かんこおばさんの読書日記

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2011年3月23日(水)
たつみや章:作 「夜の神話」 講談社

 この大震災の報道を見ながら、真っ先に思い浮かべたのはこのお話でした。
 小6の主人公マサミチは、親の都合(?)で都会から田舎のおばあちゃんの家に引っ越してきて…ふてくされています。
 ふてくされてなりゆきで食べてしまった「サトリまんじゅう」の力で、家霊(いえだま)のヨネハラさんとか猫とか虫とかと対話できるように!
 そして、お宮で出会った青年は、実は「夜のおかたさま」月の神様だったんです。
 そんなとき、パパの勤める原子力発電所が恐ろしいことに・・・!パパの部下でいつもマサミチと遊んでくれた優しいスイッチョさんが、青い炎に包まれる・・・!!
 原発の事故は食い止められるのか?!被爆したスイッチョさんを助けることはできるのか…!?
 マサミチと神様たちの大奮闘が始まります。

 18年も前に書かれたこのお話。当時これを読み、すごい、と思いました。児童書でここまできちんと書く、書けるって、たつみや章の力を感じました。
 そして、今また再読して、ああ、今回の震災でスイッチョさんが出てしまうのかな、とまっさきに思いました。どうか、スイッチョさんが出ませんように!強くそう祈っています。
 物語では個性あふれる神様たちやマサミチの活躍で、恐ろしい事故は回避できました。
 そして事故後、パパのとった次の行動は・・・

 原発で得られる電気を使ってきた(使わされてきた?)身としては、大きな声で原発反対を唱えても何を今さら、と言われてしまいそうですが、これからの日本、世界、地球は原発を抱えていてよいのでしょうか?
 今、電力確保のため、計画停電で不自由な生活になっています。でも、これを忘れず、省エネを体に刻んで、なんとか乗り越えましょう、と強く思います。
 どうかどうか、神様、ツクヨミさま〜〜、この恐ろしい火を消してください!と祈っています。

 たつみや章の他の作品(文庫にあります)
◆ぼくの・稲荷山戦記
◆水の伝説
◆すずめぼうし
◆じっぽ〜まいごのかっぱはくいしんぼう〜
◆冥界伝説・たかむらの井戸
◆月神の統べる森で
◆地の掟 月のまなざし
◆天地のはざま
◆月冠の巫王(げっかんのふおう)
◆裔を継ぐ者
◆イサナと不知火のきみ
◆イサナ龍宮の闘いへ

2011年3月7日(月)
いせひでこ:作 ルリユールおじさん

 実に2年ぶりの書き込みです(大汗)
 文庫日記にも書きましたが、先日「いせひでこ展」に行ってきました。すばらしい原画を間近にして、原画の力を見たと書いた通りです。
 ずっと前からいせさんの絵本に、特に透明水彩絵の具での絵本に魅せられていました。
 特にこの『ルリユールおじさん』には、図書館に新刊として出たときにすぐに吸い寄せられました。
 パリの町のスケッチも素敵です。右ページと左ページのおじさんと女の子が歩いてくるシーンもすばらしい。ページをめくるのが楽しい。そして、大好きな本を抱きしめる女の子がいとおしい。
 この「ルリユール」というのは本を修理する職業のことです。でもこの本ではその職人のおじさんを「ルリユールおじさん」と呼んでいます。
 女の子とそっけないふうな出会い。でもおじさんは女の子の大事にしているぼろぼろの本をきれいに直してくれます。そして女の子は大きくなって…
 なにか事件があるわけじゃないけれど、女の子にとっては人生の転機?すばらしい出会いだったわけですね。
 いせひでこ展を見て、また、いせさんのエッセー「カザルスへの旅」や「七つめの絵の具」を読んで、いせさんの思いがぎゅっとつまっているのだということがわかりました。
 図書館で見つけられなかった「にいさん」も、展覧会場で見ました。すばらしかった!これ、絶対買います!
 以前、やはり図書館で借りて読んだいせさんの「ふたりのゴッホ」
 ああ、あの思いが、強いゴッホへの思いがこの「にいさん」という絵本になったんですね。
 ゴッホに対する思い、カザルスに対する思い、宮沢賢治にたいする思い…その半端じゃない強い思いに衝撃を受けてます。
 すぐに影響を受けやすい私は、今のBGMはパブロ・カザルスのチェロ。やはりカザルスフリークの連れ合いなら絶対持ってるだろうとふんだCD10枚セットを借りて、ランダムに聞き続けてます。
 時折「ム〜〜」というカザルスご本人のうなり(?)が入る、雑音入りの(当時はデジタル録音なんてない。しかもモノラル。)チェロの音に聞き入っています。あ、いせさん風に言うと、チェロじゃなくて、セロ。なんか、響きもいいですね。セロ。
 今度は宮沢賢治をもっとじっくり読んでみたいとも思ってます。一通りの有名な作品しか読んでない。我が家には連れ合いのコレクションで賢治の「校本」もズラリとセットが並んでいます。賢治がどれほど推敲に推敲を重ねたかがよくわかります。あれに手を出すと、大変かも…(笑)でも、興味のある方はお申し出くださいね。連れ合いに掛け合って、お貸しできるかもしれません。そうそう、いせさんの宮沢賢治も集めてみようと思います。
 
