Booze, Broads, & Bullets
Frank Miller ( 1998, Dark Horse)

Dark Horseから出ているアンソロジー等に掲載された、Sin Cityを舞台にした短編を集めた本。
もちろんマーヴやドワイトといったおなじみの主人公達も登場しています。

マーヴがどんなに危険な男かを知らずに、彼を取り扱った男達の末路を描いた"Just Another Saturday Night"。
"Fat Man and Little Boy"は間抜けな殺し屋コンビのファットマン&リトルボーイが主人公となるも、やっぱり間抜けなオチで終わるギャグっぽい掌編。
"Blue Eyes", "Wrong Turn", "Wrong Track"はブルー・アイズと呼ばれる女殺し屋を主人公としたシリーズ。
"The Customer is Always Right"は映画版SinCityで、ジョシュ・ハートが登場するシーケンスの原作。
マーヴが誘拐された少女を救いに向かう"Silent Night"では、ハーティガンとは違い、マーヴらしいいたって明快な解決法をとります。
ドワイトが救った赤い服の謎の女。最後にその意外な正体が明らかになる"The Babe Wore Red"。
この他にも"And Behind Door Number Three...", "Rats", "Daddy's Little Girl"と全部で11の短編が収録されています。

ハイコントラストのモノクロ画面に印象的なスポットカラーという、独特の「Sin Cityスタイル」はすべての作品に共通していますが、それでも描かれた時期によってミラーの絵のタッチが微妙に変化しているのが判って面白いです。個人的には"The Big Fat Kill"の頃の絵が一番好きですが。


(2005/10/17)