「本日休館日」の札が高田美術館の入り口に架かっている。それを見ながら脇にある非常口のカードリーダーにIDカードを差し込んで開け、小夜子は暗く人気の全くない館内へと入って行った。
普段は休館日でも熱心な学芸員の何人かが仕事半分趣味半分で出てきていることが多いのだが、匿名希望のVIPを極秘に案内するためという館長の厳命の前に、今館内にいるのは小夜子一人であった。
最高度のハイテクによる自動警備システムを使用しているため、警備員すらいない。
その警備システムを解除すると全館の照明をオンにして、それから非常口のロックを解除する。
そして小夜子は待ち続けた。
やがて唯一つ開けておいた非常口のノブがゆっくりと回る。
そこから「ギャラリーフェイク」の店主、藤田玲司がその姿をゆっくりと現した。
「ああ・・・!!」
藤田の姿を見た途端に、感激に胸を膨らませた小夜子は待ちきれずに館内に一歩足を踏み入れたばかりの男の前に駆け寄り、面前でしゃがみ込むと土下座をして迎えた。
「ご主人様っ・・・!!お待ち申し上げておりました。本日はこの卑しい牝奴隷の小夜子を、どうぞご存分に責め嬲り弄んで、辱めて下さいませっ!!」
耐え難いほど淫らで狂おしい思いに苛まれながら、小夜子は「奴隷の哀願」を口にする。
そして目の前の革靴に対しその艶やかな唇を近づけ、情熱的に接吻した。
「大歓迎だな、小夜子」
落ち着いた声が藤田の足をかき口説くようにして這いつくばっている小夜子の頭上から投げつけられる。
「ああ、だってだって、とても待ち遠しかったんですもの・・・・・!!」
歓びの余り目を潤ませながら小夜子は答えた。
それを見ながら頬を微かに緩ませると、藤田はこの日最初の命令を下した。
「着ているものを全て脱げ」
「はいっ!」
初めて藤田の前で全裸になったときとはなんという違いだろうか。
小夜子は全く躊躇う素振りを見せずに服を脱ぐと、その一糸纏わぬ姿のままで再び藤田の前に跪いた。
「これを着けろ」
そう言って差し出されたものを見ると、それは紅い革の首輪だった。
(これを着ければわたし、フジタ様に奴隷として嬲って頂けるのね!)
はち切れんばかりの期待に胸を震わせながら両手でその首輪を押し頂くように受け取ると、小夜子は慎重に自分の細い首に装着する。
「出来ましたわ、ご主人様」
その嬉しそうな声を聞いて藤田は頷き、小夜子に言った。
「うむ。それでは今夜のお客を紹介するからちゃんと挨拶するんだぞ」
さり気なく投げ込まれた爆弾に小夜子は一瞬呆然とすると、面をはっきりと蒼くして引き攣らせる。
「ご、ご主人様っ!!今何とっ?!」
「耳の悪いヤツだな。今夜の客を紹介すると言ったんだ」
「そんなっ!!」
「入りたまえ」
背後のドアを開いて藤田がそう言うと、複数の影が中に入ってきた。
「小夜子、紹介しよう。まず宝飾品店のオーナー兼デザイナー、翡翠(フェイツイ)だ」
「よろしくね、小夜子」
冷たい笑みを浮かべた翡翠が挨拶する。
だがショックのあまりワナワナと震えている小夜子に挨拶を返す余裕はなかった。
「次はサラだ」
「ミタムラ館長、こんにちは」
なんと全裸のサラがやはり首輪を着けただけの姿で少々恥ずかしげに挨拶する。
「そして、ふふ・・・船越クンだ」
「か、館長・・・・・っ!!」
「船越君・・・・・っ!!」
更に愕然とした表情を見せて小夜子はその青年を見た。小夜子が内心目を掛けている、高田美術館の少壮の学芸員だ。日頃から小夜子を女神のごとく敬慕して止まない彼は、眼前の信じられないような光景を見て相手よりも遙かに大きなショックを受けている様子だった。
(ひ・・非道いっ ご主人様っ!!小夜子の正体を彼に暴露するなんて!!ああ、もうお終いだわっ!!今までの名誉も、暮らしも・・・・)
数々の尊敬を勝ち取ってきた自分の人生が虚ろになってガラガラと崩れ、塵のように儚く散っていくのを小夜子は感じていた。
「藤田さん、これはっ?!」
混乱しながらも船越は藤田の方を向き聞いてくる。
