こんな感じで描いてます (2002年夏編) その1
※Computer Graphic World誌2002年7月号に掲載していただいた記事が元になっています。

●下絵のスキャンとレイヤーへの転写
下絵となるデータはB4の紙にシャープペンシルで描いた下描きをスキャンしたものを用います。この下絵の線は最終的にすべて消えてしまうので、下描きをクリンアップする必要はありません。面倒くさい時はラフスケッチのままスキャンして使用する場合もあります。

スキャニングは300ppiのグレースケールでおこない、データはPhotoshop上でレベル補正後トリミングして下絵データとしました。絵のサイズは4000×2864pixel。


線画をアルファチャンネルにコピーした後、新規レイヤー上に選択範囲として読み込んでから黒で塗りつぶし、透明地の線画レイヤーを作成します。背景の線画は消去しておきます。


●Painterによる彩色
Painterによる彩色は、あらかじめ画面に置いた色をはけ筆で塗りのばしていくことでトーンを作り出し、その上からディティールを描き加えていく手法がメインとなります。

データをPainterで開き、背景レイヤーにベースとなる色を置いていきます。色ラフを省略した場合、この段階で配色をテストも兼ねています。


にじみを0にして反応を早くした水彩筆を用い、塗りと乾燥を繰り返して大まかな色を置いていきます。ハイライトなど明るく塗り起こす部分は塗りつぶし系の不透明な筆を使います。


背景レイヤーに色を置き終わったら線画レイヤーに移り、「透明度を維持」オプションをオンにして線画をなぞり、線画の色を部分的に変えていきます。特に顔や髪など明るい色の部分は、後述するハケ筆で色を塗りのばす手法を用いる場合、黒が残っていると色が濁るので明るい茶色に変更しておきます。


下塗りが終わり全体の配色が決まったら線画レイヤーをドロップして一枚にまとめ、ハケ筆による塗りのばし作業に移ります。