 さて、おひさま文庫にあるいせひでこ作品は以下の通りです。ぜひ読んでみてね。
 ◆「ルリユールおじさん」いせひでこ:作 理論社
 ◆「絵描き」いせひでこ:作 理論社
 ◆「大きな木のような人」いせひでこ:作 理論社
 ◆「アカネちゃんとお客さんのパパ」松谷みよ子:文 講談社
 ◆「ゆうびんサクタ山へいく」いぬいとみこ:作 理論社
 ◆「あんちゃん」舟崎靖子:文 ポプラ社
 ◆「山のいのち」立松和平:文 ポプラ社
 ◆「かさをささないシランさん」谷川俊太郎+アムネスティ・インターナショナル:文 理論社
 ◆「竹取物語・伊勢物語(少年少女古典文学館)」北杜夫・俵万智:文 講談社
 ◆「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都:文 講談社

2009年2月28日(土)
「おばあちゃんは木になった」大西暢夫:写真・文(ポプラ社)

 写真絵本です。
 今はもう、日本地図から消えた村、岐阜県徳山村。
 去年10月、20年以上もかけて完成した徳山ダムの湖底に沈んだ村です。
 ダム工事が始まるぎりぎりまで、村を愛したじじばば数人が山に残りました。
 その村へ、1991年から写真家の大西さんの村通いが始まります。
 70歳を越えた元気なじじばばたちが、写真家の暖かい目を通して画面の中で息づいています。
 何と言っても、夕日に手を合わすおばあちゃんの表紙がすばらしい!
 写真家としても渾身の1枚!だと思わせます。
 全ての写真から、どれだけじじばばたちが自然に身を委ねて生きていたのか。どれだけ、山を、村を愛していたのか、よく伝わってきます。

 この本は、毎週金曜日小学校の朝の読書タイムに7年間通っているあいだ、1年おきに取り上げてきた本です。
 対象は5〜6年生。初めてこの本を取り上げた時、6年生の多感な少女は涙ぐんでしばらくその場を動けませんでした。
 それぐらい、感動してくれたんだ・・・とこちらも感無量でした。

 今年も先日5〜6年生に読み聞かせをしてきました。
 一昨年これを取り上げた時は、「なんと、まだこのダムは完成してないんだよ」と話しましたが、今年は「去年10月にやっとやっと完成したダムですよ」と話しました。

 ダムはとても役に立つといういうことはもちろんですが、その代償というのもけっして小さくはないんだと・・・、どれだけのものが切り捨てられてきたのかということも忘れてはいけないと思います。
 この本は、それを声高には言っていません。それは、本を見た人がどれだけのものを受け取るか、人それぞれでしょう。
 この本に出逢って、この本を上平北小の子供たちに伝えることが出来て、とても嬉しいです。
 大切に大切に、また再来年、この本を伝えたいと思います。

 徳山ダム、是非一度訪れたいと思っています。
 興味のあるかたはhttp://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/をのぞいてみてください。
 子供向けのページも用意してありましたよ。

 こんな素敵な本に出合える・・・だから文庫はやめられない!!!

2009年2月2日(月)
和田竜:作「のぼうの城」(小学館)

 今戦国時代がブーム?NHKの大河ドラマ「天地人」は上杉景勝の腹心、直江兼継だし。ゲームの「戦国バサラ」も過熱してるし。
 でも、この「のぼうの城」は大河が「天地人」に決まるよりも早かったはず。

 児童書ではないですが・・・、面白かった!高校生から読めるんじゃないでしょうか。文体はやさしく、歴史読み物としても、解説がちゃんとついているし。

 時代は戦国時代、秀吉が天下をとりつつあるそんなとき、あくまでも抵抗続ける小田原の北条を秀吉は落そうとしています。
 北条は関東の味方の城から籠城の兵を求めていて、その中に現在の埼玉県行田市の忍城にも使いが来ます。さて、忍城は北条に味方して関白と戦うのか、降るのか?
 「のぼうの城」の「のぼう」とは、「でくのぼう」の「のぼう」で、城主が小田原へ兵と共に行き留守の間の城代・成田泰季(やすすえ)病死のあとを継いだ成田長親(ながちか)は、城の侍や民からも「のぼう様」と呼ばれる人柄でした。この背が高く体のでかい「のぼう様」は、利口なのかただの馬鹿なのか・・・・?
 皆から親しまれているのは確かですが、果たして戦国の世の坂東武者としてはどうなのか?
 友でもあり、臣下でもある正木丹波守(たんばのかみ)は昔からこの友の真の姿を計れないでいました。時にとてつもなく深いものを持った男のように思えたり、ただの馬鹿のようにも思えたり・・・。
 この「のぼう様」を擁したわずか500の軍勢の忍城は、攻める2万3千の石田三成軍に立ち向かって勝てるのか?!
 お話はこの三成の忍城水攻めの攻防戦になるのですが、戦記ものとしてというより、忍城の面々の人物がまるで見てきたように生き生きと描けているところが面白いのです。もちろん、戦の場面も面白いのですが。
 のぼう様のほかに、主要人物は3人。正木丹波守と柴崎和泉守(いずみのかみ)と酒巻靭負(さかまきゆきえ)。敵方の石田三成もよく描かれています。