「鈍いなあ船越クン。見ての通りさ。三田村さん・・・小夜子は俺の奴隷なのさ。それも彼女に強く望まれてね」
「そんなっ?!」
「本当のことさ。そうだな、小夜子」
淡々とした声で冷酷にも藤田は小夜子に返答を促す。
(そうよ・・・わたしはフジタ様の牝奴隷・・・・ご主人様が望む以上、どこまでも従わなくてはならないのだわ・・・・・うわべを飾る生活を捨てて、これからは真の奴隷として生きることになるのね・・・・)
追い詰められたことで逆に己を取り戻した小夜子は、心の中できっぱりとこれまでの生活に別れを告げると船越の目をしっかりと見据えながら動揺を見せない声で言った。
「そうよ船越君、フジタの・・いえフジタ様の仰る通りよ。これこそがわたしの本性・・・!マゾの淫乱牝奴隷というのがこのわたしの正体なの!!・・・・・幻滅したでしょうね・・うふふ・・・」
「館長・・・・・」
小夜子の驚くべき告白を聞いた船越は、言うべき言葉を持たないままその場に立ち尽くしていた。
そこへ藤田が再び口を開く。
「なかなか興味深い場面だがな、小夜子、まだ最後のゲストがいるんだよ。入ってこい!」
「はい」
そう答えて入ってきた姿を見た小夜子はまたしても全身が痺れるような衝撃に貫かれた。
そこに立っていたのは今まで行方不明であった自分の妹、みちるであった!
「みちる・・・っ!!・・・・・あなた、無事で・・・・・」
藤田に無事を保証されていたにもかかわらず、妹の生きている姿を目にした小夜子は、今の自分の立場も忘れて喜びに胸を熱くする。
だがそんな姉を見ながらも、白いケープに身を包んだみちるは何の感情も見せず、虚ろな表情でただ一言
「姉さん・・・」
と呟いただけだった。
「さあ、感動の対面が終わったらさっさとロビーに移動するぞ。小夜子、サラ、お前達は這って行くんだ」
そう言いながら藤田達はロビーの方に足を向ける。ちらちらと小夜子達に目を遣りながら少し遅れて船越がそれに続いた。
更にその後に二匹の牝奴隷が這ったまま続く。
小夜子は懸命に歩きながら、肩を並べて這い続けるサラに小声でそっと尋ねた。
「サラちゃん・・・・・フジタ様は今日、一体どんなことをなさるおつもりなの?」
「ああ、分からないヨ、ミタムラ・・・・・でも、翡翠はスゴいサディストよ。フジタ様は心を責めるのが得意だけど、翡翠は身体に苦痛を与えるスペシャリストね」
彼女の恐ろしさを身を持って知る機会があったのだろう。その時のことを思い出したようで、サラは暫しその愛らしい貌を苦しそうに歪めた。
(凄いサディスト・・・ああ、フジタ様は小夜子を、そしてみちるをどうしようというの・・・?)
今回の責めに対する甘美な思いに恐ろしい予感が混じるのを感じながら、小夜子はサラと共に高田美術館一階中央ロビーで待っている藤田達の元へと急いだ。
「遅いぞ、小夜子、サラ」
藤田が二人の牝奴隷に叱声を浴びせる。
その様を見ながら、翡翠は笑顔を作りつつ藤田に言った。
「ねえ、フジタ。あなたの牝奴隷、小夜子だけどさっきわたしにきちんと挨拶できなかったわ。少しお仕置きさせて欲しいんだけど」
「いいだろう。君の好きなようにしたまえ」
フジタもまた笑顔で答える。
許可を得た翡翠は小夜子の前にツカツカと歩いてきて立つと、ぐいと美人館長の顎を掴んで貌を無理矢理上げ、その頬を黒いレザーの手袋を着けた手で思い切りひっぱたいた。
「うぐっ!!」
目の前に火花が飛び散るのを感じながら小夜子は叩かれた方向へ貌を背ける。
「このドスベタが!!わたしを甘く見るんじゃないよ!!」
そう罵ると翡翠はみちるに合図し、持参したバッグから一本鞭を持ってこさせた。
みちるはおそらく姉を苛むであろう道具を渡したことに対して何の感情も見せない。
「いいかい、そこから一歩も動くんじゃないよ。動いたらもっと非道いからね!」
そう宣言すると翡翠は大きく右手を振り上げ、牝奴隷の上にその手に握った鞭を振り下ろした。
ビシイィィィーーーーーーッ!!
