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Peter Pan (Tome 4. Mains Rouges)
Régis Loisel (1996 Vents d'Ouest)
ストーリー:
ロンドンからネバーランドに戻ったピーターは、クンダル氏に教わったとおりに必死の手術を試み、どうやらパンの胸から弾丸を摘出することに成功した。
疲労困ぱいして眠りに落ちるピーター。しかしパンの様態は思わしくなく、やがて仲間達の願いもむなしく、ピーターが眠っている間にパンは死んでしまう。

パンが遺したパンフルートと手に、失意に沈むピーター。そしてパンが死んだのは自分がクンダル氏の注意を忘れて手術前に手を洗わなかったせいだと自分を責め始めたピーターは、仲間達の元をとびだす。
ネバーランドの住人達は懸命にピーターを探すが、結局彼を見つけられないまま、やむなく人魚達の入り江でパンの火葬をとりおこなうことにする。
一方、先日の嵐の夜の復讐を狙っていたフック船長も、火葬の煙を見つけて入り江に向かっていた。

森の中で憔悴し錯乱状態にあったピーターを見つけたのはインディアン達だった。彼らの集落に運ばれたピーターはタイガーリリーの献身的な看護を受け、やがて仲間の元に送り届けられる。目を覚まし、やっと落ち着きをとりもどしたピーターだったが、パンの死を悼む間もなく、海賊達が入り江の人魚達を襲っているのに気づき、インディアン達と共に救援に向かう。
海賊達との激しい戦闘の末、ピーターはフック船長の右手を切り落とし、海賊達を撃退した。ピーターはパンの遺灰を口にし彼の遺志を継ぐことを誓う。ここにネバーランドのリーダー、ピーター・パンが誕生した。
ピーターのリーダーとしての最初の仕事は、次の海賊達の襲撃に備えて、援軍を組織することだった。ピーターとティンカーベルは孤児院の仲間達を迎えに、再びロンドンに向かう。
深い霧の中を孤児院に向かうピーター。そのころ、同じ霧の中で一人の娼婦が惨殺されていた。彼女の名前はマリー・アン・ニコルス。後に世紀末ロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」の最初の犠牲者だった…。

1,2巻が物語の前半でピーターがネバーランドの住人となるまでを描いたのに続いて、中盤の3,4巻ではピーター・パンの誕生が描かれます。
今回、ピーターは孤児院の仲間達(ディズニー版の「ロスト・ボーイズ」)をリクルートしてくる訳ですが、他にディズニー版では登場しないローズとピコというやはり孤児の姉弟も共にネバーランドに旅立ちます。この二人が、物語後半のテーマに重要な役割を担うことになります。
(2006/03/17)
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