 歴史的に結果は明白(城は開城されるが、三成の水攻めには屈しなかった)なのですが、さて、500対2万3千でなぜ城は落ちなかったか?
 これ以上言ってしまっては、これから読む人には大迷惑!とにかく、この「なぜ落ちなかったか?」というところが面白いのです。
 もちろん作者の創作ですが、主に忍城の歴史に残る成田家の「成田記」や「忍城戦記」「行田市史」などを詳細に調べ、他にもたくさんの文献から推し量った作者の「推理」からくる創作、人物像の書き込みかたが面白いのです。

 さあ、近いうちに「のぼうの城ツアー」をしようと画策しています。幸い、行田市は上尾から車で3〜40分。埼玉古墳群の丸墓山を手始めに、再建された忍城(博物館になっていて、先日行ったら「のぼうの城」関連が充実していました)、丹波守の墓のある高源寺、三成が築いた利根川から荒川までを結ぶ全長28キロに及ぶ人口の堤(石田堤)の名残、丹波の守った佐間口、ゆきえの守った下忍口、和泉の守った長野口などなどを回るツアーを考えています。
 行田は私にとってとても近い町。亡き母は行田の出で、今も親戚がいっぱい住んでいる町です。小さい頃から母に連れられ、さんざん遊んだ町です。今も仲の良い従姉妹がいる町です。
 合間には行田の名物(?)フライやゼリーフライを食べ食べ・・・・。なんか楽しそうじゃありません?今からワクワクしています。下調べしなきゃ♪

 なんか、戦国時代にはまりそうです!

2009年1月14日(水)
芝田勝茂「星の砦」(理論社)

 久々の読書日記です。芝田さんの作品はすぐ前に「夜のこどもたち」を読んだばかり。
 まっさきに思ったのは「時間の木」ということば。コーラスグループ「団地の天使たち」が歌う歌の詩にこのことばがある。柴田さん(ニックネームはおやぶん)のHPの名前が「時間の木」。ああ、ここから取ったんだ!素敵なネーミングだったので、出展がわかって納得。それだけ思いいれのある言葉なんですねぇ。
 この「団地の天使たち」というのは団地の小学生が集まって合唱コンクールに出て優勝したことがある、その仲間のことが「天使」と呼ばれた。その仲間のうち、新6年生が全員、同じクラスに!
 新学期早々、天使たちは教室でその偶然に驚き!さっそくクラスで合唱を聞かせる。
 さて、なぜこんなにうまく集まったのか・・・・?
 新しく校長&教頭先生が、新しい教育方針をひっさげてやってきた。学力を高めるため、成績順のクラス編成。6年生は部活もお稽古も一切やめて、受験勉強に打ち込むこと。そのため、中学を受験しないで公立中学に進む子だけのクラスになった。
 校長の横暴にクラスは徐々に団結。一気に校長をやっつけて、学校は自由に!めでたしめでたし!・・・・・じゃないんだなぁ、これが。
 文化祭に合唱のほか、プラネタリウムでの参加もするんだけどね、これがねぇ・・・・
 これ以上言っちゃうと、これから読む人には面白さ半減!なので、言いたいけど言えません(笑)
 ここからが芝田おやぶんの「真骨頂」!プラネタリウムがね、みそなの!ああ、言いたい!言いたいけど・・・・!!!
 ぜひ読んでみて!ラスト五分の一に大きな展開が!それまでに「あ、もうわかっちゃったからいいや」なんて投げ出さないで。そこからがすごいから。

 さて、芝田おやぶんのほかの作品で最近読んだのは「虫めずる姫の冒険」(あかね書房)
 で、私が一番好きなのは「サラシナ」(あかね書房)
 古典の「更級日記」から題材をとって、見事な和風ファンタジーになってます。現代っ子のサキが更級日記の世界にジャンプ!というお話。素敵な恋のお話にもなってます。
 「サラシナ」のことは、また別に書きたいな。いっぱい書きたいことがあるのでね。

 おひさま文庫にある芝田勝茂作品はこの「サラシナ」と「ドーム郡物語」のシリーズ三冊。
 お勧めです!

2008年10月20日(月)
あさのあつこ「NO.6 #7」 (講談社YA!エンタテインメント) &
吉田秋生「バナナフィッシュ」(小学館フラワーコミック)

 またまたあさのあつこさんの本。

 近未来の理想郷・完全管理都市「NO.6」
 その管理された都市からはみ出た者たちの、虐げられた者たちの、闘いのドラマです。そして二人の主人公が周りの人間を含め、葛藤し、大きく変革していくドラマです。

 主人公は紫苑(しおん)という少年。天才的頭脳の持ち主で、選ばれたエリートとして母とともに「NO.6」の住人だった。
 ふとしたきっかけ(ネズミと呼ばれるNO.6からはみ出した少年を助けた)ことにより、NO.6からはみ出す。

 と、もう一人の主人公は、そのネズミ。持って生まれた鋭い勘と天才的な体術(ナイフ)で厳しい世界を己の力で生き抜いている少年。ネズミを操るすべを持っている。時にその美貌と美声と演技力で舞台に立ち、芸名は「イヴ」

 この二人が、周りを巻き込みながら、葛藤し、時に反発し、支えあいながら、巨大な「NO.6」に立ち向かう!