という鋭い音と共に、小夜子の背中に鮮やかな紅い条痕が刻み込まれる。
「あいいいぃぃぃーーーーーーーーーーーーーっっ!!!」
堪らずに小夜子が悲鳴を上げた。
だが翡翠は次々と小夜子の背中や腰、臀部にも容赦なく鞭を叩きつけ続ける。
ビシッ! ビシッ! っと鞭が空を裂き小夜子の身体に打ち下ろされる音が暫くの間続いた。
「あぐっ!! ううっ!! ひんっ!!」
身体に条痕が刻まれるたびに小夜子は短い悲鳴を漏らす。
やがて少し息を上がらせた翡翠が手を止めると、小夜子は糸が切れた人形のように床の上にがっくりと崩れ落ちた。
その小夜子の頭をハイヒールで翡翠は踏み躙る。
「何を勝手に倒れているの! お立ち!」
そう言うと激しく真っ赤になっている小夜子の背中にビシリと鞭を当てた。
「ううっ・・・・・」
低い呻き声を上げ、全身を巡る苦痛を堪えながら小夜子は懸命に立ち上がる。
(何故っ! 何故なのっ!! 何故わたしがこんな目に遭わなくてはならないのっ?!)
突然の理不尽な扱いに小夜子は魂を震わせた。
だがこれだけは分かっている。主人である藤田が翡翠に許可を与えた以上、小夜子は彼女の責めを甘受しなければならないということだ。
「両足をお開け。それから両腕を頭の上に上げて組むのよ!」
容赦ない命令が翡翠から飛んでくる。
言われた通りのポーズを取りながら、冷たい笑いを浮かべる翡翠を、平静な藤田を、顔を赤くしおどおどとしたままの船越を、そして無表情に自分を見つめるみちるを、小夜子は涙に霞む目で見ていた。
「うふふ・・・綺麗なおっぱいね。ああ、これを滅茶苦茶にしてやれると思うと堪らないわ」
そう言って手を伸ばすと、翡翠は小夜子の乳房を荒々しく捏ねくり回す。
「ふむううっ!」
歯を食いしばった小夜子の唇から苦痛の呻き声が漏れる。
「ふ・・・可愛いおま○こね、小夜子。たっぷりとフジタのスゴいモノで抉って貰っているんでしょう。羨ましいわ」
そう言いながら翡翠は中指を小夜子の膣腔にずぶりと沈め、同時に人差し指と親指で肉芽を強く抓んだ。
「あうううぅぅぅーーーーーーーーーーーーっ!!フェ、翡翠様っ、小夜子はまだそこはフジタ様には・・・・・っっ!!!うぐうううぅぅぅーーーーーーー!!!」
身体の中心を貫く激痛に、小夜子は命じられたポーズのまま仰け反る。
「へえ? フジタ、あなたらしくないわね。どうしたの?」
悪戯っぽい瞳で聞いてくる翡翠に、苦笑しながらフジタは答えた。
「なに、口と尻は済んでるさ。そこは最後にとっておいたに過ぎない」
「あらお尻は済んでいたのね。ふん、どうせ自分からおねだりしたんでしょう。イヤらしい牝豚ね!」
そう言うと翡翠は小夜子の恥毛を掴み、力任せに毟った。
「ぎいぃーーーーーーーーいいいいっ!!」
遂に涙を零し両手を頭上に組んだまま小夜子は激しく身悶えする。
「牝奴隷の癖に毛の飾りがあるなんて生意気だわ。みちる、剃っておやり!」
翡翠の命令にコクリと頷いたみちるは、バッグの中からスプレーと剃刀を取り出して小夜子に近づいた。
そして屈み込むと、徐にスプレーで小夜子の股間にシェービングクリームを吹き付ける。
その淡々と作業をする姿を見ながら、小夜子は心の中で妹に疑問をぶつけた。
(どうしてしまったの、みちる! どうして何も言ってくれないの? 何故姉さんにこんなことをして平気なの?!)
