」
 相棒の呼び掛けに、アドンも舌を休めて顔を上げる。
「やはり経口では効果がないようじゃい。やはり粘膜同士の直接の接触がいるのか……」
「そっちはどうじゃ?」
「まだほぐすのに時間が掛かるかもしれん。先にそっちを試してみろ」
「応よ」
 答えるやいなや、サムソンが立ち上がる。メディスンがなんだろう? と見上げているが、すぐにアドンが再開したクンニの前に意識を跳ばされてしまう。
「ふ……ああ……ダメ……そんなにくちゅくちゅしちゃ……ふあ……!」
 柔らかな鈴蘭の葉を握りしめ、快楽に打ち震える。そのメディスンの鼻先に、異形の何かが突き出された。亀の頭のようにも、大蛇のようにも見える。ただ、それはサムソンの股間から生えていた。
「なに……?」
「これを……舐めてくれんかのう?」
 見るからに異形。こんな妖怪、見たことがない。……そうか、この二人も妖怪なんだ。だったらあの強さも、この姿も納得がいく。
 メディスンは一人で納得し、改めて妖怪の一部に魅入る。何に使うのか分からないが、太くて熱くて、ビクビクと脈打っている。先端からは半透明の雫が垂れていた。そして、異臭とも言える強烈な匂いを発しているのだが……何故かその匂いが、メディスンを惹きつけてやまない。
「ああ……これ、毒ね……? 毒だから、こんなにおいしそうなんだ……」
「まあ、毒と言えばそうかもしれんが……おおう!?」
 サムソンがなにかを言おうとしていたが、そんなもの、メディスンの耳には届いていない。彼女は、篝火に誘われた蛾のように、その先端にちゅう、と口付けた。そして、先走りの汁を全て吸い上げてしまった。
「おお……。そうじゃあ……。出っ張ってる部分に舌を……おおう」
 サムソンが指示するままに、メディスンは小さな口を一杯に開いて妖怪の一部を口に含む。だが、余りにも大きすぎて彼女の口には入りきらない。両手で竿の部分をしごき、頭の部分をぺろぺろと舐め、たまに先端だけでも柔らかな唇で包み込む。
「んふ……ちゅう……ちゅぱ……ん……大きい……んは……この毒……とってもおいしい♪」
 じゅるるるる、と音を立てて『毒』を吸い出すと、サムソンは首をぐるんぐるん回しながら快感にのたうち回っていた。
「ぬ……ぬおおおオッ!? アドン……! こいつは……ヤバイッ!?」
 味方の劣勢を悟ったのか、アドンも援護行動に出た。今まで上からなぞるだけだった包皮を舌でめくり上げ……メディスン自身が分泌した粘液を塗した親指で、軽く撫でた。
「ふあ!? や・あ・ああああああっ!?」
 今までにない、強い衝撃。それは、快楽というよりは苦痛に近いほどの刺激。身体のど真ん中を突き抜けた衝撃に、メディスンの思考は瞬時に真っ白になってしまった。
「は……はひ……」
 くたり、と伸びてしまったメディスン。目尻からは涙が、口からは涎が、秘所からは愛液がしとどに流れ落ちている。
「ぬ。イってしまったか」
「アドン、やりすぎであろう。これでは粘液接触もままならぬ」
「……いや。そろそろほぐれてきたようじゃい。問題はないはず」
 メディスンを抱き起こそうとするが、脱力しきっている彼女はどうやってもぐにゃりと崩れてしまう。仕方ないので、アドンは彼女を草むらに寝かせ、その両脚を大きく広げさせた。堅く閉じていた青い蕾は、度重なる快楽の波の前に早すぎる開花を見せていた。くぱぁ、と開いた入り口はメディスン自身の体液で濡れそぼり、半透明の粘液が糸を引いている。
 そこに、サムソンとほぼ同じ大きさの巨根を取り出し、そっと宛う。脇から見ていたサムソンが、眉根を寄せた。
「……ホントに入るのかのぅ?」
「ふっふっふ。人体の不思議、とくと見よ!」
 キラーン!と歯を光らせると、アドンは腰をぐぐぐ、と押しつけた。力が逃げないように、メディスンの細い腰を両手でがっちりとホールドして。
「……ひぎっ!? いた、痛いっ!?」
