フランス語版:
Les Gardiens du Maser
tome 6 : Le Village Perdu
ストーリー:
「塔」の最上層に隠された「ロスト・ビレッジ」の秘密を巡る、テューサーと最下層住人達との争いの末、ついにすべての秘密の中心、メイザー・スフェアが発動。
塔本体から切り離され宙に浮いていた最上部は、今再び元の位置に戻って塔と一つになる。
最下層にいたゼリット、ファンゴやマラ・カメイ達生存者は皆意識を失い、メイザー・スフェアの力によって「塔」の中心を貫く巨大な空洞を通って最上部へと引き上げられていった。
意識を取り戻したゼリット達の前に広がっていたのは、「塔」の最上層内部、外界とは隔離された水と樹木に囲まれたパラダイス、ロスト・ビレッジだった。
点在する古い農村風の建物には十分な食料も蓄えられており、生存者達はこの不思議なパラダイスで平和な生活を始める。
やがてそれぞれが、新しい生活になじみ始めたある日、突然ゼリットの元に異様な姿の使者が現れ、彼をロスト・ビレッジの中央、水に守られて立ち入る事ができない島に導く。
不可視バリアで守られ無人と思われていた小島で、ゼリットを待っていたのは9人の子供達。「塔」がうち捨てられ、ロスト・ビレッジが外界から切り離されて以来、長の年月にわたってゼリットを待ち続けた、この長命な子供達こそが「塔」が守り続けてきたもの、真の「メイザーの守護者」達だった。

そして残されたホログラムの記録により、惑星コロニーの真の歴史がゼリットの前に明らかになっていく。
かつて地球と呼ばれる星に発生した人類は、生存が不可能になった地球をあきらめ、巨大な「箱船」を作り、そこに地球のすべての生物種のサンプルと人類が築いた文明のすべてのデータを収めて、宇宙に旅立った。
やがて箱船は惑星コロニーを発見し、ここを新たな地球とするプロジェクトが開始されたが、それは途中でとん挫したままとなっていた。コロニーの夜空に現れる第2の月こそ、地球の生物種を積んで待ち続ける箱船だった。
しかし、今、箱船のコンピューターが指令をあきらめてコロニーを離れる期限が近づいていた。そうなればコロニーに残された人々、第一次入植者の子孫達に未来はない。
中断しているプロジェクトを遂行して地球の生物層をコロニーにもたらすことができるかどうかにコロニーの未来が託されているのだった。
そして、とうとうゼリットは無くしていた記憶を取り戻す。彼こそ、惑星コロニーを第二の地球とするプロジェクトの責任者であり植民計画の指導者、フェジー・ユガーその人だったのだ。
十分に時は満ちた今、ゼリットは中断されていたプロジェクトを敢行しようとするのだが…
全6巻にわたる物語の最終回で、さまざまな事実が一挙に明らかになりますが、どうしても唐突な感じは否めません。もっとも全体で270ページほどの作品であることを考えると、壮大なテーマを最後になんとかまとめたともいえますが。
惑星に生命の種子が降り注ぐ壮大かつ感傷的なラストシーンと、それに続く、それぞれのキャラクター達のその後をつづったエピローグなどは、日本人好みかもしれません。

第1巻から10年以上たって、絵柄もだいぶ変化しましたが、特にこの最終巻では日本のマンガ的な主線を残した絵になり、配色も大変明るくなっています。実際、MANGAの影響も受けたのでしょう。