だが小夜子の内心の叫びも知らぬげに、みちるはクリームだらけの股間に剃刀を当てると小夜子の恥毛を剃り落とし始めた。
ゾリゾリと次々に飾り毛が剃られていき、遂に小夜子の股間が童女の頃のように無毛となると濡れタオルでそこを拭き、みちるは道具と共に元の場所に戻る。
「おやまあ、さっぱりしたわねえ小夜子。それじゃ、再開よ」
翡翠はそう言うと再び鞭を振り上げ、小夜子の柔らかな腹部に力一杯叩きつけた。
「うううっ!!」
その衝撃に堪らず身体をくの字に折ると、またも小夜子は悲鳴を上げる。
「そら、そらっ! 倒れるんじゃないよ! もし倒れたら乳首を切り取るからねっ!!」
恐るべき台詞を口にしながら、翡翠は小夜子の胸や腹、腿を滅多打ちにした。
「はぐうううっ!! お、お許しをっ!! お許し下さいませ翡翠様っ!!」
嵐のように浴びせかけられる鞭に半狂乱になりながら、小夜子は必死に哀願する。
だが翡翠は全く取り合うことなく鞭を振るい続けた。
首から下、膝より上で赤く染まっていないところはなくなり、所々皮膚が裂け血が滲みだしている。
それを見た翡翠が興奮し更に力を込め鞭を振り上げるのを藤田が制止した。
「ストップだ、翡翠。それ以上やると後に差し支える」
後ろから抱き留めるようにして翡翠の振り上げた右手を掴む。
「ああ、フジタ・・・」
興奮に顔を上気させ、潤んだ目で藤田を振り返ると、翡翠は叫んだ。
「フジタ、抱いてっ! もう堪らないわ!!」
「わかったよ。・・・と、船越クン、小夜子の手当をしてやってくれたまえ」
「は はいっ」
身の置き所のない思いをしてこれまでの狂態を見ていた船越が驚いて答える。
「でもどうすれば・・・」
うろたえたままの船越の前に、すっと無言のままみちるが薬用らしい軟膏を差し出した。
「あ、ありがとうございます」
慌てて礼を言うと船越は、未だ激痛に震えながら立ち続けている小夜子の所に行き、彼女を座らせると震える手で出血している個所に軟膏を塗り始めた。
その様子を脇目で見ながら、翡翠は自分のタイトスカートを脱ぎ捨てる。
彼女は下半身に何も着けておらず、加虐の悦びで濡れそぼった陰部を露出した。
藤田は分身を取り出すと翡翠の腰を立ったまま後ろから抱え、一気に貫く。
「ああーーーーっ、いいわあーーーーーっ!! た、たまらないっ!! 牝奴隷を虐めてファックされるとすっごく感じるわ!! フジタ、お願いっ!! もっと私のプッシーを突きまくってえーーーっ!!」
船越や牝奴隷達の存在を全く無視して大声を上げながら、、翡翠は貪婪に快楽を貪っている。
その船越はズボンの股間をきつく張り詰めさせつつ、一心に小夜子の手当を続けていた。
あちこちが紫かまたは青黒く変色しており、何ヶ所かは皮膚が裂けている悲惨な姿である。
余りのことに何度も目を背けたい衝動を何度も覚えながら、しかしその裸身に魅せられたかのごとく船越は丹念に傷跡へ薬を擦り込んでいった。
「・・・ありがとう、船越君・・・」
気絶寸前の状態から意識を取り戻した小夜子が船越の行為を知り、感謝の言葉を述べた。
「いいえ、そんな・・・・館長、もう帰りましょう!僕が家にお送りしますから・・・・・」
「ううん、ダメよ船越君。まだフジタ様のご調教は終わっていらっしゃらないわ」
息も絶え絶えになりながら、そっと小夜子は頭を振る。
「な、何を言ってるんですかっ! そ、そりゃあ、ご趣味についてあれこれ言うのは間違っているかも知れませんが、もうお身体は限界ですよ! 僕が藤田さんにお願いしてきますから・・・・・」
そう言うと船越は小夜子の身体を静かに床に横たわらせ、彼女が止めようとするのを待たずに、まだ立ったまま激しく翡翠と交合し続けている藤田のところへきた。
「ああっ!いいっ!いいわ!!」
翡翠の淫らな嬌声の間隙を捕らえて船越が叫ぶ。
「藤田さんっ! 館長は見ての通りもう限界です。僕がこれからご自宅までお連れ帰りしますので、いいですねっ?!」
「はあっ!! もう、もうっ!!」
翡翠が大きく喘いでいる。
「船越クン、君は意外と無粋な人だね。最中に話し掛けてくるなんて。まあいい、今往生させちまうからもう少し待ちたまえ」
そう言うと藤田は捻りを加え更に激しく腰をグラインドさせる。
「うっ、うああっ!! くる、くるううううーーーーーーっ!!! あぁーーーーーーーーっ! っ! っ!!」
翡翠は遂に快楽の高みに追いやられると、内股を激しく打ち振るわせ、がっくりと全身の力を抜いた。