 #1を読んだ時、迷わず頭に思い浮かんだのは、吉田秋生:作「バナナフィッシュ」というマンガだった。
 もうずいぶん昔のマンガだけど、私にとっては何度も何度も読んだ、大好きなマンガだ。

 主人公のアッシュ16歳(ニューヨークのスラム街のストリートキッズのボス・天才的頭脳の持ち主)と日本人少年・英二18歳(棒高跳びの選手だったが・・・スランプでNYに・不思議と周りの人間を穏やかにする)の二人が偶然に出会って、謎の「バナナフィッシュ」を追いかけて大きな陰謀に巻き込まれていく、サスペンスドラマ。
 9年間「月刊少女コミック」に連載され、かれこれ15年前に完結。ラジオドラマにもなった。
 このアッシュと英二の二人にどうしても重なる。
 
 昨日読んだ「NO.6#7」はシリーズ7冊目。いよいよ佳境になってきた。息をもつかせず進んでいく。
 このスピード感も「バナナフィッシュ」と通じるものがある。

 「バナナフィッシュ」は少女漫画にありがちなコマ割が突き抜けてスタイルブックのような絵がなく、少年漫画のようにきっちりはっきりと分かれて進む。(ま、最近の少年漫画はそうでもないみたいですが・・・)
 あさのさんの文章の運びもイメージは吉田秋生のマンガと通じるような気がするのは私だけか?
 久々にバナナフィッシュを読み返した(全部じゃないけどね。だって、全19巻+外伝!)
 
 全くタイプの違った少年二人が葛藤しつつも信頼しあっていく、というところが私的に「萌え!!」なのです。「NO.6」はどういう方向にこれから行くんだろう・・・楽しみであり、ちょっと怖い気もする・・・・続きが待たれます。

2008年10月15日(水)
「のっぽのサラ」 パトリシア・マクラクラン:作 金原瑞人:訳 中村悦子:絵(福武書店・1989年5刷)

 こんな有名なお話、読んでなかった・・・・!文庫のおばさんとしては恥ずかしいかも?知ってはいたし、買ってもいたし・・・なのに、積読(つんどく)?
 文庫にはこんな積読本がたくさんあります。かの「ハリーポッターシリーズ」も3巻までであとは積読・・・買ったので文庫にはありますよ。

 で、このところ、というよりこれから?は積読本の消化を計ろうと言う意気込みです。意気込み・・・だけで終わらないといいけどね。だってね、あとからあとから読みたい本がどんどん出版されるんですものねぇ!
 そうそう、「妖怪アパート〜」(香月日輪:作)や「NO.6シリーズ」(あさのあつこ)も今月出たし・・・!やっぱりそっちが先になりそう?

 いけない、いけない、「のっぽのサラ」に戻ろうね。

 わたしより少し年配の作者のおじいさんの時代のアメリカの大草原でのお話。作者のおじいさんの本当の話をモチーフにしているそうですよ。
 この時代のお話っていうと、ワイルダーの「大草原の小さな家」のシリーズを思い出しますね。そっちも最後の数冊は積読・・・・(汗)

 弟が生まれた翌日、ママは亡くなった。数年後、パパは新聞広告にお嫁さん募集の広告を出した。
 そして、海の町からサラがやってきた。のっぽでぶさいく・・・でもサラは歌を教えてくれた。そして海を持ってきた!
 さて、サラはパパと結婚してくれるかな・・・・
 それは読んでのお楽しみ。

 ほんのりとしっとりとほんわりと、心があったまります。登場人物の一言一言が宝石の原石のような輝きを持っている。

 マクラクランの他の本も読んでみよう。これぞ、児童文学!
 文庫にある本は「明日のまほうつかい」があります。これは読んだ・・・。これも金原瑞人:訳。
 
 話はずれるが、金原さんが紹介した児童文学は数多い。私の中では金原訳の本は面白い本、いい本、のバロメーターになっている。私と同世代のおじさん(のはずだけど、ご本人はとてもお若くダンディー!)だけに、頭が下がります。同世代で色々なシーンでご活躍のかたを見ると皆思うけど(憧れと妬み・・・?)、これだけすばらしい本を紹介してくださって、感謝感謝の雨あられ!
 さあさあ、文庫は宝の山!せっせと積読の山をくずしましょう(笑)

2008年10月15日(水)
あさのあつこ:作「ミヤマ物語第一部」(毎日新聞社)

 あさのさん、こんなに何冊もすごい!と思ったら、毎日小学生新聞連載作品だったんだ。
 ついこのあいだ「ヴィヴァーチェ」や「金色の野辺に唄う」や「テレパシー少女蘭」の新刊をお出しになって、さらにさらにこれももっと前に出ていた!すごい仕事量です、あさのさん!

