The Dead Boy Detectives
Jill Thompson (2005 Vertigo / DC Comics)
ジル・トンプソンによるサンドマン世界を舞台にしたアメリカン・少女漫画の第2作。
今回の主人公はサンドマンの長編"Season of the Mists"中にインターミッション的に挟まれたエピソードに登場した二人の少年、エドウィン・ペインとチャールズ・ローランド。
デスの手を逃れてこの世をさまよう二人の幽霊少年達は、たまに(主に事故現場で)見かけるデスから逃げ回っては、好き勝手なことをして遊び暮らしているようです。
今度は探偵社(探偵ごっこ?)を始めた二人の元に、シカゴにある全寮制私立女子校に通う少女アニカから依頼が舞い込みました。彼女のルームメイトが突然姿を消し、その消息を尋ねても教師達は取り合ってくれないばかりか、何かを隠しているようだというのです。
シカゴを訪れたエドウィンとチャールズはさっそく、アニカと友人達の手引きで学校に潜入し、調査を開始するのですが…
それぞれに怪しい振る舞いを見せる教師達、破かれた日記帳、古い校舎の羽目板に隠された秘密の通路…と、ハチャメチャな絵の雰囲気と展開にもかかわらず、ストーリー的にはナンシー・ドリュー以来の伝統的少年少女探偵ものの基本を押さえたものになっています。
さらに女子寮に潜入するために女の子達がよってたかって男の子を女装させてしまうという、コメディ少女マンガでは定番の展開も押さえているあたり、侮りがたし(笑)。