THE SANDMAN: Dream Country
(1991 Vertigo / DC Comics)
"The Doll's House" に続いて "Preludes & Nocturnes" と同時に刊行された短篇集です。ゲイマンの真骨頂であるバラエティに富んだアイデアのストーリー4本が収められています。
"Calliope"
ギリシア神話の詩の女神、カリオペーを捕らえることで傑作を書き続けることが出来るようになった作家の物語。 カリオペーはかつてドリームとの間に息子オルフェウスをもうけています。そしてそのオルフェウスの運命はサンドマンの物語全体を左右する大きなファクターとなります。
"A Dream of a Thousand Cats"
子供達を人間に殺されたネコが、人間が世界を支配する理由を尋ねるために夢の王の元に向かい、彼女にドリームがその理由を教えるというお話。ネコ達の夢の中ではドリームはやはりネコの姿をしています。
"A Midsummer Night's Dream"
第二巻 "The Doll's House" の "Men of Good Fortune" の中で、ドリームとの取引により文学者としての才能を手に入れたシェイクスピアが、ドリームが招いたタイタニア、オベロンといった本物の妖精達の前で「真夏の夜の夢」を上演するという物語。この作品でゲイマンはコミックとして初めて「国際幻想文学大賞」を受賞しました。 ちなみにシェイクスピアはドリームのために二作の芝居を書く約束になっていて、もう一作の「嵐」についてはシリーズ全体の終盤に "Tempest" というエピソードで語られます。
"Façade"
自殺しようとしても自身の超能力のせいで死ぬことが出来ずに苦しむ忘れられたヒーロー達の一人、エレメント・ガールの物語。たまたま近所を通りかかったデスが彼女に解決方法を教えることになります。