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BLACKSAD (Tome 2. Arctic-Nation)
Díaz Canales & Guarnido (2003 DARGAUD)
黒猫探偵を主人公にした人気ハードボイルドB.D.シリーズの第二巻。
特にGuarnidoの絵は高く評価されており、フランスで開かれた2003年アングレム国際BDフェスティバルでもアート部門の大賞を受賞しました。
ストーリー:
今回の舞台は「ザ・ライン」と呼ばれる北方の町。かつて軍需産業の元で繁栄したこの町も今は不況の中、失業と貧困が蔓延するさびれた町となっていた。
黒人の少女カイルの失踪事件について小学校長のミス・グレイの依頼を受けて調査に乗り出したブラックサドだったが、早々に雑誌記者ウィークリーにつきまとわれ、結局保守的な町の中でのよそ者同士、しぶしぶながら協力して捜査を続けることになった。
町は人種差別主義者の団体「アークティック・ネイション」と黒人ギャング「クロウ」達の間で一触即発の状況が続いており、両陣営ともカイルの失踪を相手方の仕業と非難合戦を続けていた。一人の少女の失踪は町の危ういバランスを吹き飛ばし人種間の殺し合いにまで発展させかねない、重大な意味を持っていた。
娘の捜索願を出そうとしないことを不審に思うブラックサドは、カイルの母親ディナーに会うが、彼女は娘の捜索願を出さないのは白人の警察署長、そしてアークティック・ネイションのリーダーでもあるカルプを信用していないからだと言い張る。釈然としないものを感じながらもブラックサドは引き下がるしかなかった。
そして捜査を続けるブラックサドとウィークリーは町の暗い人種間対立の泥沼に巻き込まれていく。
そんな中、署長夫人のジェザベルを張り込んでいたウィークリーは、彼女がアークティック・ネイションで夫の副官であるハクと愛人関係にあることをつき止め、さらにジェザベルとディナーが密会している現場を目撃する。はたして彼女らの間でどのような相談がなされていたのか?
再度ディナーを問い詰めるべく彼女の家を訪れたブラックサドだったが、時遅く彼女は何者かの手により殺害されてしまっていた。
一方、署長のスキャンダルを暴いた記事を雑誌に載せたウィークリーもハク達の報復により、ら致される。
ウィークリーを助け出すため、アークティック・ネイションの集会が開かれる廃工場へと忍び込んだブラックサドだったが、その目の前で、ハクの裏切りにより少女殺害の濡れ衣を着せられたカルプは、自らがリーダーを務めてきたアークティック・ネイションの手により処刑されてしまう。
続いてウィークリーも処刑されようとした時にブラックサドが乱入。工場の火災に乗じてウィークリーと行方不明だった少女を救出する。誘拐されたはずの少女は、実は母親の同意の元、ハクにより工場に隠されていたのだった。
とりあえず少女の救出には成功したものの、工場の火災や警察署長の死などの一切がうやむやに葬り去られようとする中、ブラックサドはハクと直接対決すべく彼の元を訪れる。しかし彼を待っていたのはハクの死体だった…。
はたして事件の真相、そして黒幕は?
登場人物の皆さん。人種差別を毛の色に置き換えたのはいいアイデアだと思います。


同じ動物でも女性は擬人化を強くして色っぽくしてるのは◎。

アークティック・ネイションの集会。モデルは…そのまんまですね。

今回のお気に入りネタシーン。ドライブイン・シアターで上演されていたB級SF映画。
巨大アリを倒す発明をする科学者がアリクイというのもいいです(w
(2004/03/05)
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