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BLACKSAD (Tome 3. Âme Rouge)
Díaz Canales & Guarnido (2005 DARGAUD)
2005年に早川書房より邦訳が刊行された、登場人物はすべて動物という人気B.D.シリーズ第三巻。
ストーリー:
物語の冒頭、前回(第2巻"Arcticnation")で老人コタンに依頼された遺言(彼の遺骨をラスベガスに散骨する)を実行するため、ブラックサッドは気が進まないながらも、金持ちの老人のボディーガードという仕事を引き受けてしてラスベガスに滞在していた。
ようやくその仕事を終えて故郷(ニューヨーク?)に帰ってきたブラックサッドは、偶然、少年時代の恩師であり著名な核物理学者でもあるオットー・リーバー博士の講演会が行われることを知り、会場に足を運ぶ。
時は核兵器の開発競争に代表される米ソ冷戦のまっただ中、巷では核戦争への不安と共に反共産主義運動、いわゆる「赤狩り」が広がりを見せていた。
そんな状況下、大富豪サミュエル・ゴットフィールドをパトロンとして「十二使徒」と名のる一種のサロンを開き、画家、詩人、小説家といったメンバー達と共に平和運動を主催していたリーバー博士は、共産主義の手先として、キリスト教原理主義者のガロ上院議員を筆頭とする「愛国者」達からの激しい攻撃の的となっていた。
講演会でリーバー博士との再会を果たしたブラックサッドは、パトロンのゴットフィールド邸で開かれる「十二使徒」のパーティに招かれ、そこでサミュエルの婚約者で女流小説家のアルマ・メイヤーと知りあう。
ところがパーティが終わった夜、「十二使徒」のメンバーの一人、医師のオテロが自宅で何者かに殺害されるという事件が発生。パーティからの帰り際にリーバー博士の帽子を借りて帰宅していたことから、オテロはリーバーを狙った犯人に人違いで殺されたのではないかと推理し、ブラックサッドは密かにリーバー博士の警護を始める。
犯行の影にいる黒幕を追って「十二使徒」のメンバー達の調査を続けるブラックサッドは、次第にアルマとお互いに魅かれあっていく。やがてブラックサッドの心配どおり、再びリーバー博士を狙った爆破暗殺未遂事件が発生。そしてリーバー博士の過去が明らかになっていくと共に、事件は水爆開発を巡る国家的なスパイ事件へと広がりを見せ始めた…。
警察のスミルノフ署長やジャーナリストのウィークリーといった前作でおなじみとなったキャラクター達も登場し、だんだんシリーズものらしくなってきました。
ページ数を考えると十分まとまったストーリーですが、ただ最後の部分の時間的な経緯が分かりにくいのが残念です。
さすがに動物の配役にも慣れて、もう一、二巻の時の様なインパクトはありませんが、ガルニドの絵は相変わらずの上手さ。

今回はスミルノフ署長の家族も登場

リーバー博士に会う為、大学のキャンパスを訪れたブラックサッド。
実は渋い中年のイケメンだったのかぁ(w
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