 さて、このおはなしは厳しい身分制度の中、懸命に生きるトモとハギの母子の話から始まる。
 ウンヌの森での一番下の階級に生きるのはつらいけど、誇り高く生きるハギ。
 
 で、いきなり現代の少年透流(とおる)のお話に。
 透流は学校でいじめられている。ある日クスノキの声を聞いた。「ウンヌへ行けば、いい」
 ウンヌってどこ?母親に聞いたら、亡くなった透流の父親の故郷「雲濡」だと・・・でもなぜかそれを話す母親はためらう。
 どうしても行きたいと母親に頼み、今は大きな屋敷を一人で守る草代さんが待つウンヌの父親の実家に行くことに・・・

 お話は交互に進み、第一部最後にハギと透流に接点が・・・・!

 ぐいぐいと「物語り」に引き込まれた。ウンヌの世界ってなに?ハギたちって何者?この第一部だけではわからない。
 私の印象は森の精霊?息子の印象はコロボックル?なぜって、フキのはっぱがいっぱい出てくる。フクロウとフキの葉。とても印象的な使われ方・・・

 さてさて、おおおお!というところで第一部終了です。泣かせるね、あさのさん!早く続きだしてね!!

2008年10月3日(金)
有川浩(ありかわ ひろ):図書館戦争シリーズ(メディアワークス)

・図書館戦争
・図書館内乱
・図書館危機
・図書館革命
・別冊図書館戦争T
・別冊図書館戦争U

 このところずっと、どうしても写真や日記がHPにアップできなくなっていて、昨夜、なぜか突然アップできました。不思議・・・???
 で、お久しぶり!の読書日記です。
 書きたいことは山ほど!!あれも面白い、これも面白い・・・
でもまずはこれ!「図書館戦争シリーズ」
 児童書ではないので、文庫にはありません、あしからず。私は図書館で借りて読みました。別冊〜のほうは、友人から借りて・・・

 作者は女性です。先日NHKの「プロフェッショナル」にご出演。意外にたおやかな女性で、お書きになる内容とイメージのギャップが・・・!
 だってね、このシリーズの他、デビュー作の「塩の街」やその後に続く「海の底」「空の中」などは自衛隊のお話。戦車や武器、戦闘機、潜水艦などなどがバンバン出てきて、ガンガン戦って・・・!というハードなお話なんです。でもそれだけじゃない!ええええ?!!っというような荒唐無稽なお話なのに、面白い!「ありえねぇ〜〜!!」とか言いつつ、どんどん読み進んでいく!

 でね、このシリーズも例によって荒唐無稽ではあるものの・・・現実の日本がなにやらきな臭くなり始めている現在、うわ〜〜、下手したらあり得るかも〜〜?と感じさせられてしまうような内容になってます。ま、でもやっぱり、「ありえねぇ〜〜」ではあるけどね。あってほしいけどね・・・・

 近未来の多分日本(に限りなく近い・・・)、有害図書を排除しようとする「メディア良化法」という法律が成立し、その名の下に、本の「検閲」が始まり本が「狩られる」時代。

 図書館では「図書館の自由に関する宣言」を掲げ、全ての図書を読む自由を何人たりとも侵されてはならない、という考えのもとに、メディア良化法に敵対し、全ての図書を守ろうとするなか、ある「事件」をきっかけに図書館を独立させ武装する。それが、「図書隊」。

 なかでも「図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)」に女子第1号として配属されたのが、笠原郁。
 郁は大の本好き。高校生の時、大好きな絵本をメディア良化隊員に取り上げられそうになり、それを助けてくれた顔も覚えていない図書隊員を「王子様!」と追いかけて図書隊に入隊した熱血漢。
 隊では上官の堂上にしごかれ、同僚の手塚にライバル視され・・・・

 さてさて、他にも魅力たっぷりなキャラクターがぞくぞくと・・・!
たくさんの事件や戦闘を通して、成長する郁。周りのキャラもそれぞれ成長し、何ごとかを成し遂げて行き・・・

 続きは読んでのお楽しみ!

 で、別冊を読むとね、う〜〜ん、これってラヴストーリー・・・・だったのかぁ〜?
 マンガにもなってます。今3巻くらい出てるかな?弓きいろ:作画です。
 このマンガの副題が「LOVE&WAR」ですもんね。(マンガは文庫にありますよ)

 だまされたと思って、読んでみてください。絶対、面白いです。

 わぁ〜〜、久々に熱く語ってしまった・・・!

 (ちなみに、「阪急電車」も、有川作品にしては珍しく武器も戦闘も出てこない小説ですが、オムニバス形式で進むお話。これも面白いです。そのほかの有川作品は、「図書館内乱」のなかに出てくる小説「レインツリーの国」を実際に本にしたお話。やっぱり武器は出てきません。自衛隊で激甘ラブストーリーの「くじらの彼」も面白い。要するに、有川作品全部お勧めです!)