意識をなくした女をロビーにある長椅子に横たえさせ、藤田は船越に向き直る。
「先程の君の申し立てのことだがね、船越クン。君は今日俺が誘ったとき、最後まで付き合うと約束したはずだぜ」
「そ、それは・・・! ですがこんなこととは思いも寄らなかったし・・・」
「『興味深いものが見られる』と言ったはずだぜ。『驚くべきもの』ともね。君は自分の予想したものとは違うからと言って約束を破るのか?!」
「ですが、こんな非道いことを・・・」
「非道いこと? 君は勘違いしているよ。小夜子はマゾなんだぜ。非道い目に遭えば遭うほど官能を極めるのさ」
「まさか?!」
「おい小夜子!」
藤田の呼ぶ声に小夜子は反応して首を起こす。
「・・・はい、フジタ様・・」
「おまえ、翡翠の鞭を受けてどうだった? 感じたろうが?!」
「は、はい・・・始めは辛くて、苦しくて・・・でもそのうち頭がぼうっとして・・・体が熱くなって・・・それで・・・」
「そうか。おい、寝たままでいいから股を拡げてみろ!」
「はい・・・・あ、ああっ!」
小さく心の苦悶を示す悲鳴を上げると、小夜子は羞恥に耐えながら両足を限界まで拡げた。
「よし。ふっふっふ、船越クン、見給えアレを!」
船越が藤田に指し示されて見たものは、ぽってりと発情に膨れ上がり白濁した愛液にまみれた無毛の恥丘であった。
「館長、あなたは・・・・・!」
「み、見ないで・・・っ!」
真っ赤な貌を背け激しい羞恥を吐露しながらも、小夜子は藤田の命令に従って脚を閉じようとはしない。
苦痛を、そして羞恥を超えたところにある悦楽のただ中にあって、小夜子の傷だらけの身体は快感から来る震えに襲われていた。
そして全てを暴かれた淫穴から「ドプッ!」と粘液が吐き出される。
(なんて・・・なんて淫らで美しいんです、館長!)
目の前のエロスに船越は戦慄くと共に、先程から股間で押さえつけられていたものが更に硬度を増した。
「船越クン、分かったろう? この女が類い希なる淫乱マゾだということがね。さあ、犯してやり給え!」
「ええっ?!」
「なに、俺の牝豚を手当してくれたお礼だよ。それに、君の方も準備が出来てるようだしね」
そう言って藤田は船越の昂ぶりのある箇所を指さした。
「あっ こ、これは・・・」
慌てて船越は己の盛り上がったズボンの股間に手を被せる。
「ふっふっふ・・・さあ、行き給え!」
どんと藤田に背中を押された船越は、ふらふらと股間を晒したままの小夜子の前に来てしまった。
「船越君・・・」
そう呟くと小夜子は身体を床の上に起こして船越の前に座り直し、目の前にあるズボンのチャックを下ろす。
そして下着の中から熱いモノを取り出すと、それは勢い良く張り出して屹立した。
小夜子は船越の分身を躊躇うことなくくわえ、その欲望に猛っているモノを責め立てる。
「あっ! あうっ! か、館長っ?!」
唖然とした状態から脱した船越は、急激に高まる快感に顔を歪めた。
だが小夜子はその状態で動きを止めると、粘った糸を引きつつ口から陽根を抜く。
そして後ろ向きになると四つん這いになり、臀部を高く上げた。
「船越君・・・いえ船越様! 卑しい牝奴隷の小夜子を、変態のマゾ豚を、その逞しいモノで犯して下さいませっ!!」
そう言いながら淫裂を両手で左右に割り拡げる。
その光景を見たとき、心の中で何かが弾け、船越は獣になった。
「うおおっ!!・・・この、この、牝豚があっ!! うぬうっ!!」
奇声を上げながら猛り狂ったものを船越は落ちた偶像の、淫らな泉に荒々しく突き入れる。
「ああっ、船越様あっ!! 小夜子のおま○こ、凄く気持ちようございます!!」
若者の荒ぶる突進を受け止めながら、高まってゆく快感に悶えつつ小夜子はそっと悔悟の涙を浮かべた。
(船越君許してっ! ご主人様の命令とはいえあなたを誘惑し堕落させるわたしを・・・・・! せめてわたしの身体を存分に嬲って罰して頂戴・・・・それがわたしに出来る唯一の償いよ・・・・)
そうして喜悦と慚愧の入り混じった涙を流し、船越と同様に小夜子は獣となって吼える。
だが若さの奔流はその激しさ故に、またその生命も短かった。
牝奴隷の熟れた柔襞に己の全てを打ち込んでいた船越は、忽ちの内に頂上に到達すると内股の筋肉を痙攣させながら、青臭く濃密なスペルムを小夜子の奥深い場所へ放つ。
そして目の眩んだ身体を条痕だらけの牝奴隷の後背部にがっくりと預けると、微かに残っていた理性が甦った。
(僕は、・・・僕は、なんてことだ、館長を・・・!)
