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AMERICAN GODS
by Neil Gaiman (WILLIAM MORROW, 2001)
三年間の懲役を終え、ついに愛する妻の元に帰る日を迎えた主人公シャドウ。しかしその矢先に彼は突然の妻の事故死という悲報に見舞われる。
茫然自失の体で妻の葬式に向かう飛行機の中で、シャドウの隣席にウエンズデイと名乗る謎の男が現れる。ウエンズデイは初対面のシャドウの現状をなぜか細かく知っており、彼の手足となって働いてくれるよう持ちかる。もうシャドウの人生に失うものはないのだと。
葬式で信じていた妻がシャドウを裏切り彼の親友と浮気していたという事実を突きつけられ、自暴自棄となったシャドウはウエンズデイの依頼を引き受ける。しかし、その依頼とはシャドウの想像を超えた危険で謎に満ちたものだった…。
移民の国アメリカには移民達とともに移り住んできた世界各国の古い神々がひっそりと暮らしていた。北欧神話の神々、アフリカの神々、インドの神々…。時代が移り信仰が失われていくにつれ神々も力を失い、今はそれぞれ人間の姿で社会の下層部で細々と生きている。
一方、アメリカに生まれ育った新しい神々もいた。テレビメディアの神、映画の神、自動車の神、インターネットの神…。彼らはそれぞれ時代の潮流に合わせて巨大な力を得て、やはり人間の姿で、しかし上流階級の中で暮らしている。
そして今、彼らアメリカンゴッド達の世界に未曾有の嵐が訪れようとしていた。古い神々と新しい神々の間で生存をかけた戦が始まろうとしていたのだ。戦いに備えて古い神々を同盟させようと奔走する北欧神話の神オーディン(=ウエンズデイ)に導かれ、シャドウもいやおうなく神々の戦の渦中に巻き込まれていく…。
まずなによりも、移民達と共にアメリカに移り住んできた世界の神々という、いかにもニール・"サンドマン"・ゲイマンらしいアイデアが魅力的です。 ストーリーも複数のプロットが交差する凝ったもので、さまざまな伏線が最後に一つにつながっていくスリリングな展開やゲイマンお得意の魅力的な登場人物達が満載で、おなかいっぱいの長編小説。日本語訳の出版を激しく希望。
(2003/03/04)
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