2008年3月4日(火)
あさのあつこ:作「The MANZAI 4」 (ジャイブ・ピュアフル文庫)

 もういきなり爆笑!あさのさん、漫才脚本家になれるんじゃないの?!
 笑って泣いて、泣いて笑って・・・の泣き笑い。
 密かに恋してるメグから「恋の相談」をもちかけられた歩。か〜な〜り〜ドッキドキ!さてさて、メグの言う恋って?この恋はどうなるの?
 いいなあ〜、この中学生漫才コンビ「ロミジュリ」をめぐる少年少女たちの信頼関係。
 シリーズ4冊目。1は岩崎書店、2と3はジャイブカラフル文庫でログに所蔵してます。4もカラフル文庫で買おう!絶対買おう!(読んだのは図書館から借りた本でした・・・)

2008年2月29日(金)
木原としえ:作「いとし君へのセレナーデ」(集英社マーガレットコミックス「銀河荘なの!」所蔵)1976年1月初版

 今日はマンガの話。先日このHPのドイツのアルバムの中でうそ書いちゃった!このマンガのことをうろ覚えで「王子様がいいの!」にしちゃったけど、「いとし君へのセレナーデ」でした。もうHPは直したけどね・・・
 マンガをどのジャンルに入れようかと・・・このビルダーの選択は5色。なので、一般にしておきました。
 おかしいぞ?と思って原本探しました。やっと見つけて・・・こんなに短いお話だったのねぇ・・・とちょっと驚き。
 昨日の文庫は暇だったので、ずっと探して・・・・要するに木原としえ(現在は木原敏江)のマンガを読みまくったのね(笑)別に読まなくてもちょっと見るだけでもわかるのにねぇ・・・
 
 で、久々に、木原ワールドにはまり込みました。新しいものよりも、古いマンガ。これぞ、少女漫画!!!
 しかもこの本、初版だし!他のも見たら、ほとんど初版。なんと、かの懐かしき「ベルバラ(正式名「ベルサイユのばら」)」も初版がごろごろ。すごいなぁ〜私!よくぞうん十年も保管していた!
 大事に大事に昨日はルックスかけ(本に透明のカバーをかけること)をしましたが、1冊かけては読み、また次をかけては読み・・・・でほんの3冊しかかけられませんでした・・・とほほ。

 古いけど、今どきのマンガじゃないけど、いいんだなぁ・・・。せつないんだなぁ・・・・。どのお話も。

 ところで、マンガ家って色々なタイプがいると思うけど、俳優が色々なキャラクターを演じるように、自分の持ちキャラを色々な配役で描いていく、そういうやりかた、あるよね。
 有名なのは手塚治虫。ひげおやじ・お茶ノ水博士・ランプ・ロック・たわし警部などなどがそれぞれのお話でそれぞれの役を担っている。
 木原さんの初期マンガもそうなのね。あ、ここにヘルメス教授。あ、これはイカロス。主人公のげじげじまゆげの女の子と可愛い美形の男の子は・・・というように、それぞれにはちゃんとそれなりの役柄になってる。
 時には王子様だったり、海賊だったり、戦国の武将だったり・・・・でも、必ず出てくるのが同じ顔で、それがうれしくて・・・!

 木原さんの極めつけはやっぱり「摩利と新吾」(字が・・・あとで調べます・・・)どこにも摩利はいるし、新吾もいるし。
 (私のイチオシは「天まであがれ!」新撰組のお話です。これで私は一時期新撰組にはまり、「燃えよ剣」の小説・TVドラマ&他の新撰組の小説や歴史書にはまり・・・京都に日参したのでした・・・・もちろん、二十歳のみぎりに・・・笑)
 
 わぁぁぁぁぁ〜〜!マンガ語りだしたら止まらない〜〜〜!!誰か止めて〜〜〜!
 (はい、ちゃんと自分で止めました。)

2008年2月22日(金)
「獣の奏者(そうじゃ)T闘蛇編&U王獣編」 
上橋菜穂子:作 (講談社)

 今日はもう1つ本の話題。
 1年くらい前に買っておいて「積読」になってた本でした。だって、分厚い!!
 私より先にログから借りていった人たちが皆「よかったよ〜!」というので、やっと私も手に取りました。
 すごかった!!1冊目と2冊目の真ん中までは一気に進んで・・・・そこからはちょっと怖くて一時停滞・・・。
 今日あんまりあったかくて、うれしくて庭のベンチで続きを一気に。
 うう〜〜ん!うなった!でも、ここで終わるの・・・・?!もっと読みたい!
 
 この後はややネタバレぎみなので、これから読もうと思ってる方は読まないで下さいね。

 これって、“核の恐怖”ってやつよねぇ!
 すごいな、上橋さん。こんなすごい重いテーマをファンタジーで書いちゃう。
 「守人」シリーズでも思ったけど、しっかりとファンタジーであってもその世界をしっかり見事に作り上げている。
 食事にしても、色々な物事の名前にしても。獣〜でも養蜂に関して、それに主人公エリンが動植物にみせる関心の強さ、その表現だけとってもひとつのお話が書けちゃいそう。

 「守り人」シリーズ(偕成社)「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」「蒼路の旅人」「神の守り人(来訪編・帰還編)」「天と地の守り人(第1部・第2部・第3部)」も絶対お勧めです!長いけど、きっとぐんぐん読み進められるはず!
 これはアニメにもなっていて私はまだ5話までしか見てないけど、すばらしいアニメです。こっちも続き見なきゃ!