 唐突に襲ってきた激痛に、放心状態だった少女もさすがに覚醒する。激しく首を振って拒絶の態度を示すが……その唇をサムソンが塞ぐ。
「んんーっ! んーっ!?」
 同時に胸への愛撫も開始。アドンも腰を進めながらメディスンのクリトリスへの愛撫を追加する。じたばたと暴れていたメディスンだが……不意に、その動きが止んでしまった。それは、アドンの逸物が彼女の薄い膜を貫いたのと同時だった。
「……ア………あ……………………あ……」
 焦点の合わない瞳から溢れる涙が止まらない。口から漏れるか細い声にさしものサムソンも少し困った顔をしてしまった。
「のう、アドン。少しやりすぎでは……って、オイ!?」
 珍しく仏心を出したサムソンなどどこへやら。アドンは、半失神状態の少女の身体を、蹂躙し始めていた。腰をゆっくりと引き抜き、亀頭が抜ける寸前まで腰を戻すと、再び同じぐらいの低速で巨根を打ち込んでいく。
「ぬ……ぬおお……。サムソン、こいつはヤバイ……!」
 ついさっき、相棒が言ったのと同じセリフを吐きだして、アドンが腰を振る。その度に泡だった白い粘液がこぼれ落ちる。色がピンク色なのは、理由を考えるまでもないだろう。
「狭くて……熱くて……物凄く気持ち良い……。その上ザワザワと動きよる……。この娘、とんでもない名器じゃあ……!」
 グチグチという音が、すぐに水分を増してグチャグチャという厭らしい音を立て始める。ガクガクと揺さぶられている内に、メディスンも意識を取り戻したらしい。男根を打ち込まれる度に、肺の奥から空気を絞り出すような悲鳴を上げる。
「あふぅ! やぁッ! なっ……なにこれっ!? い……息が……ッ」
「まだきついか?」
 アドンがそう尋ねると、メディスンは首をぷるぷると横に振る。どこを見ているのか分からない瞳で、息を弾ませながら答える。
「い、痛みは……毒で……とめたのッ……あんっ! でも……ふあっ! そうした……らっ! なんだか……物凄いのだけが……うああああっ! のこ……ふあああんっ!!」
 毒と薬は同義語である。その中には痛みを和らげる物も含まれる。弱く使えば麻酔という薬。強く使えば麻痺毒。彼女はそれを用いたのだ。その結果、痺れるような快感だけが残るとも知らずに。
「……ふむぅ。痛みは感じないと?」
 サムソンの問いに、首をガクガクと縦に振る。傍目にはピストンの震動と見分けが付きにくいが。
「う…んっ! 人間の身体って……ふあっ! 不便なんだ……もんっ! やっ、ダメぇっ!!」
 揺れる彼女を見て、アドンにアイコンタクト。アドンはそれを受け、メディスンの小さな身体を抱き起こす。座位の形になり、下から突き上げ続ける。
「ひあっ!? やっ、当たるところが変わって……ふあああんっ!」
 だらしなく舌を出して絶叫し続ける少女。アドンの首に小さな腕を絡ませ、必死にしがみつく。サムソンはその背後からにじり寄り……今度は、小振りな尻に指を這わせた。
「な……なに、今度は? あっ!」
 メディスンのヴァギナから漏れたピンク色の粘膜を指に擦り付け、それを彼女菊座にねじ込んだ。
「ひゃああん!? そんなとこ……らめぇっ!?」
 既に呂律が怪しくなってきたメディスンの意向など一向に気にしない。アドンはそんなサムソンの行動を邪魔しないためか、ピストン運動を小さなものに切り替える。くちくちと揺さぶられる中で、メディスンは「は……はひぃ……」と小さく息を漏らすばかり。その間にも、サムソンは着々と彼女のアナルを解してゆく。
「あ……あなた達……あの薬で結局……なにがしたいのよぉ……ううん……」
 前に突き立てられているものの動きが小さいためか、多少は余裕が出来たのだろうか。メディスンがそんなことを聞いてきた。
「ワシらは……兄貴を目指す者達じゃあ……。そのために、あの薬があると嬉しいんじゃが……」
 メディスンの背中を片手で支え、アドンが答える。その間も、非常に緩やかな律動は止めていない。
「……ふえ……? お兄ちゃんになりたいの……?」
 
