以下の声明は、Joseph Gerson によりもたらされたものである。平和と人権のためのヨーロッパ・ネットワーク設立会議に向けて事前に提出された論文は、<http://www.russfound.org> でアクセスすることが出来る。原文のタイトルは"Final Communique" 訳は、河内謙策。

 

 

平和と人権のためのヨーロッパ・ネットワーク設立会議声明

 

ヨーロッパ議会会議場、ブリュッセル

2002年1月31日・2月1日

 


 我々は、様々な国から、様々な自治体から、様々な組織から集まってきている。我々は、不安と安全でない世界に生きている。我々は、何よりもまず、揺るぎのない平和を樹立し、人権を保証し、環境を守るための解決策を見いださなければならないという共通の意見を有している。

 より良き世界は可能である。我々は、安全、核非武装、戦争(warfare)でなくて福祉(welfare)、平和教育、改革され強化された国連を通じての紛争の平和的解決、についての新しい考え方が必要になっている。

 しかし、我々は、転換点に立っている。我々は、世界最強の軍事力と経済力が、自らが敵とみなすものに対して戦争を仕掛けるという状況の只中にいる。このことは、多くのヨーロッパ諸国政府の支持の下になされているのである。我々は、国家的テロを含むテロリズムの犠牲者に対して、心からの哀悼の意を表明する。しかし、戦争はテロ克服の道ではない。アメリカは、人間と人間の生計の手段を破壊する桁外れの兵器を使用する用意ができている。アメリカは、他のものに対してはアメリカの行動を支持するよう圧力をかけながら、いわゆるモ全領域の支配(full spectrum dominance)モを達成するために、その力を陸、海、空、宇宙、そして情報へと拡大している。

 我々は、アメリカのこのような動きに反対する。そして、我々のヨーロッパの友人達に対して、我々とともにアメリカを先頭とした一味に加わることを拒絶するよう訴える。

 我々は、ヨーロッパにおいて、平和、NATOの拡大よりも解散、EUの軍国化よりも平和的な発展のために活動しなければならないという特別の責任を有している。このことは、我々の豊かさのためだけではなく、ヨーロッパ内での戦争とヨーロッパ外への侵略の歴史が我々にそうさせるのである。

 我々は、ここに”平和と人権のためのヨーロッパ・ネットワーク(European Network for Peace and Human Rights)”を設立し、それを大きくしていきたいと考えている。我々は、全世界において抗議の運動が大きくなりつつあることを十分に知っている。そして、この会議には、そのような運動を代表する、平和活動家、反核・反軍国主義の活動家、環境問題に取り組んできた人、宗教者のグループ、婦人問題の活動家、労働運動の活動家、失業対策機関の人、公正な貿易のために活動している人、先住民のための諸組織、人権や政治的な諸問題に取り組んでいる人、その他、貿易・サービス・文化の企業グローバリゼーションと蘇えった産軍複合体に反対している人々が参加している。

 我々は、軍事的解決に反対し、平和と地球的正義を求めるよう呼びかける。平和、民主主義、安全な環境は、我々にとって必要不可欠なものであり、我々の子供たちに引き継ぐべきものである:戦争は浪費であり、浪費は環境に対する最大の犯罪である;民主主義は自由、徹底的な討論、婦人、男性、若者の全面的な参加に基づくべきものである;健康や教育のためより軍事のために資源を使うことは正義に反する。持続可能な平和と正義をめざす運動をつくりあげなければならないのは、これらの理由によってである。

 我々は、緊急に以下のことに努力する:

 アメリカにおいて平和のために活動している様々な運動と対話を行い、代表団をお互いに派遣するようにする;

 イスラエルのヨルダン川西岸、ガザ、東エルサレム、その他のアラブ諸地域に対する占領・入植を含む西アジアと北アフリカの地域における暴力と不正義に反対して、中東における平和と人権のために活動している諸運動と活発な対話を行うこと;自決と独立国家樹立のパレスチナ人民の不可譲の権利を支持するのと同様に、正義と永続的な平和のための基礎的な第一歩である第四回ジュネーブ会議の開催を支持すること;

 南アジアにおける平和をめざす運動を支持すること;

 政治犯に援助を与えること;良心的参戦拒否および良心的納税拒否の権利のための運動を支持すること;

 国連システムを改革し強化すること、これはヨーロッパにとって最良の回答であるとともに、反アメリカではないアメリカの覇権主義に反対する諸運動を一つにする共通の目標でもある。

 我々は、現在ブラジルのポルト・アレグレで開かれている会合はもちろんのこと、全地球的な軍国主義化に反対し、あるいは人権、持続可能な開発、民主主義のための世界の諸運動との連携を強化する。

 我々は、これらのことを促進するために、また、必要な財源を確保し、ヨーロッパ全体の行動を調整する詳細なプランを作成するために、連絡委員会を結成する。

 

2002年2月1日、ブリュッセルにて


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