2008年2月22日(金)
あきやまただし:作 「へんしんトンネル」(金の星社)「まめうしくんとあいうえお」(PHP研究所)
 昨日と今日のおはなし会(未就園児対象)ではこの2冊を選びました。た、たのしい〜〜〜〜!!
 かっぱくんが「かっぱかっぱかっぱ・・・」とつぶやきながらトンネルに入ると・・・・?!
 まめうしくんと一緒にあくびで「あ〜」 「そっとおならをす〜〜」こどもたちにもだけど、お母さん達にもおおうけ!!
 あきやまさんの絵本は「たまごにいちゃん」のシリーズ「まめうしとつぶた」のシリーズ他、みんな楽しい絵本です。ログには「たまごにいちゃん」があるけど、この「へんしんトンネル」「まめうしくんとあいうえお」も絶対買っちゃおっと!!
(今日の本は図書館で借りてきました。新しいきれいな本だよ!)
2008年2月16日(土)
「ルリユールおじさん」 いせ ひでこ:作 理論社

 昨日の小学校5・6年生への読み聞かせ。学校からの依頼は、立松和平:作 伊勢英子:絵 「山のいのち」
 夏休みのお話。山の中に住むおじいちゃんに預けられた静一少年。あまりしゃべらず、学校に行ってない。
 そんな静一がおじいちゃんとの山の生活の中で「命」をじかに知る・・・伊勢英子さんの絵が鮮烈です。

 で、残りの時間はいせひでこさん(こちらはひらがな表記)つながりで、「ルリユールおじさん」
 すてきな絵本!図書館で見て一目で気に入り、即購入!小さい子には難しいかも?・・・でも昨日は5・6年生。大丈夫!
 この本はたくさんの人に知ってほしい。紹介できるのがとってもうれしい!小学校の読み聞かせ、やっててよかった!!ひとりでも二人でもこの本を気に入ってくれたら、文庫おばさん冥利につきる・・・
 
 *このあとはストーリー、語ってます。この本を読むなら(見るなら)このあとを読まずに先入観なしで読んでください。
それでもいいよ、というかたは次へ・・・(笑)

 「ルリユール」というのはフランス語で「本直し職人」というような職業のこと。でも、この本のルリユール職人のおじさんは、主人公の少女ソフィアに「ルリユールおじさんでいい」と言ってます。
 ある朝、大事に大事にしていた植物図鑑がばらばらになってしまうのね。ベランダで植物を育てている、木の大好きな少女はその本を抱えて、朝のパリの街を歩き回る。本を直したくて・・・パリの街の街頭本屋さんで、「ルリユールに行ってごらん」と教えられ、さらに街を歩く。パリの街並みが美しい。
 一方、「ルリユールおじさん」のほうも、自宅を出てご出勤。途中で知り合いとちょっと立ち話。なが〜いフランスパンを買って小脇にはさみ、朝のパリの街を歩く。右のページはソフィ。左はおじさん。
 で、ルリユールのすてきな看板(ロートアイアンで作られたおしゃれでさりげない看板。ヨーロッパの中世からあるようなこんな看板、すてきだなぁ!)の下で二人はばったり。
 少女の本に対する愛情とおじさんの職人としての本への愛着。おじさんは壊れたソフィの図鑑をみごとに生き返らせる。書名に「ソフィの〜」と入れてくれて!
 で、最後がまた素敵なのよねぇ!ソフィは植物研究者になるのよ。
 いいなぁ、本好きにはたまらない!植物好きでももちろん!で、パリの街並みがすてき!
 水彩画で描かれた絵がたまらない。美しい!宝物にしたい絵本です。

 もう1つ紹介だけした本。同じ いせひでこ:作 「絵描き」 (理論社)
 この絵本は1ページごとに、素敵な「詩」です。絵で描かれた詩・・・・ああ、絵描きさんってこんなふうに悩みながら、迷いながら、でも魅せられて描いているのねぇ。作者のいせさんの心・・・かな。
 これもすてきな絵本です。どうか、この絵本から「何か」を感じてほしい。

2008年2月8日(金)
「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」(韓国の絵本)
イ・ヨンギョン ぶんとえ かみや にじ 訳 福音館書店
 今日は3・4年生への読み聞かせ。テーマは別になかったので、勝手に決める。「アジアの絵本」で決まり!
 大判の絵本で読み聞かせにはぴったり。韓国の伝統的な民家の様子もよくわかり、衣装も面白く、なかなか興味深い。日本でもかつては使っていた「ひのし」や「のしごて」も登場。これ、実家にあった!祖母の使っていたものだと思う・・・・今の子には分からないだろうし、ちょっと説明。
 もちろん、ストーリーもしっかりしていて楽しい。ちょっと説教くささがあるかも・・・・?でもそんなの感じさせない。
 “おはり”の上手なおくさんの昼寝の間に針箱の道具達、ものさしやはさみ、ゆびぬき、たちが誰が一番役に立ってるか、でいさかいが・・・みな吾こそはと言い募るが・・・・?さて結末やいかに?(自分で読んでみてくださいね)
 さて、もう1冊。
 次はタイの絵本。「しーっ!ぼうやがおひるねしているの」ミンフォン・ホ:作 ホリー・ミード:絵 安井清子:訳 
 タイの農家(?)の様子がよくわかる。水牛がいて野生の猿が庭に来て、ゾウが身近にいる・・・
お話も実に楽しい。お母さんはせっかく寝付いた赤ちゃんを起こさないように、周りの音を立てる生き物たちに「しーっ」と口止めしてまわるけど・・・絵をよく見ていると、赤ちゃんはなにやらハンモックのベッドを降りて自分でちいさな冒険を・・・お母さんは知らずにひたすら周りの音を立てる生き物に「しーっ!」を声をかけ続ける・・・絵本ならではの面白さです。
 