ずっぎゃーーーーーん!!
 
『お兄ちゃん』
 その単語が、アドンとサムソンの脳天を貫いた。それこそ、稲妻の如く。
「お……おにい……?」
「兄貴って……お兄ちゃんって意味……ふあんっ! でしょう……?」
 虚ろな目で見上げる汁まみれの少女。彼女の言葉が、一々二人のマッチョの脳髄に突き刺さる。
「お……お嬢ちゃん……もう一度言ってくれんかのう……?」
 メディスンのアナルをくにくにと解していたサムソンが、鼻血を垂らしながらそんなことを言ってきた。
「お……お嬢ちゃんじゃなく……て……メディスン……よ……。そういえば……お兄ちゃん達の名前……聞いてないわ……ふあっ……。私にも……教えてよぅ……おにいちゃあん……あうんっ!」
 もう、それが最後のトリガーになった。
「我が名はアドンッ!!」
「ひあああっ!?」
 ズン!とメディスンの奥まで突き入れる。
「我が名はサムソンッ!!」
「ひ……ぐああああアッ!?」
 ズドン!といまだ誰も入ったことのない後ろの穴に、これまた巨根が打ち込まれた。
「や……ああああっ!? お腹の中で……当たってるのぉおおっ!」
 首をブンブンと振り回すが、前後を屈強な筋肉男に挟み込まれては動くこともままならない。ただ、彼女の金髪が振り乱されるだけだ。
 前後で開始された激しい抽送が、彼女の理性をみるみる削り取っていく。あっという間に、メディスンの口からは意味ある言葉が消えてゆく。
「ひぐっ……ひゃあああんっ! おに……お兄ちゃんッ…! これ……すごいよぉ……っ! すごすぎて……わたひ、壊れるゥッ!!」
 人気のない丘に、嬌声と淫らな水音、肉の打擲音が響く。少女の高い悲鳴に負けないぐらいに、漢どもの野太い叫びも上がる。
「ぬおおッ! 我らを兄と呼ぶのであればっ!」
「お主はワシらの妹だっ! メディスンよっ!」
 荒い息と肉のぶつかる音。
「ひゃう……らめぇっ! にゃにがにゃんらかわからにゃいけどぉ……らめぇっ!!」
 聞き取ることすら難しい、メディスンの泣き声混じりの絶叫。振り回された髪の毛から、リボンがはらりと落ちた。
「ぬぐあああっ! もう……!」
「げ……限界じゃああっ!!」
 アドンとサムソン。二人同時に。
 いや。
「や……く……くる……また……なにか来るゥッ! らめぇ……怖いよぉ……やああああアアッ!!」
 三人同時に。鈴蘭の丘で果てたのだった。



