The Dark Knight Strikes Again
by Frank Miller, Lynn Varley (2001 - 2002 : DC Comics)


「ダークナイト・リターンズ」のラストから3年、世界は一見平和と繁栄の絶頂にあるかに見えたが、この「完ぺきな」社会には大きな罠が隠されていた…という訳で名作「ダークナイト・リターン」の続編(全3巻)。今回は割りと(?)ストレートなお話です。

今回、影でアメリカ政府を支配しているレックス・ルーサーとコンピューター生命体ブライニアックは共にスーパーマンで人気(?)の悪役。
スーパーマンは(かつてブライニアックにより縮小された)生き残りのクリプトン人達が住むビン詰めの都市、カンドールを人質に取られ、ルーサーの言いなりにならざるをえないでいる。
しかし「ダークナイト・リターンズ」のラストで自らを死んだことにして地下に潜伏していたバットマンは、自ら組織し訓練した自警団"Man of the Bat"を率いて、監禁されていたフラッシュとアトムを解放しルーサーらが支配するアメリカ政府に戦いを挑む。
その一方で、ジョーカーの姿をした不死身の怪人が次々とかつてのヒーロー達を暗殺していく…といったストーリー。

前作ではロビンとして衝撃の(?)デビューをはたしたコスプレ娘キャリー・ケリーが、今回は花も恥じらう16歳のキャット・ガールとして活躍する他、スーパーマンとワンダーウーマンの娘、ララが初登場。そして最後に明らかになるジョーカーの衝撃の正体(笑)。

政府は信用するな、ヌルい生き方はやめろ、自分の未来は自分で決めろというあいかわらずのミラー節、全開の傑作です。

←フラッシュも老眼鏡が必要な歳になりました。

他にもワンダーウーマン、キャプテン・マーベル、グリーン・アロー、グリーン・ランタンなど人気のDCヒーロー達が登場しますが、その他にもエロンゲイテッドマン、プスチックマンといったマイナーJLAヒーロー達も活躍を見せます。
なお8年前にビリーが死んで、もう人間の姿に戻ることのできないキャプテン・マーベルは今回壮絶な最後を遂げました。"Kingdom Come"といいかわいそうな方です。他にもガーディアン、クリーパー、マーティアン・マンハンター、ホークマンなどがお亡くなりになりました。

←9-11テロ後に描かれた、崩壊したメトロポリス。コンクリートの灰が降る風景はニューヨークそのまんま。この際ロイス・レーンも死亡します。


(2002/10/31)