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SKY DOLL (Tome 3. La Ville Blance)
Barbucci & Canepa (2006 Soleil)
人気SFファンタジーシリーズ第3巻です。
当初は2004年秋に刊行予定でしたが、直前になって刊行が延期され、物語の終盤部分に大きな変更が加えられた後、2006年2月にやっと刊行されました。
ストーリー:
惑星アクアを離れたノア達一行は、トリニTVの放送宇宙ステーション、ガタメグルに到着した。そこでは既に、彼らの功績を讚えた特別番組の準備が進められており、ジャフーとロイは、アクアにおける反ルードヴィクの異端、アガペ派の精神的指導者、「聖なる魚」ポワソン・サクレの暗殺という重大な使命を果たした英雄として迎えられる。
ロイ達と別れはしたものの行くあても無いノアは、結局、番組アシスタントの一人としてスタジオに留まることになった。
一方、地上にあるルードヴィク派教会権力の中心地、「黄色の都市」ジョアンナでは、教会による強権統治に反抗するアガペ派の暴動が激しさを増していた。しかし内戦の様相すら呈してきたその混乱の中で、小さな売春宿をひとつひとつ回って歩いては、一人のスカイドールを探し続ける男達の姿があった。
ガタメグルの第5スタジオでは、いよいよ特別番組の生放送が始まり、番組開始と同時にスタジオは放送ステーションから切り離され、ゆっくりと地上に向けて降下をはじめた。番組のクライマックスには地上から、女教皇ルードヴィク本人によるメッセージの生中継、そして最後にスタジオがジョアンナに着陸するという演出が予定されていた。
自分が知らぬ間にルードヴィクの道具にされていたことを知って以来、自己嫌悪からすっかり自暴自棄になっていたロイだったが、インタビューのコーナーの直前になってノアの励ましで自分を取り戻す。そしてインタビューではジャフと共に、自分たちは英雄などではないと、懸命に真実を語ろうとするのだが、一枚上手な司会者フリーダの巧みな仕切りのため、なかなか思うように行かない。
やがて番組のクライマックス、教皇ルードヴィク自らのメッセージの生中継が開始されようとした時、突然スタジオに武装した男達が突入。アガペ派を名のる彼らは、放送を通じて惑星全土に、正式にアガペ派による宣戦布告を行い、スタッフや出演者を人質にスタジオに立てこもってしまった。
フリーダ達が非常回線を使ってスタジオの状況を伝える中、アガペ派の兵士がルードヴィク派への見せしめとして、彼らの『英雄』ロイを処刑してしまう。
泣きながらロイを抱きかかえるノア。その時、その様子を映していた非常回線のスクリーンが突然まばゆい光に包まれる。そして光が消えた後には、生き返ったロイと抱きあうノアの姿が映し出されてていた。そしてジョアンナの教皇庁でも、モニターを通してこの奇跡を見ていた男がいた…。
刊行間際になって物語の結末部分を変更することが決まり、その後発表される刊行予定も延期が繰り返され、結局1年半近く刊行が遅れた"SKYDOLL"シリーズ第3巻です。ノアの持つ力とその正体が次第に明らかにされ、さらにノア達一行に新キャラクターも加わって、物語は4巻以降の新たな展開を予感させて終わります。
バルブッチによる線のタッチはこれまでと比べてさらにデリケートで細かな感じになり、カネパの美しいカラーリングも背景とキャラクターの間でより調和の取れた深みのあるものになってきたように思います。
当初はこの3巻でシリーズ完結の予定だったようですが、話を広げすぎたのとシリーズが好評なことから、とりあえず現在のところ全6巻に予定を変更したようです。

↑物語のあちこちに登場する謎の動物達。
手塚治虫のヒョウタンツギみたいなものかと思っていたら、実は重要なキャラクターらしい。
あまねく存在する精霊を象徴するような存在?
(2006/03/24)
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