佃煮や編


こんなの誰が作るの!?

 

誰もが模型店で1度は目にし、誰もがそう思う謎のプラモ。

そうッ!
伝説の風物詩シリーズ。

子供の時には理解できなかった、風情溢れるこのキットを、ちょっぴり大人になったボクが作ってみちゃうぞ。

 

「日本人の心に生きている」

このキャッチフレーズが渋い。

ちなみに、これのスケールは1/60。
PG(パーフェクト・グレード)と同じだよ。


今回、チョイスしたのが、この“佃煮や”。

どうして“佃煮屋”ではなく“佃煮や”なのか謎です。

“つくだに屋”でもいいのにね?

このプラモのスゴいトコロは、パッケージがイラストで、箱にも設計図にも“完成見本の写真”がないッ!

「メーカーはこのキットを組み立てなかったの?」と思ってしまう程のブン投げっぷりです。

同じシリーズには、ちゃんと完成見本が載ってるのもあるんだけど、何作かは写真なし。

どうしてだろうね?

今回のキットの特徴。

・完全単色成形(1色)
・看板や暖簾(のれん)などは紙が付属
・ジオラマ用パウダー付属
・木が付属
・金型ズレによる激しいパーティングライン付属

うむッ!

手強いぜ。

まぁ、でもね。
これが昔の“模型”ってヤツだよね。

最近のガンプラにはない楽しみ方が出来るというモノです。

基本に戻ってコツコツと作るしかない。

でも、それが楽しい!!

キット付属の“木”があまりにも貧弱なので、Nゲージなどでお馴染み“KATOの「シーナリーセット・樹木製作」キット”を購入。

ちょっと豪華な樹木にしてみました。

初めて使ったよ、フォーリッジ(緑のモクモクスポンジ)。

結構、面白いかも〜。

塗装は全て“筆塗り”です。

あえてエアブラシなどは使っていません。

基本色を塗った後に、明るい色で軽くドライブラシ。

薄くしたエナメルの茶色でウォッシングして、要所要所を拭き取って色合い調整。

さらにパステルを粉にしたモノでアクセントを付けます。

最後はスプレー缶の“ツヤ消しクリア”を吹いて、コーティングして終了です。

とにかく小物が細かい!

桶に巻いてある縄とか、根性で塗り分けるしかないです。

植木鉢2個はキットを使わずに自作。
鉢はコトブキヤのバーニアです。

奥の鉢の“花”に見える部分は、七味唐辛子。

今回の見所は雑草。
“植毛マット”というアイテムを使ってみました。
思ったより、良い感じの“雑草”が生えてくれたと思います。

井戸には手動のポンプがついています。
懐かしい光景ですね。

丁寧に塗り分けてあげれば、それなりの見栄えの出来になりますので、皆さんも作る機会がありましたら、面倒がらずに塗ってみましょう。

パウダーはキット付属のモノではなく、市販のを使用。
茶色で塗装した後、薄めた木工用ボンドを塗りパラパラッとまぶし、ツヤ消しクリアを吹いて定着させます。

地面はエポキシパテで適度に起伏をつけてやると、リアルになります。

このキットの特徴である“紙モノ”。

看板とか印刷された紙が入ってるんだけど、それを切り出して模型に貼ります。

これも水で薄めた木工用ボンドで接着。

多分、プラ用接着剤じゃ付かないんじゃないかな?

この暖簾(のれん)が、細かくて手強いッ!!

紙を切り出すのも大変だし、キットの棒に接着するのも難しい。

細かすぎて指では出来ないので、ピンセットを使っての作業となります。

アラフォーの目が死ぬ!!

暖簾は下から切り込みを入れた後、少し内側にゆるく折ってやると、それっぽくなります。

「佃煮」の看板も根性で手書き。

内部が暗いので、屋根を外して撮影。

内部の地面(土間)にはキット付属のパウダーを使用しました。

キット付属のパウダーは、結構、強い赤色をしています。

内部にある“佃煮の樽”も丁寧に塗り分け。
あまり意味ないけど“佃煮”の色も微妙に変えています。

奥の壁に貼ってあるのが、本来、看板として使う紙。

完成後はほとんど見えない、竈(かまど)。

これも丁寧に塗り分けてあげます。

中に薪(まき)とか灰とか入れたかったけど、確実に見えないのでスルー。

キットに付属している“日除け”を装着。

「完全に店内見せる気ないだろ?」的な仕様になります。

“日除け固定”を前提で作るなら、内部は一切作る必要ないかもしれませんね。

かけられる手間に合わせて調整できて、いいかも。

もうちょっと屋根にも表情が欲しかった。

ドライブラシして墨入れしたんですけど、イマイチ単調な仕上がりですね。

瓦を何枚か別の色に手塗りして、変化を付けた方が良かったかもしれません。

それは次回の課題という事で・・・。


とにかく楽しい。

古くからあるこのシリーズですが、地味に人気があるのかもしれませんね。

綺麗に作るにはそれなりの“材料”が追加で必要ですが、そのまま塗るだけでも充分に楽しめます。

付属の木や情景用パウダーなど、ガンプラなどにはない要素もたくさん。

最近のキャラクターモデルに飽きたら、ちょっと箸休めに作ってみるのもいいのではないでしょうか?

 

このシリーズは、名作ですよ。