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革命家(A.ピアソラ)

Revolucionario for Clarinet Quartet (Astor Piazzolla)  

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 アルゼンチン・タンゴの代名詞とも言うべき存在であるピアソラの作品をクラリネット4重奏に編曲しました。小編成アンサンブル用のピアソラ作品は非常に数少なく,そのような意味では貴重なレパートリーと言えます。

 大カデンツァや最高音High-G(実音)が求められる1stを中心に,高い技術を必要とする作品ですが,それだけに小編成ながらも大きな演奏効果が得られる作品です。

 

作品データ
作曲者 A.ピアソラ(Astor Piazzolla)
編曲者 黒川圭一 (Keiichi Kurokawa)
発表年 2007年
編曲初演 アンサンブル・市川
演奏時間 約4分45秒
編成 クラリネット4重奏
編成詳細 Cl. 1-3
B.Cl.
グレード ★★★★
調性 ハ短調−イ短調(原調)
出版社 ブレーン株式会社
参考音源
BOCD-8191

ブレーン・アンサンブル・コレクション Vol12 クラリネット・アンサンブル「暁の変容」
(BOCD-8191)
演奏:広島クラリネットアンサンブル
●曲目解説
 アルゼンチンを代表する音楽家,アストル・ピアソラ(Astor Piazzola, 1921-1992)は,世界で最も有名なタンゴの作曲家でありバンドネオン奏者であるといえるでしょう。ピアソラは幼少期のニューヨーク滞在やパリ留学の影響もあって,古典的なアルゼンチン・タンゴにクラシックやジャズの要素を融合させた独自の音楽世界を創り上げました。この作品は1960年代の半ばに書かれたもので,タイトルの「革命家」とは,“タンゴの革命家”と呼ばれたピアソラ自身のことを指しているとも,また,キューバ革命の指導者チェ・ゲバラを表しているともいわれています。
 このクラリネット四重奏の編曲は,千葉県の一般バンド,アンサンブル・市川のクラリネット四重奏(Cl.1 石井理恵,Cl.2高橋澄恵,Cl.3 吉田直,B.Cl. 難波寿枝)の委嘱により編曲したもので,2007年12月16日に行われた千葉県アンサンブルコンテストにおいて初演されました。
 演奏にあたっては,ピアソラらしい熱く緊張感のある音楽世界を表出して欲しいと思います。冒頭のユニゾンは,演奏が単調になってしまいがちですので,音の終わりを鋭く断ち切るややポップス的な演奏をすることにより,リズム感をはっきりさせ,よりエネルギッシュな演奏にすることができるでしょう。中間部の1stと2ndの掛け合いは,楽譜の音価に捕らわれすぎず,対話するように演奏してください。103小節目のカデンツァは,技巧的に華やかに演奏して欲しいと思います。
 曲の雰囲気を知るためにも,ぜひ原曲の演奏にも触れてみてください。ピアソラ自身の演奏で入手可能のものとしては「レジーナ劇場のアストル・ピアソラ1970」(BMGジャパン/BVCM-35001)というCDが,熱気あふれる演奏でお勧めです。