だが同時に自分の中で新しく生まれた野獣が、その弱い部分をあざ笑い、叩き潰す。
(ふん、構うものか。この女は虐められて悦ぶマゾ豚なんだ!)
恐らくは後ろめたさを押し隠す為もあったであろう。船越は小夜子に対するそれまでの感情を遂に180度転換させた。
尊敬できる女神から、唾棄すべき売女へ−
藤田は船越の表情を見るまでもなく、その心の動きを易々と知ることが出来た。
(これでいい)
今までのことは小夜子の調教の一環ではあるが、同時に船越をこちらに取り込む計略でもあった。
高田美術館は小夜子が館長であることもあって若い女性の人気が高く、ここで学芸員としての資格を取ろうとする女子大生も多い。
美人館長を囮に、爽やかな好青年の外貌を持つ船越を捕獲者として、高田美術館を牝奴隷の闇の調達機関にしようというのが藤田の構想であった。
その為にもこの二人を更なる深みに突き落とす必要がある。
「フジタ・・・フジタ、起こして頂戴・・・」
ふとその声に藤田が振り向くと、長椅子の上でぐったりとしていた翡翠が上半身を起こして手を伸ばしていた。
「ちょっと腰が抜けちゃったわ・・・・久しぶりにあなたを味わったせいかしら」
駆け寄った藤田に抱きかかえられるようにして立つと、翡翠はウットリとした目で藤田を見つめた。
「そいつは光栄だね。君も素晴らしかったよ」
「ありがとう、うふふ。ところで小夜子は?」
「いま船越君が使い終わったところだ。彼もこれでこちら側の住人だよ」
「そう・・・。これであなたの計画通りね。・・・小夜子のことだけど、本当にいいのね?」
「ああ、任せる。だが毀さないでくれよ」
「大丈夫よ。ダイヤの原石は芸術的なカッティングを経てこそ光り輝くの。小夜子は素晴らしい原石よ。このわたしが腕によりをかけて輝かせるわ」
「お手並み拝見」
藤田は微笑むと、翡翠と肩を並べて船越や牝奴隷達のいる場所へ歩き出した。
「船越君、小夜子は楽しんで貰えたかな?」
藤田のその言葉に、いまだ小夜子の背に覆い被さっていた船越は慌てて体を起こすとしどろもどろになって答える。
「えっ・・・は、はい、その・・・・いや、つまり・・・・」
「いや、無理に答える必要はないよ。それより頼みがあるんだがね」
「な、なんでしょう?」
「ここの美術館の作業室に案内して貰えないかい? 些か創作意欲が湧いてきてね」
「は、はい、分かりました・・・」
「いや助かるよ。小夜子はこの通りだしね。サラ、お前はそこにある台車に小夜子を乗せて運んでこい」
「分かりました、フジタ様」
従順に裸のサラが答えると、それを聞いた船越が慌てて言った。
「い、いえ、それは大変ですから僕がやります!」
「サラはジムで鍛えているから平気だよ。だがどうしてもと言うなら二人でやりたまえ」
藤田がそう口を出すと、結局その通りになった。サラが持ってきた台車に船越が小夜子を抱きかかえて乗せ、作業室への道を台車を押しながら辿る。サラは運ぶときの振動で小夜子が落ちないようにと気を使いながら寄り添った。
「ここです」
「作業室」と書かれた扉の前で船越が台車と共に歩みを止める。