 人の来ない無名の丘。
 故に、これ程の狂乱の宴があったとしても、知る者はいない。
 これを記憶に留めるのは、当事者と鈴蘭達だけである。
 精も根も使い果たし、ぐったりと横たわるメディスンの白い肌は誰のものか判別が付かない粘液でベタベタに汚れていた。その身体に、彼女の服がそっと掛けられる。
「……のう、アドンよ」
「なんじゃい、サムソン」
 二人の漢は、丘を渡る風に身を晒していた。その身は、心なしかボリュームを増している。カットも綺麗に入っている。おそらく、メディスンから薬を摂取できた成果だろう。
「目的は達せたのう」
「そうじゃのう」
 二人は、同時に視線を足元に向ける。すうすうと寝息を立てる少女の身体は、人間になったり人形に戻ったり。薬が切れかけているのだろうか。
 ふと、ちいさな口から言葉が漏れた。
「……お兄ちゃん……」
 寝言だろう。だが、その単語が二人を捉えて離さない。
「この娘……メディスンは、この丘でずっと一人だったんじゃなあ……」
 アドンとサムソンは、己の肉体に望みのアレンジを加えることが出来る魔法薬・肉体形成薬を探して幻想郷までやってきた。そして、それをメディスンが入手するところを偶然目撃し、ずっと後を付けていたのだ。当然、彼女と鈴蘭達の会話――――端にはほとんど独り言だったが――――も聞いている。
 アドンの呟きには応えずに、サムソンはしゃがみ込んで鈴蘭の花を一房、積む。
「のう、アドンよ。鈴蘭の花言葉を知っておるか?」
「む? なんじゃい、いきなり」
 怪訝そうな顔をする相棒にそれを手渡し、メディスンの頭をそっと撫でる。
「純潔。幸福が訪れる。意識しない美しさ」
 すっくと立ち上がり、サムソンは空を見上げる。
「この子の純潔は……ワシらが奪ってしもうた。それも、ワシらの欲望のためにじゃ」
「……うむ」
「そして、この子に幸福が訪れているとは……思えん」
 相棒の言いたいことは、全て聞かなくても分かる。もう、幾星霜同じ時を過ごしてきたのだ。
「イダテンの兄貴には悪いが……ワシらは、新たな居場所を見つけてしまったのかもしれんのう」
 サムソンの言葉には答えずに、アドンはただ一つ、頷いて見せた。それで、十分だったから。





 鈴蘭の毒は、心の毒。閻魔はそう言っていた。
 毒の化身たるメディスンと交われば、如何に頑強な超人でも毒に犯される。
 それが、どの類の毒なのかは……誰にも分からない。
 ただ一つ、言えることがある。
 世の中には毒と分かっていても離れることの出来ない最大級の猛毒がある。
 快楽と破滅を同時に運んでくるその毒を、人は『麻薬』と総称するのだ。





 人の訪れることのない無名の丘。
 そこには、いつの頃からか、猛毒を纏った人形の妖怪が住み着いていた。
 最近、その妖怪に仲間が出来たらしい。

「ふははははぁっ! ワシらの妹に用があるのであれば!」
「この最強の『お兄ちゃん』を倒してゆけいッ!!」


 その二人の筋肉男の名は、アドンとサムソン。
 彼等も、れっきとしたSTGのキャラクターである。




                                             【おわれ(爆)】



 ほい。ちょいと遅くなりましたが、麻雀大会の罰ゲーム、書き上げましたよ。
 ……とんでもねー馬鹿話ですが(笑)。
 ……いやぁ、キャラクター指定『メディスン』は自分でくじ書いたんですが……これがまた難物で(汗)。
 求聞史紀読んだら、腹話術の人形みたいな身体、って事じゃないですか。これでどうやってエロを書けと?
 なんつーか、ローゼンメイデンのエロ同人誌を資料で買おうかどうか、本気で悩んだほどです(爆)。
 まあ、結局は人間化という安易なところに逃げたわけですが……。
 んで、もう一つの難物がシチュエーションの『愛兄貴との3P』。
 まさか、東方と超兄貴のクロスオーバーを、しかもエロで書くことになるとは思いませんでしたよ(笑)。
 つーか、アドンとサムソンの口調が怪しい……。マンガ版も引っ張り出してきたけど、いまいち……。
 ……つーか、ちっともエロくないですな……。
 いや、この組み合わせでエロく作るの、無理だから!(爆笑)
 ともあれ、これにてどっとはらい。つー事で。

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