B.P.R.D. : Hollow Earth & Other Stories
Mignola, Golden,Sook etc. (2003 : Darkhoase Comics)

ヘルボーイシリーズの前作"Conqueror Worm"で、ヘルボーイが誕生するきっかけになったラスプーチンとの戦いにも一応の幕が下ろされ、ヘルボーイはB.P.R.Dを去り、アフリカに向かいます。
"Hollow Earth"は、エイブ・サピエンを始めとする残されたB.P.R.Dのメンバーのその後の活躍を描いたお話。

ヘルボーイが去ったB.P.R.D.では残されたケイトらの引き止めにもかかわらず、エイブ・サピエンもやはりB.P.R.D.を去ろうとしていた。
その時突然、やはり自身のパイロキネティック能力を疎み、ウラル山脈の奥地にある寺院に去ったエリザベス・シャーマンから、助けを求めるビジョンがエイブの元に送られてくる。
B.P.R.Dに対する気持ちの整理がつかないまま、エイブはホムンクルスのロジャーと新メンバーのヨハンと共にエリザベスの救出に向かう…

"Hollow Earth"は基本設定をミニョーラ、シナリオを小説版ヘルボーイを書いてるクリストファー・ゴールデン、絵をライアン・ソークが担当しています。
ゴールデンのシナリオでは各キャラクターの細かな心情描写など、ヘルボーイがナチのモンスターをドツキ倒して終わるワンパターンなミニョーラのストーリーに欠けている部分を多分に補っています。特にエイブとヘルボーイ、エリザベスとヘルボーイが初めて出会うシーンなどは、各メンバーのフリークスとしての疎外感が全面に出されていて出色の出来です。
絵を担当しているRyan Sookはやや線が細いもののミニョーラのスタイルをうまく真似していて、特に女性キャラクターの表情などはミニョーラより好ましい気もします。

新メンバーのヨハン・クラウス=エクトプラズムマン。
幽体離脱中に肉体を失った霊媒のヨハンはB.P.R.D.の科学者達によって開発された特殊スーツに入ることで物理的な形を保っている。スーツの指先に開いた穴からエクトプラズムとして自由に出入りでき、残留思念を収集する能力などを持っています。

"Hollow Earth"の他に、"Conqueror Worm"に登場したロブスター・ジョンソンの生前の活躍を描いた"The Killer in My Skull"、"Almost Colossus"の事件後、エイブがホムンクルスのロジャーを復活させるエピソード"Abe Sapien Versus Science"、大西洋を航行中の船で起こる怪事件をエイブが解決する"Drums of the Dead"が収録されています。
(2003/05/02)