その中に無造作にはいると藤田は大作用であろう大きく頑丈なイーゼルに目を留めた。
「あれがいい。船越君、小夜子を立たせたまえ」
「えっ!・・・この上、なにを・・・」
「毒を喰らわば皿までだよ、船越君。君も小夜子といういわば毒を喰らって彼女を痛めつける側の人間になったんだ。先輩である我々のすることを見ていたまえ」
さり気なくそういった物言いで船越を抜き差しならない立場に追い込みながら、藤田はよろよろと立ち上がった小夜子をイーゼルの前に立たせてこちらを向かせる。
そして両腕に手枷を嵌めるとそれに鎖を繋げイーゼル上部に引っ掛けて小夜子を吊り下げてしまった。
「ああ・・・・・フジタ様、小夜子、今度は何をされるのですか・・・?」
不安に駆られながら傷だらけの身体をもぞもぞと動かし、怯えた貌を藤田に向けて小夜子は聞いた。
「ふふ・・・あなたは芸術になるのよ。この美術館に相応しい、ね」
小夜子の足首に足枷を着けていた翡翠が藤田の代わりに答える。
そして脚を広げさせてイーゼルの前面の脚に足枷を固定すると、今度は肩や腿、首や胸に拘束用の黒いゴムバンドで架台部分に縛り付けてしまった。
「ふ、藤田さん、館長は一体・・・?」
「黙って見ていたまえ。翡翠は天才だよ。その手に掛かって美しく飾られた娘達は皆素晴らしい芸術品になった。・・・・と言っても裏社会で売られていく牝奴隷達だったがね」
その翡翠は小夜子の乳頭を念入りに消毒すると、その豊かな右乳房を持ち上げた。
「ほうら、見える?小夜子。ここにはプラチナのリングを通すわ」
そう言うと特別製のピックを乳首の脇に突き立て、小夜子の目の前でゆっくりと先端を埋め込んでいく。
「ああっ・・! ぎ・・いいっ!! がああああああっっっ!!!」
「ふふ・・・牝豚の悲鳴はいつ聞いても最高だわ」
悲鳴を聞いてゾクゾクと性的な興奮を覚えながら翡翠は一気にピックを突き通した。
「ぐあああっっ!!」
あまりの痛みに痙攣し、短い絶叫を小夜子は上げる。
開けられた穴には素早く高価なプラチナ製ピアスリングが通され、鮮血を滴らせながら右乳首にぶら下がって煌めいた。
「もう一つよ、小夜子」
今度は左の乳房を持ち上げ、それに頬摺りしながら翡翠は哀れな女に囁く。
「やめて・・・・・やめて下さい翡翠様・・・・お願いいたします・・・・」
鞭を受けていたとき以上に惨め極まる哀願の声が小夜子の喉から漏れた。
だが牝奴隷の泣き声や哀願は翡翠のサディズムを擽る甘い媚薬でしかない。
持ち上げた小夜子の胸の乳頭にチュッとキスをすると、チョンチョンとピックでその脇をつつき、それを見た小夜子の貌が恐怖に引き攣るのを充分見届けてからゆっくりと穴を開けた。
「ひいいいいいいいいいいーーーーーーーーーっっっ!!! あうううううううううううっっ!!!」
またしても絶叫がこの部屋の中に満ち溢れ、船越はたまらずに耳を塞ぐ。
だが電灯の光の下で一対の煌めきが小夜子の胸にぶら下がり、胸を染める朱色と共にこの若い学芸員の網膜を灼いた。
(か、館長・・・・!)