2008年2月1日(金)
「ジオジオのかんむり」 岸田衿子:さく 中谷千代子:え 福音館書店〈こどものとも〉傑作選

 今日もまた小学校1・2年生への読み聞かせ。1年生の教科書に載っているということで、テーマは「ジオジオのかんむり」をご指定。
 この絵本、なんと、初版は1960年なのねぇ・・・!!実に48年も読み継がれているすばらしい絵本です。
 長い間動物たちの上に君臨してきた王様ライオンのジオジオ。よる年波で白髪増え、目も見えにくくなって・・・・あら、君臨はしてないけど、王様でもないけど、私もおんなじねぇ・・・、と昔読んだときには感じなかったせつない感想。
 ジオジオは君臨するのに疲れた・・・つまらない。そこで1羽の小鳥に冠を鳥の巣として提供します。なんとおだやかな日々・・・
 やがてジオジオの頭の上でひながかえり、目は見えなくても小鳥の声に心をなごませ・・・
 私もこんな老後を過ごしたいものです。
 やれやれ、やっぱり年とともに感じ方も違ってくる・・・。お若い方々にはどううつるのか

しら?若い頃を思い出して・・・
 
 さて、この1冊だけでは持ち時間25分は埋まりません。
 他に選んだのは、ライオンつながりで「ごきげんなライオン」(デュボアザン:作「サリーとライオン」(ニューベリー:作)
 この3冊みんなやさしいライオンのおはなしです。

 

2008年1月25日(金)
「これはのみのぴこ」 谷川俊太郎:作 和田誠:絵 サンリード

 今日は小学校の読み聞かせでこの絵本を選びました。
 希望もないので、なんとなく「言葉のリズムや面白さ」をテーマに考えました。
 で、最初は「イギリスの昔話」から「ちいちゃいちいちゃい」で、次にこの「のみのぴこ」。
 どんどん言葉が重なって上乗せしてくる面白さ。3ページ目くらいからは子供達にも言わせ、最後の3ページは子供達にページを見せずに「覚えてるかな?」と言わせました。
 みんなノリノリで思い出しつつ大きな声を張り上げていました。
 この絵本はあまり小さい子には無理。言葉の面白みのわかってくる年代・・・そうね、5歳くらいからかな?
 いつもこの本は子供達を本の世界に巻き込むのにおおいに役立ってくれています。
 読み聞かせかたにもよるかな?ただずっと読むんじゃなくて、「遊び」として一緒に遊ぶと楽しいみたい。
 和田さんの絵も分かりやすくて楽しくて、大好きです!
 

2008年1月23日(水)
「12歳〜出逢いの季節〜楓子と悠の物語1」 あさのあつこ:作 そらめ:絵 講談社青い鳥文庫

 まず、「あさのさん、うまいなぁ!」というのが感想。
 あさのあつこさんは今は児童書だけでなく、大人の小説もたくさん書かれていて、すごい!最近では「夜叉桜」がよかった。時代劇です。ストーリーも味があり、キャラクターもいい。(私はどちらかというと“キャラ読み”するタイプです)
 この「12歳〜」もいいです。あ、ここ泣かせどころだぞ、というところで案の定ホロリとしてしまいました。(くそっ!引っかかるもんか、とか思ってるのに、まんまとひっかかってしまった!)
 物語は西門という町に引っ越してきた楓子と悠のボーイ・ミーツ・ガールのお話です。
 風子が住むことになった古い洋館は悠のおじいちゃんの家だった。
 二人は5年前に偶然この町で出会っていた・・・
 主人公二人もだけど、まわりの大人たちも深く心の傷を負った人たち。
 シリーズ1だそうなので、続きが楽しみです。
 この青い鳥文庫は今まであまりお近づきはなかったんですが、このところ、令丈ヒロ子さんの「若おかみは小学生」シリーズや、あさのさんの「テレパシー少女蘭」シリーズを読んで、ちょっと注目しています。
 他にもはやみねかおるさんや石崎洋司さんの黒魔女さんシリーズも読んでみたいなと思ってます。
 そうそう、あさのさん、もうすぐ「ぬばたま」が出版されるそうですね。すごいなぁ!
 あのね、うれしいのはあさのさん、私と同世代なのね。でもあの細身と美貌はうらやましい!こちとらみるからに「おばさん」(自称も「おばさん」だけどね)ちょっと悔しい・・・
 さてさて、「ぬばたま」も楽しみ楽しみ。
 

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