失くしたはずの憐憫が再び胸にわき上がる。
だが助けることは出来ない。一度荒々しく彼女を犯してしまった身である以上、このまま藤田の側の人間としてこの場にいなければならなかった。その内心の葛藤が明朗であった青年の心を更に歪めていく。
「これで胸はおしまい」
「『胸は』っ?!」
翡翠の呟きに小夜子は激痛で蒼白になった貌をハッとさせて思わず声を漏らした。
「そうよ、当然じゃない。こんなのじゃまるで未完成よ。大切なのは勿論・・・・・」
そう言いながら翡翠は牝奴隷の心を再び恐怖で満たすために装飾箇所を予告する。
「ここよ」
そう言って童女のような小夜子の股間の亀裂を人差し指でするするとなぞった。
「!!!!!・・・お願いでございますっ、翡翠様っ!! お慈悲を!! お慈悲を下さいませっ!!!」
あれほど気高く、また弄虐を望んでいた女性が想像を絶する恐怖のあまり全身を激しくくねらせて慈悲を乞い願う。その哀れさは目を覆いたくなるほどであった。
「すぐにはしないわ」
冷ややかに小夜子を見つめながら翡翠は口を歪めて笑う。
その言葉に束の間の安堵を覚えつつ小夜子は全身の力を抜いた。
「・・・その前にお臍を飾るからね。その後よ、ここは」
いったん膨らんだ僅かな希望があっという間に破裂して、砕けた欠片は小夜子の心臓に突き刺さる。
「・・・ひううっ!!」
絶望に小夜子は哭いた。
鋭い痛みと共に優美な窪みに小さなリングが垂れ下がり、更に真っ赤なルビーが細い金の鎖でリングに取り付けられる。
「うふふ、これはわたしからのほんのプレゼントよ」
翡翠はそう言いながら虚ろな瞳の小夜子の唇を吸い付けた。
それからおもむろに屈むとその花園を覗き込む。そこからは船越の白い体液が内股に流れ出していた。
「淫らね。小夜子のオツユと混じってとてもいやらしい匂いがするわ」
芳しそうに鼻をクンクン鳴らして翡翠は大きく息を吸い込む。
それからサラを手招きすると、彼女に命じて小夜子の股間を舌で浄めさせた。
「あはあぁっ」
ピチャピチャと音を立てて体液を舐め啜るサラに暫し痛みを忘れて小夜子は悶える。
「サラ、誰が小夜子に奉仕しろと言ったの?そんなんじゃきりがないわ。さっさと終わらせなさい!」
「ハ、ハイ、翡翠様!」
怯えたサラは精液を全て舐め取ると、小夜子に一礼して藤田の後ろに控えた。
そうして再び翡翠が舌舐めずりをしながら牝奴隷の前に立つと、例のピックを目の前で振りながら凄みのある笑いを見せる。
「いよいよお楽しみの時間よ。お待たせしたわね」
からかうように言うと、辺りにあったボロ切れを口の中に入れ、更にボールギャグを咬ませた。
「アグゥッ!」
くぐもった叫びを上げながら小夜子は絶望に涙を流す。
もうどうしようもない。
翡翠が、そして藤田が望むがままの姿に苦痛に耐えてならなければならないのだ。
主人に従順であらねばならないという牝奴隷としての矜持のみを頼りに、小夜子はこれから行われようとしている恥虐の儀式に立ち向かおうと悲惨な決心を固めた。
だが加虐する側にとって小夜子のその雄々しいとも言える気丈さなどどうでもいいことであった。
これから行うことは彼らにとって芸術であり、小夜子の肉体はその為の器に過ぎない。
翡翠は慎重にピンセットで恥裂にあるクリトリスフードを抓むと、それ専用の特別細い穿孔ピックを近づけた。
「やはり東洋人はクリットが小さくてピアスには向かないわ。予定通りフードに飾りましょう」
そう呟くと同時に念入りに殺菌された針先が柔らかな皮を貫く。
「ヴーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
この日最大であるはずの絶叫が口腔内にある夾雑物に遮られて、ただこの作業室にのみ響き渡った。
脳裏が赤いものに包まれて、ボロボロと涙を流しながら小夜子は呼吸を止める。
翡翠は素早く正確な動きでその敏感な部分に金のリングを通し終えると、ひとまずほっと溜息をついた。
「難しいところはこれでうまくいったわ。次はラビアね」
そう呟いて翡翠は麻酔作用を持ったゼリーを指の上に乗せるとふっくらとした小夜子の秘唇の外側と内側にある襞にたっぷりと塗り付ける。
そして今度は大きいサイズのピックを取り上げると容赦なく次々と花弁に穴を穿った。
自身の最も秘やかな場所に無惨に手が加えられるのを感じながら、小夜子は遂に気絶した。
(続くはず)
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